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みらくるダンス・ダンスの見どころ管理人ブログ2018-2019Ballroom Fitness みらいすべての投稿

このページは、カテゴリー「Ballroom Fitness みらい」の、すべての投稿です。
新しい投稿が上、古い投稿が下 になるように並んでいます。

2019年10月26日
投稿471 インナーマッスル その42
 2019/10/26(土) 01:30:47  カテゴリー:Ballroom Fitness みらい  投稿者:sanzo

日本の社交ダンスの基本は、「ねじり倒す」「ひねり倒す」「ひしゃげまくる」の3原則。
なぜ、こんな馬鹿げたものが、「社交ダンスの基礎」になってるのか?
理由は簡単! プロ教師と称する人間が「自己矛盾」が発生しているのに気づいてない。

日本の社交ダンスのプロ教師が考える基本を、「矛盾」ということわざの例に例えると・・・

矛(ほこ)と盾(たて)を売ってる「発明家」がいて、
最初に、「すべての物体を貫通させる、万能の矛(ほこ)を発明しました」と自慢し、
1分後に「すべての物体をガードする、万能の盾(たて)を発明しました」と自慢する。

それを聞いていた周囲の人たちは、大きな声で
「あなたの『万能の矛』で、『万能の盾』を突き通したら、どうなるのですか?」と質問した。
発明家は返答に困って、黙ってしまった。。。

と思いきや、
延々と、1分ごとに、『万能の矛』と『万能の盾』の説明を繰り返した。

最初に、「すべての物体を貫通させる、万能の矛(ほこ)を発明しました」と自慢し、
2分後に「すべての物体をガードする、万能の盾(たて)を発明しました」と自慢する。
3分後に、「すべての物体を貫通させる、万能の矛(ほこ)を発明しました」と自慢し、
4分後に「すべての物体をガードする、万能の盾(たて)を発明しました」と自慢する。

悲しいことに、発明家は、1分前のことすら覚えていない。
発明家は、1つのことを考えようとすると、その前に考えたことは忘れてしまう。
発明家に悪気があったわけではなく、発明家は「鳥頭(とりあたま)」なのである。

「日本の社交ダンス」で基本とされる動きは、自己矛盾に満ちあふれているわけですが、
プロ教師の多くは「鳥頭(鶏は三歩歩けば忘れる)」であるがために、それに気づかない。
直前のことさえも忘れてしまうから、プロ教師の発言には、悪気がなく、自信たっぷりなのである。

「ニーバック」と「ニーアップ」の説明をしているが、「自己矛盾による論理破綻」の感が激しい。
(ニーアップはknee(膝)を持ち上げることであって、膝の後ろを持ち上げることではない)

「膝の後ろ」を持ち上げるストレッチの大前提は、「土踏まずのアーチを作る」こと。
「土踏まずをカラダの方に引き込んで、土踏まずのアーチを最大化させる」ことが大前提。
なので、今回の動画を単体でみれば、「裕美先生の行ってることは、正しい」といえる。

ところが、裕美先生は、致命的な過ちを犯している。
直前の動画を含めて、たびたび「背中に棒を担いで、肩を左右に回転させる」運動を推奨してること。
いくらで売ってるのか知らないけど、スウィングバー・プロ(棒様)という棒を、売ってたりする。

肘を真横に張ってカチンカチンに固めたり、背中に棒を担いだり(昔のプロ教師絶賛の姿勢矯正器も同じ原理)
すると、「土踏まずを靴底に押しつける感じ」、「土踏まずは、べったり押し潰して、カラダを安定させる」
方向に働く。

カラダ(胴体)の筋肉のストレッチ、「カラダをねじり倒す」「カラダをひねり倒す」をやるときには
足の裏の土踏まずを床に押しつけて、土踏まずを押し潰すことによって、足の裏全体を床に固定させた方が
効果的です。 そのほうが、肩を回転させたときに、背中の筋肉が伸びますから。

でも、「膝の裏を伸ばす(ニーアップ)」は「膝の裏を持ち上げる」ストレッチは、「土踏まずを持ち上げ
て(土踏まずをカラダの中に引き込んで)、土踏まずのアーチを最大化させるのが、大前提」です。
「土踏まずを押し潰す状態で、膝の裏を持ち上げる」のは、絶対NGです。


悲しいかな、裕美先生を含めて、日本のプロ教師は、この致命的な欠陥に気がついていない。
「土踏まずを押し潰して、カラダの筋肉を引っ張るストレッチ」と
「土踏まずのアーチを作って、カラダ全体を柔らかくするストレッチ」が
ごちゃごちゃに入り交じっているので、習ってる生徒は、わけがわからなくなってくる。

教える側のプロ教師が、自己矛盾に気づいていないのだから、生徒は理解できるはずがない。

結果、どうなるか?
土踏まずを押し潰して、膝の裏を持ち上げると、ヒール(踵)が持ち上がる。
これがライズですね!
土踏まずを押し潰したまま、膝の裏を持ち上げるためには、両肘を真横に張って、斜め上を見て踊りましょう。

簡単でしょ? これなら、初心者から上級プロまで、同じ基礎で踊れます。
これが、日本のプロ教師が教える「社交ダンス」です。

自己矛盾(『万能の矛』と『万能の盾』を、悪気もなく交互に自慢する)の上に成り立っているのですから、
崩壊するのは、当然です。

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2019年10月19日
投稿468 インナーマッスル その41
 2019/10/19(土) 06:51:17  カテゴリー:Ballroom Fitness みらい  投稿者:sanzo

昭和・平成・令和と語り継がれている「日本固有の社交ダンス」と、
「現在、欧州で踊られている社交ダンス」のどこが、決定的に違っているのか?
答えを聞けば、ものすごく簡単です。

日本の社交ダンスのプロ教師は、腕を固定して、上半身をカチンカチンに固めた
姿勢で、姿勢を崩さずに動く方法?を、徹底的に教え込んでいるのに対し 
欧州の社交ダンスは、カラダ全体を自由に動かせる姿勢で、カラダの動きを決めて、
徐々に肘の高さを、肩の高さまで持ち上げながら、同じ動きを再現させている。

なので、見かけは同じでも、日本の社交ダンスと、欧州の社交ダンスでは、
基礎となるべく筋肉の使い方は、まるっきり違っているはずです。

(再生ボタンで 6分08秒から、スタートします)

裕美先生の、ナチュラルターンの「右足を支え足として左足のスウィングを行う」
部分の動画(上の動画)と、イギリス人(元世界チャンピオン、マーカス・ヒルトン)
の動きを比べてみると、「根本的に基礎が違う」ことは一目瞭然です。

hil_nturn_b.jpg

まずは、左腕と左足を同時に使った「足のスウィング」運動。
カラダの力を抜いて、左腕を前方に振り出しながら、左足を出していく。

物理的(力学的)には、左腕を前方に振り出すと、カラダ全体の重心が前方に
移るため倒れやすくなるはずなのですが、実際にやってみると安定します。

「前方に倒れたくない」という筋肉の動きが無意識に働くのと、「足を前に
出すのではなく、腕の下に足を出せばいい」という意識も働きます。

hil_nturn_c.jpg

次に、ナチュラルターンの回転動作。
左腕を前方に振り出すのと同時に、左足をスウィングさせます。

左足のスウィングは「すぐい上げるようにスウィングする」のではなく、
「斜め下(斜め前方、下方向)」に向かってスウィングすると、前方への足の
スウィングが、横へのスウィング(ラテラル・スウィング)に変わる」という原理。

社交ダンスの経験の有無に関わらず、ヒルトンの動きと同じ動きが可能です。
逆に、日本の社交ダンスの常識に凝り固まると、できなくなってまいます。

ナチュラルターンの回転、およびカラダの移動においては、
「ねじり倒す」「ひねり倒す」「ひしゃげまくる」という意識は全く不要です。
カラダの力を抜いて、ヒルトンのマネをすればいい。
これができたら、肘」の高さを、肩の高さまで持ち上げて、同じ動作をする。

hil_nturn_j.jpg

これは、左足のスウィングを行うための、カラダの動き(CBMとか言っているけど
日本のプロ教師が言うCBMとは全く異なるため、説明は省略)ですが、
左足の動きは、ボディが右足の真上に来たときではなく、右足が着地した時点から、
始まっていて、「ボディは左足と右足の中間にある」という前提を保ちながら、
そのボディの移動の中に、左足のスウィングの動きを組み込んでます。


本来の社交ダンスは、「腕を含めたカラダ全身を使った動き」であるはずですが、
日本の社交ダンスは「姿勢矯正器でカラダをカチンカチンに固める」という発想から
スタートしています。
そのため、「日本特有の、カラダを固めて背中に棒を担いだ姿勢で、
 欧州の踊りと似たような踊りを踊るには、どうすれば良いか??」
というのが、日本の社交ダンスのレッスン(個人レッスン)の中心になっています。
なぜなら、それこそが「日本において『正しい社交ダンス』の踊り方」だからです。

----

日本のプロ教師は、素人目にみても、欧州の踊りと全く異なる踊り方を、
「これこそが、本場、イギリス人踊りのカラダの使い方だ!」とか言って、
延々と、この先10年・20年と、教え続けていくのでしょうか?

それで、大勢の人が、社交ダンスに関心を持つと、考えているのでしょうか?

日本国内で社交ダンスを教えてるプロ教師は、誰一人として「疑問」を
持たないのは、なぜでしょうか?
あり得ないです。
日本の社交ダンスが、廃れていくのは、当然の結末です。

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2019年10月18日
投稿467 インナーマッスル その40
 2019/10/18(金) 10:14:23  カテゴリー:Ballroom Fitness みらい  投稿者:sanzo

昭和・平成・令和と続く「日本の社交ダンス」において、かたくなに守り続けられているのが「スウィング」に対する固定概念だろうと思われます。
「スウィングダンスにおける、スウィングに対する考え方」が、根本的なところから、イギリスWDC系や東欧WDSF系の踊りとは違っているように思います。

今回のダンサー裕美先生のyoubute動画は、
  「日本のプロ教師が教える、日本人のスウィングの基本」とは何なのか?
を、明確に説明しています。

日本の社交ダンスでは
「支え足(軸足)の上にボディを置いた状態」で、レッグ・スウィングを行うのが基本。

スウィングを行うために、支え足(軸足)の真上付近で、ボディの減速・停止を行い、
支え足の上で、動く足をスウィングさせる。
スウィングが完了したら、ボディを加速させて次の足への体重移動を行う。

通常歩行よりも小さい歩幅ならば、ボディの加速減速は必要ありませんが、
歩幅が大きくなると、スウィングのための「減速・停止」が必要になります。

一方、欧州の社交ダンスでは
「ボディが、支え足の上を通過する長い時間」を使ってスウィングを行うのが基本

スウィング開始は、支え足(軸足)が床に着地する瞬間であり、
スウィングする足(動く足)が支え足の横を通過するときにボディは足の上に来る
そして、スウィング終了とほぼ同時に、支え足(軸足)は床から離れる。

歩幅が大きくても小さくても、ボディの減速動作は行われません。
むしろ、ボディを大きく滑らかに動かすため動作が、スウィングである...と。

これが、昭和・平成・令和と語り継がれている日本の社交ダンスと、
欧州の社交ダンスとの「スウィングダンス」に関しての根本的な違いです。



裕美先生の、ナチュラルターン(右足を支え足として左足のスウィングを行う)の
動きを見てみましょう。

5:28~6:08 片足を内旋させ、反対の足を外旋させながら、ボディを右足の上に運ぶ
  6:08で一旦停止してみるとわかりますが、
  スウィング開始時点では、ボディは右足(支え足)のヒールの上にあります。

6:08~7:05 骨盤を前傾から後傾に変えていくと、おへそが斜め上に向く。
    そこから左足をスウィング。
    スウィングする左の靴は円を描くように右にカーブしている。
 7:05で一旦停止してみるとわかりますが、
  スウィング終了時点は、ボディは右足(支え足)のボール上にあります。

なにげなく、動画のレクチャーを見ていると、あたかもボディを安定させながら、
大きく動いているように見えるかもしれません。 でも、それは錯覚です。
スウィング開始から、スウィング終了までに、ボディの重心は「靴の長さ(踵→爪先)」
の僅か20cmくらいしか、移動していないことがわかります。

それでいて、骨盤を前後に振ることで、スウィング直前に、おへそを後ろに引いて
スウィングが終わったら、相手に向かって、大きくおへそと男性器を突き出す。

この一連の動作に、なにか、違和感を感じませんか??
「根本的に、すべてのものが、間違っている!」と感じるのが、自然な感覚です。

7:05~7:20 スウィング終了時に、腰を下ろしてしゃがむことが出来ますよ!
  背中に棒を担いだ姿勢で、両足を開いて立っているということですね。
7:20~7:25 片足内旋・片足外旋 を切り替えることで、ボディを左足の上へと
  移動させる。

ここまでの動画での感想は、

スウィングを始める前に、「片足内旋・片足外旋」の原理で、ボディを急加速させて
支え足の真上まで、ボディを移動させ、
ボディを減速・停止させて、支え足の上でスウィングを行い、
スウィングが終わったら、片足内旋・片足外旋」の原理で、再度、ボディを急加速
させて、次の支え足の真上まで、ボディを移動させる

「これのどこがスウィングダンスなんだ」
「こんなスウィングなら、やらないほうがマシな踊りになるだろう!」
ということです。

日本の社交ダンス(プロ教師が教える社交ダンス)の基本は、
子供からお年寄りまで、初心者から高齢者まで、まったく同じ基礎で踊りましょう!
一人でも、理解出来ない人がいたら、理解出来ない動きは排除しましょう!
という前提で、作られています。
だから、こんな動きが、日本の「社交ダンスの基礎」になるんですね。

動きながら、足をスウィングさせるのは難しい。
だけど、支え足の上で、止まってから、足をスウィングさせるのなら、誰でも出来る。
だったら、「そのように教えましょう!」「スウィングするときは、一旦停止!」
これなら、子供からお年寄りまで、誰でも同じ動きができますね。

ワルツの滑らかな音楽の中で、「スウィングするときは、減速・徐行・一旦停止」
というルール(違反したら逮捕される)が作られたとしたら、どうなるでしょう?
カラダをカチンカチンに固めておいて、肩や腰・股関節を「ねじり倒す」「ひねり
倒す」「ひしゃげまくる」の連続で、姿勢が崩れないように保ち続ける必要があり
ます。

それを教えるのが、日本の社交ダンスのプロ教師であり、裕美先生の動画です。

でも、気づく人は気づくでしょう!

日本の社交ダンスの踊り方を、必死になって覚えなくても、社交ダンスは踊れる。
裕美先生の逆、つまり、欧州の人たちと同じ踊り方をすれば、踊れるのだ!
ボディを移動させながら、スウィングをするだけで、滑らかに踊れてしまうのだ!
・・・・ということを。

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2019年10月12日
投稿461 インナーマッスル その39
 2019/10/12(土) 02:54:49  カテゴリー:Ballroom Fitness みらい  投稿者:sanzo

山形のダンサー裕美先生のyoutube 動画。

今回のは、「日本のダンス教室で習う、日本(特有)の社交ダンス」のカラダの動きを、的確に表現しているので、とても勉強になります。

欧米人ダンサーが絶対にやらないであろう、「日本の社交ダンスの動き」というか、こんなの、言われるまで、気がつかないわ。

日本で社交ダンスを社交ダンスを習うと、普段の「歩き方」まで否定されるので、「先生と違う動きをする人は、人間にあらず」みたいな全否定になっちゃいます。

「先生の歩き方こそ、変じゃありませんか!?」みたいな感じ。



横への移動(スタンダードで言えば、踊り始める時に、左へ振って、右に戻ってから、補助足を始めるケースに該当)の説明がわかりやすいのですが・・・・

体重が掛かっている足(支え足)と、体重が掛かっていない足(動く足)で、内旋と外旋を切り替えてる。

つまり、片方の足が内旋、もう片方の足が外旋。
体重移動の都度、内旋と外旋を切り替える。
骨盤がゆがみ、ケツ振り動作になり、腰がねじれる

これを「世界標準の常識」「全世界の人間の中で、自分のカラダの動きが世界で一番理想的な動きである」と思い込んでいるところが、日本の社交ダンスのプロ教師の致命的欠陥。

通常歩行にせよ、社交ダンスの前進後退にせよ、横への移動せよ
基本は同じ。こんな馬鹿げた練習は、やってはいけない!

左足が外旋なら、右足も外旋。(左足が内旋なら、右足も内旋)させることを意識する。
通常歩行にせよ、社交ダンスにせよ、このほうが、スムーズな動きになる。

足を開くときは、両足の大腿骨を「外旋力」を使う。
見かけ状の「外旋/内旋」ではなく、「外旋/内旋させる方向の力=外旋力/内旋力」を使う。
(裕美先生は、この違いをまるっきり理解していないので、致命的に矛盾だらけの指導になっている)

そして、「持ち上げる土踏まずの位置」を変化させながら、バランスをとりながら、歩く。 歩いている間、常に土踏まずは変化している。
それを意識すれば、骨盤はねじれない。ひしゃげない。

これって、人間の2本足歩行の、基本中の基本じゃないのかな?
とか思うけど、「社交ダンスのプロ教師」に掛かると、歩き方まで否定される。


世界中の「教師」の言うことは、すべて正しい。
世界中の「テレビ」のコメンテーターの言ってることは、すべて正しい
世界中の「新聞」に書いてあることは、すべて正しい。

そう思い込んでいる人は、考えなおした方がいい。
すべての発言には、「根本的な、根っこの部分」で、矛盾点があったり、おかしな方向に意図的なバイアスが掛かってることがあるから、注意したほうがいい。

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2019年9月 6日
投稿439 インナーマッスル その38
 2019/09/06(金) 20:24:16  カテゴリー:Ballroom Fitness みらい  投稿者:sanzo

昭和の時代に、「一部のプロ教師」によって作られた「常識」が
平成の30年間、頑固なまでに、かたくなに守り続けれ、
令和の時代になっても「社交ダンスの常識」として生きてる。

まずは昭和の常識!その1 続きです。

shinoda067j.png

なぜ、こんな練習が必要なのか? は、ひとまずおいといて!
踵(ヒール)を浮かしたまま、安定して立ち続けるには、どうしたらよいか?

なんでもいいから、踵(ヒール)を高く持ち上げて、ふくらはぎと足首を、ひたすた
鍛えて・鍛えて、鍛え抜いてやれば、、安定して立てるようになるだろう!
・・・・と考える人もいるだろうし

「ヒールを浮かして立つ」といえばバレエ!
バレエの立ち方に、「バレエにおける足の歌の使い方」なにかヒントがあるかもしれない!
・・・・と考える人もいるかもしれない。

バレエ関連でyoutubeに投稿されている、2つの動画・3つの動作に関して
「足の裏の変化」「土踏まずの動く方向」だけに着目して、動画を見てみましょう。

●バレエ ひざを伸ばしながら爪先を伸ばす2つのエクササイズ

【1分15秒~1分56秒】立ったまま、足の指ででボールを掴んで、膝を曲げ伸ばし

爪先側の筋肉は伸びるが、土踏まずの部分の部分の筋肉は伸びない。
結果、土踏まずの筋肉が引っ張られて、土踏まずがカラダの中に引き込まれていく
(立った姿勢でカラダ側から見ると、土踏まずが持ち上がる)ような感じになる。
踵(ヒール)には、変化がないので、足の裏が「弓のように反った形」になる。

【1分56秒~】足の指でタオルを掴んで、爪先を遠くに伸ばす(膝を伸ばして足を持ち上げる)

爪先側の筋肉は伸びるが、土踏まずの部分の部分の筋肉は伸びない。
結果、土踏まずの筋肉が引っ張られて、土踏まずがカラダの中に引き込まれていく
(立った姿勢で、カラダ側から見ると、土踏まずが持ち上がる)ような感じになる。
踵(ヒール)には、変化がないので、足の裏が「弓のように反った形」になる。

【簡単】開脚ができるようになる!開運☆バレエ ストレッチ〜 Ballet stretch〜 痩せる! 吉本新喜劇 バレリーナ芸人 

【3分38秒~4分22秒】前屈をしながら、片方の膝を伸ばす(ラテンで言うニーバック?)

前屈をしながら、伸ばしたい足と反対側の膝を曲げていく
そうすると、両足共に・・・
爪先側の筋肉は伸びるが、土踏まずの部分の部分の筋肉は伸びない。
結果、土踏まずの筋肉が引っ張られて、土踏まずがカラダの中に引き込まれていく
(立った姿勢で、カラダ側から見ると、土踏まずが持ち上がる)ような感じになる。
踵(ヒール)には、変化がないので、足の裏が「弓のように反った形」になる。

-*-*-*-

3つのエクササイズに共通していることは、
「膝を伸ばす動作」においても「膝を曲げる動作」においても、
「足の指で何かを掴む」動作においても、
土踏まず(特に、土踏まずと踵(ヒール)との境目が)が、持ち上がろうとする
・・・ということです。

「土踏まずが持ち上がる」ので、結果的に「踵(ヒール)が床から離れて浮き上がる」
のであって、「意識的に踵(ヒール)を持ち上げているのとは、根本的に違いますよ!」
・・・ってこと。

このバレエのエクササイズでの「足の裏の感覚」・「土踏まずの感覚」を覚えておいて、
それと同じ感覚で、電車の吊革につかまる練習をすれば、どうでしょうか?
バレエのエクササイズで、土踏まずを持ち上げようとすれば、踵(かかと)は床から浮き
上がります。 直接、踵(ヒール)を持ち上げようとしたときよりも、安定感があります。


そういう現実を把握した上でも、「なんでもいいから、踵(ヒール)を高く持ち上げて、
ふくらはぎと足首を、鍛えて鍛えて鍛え抜け!」という「昭和の根性物語」のような発想で、
社交ダンスを教え続ける必要性が、いったいどこにあるのでしょうか?

-*---
余談になりますが・・・・
篠田学先生の娘さんは、子供の頃からバレエやって、その後、大人になってから、社交ダンス
も始められたようです。 ということは、篠田学先生の娘さんは、バレエの足の裏の使い方を
知っているはずです。

ということで、篠田先生の本に騙されて、令和の時代になっても、「昭和の根性物語」みたいな
ことを、延々と教え続けているのが「多くの日本のプロ教師」・・・・なのかもしれない。

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2019年9月 4日
投稿437 インナーマッスル その37
 2019/09/04(水) 23:48:32  カテゴリー:Ballroom Fitness みらい  投稿者:sanzo

昭和の時代に、「一部のプロ教師」によって作られた「常識」が
平成の30年間、頑固なまでに、かたくなに守り続けれ、
令和の時代になっても「社交ダンスの常識」として生きてる。

でも、それって、ほんとうに正しいのだろうか?
少しづつ、検証してみたいと思います。

昭和の常識! まずは、これ。 正しいと思いますか??

shinoda067j.png

「イギリスに留学している偉い先生が言っているのだから、
言われた通りの練習をしてれば、どんどん上手になるぞ!!」
・・・と、自分では何も考えずに、こういう練習を続けていると、
どうなるか???

(1)親指の付け根、母趾球のところに集中して力が掛かるため、
足の裏の一部が腫れ上がって、床を踏むたびに、激痛が走り

(2)足の指が反り返って、足の指で「床を掴む」ことが出来なくなり

(3)足の親指が内側に曲がって、外反母趾がどんどん進行していく。

こんな馬鹿げたな練習は、安易にしないほうが良いと思うのですが、
どうでしょうか? 
昭和の時代から続く、馬鹿げた指導方法によって、足や膝に障害が
出た人、あなたの近くにいませんか??

これって、炎天下に一滴の水も飲まさずに、ぶっ倒れるまで「ウサギ跳び」
をさせる、昭和の学校の部活動の教師と同じ臭いがします。
プロ教師が教える練習方法は、理にかなった練習方法なのでしょうか?


揺れる電車の中で「トォ(爪先)で立ち続けろ」という指導を受けた
生徒の多くは、なにも考えずに、闇雲に、かかとを高く持ち上げて、
爪先で立とうとします。

「どういう足の裏の使い方」、「どういう土踏まずの使い方」をすれば
安定して「かかとを床から浮かせて立つ」ことが出来るのか?
それを教えたり、生徒に考えさせたり、あるいは議論をするのが、
本来の「教師」もしくは「先生」という立場の人間の役割です。

でも、社交ダンスのプロ教師は違います。
「足の裏の使い方? そんなの、どうでもいいだろ、ボケが!
 つべこべ言わずに、かかとを持ち上げて、立つ練習をやれ!」
みたいな感じ。 まさに、昭和!!!! 死ぬまで昭和! 

生徒の思考を停止させて、偏った先入観を生徒に植え付けるところから
「社交ダンスの指導」が始まる・・・みたいな感じ。
それが、プロ教師でございます!・・・みたいな感じ。

どうですか? これ、正しいと思いますか?
正しいと思う人は、大きな声で「絶対、正しい!」と叫びましょう。
なにか違うぞ!と思う人は、なにが違うのか考えてみましょう!

-*-
「かかとを床から浮かせて立つ」ときに参考になるのは、バレエ。
次回は、バレエの動画をみながら、考えてみたいと思います。

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2019年8月27日
投稿432 インナーマッスル その36(手抜き版)
 2019/08/27(火) 14:48:24  カテゴリー:Ballroom Fitness みらい  投稿者:sanzo

andoroid のタブレットでのUSBテザリングで、ネットにつなげて
外出先の一室から、ノートパソコンからアクセスしています。

今回は、インナーマッスルその36。
「ボールの上に立つ」ということについて、触れていきたいと
思っていたのですが、ノートパソコンのキーボードが打ちにくいので、
「手抜き版」ということで、今回は雑談です。

歴史が「昭和」から「平成」、そして「令和」と時代が変化していく
のと同時に、社交ダンスも変化していると考えると面白い。

昭和:ダンスホール全盛期
 「オレ様は、先生と呼ばれる人に、習ったことなんてないぞ!」
 いわゆる、踊りの中で見つけた、自己流ダンスの世界

平成:公民館ダンス全盛期
 「子供も高齢者も、初心者も上級者も、同じ基礎で踊りましょう!」
 いわゆる、「みんな同じ」統一されたダンスの世界

令和:限られた集団、交流の少ないダンス村でのダンス
 一人一人が、「自分が考える、理想の踊り目指しましょう!」
 他の人と違うところを主張して、優位性を競い合う世界


急激な高齢化と、急激な衰退からの変化があるとすれば、
「すべての人が同じ基礎」という固定概念からの脱却だと思われます。

カルチャーセンターや公民館サークルで、
「一人の落伍者も出さずに、全員に同じことを教える指導スタイル」
これこそが、平成の社交ダンスの「正しい教え方」であったはず。

すべての人が理解でき、すべての人が賛同し、誰からも反論されない教え方。
それこそが「ダンス指導者が教える、正しい社交ダンスの王道」だと
して、高く評価されたのが、平成の社交ダンス。

平成の社交ダンスにおいては、
ほとんどすべてのダンサーが、
 「教えられたことに疑問を持たず、それが正しいと信じて、
  忠実に教えられたことを守りながら、踊っている」
なんの疑問も持たずに。

言ってみれば、酸っぱい梅干しが苦手な人がいたならば、
すべての人の梅干しに、大量の砂糖をぶち込んで、甘い梅干しを作る
・・・みたいな感じかな。
「カレーが辛い!」という子供がいたら、全員のカレーに大量の砂糖
をぶち込んで、「これが本場インドのカレーだ!と騙くらかして、
みんなでいっしょに食べる・・・・みたいな感じかな。

そんなこと、やってても、人が減るだけ。
どうせ、このまま、なにもしなければ滅びてしまうんだから、
考え方を変えていけばいい。

酸っぱい梅干しと、蜂蜜たっぷりの梅干しを用意して、
好きな方を選んでもらえばいい。
辛いカレーが苦手な人には、クリームシチューを用意すればいい。
いくつかの食べ物を用意して、選んでもらえばいい。

梅干しもカレーも、砂糖を大量にぶち込めば、すべてのひとが
同じものを食べることができる。
でも、そもそも「全員の食べ物を同じ味」にする必要なんて、ないはず。

社交ダンスも同じ。
「子供から高齢者まで、すべての人が同じ基礎」なんて、
そんな指導方法は、さっさっと、やめた方がいい。


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2019年8月10日
投稿421 インナーマッスル その35
 2019/08/10(土) 23:15:29  カテゴリー:Ballroom Fitness みらい  投稿者:sanzo

いわゆる「日本の社交ダンス」は、
 「子供から高齢者まで、初心者からチャンピオンまで、まったく同じ基礎で踊りましょう」
というのが基本になっています。
社交ダンスのプロ教師の資格というのは、
 「勉強する気のない初心者でも、幼稚園の子供でも、90歳の高齢者でも理解できる動き」
こそが「正規のプロ教師が教える、正しい社交ダンス」であるというふうに、前提になってます。

なにもしらない初心者の男性と初心者の女性を組ませて、団体で教えるカリキュラムを前提に、
「日本の社交ダンスの基礎」というものが作られてるってこと。

カルチャーセンターとか、公民館サークルとか。
30人の生徒を、一人の先生が教えたときに、一人の落ちこぼれも、出してはいけない。
その中から、「日本の社交ダンスの基礎」が作られているということです。

英国のブラックプールで活躍されているプロダンサーが、ダンスIQ(ダンスの知能指数)と
称する評価基準によって、「無知・無能」という評価を受けてしまうのも、
「日本の社交ダンスの基礎」が、「子供から高齢者まで、まったく同じ基礎で踊りましょう」
という前提で作られていることによる「弊害」ということです。

-*-

社交ダンスには、「ライズ」という概念があります。

ライズというのは、踵(ヒール)が床から離れている、高い姿勢です。
どんなカラダの使い方であれ、ともかく踵(ヒール)が高く持ち上がれば、それでOKです。

でも、「日本の社交ダンス」というか、日本のプロ教師は
 「足首の筋肉を使って、意識的に踵(ヒール)を高く持ちあげて、爪先で立ちなさい」
と教えます。

なぜ、こんな教え方をするのでしょうか?
「意識的に踵(ヒール)を高く持ちあげる」方法であれば、子供から高齢者まで、
初心者からチャンピオンまで、まったく同じ方法でライズをすることが出来るからです。

「すべての人が理解できる動きで有り、すべての人が同じ形のライズになる」
これが、日本のプロ教師が教える、日本の社交ダンスです。

山形の ダンサー裕美先生の「第64回 ライズをやってみよう!!」の動画です。

踵(ヒール)を高く持ち上げて・・・というより吊り上げておいて、
頚骨(すねの内側の細長い骨)を前に押し出しながら立つ練習をすれば、
子供から高齢者まで、初心者からチャンピオンまで、誰でも同じように
「踵(ヒール)を高く持ち上げて(吊り上げて)、ライズをすることが
出来るようになります。

「日本の社交ダンス」においては、これこそが「正しいライズ」だとされています。

でも、これって、ほんとうに「正しいライズ」なのでしょうか?


足の力を抜いてボール(母趾球)の上に上半身をおいて、片方の足の膝を持ち上げると
反対側の支え足側の踵(ヒール)が浮き上がって、ライズすることができます。
いわゆる「ニー・アップ(knee up)」ですね。
ただし、日本のプロ教師は、何故か、この言葉を使いません。

足の裏全体で床を踏みつけたり、土踏まずの上に立ったのではダメ。
必ずボールの上に立つ(靴の踵に体重を掛けない)というのが絶対条件。
そこから、片方の膝(ニー)をアップすると、自然に支え足の踵が自然に浮いてくる。

わかりやすくいえば、梯子(はしご)を登るとき、片方の膝を持ち上げれば
支え足側(下にある足)の踵(かかと)が自然に持ち持ち上がります。
梯子を登るときに、意図的に踵を持ち上げて、爪先ツンツン立ちするひとなんて、
いないでしょう。 梯子で爪先ツンツン立ちしたら、すべって落ちてしまいます。
それと同じです。


「自然に踵(ヒール)が持ち上がる」ためには、一定の条件が必要であるならば
その「一定の条件」をみつけて、自然にライズが出来るようにしましょう!!!!
というのが、本来のダンスのレッスンであるはずです。

でも日本の社交ダンスは違います。
出来ない人、「一定の条件が見つけられない」人がいると困るから、
問答無用で「踵(ヒール)を持ち上げろ! 踵を吊り上げる練習をしろ!!!!」
というふうに教える。
確かに、「子供も老人も、初心者もチャンピオンも、同じ基礎で踊ることができる」

でも、それって、クソ高いレッスン料を払って習うべき、内容なのでしょうか?
ありえないでしょ!!!!

「日本の社交ダンス」にどっぷりつかってしまうと、思考力がなくなって、
なにも見えなくなる。
そして、なにも考えずに、「ランク」だけで、他人を批判するようになる。


「プロ教師」と呼ばれている人たちが、考え方を変えていかないと
社交ダンスは、どんどん廃れていきます。

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2019年8月 9日
投稿419 インナーマッスル その34
 2019/08/09(金) 23:48:41  カテゴリー:Ballroom Fitness みらい  投稿者:sanzo

ダンスビュウの6月号(2019.06)の付録のDVDが、
地元・金沢の中嶋秀樹・中嶋美喜先生のワルツの動画になっている。

中嶋組の踊りは、地元にいても、なかなか見る機会がないので、
中嶋組の踊りの特徴を知るために、DVDでじっくりと見るのも、いいかもしれない。

感想を一言で言うと、中嶋先生は
  英国ブラックプールの踊りは、それなりに知っているのかもしれないけど、
  いわゆる「日本の社交ダンス」についての知識は、限りなくゼロに等しい!
と感じました。
DVDでのレクチャーが、日本人向けのレクチャーになってない・・・ってことかな。

-*-

ワルツの「ウイング」から「シャッセtoライト」に繋げていくところ動画で、
金沢正太先生の「ダンスIQ」に当てはめてみると、問題点が見えてきます。

ip033.png

さて、中嶋先生のウイングは、どれでしょうか?
それによって「ダンスIQ(天才? 普通? 無知・無能?)」が決まってきます。

ip033naka.jpg

イラストの【A】の姿勢に、「完全に一致」してますね。
このあと、女性は素早くネックを返して、結果的にスウェイがついてますが、
男性は左を向いたまま、スウェイ無しでライズしています。

さてさて、中嶋先生のダンスIQ(ダンスの知能指数)は、どの程度???

ip034.png

中嶋先生の【A】は、10点満点の1点だから、無知・無能の判定ですね。

どうして、こうなるのか?
頻繁に、ダンス雑誌のDVDに登場する先生は、金沢正太先生の「プロが教えない」
シリーズを何度も何度も読み返して、いわゆる「日本の社交ダンス」を必死に
勉強していると思われます。
金沢正太先生の踊り方と違うレクチャーは、極力避けて、地雷を踏まないように
している感じかな。(正しいことでも、言ってはいけないことがある)

中嶋先生は、「日本の社交ダンス」について、なにも勉強していないと思われる。
多くのダンサー(ダンス雑誌の読者)が「日本の社交ダンスの模範的な踊り方」と
受け止めていて、実際に、絶大なる支持を得ている金沢正太先生と違う踊りを
レクチャーするということは、自ら地雷を踏んで自爆するようなもの。
これでは、いくら正しい踊りをしていても、最悪な評価しか得られません。

ウィングの後続は、男性は女性の右側(アウトサイド)に左足を出していく、
「珍しい」ボディコンタクトになるので、個人個人の特徴が出やすい(外部
から見えやすい)とともに、「ライズ」や「スウィング」の概念の認識の違い
によって、踊り方が変わってきます。

「日本の社交ダンス」は、
 「子供から高齢者まで、初心者も上級者も、同じ基礎で踊りましょう」
という定義の元に、基礎が作られています。
厄介なことに最近は「ダンスIQ」とかで、シロウトでもわかるように点数化されつつあり
「他の人と違う踊り方」をすると、(それが完璧なものであったとしても)
ボロだのカスだの、さんざんに酷評されるのが、今の社交ダンスの現状です。


本来なら「子供から高齢者まで、初心者も上級者も、同じ基礎で踊りましょう」という前提で
作られた「初心者の考えるライズやスウィングの固定概念」なんてものは、捨ててしまった方が
よいのでしょうけど、残念ながら日本の社交ダンスは、「初心者のライズ」「高齢者のスウィング」
がベースとして、絶対的な権威をもっています。
その「初心者が持っている踊りの概念」から外れた動きは、すべてNG(間違った動き)と
されてしまいます。

ブラックプールで活躍している一流選手でも、無知・無能の判定になるのですから、
一般のダンサーが、「上」をめざとうとしても、待っているののは、挫折と絶望だけ。
これでは、若い人が育つわけがない。。。。ですね。

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2019年7月18日
投稿410 インナーマッスル その33
 2019/07/18(木) 23:20:40  カテゴリー:Ballroom Fitness みらい  投稿者:sanzo

ひさびさの投稿になります。

ワルツやスローフォックストロットは、「スウィング・ダンス」と呼ばれています。
その中でも、とくに重要なのが「レッグ・スウィング」です。

片足(支え足)で立って、反対の足(動く足)を、柱時計の振り子のように前後に振る動き。

hil_nturn_l.png

この例で言えば、右足が支え足。
左足を一旦、後方に引いて、前方で振り出しています。

ここで、支え足の右足の靴に「2つの体重計」をおいたら、体重計の数値はどうなるでしょうか?

hashisoko-doc2.jpg

レッグスウィングにおける「ボール側」と『ヒール側」の体重の配分は、どうなっているか?
という設問です。

おそらく、社交ダンスを教える先生によって、考え方が異なるはずです。

90%以上の日本のプロ教師は、前者のように「足の裏全体を床に押しつける」ような
指導をしていると思われます。

hashisoko-flat.jpg

レッグ・スウィングを行うときの支え足は、爪先(トオ)から踵(ヒール)まで
足の裏全体を使い、床への接地面積を最大化させることで、ボディを安定させるべし!
・・・みたいな教え方をするプロ教師が、大多数だと思われます。

支え足の体重計の数値は「ボール側」と「ヒール側」に配分される
動く足の位置(支え足より前方か後方か)によって、支え足の体重計の配分を変化させる
みたいな指導を行っているはずです。


でも、社交ダンスの基本は「ボールウェイトである」と考えている一部のダンス愛好家は、
違う考え方をもっています。 

hashisoko-ball.jpg

例えば、ナチュラルターンや、フェザーステップの「1歩目」における、
後方から前方へのレッグウィング(左足を後方から前方へ振り出す振り子運動)で
言うならば、レッグ・スウィングの開始から、レッグスウィングの終了まで、
「ボール・ウエイト」であるという考え方。

振る方の足が、後方にあるときも、前方にあるときも、
支え足の「ボール側の体重計」には、体重のほとんどが掛かり、
支え足の「ヒール側の体重計」は、ゼロに近い数値になる。

この体重配分で、レッグ・スウィングを行うやりかたでは、
日本の社交ダンスの教師免許は、取得できないはずです。


どっちが安定するのか?
「それなりに練習する」ことを前提とするならば、
ボールウェイトで、レッグ・スウィングを開始して、
ボールウェイトで、レッグ・スウィングを終了させたほうが
安定すると思われます。

ただし、これでは、日本のプロ教師免許は、取得できません。
日本のプロ教師免許は、
「子供からお年寄りまで、初心者からチャンピオンまで、まったく同じ基礎で踊る」
ことを大前提として、その踊り方こそが「正しい社交ダンス」として、「プロ教師免許」に
なってるからです。

なんか、変だと思いませんか?
誰も、疑問をもちませんか?
日本国内においては、スウィングダンスの体重配分について考えることは、タブーなのです。

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2019年6月29日
投稿400 インナーマッスル その32
 2019/06/29(土) 00:58:36  カテゴリー:Ballroom Fitness みらい  投稿者:sanzo

「社交ダンス」を知るためには(学ぶためには)、
社交ダンスにおける「足の裏の動き」、あるいは「土踏まずの動き」を知ることが重要になる。

(A)体重を乗せる足の土踏まずを、床に押し潰してから(フットプレッシャー)、
   カラダを進める方向に、斜め方向に土踏まずを持ち上げる(いわゆる送り足)。
   体重が掛からない方の土踏まずの動きは、意識しない(アウト・オブ・眼中!)

(B)体重の配分に関わらず、常に両足の土踏まずは、床から垂直に持ち上げる。
   体重が乗っていない足の垂直を意識することと、垂直の精度を上げることが重要になる。
   一般の垂直精度・上級の垂直精度・達人の垂直精度...この差を実感することが上達に繋がる

日本の社交ダンスは、
 「子供から高齢者まで、まったく同じ基礎で踊りましょう!」
 「初心者も練習しない人も、チャンピオンも、みんな仲良く踊りましょう!」
というのを前提に、「正しい社交ダンスの踊り方」というものが、定義されている。

だから、日本の社交ダンスは、(A)のフットワークが正しいことになる。

「団体レッスン」あるいは「サークル」と呼ばれる場所において、
なにも知らない、初心者の男性と女性でペアを組ませて、ひたすら「決められた足形」を練習させる。
先生は、生徒に手を触れることなく、口頭での指導のみを行う。

初心者同士でペアを組ませたとき、一人の落伍者も出さずに、全員が出来る動きこそが
「日本国内における、正しい社交ダンス」の大前提となる。

初心者同士でペアを組ませて、初心者同士で練習させるには、どうすればよいか?
初心者同士のペアに、ひたすら、決められた動きの「反復練習」をさせることである。

スタンダード(モダン)の基礎は、ワルツの「ボックス」。
片方の足の上に体重を乗せてから、ライズしながら横方向に移動して、真下に降りる。

ラテン(ラテン・アメリカン)の基礎は、ルンバウォーク
ヒップ(いわゆるケツ)を動かしながら、ひたすら「前進」「後退」の移動を行う。

この初心者同士のペアの「ボックス」「ルンバウォーク」の反復練習において、
「足の裏の動き」「土踏まずの動き」が、どうなっているか、考えてみるといい。
たぶん、初心者の大多数は、スタンダードもラテンも(A)になっているはず。

・・・・・で......

世の中というのは面白いもので、日本の常識とも言える上記の考え方とは、まった違った考え方も存在する。

スタンダードの基礎は、「ワルツのボックス」ではなく
スローフォックストロットの「フェザーステップ・スリーステップ」だという考え方。
これの男女入れ替わりバージョンが「リバースウェーブ」になります。

そして、ラテンの基礎は「前進後退のルンバウォーク」ではなく
クローズドホールドで踊る「ルンバのベーシックムーブメント」の横移動(カウント4~1)
これの元をたどれば、スクエアルンバだったりメレンゲだったり、そのあたりに行き着くらしい。


つまり、スタンダードの基礎が、左右移動(ボックス)なのか、前後移動(フェザー)なのか
ラテンの基礎が、前後移動(ウォーク)なのか、左右移動(ベーシックムーブメント)なのか
これによって、「足の裏の使い方」「土踏まずの使い方」が変わってきます。

「両方を知ってるプロ教師」と「片方だけしか知らないプロ教師」では、当然、教え方が違ってきます。
周囲を見渡せるプロ教師(いろんな知識を持って、違いを説明するプロ教師)と、
思い込んだら周囲が見えなくなるプロ教師(自分が習ってきたダンスだけを信じ込むプロ教師)

・・・どちらに習った生徒が、幸せになれるのか?
もしかしたら、「日本の社交ダンスを習わない」ことが、一番の幸せなのかもしれない。

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2019年6月24日
投稿397 インナーマッスル その31
 2019/06/24(月) 23:07:37  カテゴリー:Ballroom Fitness みらい  投稿者:sanzo

今回も靴(ダンスシューズ)の比較です。

kutsu-shita.jpg

ワルツやスローフォックストロット(スタンダード種目)を踊る時には、どちらの靴を選べば良いのか?
片方は、ボール(母趾球)よりも後方は固定されて曲がらなくなってます。
もう片方は、靴底のほとんどが、自由に曲がるようになってます。

踊りやすい方・・・というか「好み」です。

実際には、社交ダンスを習うとき、先生に靴を買ってきて貰うのが、一番良いと思います。
どちらのタイプの靴を履くかによって、ダンスの基礎が大きく変わってくるので、
踊りの相手をしてもらう先生が推薦するタイプと違うタイプの靴を買うと、ほとんどレッスンになりません。

marusoko-doc.jpg

今回は、「靴底が自由に曲がる」タイプの靴について、考えてみたいと思います。

日本国内で発売されている本(参考書)やダンス雑誌などでのレクチャーの大多数は
こちらの「靴底が自由に曲がる靴」で踊ることが、大前提になっているように思います。

日本国内における、社交ダンスの踊りの歴史は、「靴底が自由に曲がる靴」での研究の積み重ねの歴史だと言っても過言ではないように思います。

marusoko-hakari.jpg

「靴底が自由に曲がる靴」の最大の特徴は、「靴底の真ん中の部分が、沈み込む」ということです。

日本は、裸足文化です。 裸足で歩いているときは、足の裏の真ん中は沈みません。
でも、イギリスは靴文化です。
「靴底が自由に曲がる靴」を履くと、足の裏の真ん中を沈み込ませることができます。
これこそが、西洋の「靴文化」の醍醐味! 文明とは、沈むこと!

「靴底の真ん中が沈み込む」ことによって、「足の裏全体を使って、床に圧力を掛ける」感覚を得ることができます。
日本の大多数のダンス教室では、この動作を「フット・プレッシャ」と呼び、「足の裏全体に体重を乗せて、しっかりと床を踏め」と教えているかと思います。

ほんとうに、そうなのでしょうか?
ほんとうに、靴文化とは、「靴の真ん中を沈み込ませる」ことなのでしょうか?

社交ダンス(スタンダード種目)のフットワークで、詳しく考えてみましょう。

-*-*-*--*-

marusoko-heel.jpg

「靴底が自由に曲がる靴」を履いて、ヒール(踵)側に体重を掛けると、ボール(母趾球)側が、僅かに浮き上がるか
浮き上がろうとする感覚になります。

さらに・・・・
社交ダンスのレッスンでは、「フットワーク」という「難しい英語」の掛け声のもと、
ヒール(踵)をつけて着地するか、ヒール(踵)を浮かして着地するか、そういうことが、口うるさく指導されます。

なので、多くの人は、足を前に出して、出した足の靴底が床に着地する時には、
 「出来るだけ、高く爪先を持ち上げて、しっかりとヒール(踵)から着地するように!」
と指導されます。
そのためには、初心者の頃から「靴底が事由に曲がる靴」で、たくさん練習することが、日本の社交ダンスにとって、とても重要になってきます。

marusoko-flat.jpg

日本の社交ダンスでは、ヒール→フラット→ボール→トォ というふうに、足の裏に順番に体重を掛けるような指導がなされます。
そのためには、フラット(足の裏全体で、床に圧力を掛ける)ところで「靴の真ん中の部分が沈み込む感覚」を掴むことが、とても重要になってきます。

足の裏に、「ボール(母趾球)よりも少し後ろの部分と、「靴の踵」の「前側の角」の部分の感覚」を、しっかり掴み込んで
土踏まずを押し潰すように、「足の裏全体を使って、床に圧力を掛ける」。

これを、ひたすら練習することで、「日本の社交ダンス」の原点が見えてきます。

marusoko-ball.jpg

ボール(母趾球)に体重を掛けるときには、「靴底の真ん中」を沈み込ませておいてから、
足の踵の部分を「すくい上げる」ようにして、持ち上げます。
靴底の踵の部分が、足の踵から離れようとするので、靴の紐を、キツくしめておきましょう!

marusoko-toe.jpg

日本で、長年、社交ダンスを習っている人の多くは、
 「大きく綺麗に踊るためには、足の裏全体を使って踊りなさい」
 「体重をトォ(足の指)に移動させるとき、足の裏全体を使って踊りなさい」
とか、そんな指導を受けて来ているはずです。

「本のページをめくる動作」をイメージしてみれば、この重要性がわかります。

本の真ん中を、指で押さえて、本の真ん中が持ち上がらないようにして、
本の隅っこの部分を「すくい上げる」ようにして、ページをめくっていきます。

日本の社交ダンスにおける「足の裏の使い方」も、これと同じ原理に基づいています。
「靴底の真ん中の部分を沈み込ませて、土踏まずを押し潰すようにして、踵を持ち上げる」
日本の社交ダンスにおいては、この動作を「ライズ」と称します。

-*-*-*-*-*-

社交ダンス以外のダンスにおいては、
 「土踏まずを持ち上げて、土踏まずのアーチを高くしましょう」
という考え方があると思います。
でも、日本のプロ教師が教える、日本の社交ダンスは、そうじゃないです。

最近は、整形外科医でも知らないようような、「クソ難しい筋肉」の名前を連呼している社交ダンスのプロ教師や、筋肉の名前がたくさん書いてある参考書などが、出回ってます。
「プロ教師が教えてくれない、プロ教師の高等テクニックを、密かに教えてくれる」シリーズの本は
内股・内股・内股・・・・(トッププロは、口には出さないけど、必死に内股で踊ってるんだ!)ってふうに、なってます。

そういうのを、よく観察してみると、見えてくるモノがあります。
必ずと言っていいほど、踊の中に「『靴の真ん中を沈み込ませる動作』を噛ましている」ということです。

社交ダンスの動きは、「土踏まずを踏みつぶすアクション」を行った後で、次のアクションに入れば、
姿勢を固めたままでも、簡単に次のアクションに入れるという特徴があります。

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2019年6月21日
投稿393 インナーマッスル その30
 2019/06/21(金) 05:05:38  カテゴリー:Ballroom Fitness みらい  投稿者:sanzo

社交ダンスは、ダンスシューズを履いて踊るのが一般的ですが、ダンスシューズには、大きく分けて2種類のシューズが存在するようです。



kutsu-shita.jpg


では、スタンダード種目(ワルツやスローフォックストロット)を踊るためには、どちらのシューズを選んだ方が良いでしょうか?
正解は、どちらでもいい! 「好み」で、好きな方を選べば良い。
すべては、この一言に尽きます。

----

今回は「靴底が固定されている靴」について考えてみることにする。


hashisoko-doc1.jpg


こちらの靴は、母趾球・小母趾球よりも後ろの部分が、固定されているのが特徴。
なので、靴の真ん中の「靴底と床と接しない空洞の部分」、言い方を変えれば「ボール(母趾球)とヒール(踵)の中間」に強く体重を掛けたとしても「靴の真ん中が沈み込むことは、あり得ない」。


hashisoko-doc2.jpg


この靴での体重移動の考え方は、とてもシンプルです。

「靴の真ん中が沈み込むことは、あり得ない」のだから、足の裏に掛かった、体重は必ず、靴のボール(母趾球側)とヒール(踵)側に分散される。
ならば、靴の下に2つの体重計をおいて、体重を移動させてみれば良い(頭の中でイメージすればよい)


hashisoko-heel.jpg


まずは、靴のヒール(踵)側(の体重計)に体重を掛けてみる。

60キロの体重の人が、240gの靴を履いているならば、ボール(母趾球)側の体重計をゼロに近づけていけば、ヒール(踵)側の体重計は60.24kgに近づいてくるはず。

人間の足は、ヒール(踵)の上にあり、足の上に上半身があるのだから、膝を伸ばしてまっすぐに立っていれば、靴のヒール(踵)側の体重計に、体重を掛けることは、簡単だと思います。


hashisoko-flat.jpg


次は、靴のボール(母趾球)側と靴のヒール(踵)側、両方の体重計に均等に体重を掛けてみる。

靴底が曲がらない靴の場合、足首を緊張させておいて、「足首の表側(表面に近い部分)」に集中的に体重を掛けておけば、両側の体重計に
体重が分散されます。

膝を倒して、足首を少し深めに曲げながら、膝を前方に倒していけば、比較的簡単にできると思います。
足首の緊張させ具合によって、両方の体重計に掛かる体重の配分を調整できるはずです。


hashisoko-ball.jpg


最後に、靴のボール(母趾球)側の体重計に、体重を掛けてみる。
靴のヒール(踵)側の体重計を、ゼロに近づける。

人間の「足」というか「脚」(足首よりも上の部分)は、踵の上についていています。
いくら、足首を深く曲げて、思いっきり膝を前方に倒すことは出来ても、ボール(母趾球)の上に「脚」を持ってくることはできません。
あくまで、ボール(母趾球)の真上にあるのは、「空気」です。

靴底が曲がらない靴を履いて、ヒール側(母趾球)側の体重を「ゼロ」にしようとすると、必要以上にヒール(踵)が浮き上がって、足の裏の一カ所に体重が集中して、踊っているうちに足の裏の一部が痛くなる危険があります。

実際に試してみるとわかりますが、靴のヒール(踵)側に掛かる体重を「ゼロ」に近づける、もしくは、靴のヒール(踵)側がほんの僅かに床から浮いている状態を保つことは、想像以上に難しいです。

これをやるには、今まで気づかなかった「なんらかのテクニック」、もしくは、「思い切った発想の転換」が必要になってくるかもしれない。

----

追伸:
社交ダンスの基本は、「ボールの上に立つこと」と言われています。
これを、どのように解釈して、どのように生徒に教えるか?
それが、社交ダンスを教える「先生」の役目だと思います。

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2019年6月15日
投稿391 インターマッスル その30
 2019/06/15(土) 02:08:12  カテゴリー:Ballroom Fitness みらい  投稿者:sanzo

**** 準備中です ***

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文章を入れていきます。もう少しお待ち下さい

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2019年6月12日
投稿390 インナーマッスル その29
 2019/06/12(水) 21:15:28  カテゴリー:Ballroom Fitness みらい  投稿者:sanzo

今回からは、「足の裏」と「土踏まず」をテーマにして、書いていくことにします。

社交ダンスは、「ダンスシューズ」を履いて踊ります。

ただ単に、大きく、ダイナミックに、動き回るのであれば、屋内用のスポーツシューズとかの方が良さそうなのですが、男性は「社交ダンス用の革靴」女性は「ハーヒール」を履いて踊るのが一般的ですね。

kutsuDSC05335.JPG

ここに2組の「ダンスシューズ」があります。
左と右。
外見上は、どちらも同じように見えますが「大きな違い」があります。

「どちらのシューズを選ぶか?(どちらを好むか?)?」と
「日常的な足の裏の使い方」の違い(個人差)によって、
実際の社交ダンスの踊り方が、大きく変わってきます。

kutsuDSC05338.JPG

靴の裏側(床に接する部分)の形状は、二つの靴とも、全く同じです。
なにが違うのか、写真だけでは、「違いはわからない」はずです。

じゃあ、実際、なにが違うのか?

kutsu-shita.jpg

社交ダンスのシューズには、靴底に「堅い板」、たぶん「金属の板」が入っていて、
「曲がらないようになっている部分」があります。

「靴底が自由に曲がる部分」と「靴底が曲がらない部分」があり、2つの靴は、
「金属の板に預手、曲がらないようになっている部分」の面積に大きな違いがあります。

kutsu-standard.jpg

靴の「金属の板によって、靴底が曲がらない部分」違いは、
靴を縦にしてみれば一目瞭然です。
こちらの靴は、拇指球(ボール)よりも後ろの部分は、曲がりません。

kutsu-ralin.jpg

こちらの靴は、「金属の板」は、ヒールの部分を固定するためにあるようなもので、
靴の底が自由自在に曲がります。

----

じゃぁ、ワルツやスローフォックストロットなどの、スタンダード種目を踊る時には、
どちらの靴を選んだ方が良いのでしょうか??

実際に、両方を履いてみて、「踊りやすいと感じた方」を選べば良いと思います。

日本の社交ダンスは
 「初心者も、チャンピオンも、子供も高齢者も、同じ基礎で踊りましょう」
 「ほとんど練習しない人も、死ぬほど練習する人も、みんな平等に踊りましょう」
という前提になってます。

なので、「社交ダンスのフットワーク」のレクチャーは、
 「初心者向けの、ラテン・モダン(スタンダード)兼用のダンスシューズ」
を大前提として、語られている(教えられている)ことが多いです。

ダンス教室の中には、モダン(スタンダード)専用の靴で踊ることを前提に教えてる
先生もいます。
そんな先生に習っていると、いつも「先生に習ったのと、違うぞ!」みたいなことに
遭遇します。

これ、違って当然です。
なぜなら、日本の社交ダンスの基礎は「初心者用のラテン・モダン兼用のシューズ」
を前提に語られている
・・・そう、考えれば、納得できることが、たくさんあります。

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投稿389 インナーマッスル 次回予告その2
 2019/06/12(水) 08:14:32  カテゴリー:Ballroom Fitness みらい  投稿者:sanzo

株の格言の中に
「当たり屋に続け」「曲がり屋に向かえ」というのがある。

前者は「株で儲けている人のマネをしろ!」、
後者は「失敗ばかりしてる人の逆をいけ!」という意味になる。

社交ダンスの世界でも、まだまだ初心者のはずなのに
  「急激に上達して、他の人を追い抜いてく、カップル」
が、いたとしたら、そこにはなんらかの理由があるはず。

株の格言「当たり屋に続け」「曲がり屋に向かえ」を当てはめると、
 「上手な人の踊りをみて、必死にマネ(同じこと)をしている」か
 「上手にならない人の踊りを見て、それとは逆ことをやってる」か
どちらかである。

---

話は変わって、先日、アマゾンで靴を購入したのだが、
「写真をとってブログに書け」といわんばかりに、
おもしろいことなってしまっている。

kutsuDSC05335.JPG

左が先日購入した靴、右が去年3月に購入して大切に保管していた靴。
見た目は同じ。
購入履歴から「もう一度 購入する」の手順で注文したのですが、なにかが違う!

kutsuDSC05338.JPG

左が先日購入した靴、右が去年3月に購入して大切に保管していた靴。
裏返してみると、こんな感じ。
裏返してみても、ほとんど、違いがわからない。
でも、なにかが違う。 何だと思いますか?

kutsu-shita.jpg

社交ダンスの靴底には、金属の板が入っていて、
「靴底が自由に曲がる部分」と「靴底が曲がらなくなってる部分」がある。
去年買った靴は、ボール(母趾球)のあたりは曲がるけど、土踏まずの部分は曲がらない。
新しい靴は、土踏まずの部分も含めて、ほとんどの靴底が、自由に曲がる

kutsu-standard.jpg

こっちが去年買った靴

kutsu-ralin.jpg

こっちは、先日買った靴。
床に対して直角に立ててみると、違いは明確ですね。


ほとんど見分けがつかないくらい「ほとんど同じ形状」の2種類の靴が
存在するのは、何故でしょうか?
どちらの靴で踊ったときでも、まったく同じ踊りになるでしょうか?

ヒント:
 モダン(スタンダード)専用靴、ラテン専用靴、モダン/ラテン専用靴。

追伸:
ほんとうは、去年と同じ靴(靴底が曲がらない方の靴)をもう一つ欲しかったので、
今回、違うモノ(靴底が曲がる方)が届いてしまった。
さてさて、どうやったら、去年と同じ靴を買うことができるんだろう?

個人的には、こっちのほうが、問題だったりする。


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2019年6月 6日
投稿383 インナーマッスル 次回予告
 2019/06/06(木) 19:39:47  カテゴリー:Ballroom Fitness みらい  投稿者:sanzo

インナーマッスルシリーズ、
途中になっている、「足の裏(つちふまず)の使い方」について、書いてきます。

社交ダンスを踊るときの基本は、
 「土踏まずを、ぎゅ~ぅ!っと床に押しつけて、扁平足を目指す」
のか、それとも
 「どんな場合でも、土踏まずを、床に垂直に持ち上げながら踊る」
のか、あるいは
 「大きな動きや回転を得るために、土踏まずを、床から斜め方向に持ち上げる」
のか?

果たして、ほんとうの「社交ダンス」における、足の裏の使い方は、どれなのか?

「針の穴を通すくらいの正確さで、床から垂直に土踏まずを持ち上げることを
意識しながら踊る人踊る人」と、
「角度なんてどうでもいいから、ともかく斜め方向に向かって、パワー最大出力!で、
土踏まずを斜め方向に持ち上げながら踊る人」が
パーティで踊ったら、どうなるか?

これを考えずして、社交ダンスは語れない。

さて、どんな展開になるのでしょうか? 乞う、ご期待!

-----

余談になりますが、この比較検証。
スタンダードではなく、ラテンからの考える「切り口」が存在するようです。

例えば、ルンバのムーブメントの基礎(足の裏の使い方)は、
 (A) オープンホールドにおける、前進&後退ウォークの際の「足の裏の変化」
(B) クローズドホールドにおける、横方向への体重移動の際の「足の裏の変化」
どちらの動きにおける「足の裏の変化」をラテンダンスの基礎とすべきなのか?

・・・と言う考察。

両者における「足の裏の変化」を比べてみて、そこから、「社交ダンスとは何なのか?」
を考えてていくのも、おもしろそうです。

最近は、ルンバの「クローズドホールドでの、ベーシック・ムーブメント」を習わない
人も多いみたいなので、横への体重移動を習わない人にとっては、問答無用で
 「ルンバの基本は、前進・後退ウォークだ! 一に前進、二に前進!」
みたいなことにしまいそうだけど、そうとも限らないようです。

だれか、ラテンに詳しい人、このテーマで、ブログに書いてくれないかな??
このテーマ、面白いと思うんだけど。

-----

なんか、単なる「次回予告」のはずが、長くなってしまった。
本編よりも長い文章。
なかなか、本題(本編に)に入れない。

ダンスを踊れない(練習できない、ダンスシューズを履けない)日々が続いてますが、
それでも、ブログのネタには、困らない。

楽しくダンスを踊っている人は、楽しいダンス生活を満喫しているひとは、
みんな、ブログ書けばいいのに・・・・と思う。

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2019年5月31日
投稿376 インナーマッスル その28
 2019/05/31(金) 09:45:04  カテゴリー:Ballroom Fitness みらい  投稿者:sanzo

社交ダンスには「フット・プレッシャー」という言葉がある
足の裏で床を押す、というか、床に圧力を掛ける・・・という意味になるのかな。

足の裏で床を押せば、土踏まずが潰れて、「扁平足」になりそうなものだけど、
実際には、足の裏を上手に使えば使うほど、「土踏まずのアーチ」が高くなる。

これは、(足の筋肉を使って)足の裏で床を押す時の力を掛けると、それと同時に
「土踏まずを持ち上げようとする力」が、知らず知らずのうちに働いているということ。

60キロの人が、体重計に乗れば、体重計の数値は60を差す。
足の裏で、床(体重計のはかり)を力強く押しても、体重計の数値は60のまま。

床を押そうとする(床に圧力を掛けようとする)筋肉の筋肉を最大化させると、
土踏まずを持ち上げようとする筋肉も最大化する。
物理的には、床をどれだけ押したとしても、体重計の数値は変わらない。
にも関わらず、体感的には、
「床が抜けるくらい、床を力強く押している」感覚を得ることができる。

「足の裏で床を押す力 100 + 土踏まずが持ち上がる力 100」でも
「足の裏で床を押す力 0 + 土踏まずが持ち上がる力 0」でも
どちらも、体重計の数値は同じということになりますが、
カラダの筋肉の動きは、まるっきり違います。

ここまでは、OK。 というか、誰からも異論は出ないと思います。
教える側の「先生」と、習う側の「生徒」の意見が、完全に一致する。

「誰からも異論が出ない主張」を最初に言っておいて、生徒を賛同させれば、
その時点で、生徒は、先生を完全に信用する。
例え、ここから先の、先生の言うことが、支離滅裂であったとしても・・・


自分の身近にいる「ハイヒールを履いている女性」の土踏まずの動きが、
その場の「社交ダンスの常識」のすべてを支配します。

社交ダンスを教える「女の先生」の土踏まずの使い方が、ダンス教室、
もしくは、ダンスサークルの男性全員の踊りの常識を「支配」します。
男性(男性プロ教師を含めて)は、「女の先生」に逆らうことは、許されません。


ダンス教室、もしくはダンスサークルと呼ばれる場所で教えている「女の先生」
のフットワーク、つまり「女の先生の土踏まずの使い方」が、
 「足の裏で、床を踏んだとき、土踏まずを『斜め方向』に持ち上げる」
なのか、
 「足の裏で、床を踏んだとき、土踏まずを『床に垂直』に持ち上げる」
なのかで、男性の踊り方が、まるっきり違ってきます。

例え、「世界チャンピオンを遙かに超える、男性」がいたとしても、
相手をする「身近にいる女性」の「土踏まずの持ち上げ方」には、逆らうこと
なんて、絶対に出来ないのです。

世界の最高峰、ブラックプールで踊っている女性の土踏まずの使い方が、
どうであるか? そんなことを知っても、クソの役にも立ちません。
身近にいる女性のうち、いちばん上手なのが「おヨネばあさん」だったら、
おヨネばあさんと同じ土踏まずの使い方をする男性が、トップに立つ。

日本のプロ教師免許(指導者資格)は、「足形主体」ですから、
土踏まずを持ち上げずに、「土踏まずを押しつぶして、扁平足を目指す」
ようなフットワークのほうが、指導者資格を取りやすいのが現状ですね。

日本では、社交ダンスの普及のために、指導者資格を乱発してますから、
フットワークなんて、メチャクチャ! なんでもありです。

最近の社交ダンス界は、女性が減って、男性過剰なので、どんどん、
この傾向が加速しています。
「おヨネばあさん」だろうが、「おウメばあさん」だろうが、
ともかく、ダンスを踊れる女性を捕まえて、女性のご機嫌をとること。

「おヨネばあさん」や「おウメばあさん」と同じ、足の裏の使い方が
できない男性は、生き残れないのです。
身近にいる女性の足の裏の使い方に合わせることが「絶対条件」です。


こんなことやっていて、この先、社交ダンスが普及するのでしょうか?

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2019年5月30日
投稿375 インナーマッスル その27
 2019/05/30(木) 19:48:26  カテゴリー:Ballroom Fitness みらい  投稿者:sanzo

「丹田(へその下3cmの位置)から発せられる力の流れ」の話は、
とりあえず、一休み。

「丹田からの力の流れ」が無くても、社交ダンスは踊れます。
男女が抱き合った姿勢で、上半身をカチンカチンに固めて、
お互いのお腹で押したり引いたりしながら、足の力で動いて行けばいい。

踊り方は人それぞれ、そういう踊りを目指す人がいてもいい。


今日からは、「土踏まず」の話。

人間は、毎日毎日、2本の足で、地面を踏みしめながら歩いている。

1日4000歩とすれば、1年間で146万歩。 
50年だと、7300万回、足の裏で地面を踏みしめていることになる。
(2本の足で交互に地面を踏むので、左右3650万回づつかな)

毎日毎日、足の裏全体に体重を掛けて、足の裏で床を踏みしめていれば、
足の裏全体が平べったくなって、土踏まずのアーチは無くなってしまい
そうなものである。

でも、実際には、足の裏を使えば使うほど、足の裏のアーチは高くなる。

足の裏で、床に圧力を掛けようとすると(フットプレッシャー)、
それと同時に、「土踏まずを持ち上げようとする力」が働いている。

「土踏まずを持ち上げようとする」方向に、無意識に、足の筋肉が
動いているはず。 だからこそ、「土踏まずのアーチ」が形成される。

2本の足で歩く時と同様に、社交ダンスを踊るときも同様のはず。
ここまでは、異論が出ないと思う。

問題なのは「土踏まずを持ち上げようとする力」が働く方向です。

「土踏まずを持ち上げようとする力」は、
  「地面に対して、垂直に働く」のか?
それとも、
  「地面に対して、斜め方向に働く」のか?
という違い。

社交ダンスの先生には、あきらかに2通りの考え方(教え方)があります。

石川県においても、
○○先生は、足の裏を垂直に持ち上げて、カラダを安定させようとします。
□□先生は、足の裏を斜めに持ち上げて、相手をグイグイ押していきます。
さて、どちらが正しいのでしょうか?

力関係で言えば、「力でグイグイ押してくる先生の生徒が、勝利」します。
片方が、足の裏を垂直に持ち上げているところに、もう片方が、斜め方向の
力を掛ければ、垂直に持ち上げている方が押し倒されてしまいます。
斜めの力で押し倒した方が勝利し、垂直に立とうとしてバランスを取ろうと
した方が負ける。 「倒れた方が負け」の世界。

先生同士であれば、「綺麗に踊った方が勝ち」になるはずですが、
生徒同時であれば、「意識的にバランスを崩して、相手を押し倒した方が勝ち」
みたいな感じになってくる。

ブラックプールで活躍するトッププロより、金沢正太の本を読んで勉強している
田舎の「じいちゃん」の方が、100倍高く評価される。 これが現状。

致命的なのは、そんな、おかしな世の中になっていることに、気づかないプロ教師
が多すぎる。。。。ってこと。
いうまでもなく、教師免許の乱発が諸悪の原因・・・かな。

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2019年5月24日
投稿367 インナーマッスル その26
 2019/05/24(金) 06:55:09  カテゴリー:Ballroom Fitness みらい  投稿者:sanzo

「丹田は、エネルギーの源である」
ならば、今回は
「丹田から発せられる力によって大きなムーブメントを作ってみよう!」
という話。

日本の社交ダンスは、
 「子供から、お年寄りまで、まったく同じ基礎で踊りましょう!」
 「初心者の踊りも、チャンピオンの踊りも、同じ基礎に統一しましょう」
という考え方に基づいて、成り立ってます。

子供もお年寄りも、初心者もチャンピオンも、平等に、みんな楽しく、
ダンスを踊りましょう! ・・・みたいな考え方ですね。

hold_line.png

まず、丹田から右腕への力の伝達ルート。
右腕から、肝臓の後ろ、肩甲骨付近を通って、右の肘(ひじ)に向かう力の流れを作る。
左右対称にするために、左腕も、左の肘に向かう力の流れを作る。

左右の流れがバラバラにならないように、背骨を縦軸、両肘を横軸とする「鋼鉄製の十字架」
を背負いながら、丹田から発する力を使って、一歩一歩、確実に床を踏みつけていけばいい。

これならば、子供からお年寄りまで、誰でも理解出来るし、練習量に比例して上手になる。
死ぬほど練習した人は、より上手に! 練習したくない人は、それなりに。


hold_loop.png

こちらは、「丹田からの発せられる力は、放心円状に、拡散していく」という考え方に
基づいた、力の流れの伝達ルート。
放心円の回転する方向は、「大腸」のルートと同じ。
小腸→大腸入口(右下)→大腸(右上)→大腸(左上)→大腸(左下)→肛門

大腸のルートに沿って、「丹田から発せられる力なの流れ」を作っていけば、むりなく
スムーズに踊れるし、お通じがよくなり、便秘しなくなる。
大切なのは、カラダの中や腕の中に、力の流れ(太極拳では「勁道」かな)を感じること。
そうすれば、踊っていれば気持ちよく踊れるし、バランス感覚も良くなるはず。

この踊り方、欠点が見つからないくらい面白いのですが、ひとつだけ欠点がある。

「鋼鉄製の十字架」を背負って、ぶぉぉぉぉぉっ!と攻めてくるタイプの相手と
踊ると、加減速の連続になり、踊っていると、すさまじく疲れてくる・・・ということ。
「鋼鉄製の十字架」的なホールドは、日本の社交ダンスの基本中の基本だから、
日本国内で社交ダンスを踊るときには、受け入れていかなければならないけれど、
それって本当に「正しい社交ダンス」なのかと・・・・いつも疑問に思ったりする。

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2019年5月23日
投稿366 インナーマッスル その25
 2019/05/23(木) 19:02:20  カテゴリー:Ballroom Fitness みらい  投稿者:sanzo

「丹田から発せられる力」を利用して、ホールドを作る。
丹田から発せられる力は、どういうルートを通って、腕に向かうのか?

「丹田からの力は、肝臓という臓器を貫通しない、肝臓という臓器を避けて流れる」
という条件で、3つのパターンを比較してみましょう。

hold _migi.png

右手が利き手の人は、「丹田から右腕に流れる力」を優先するはずです。
右の腹部には、肝臓という臓器がありますので、力の流れは、
背中にある右の肩甲骨付近を通って、右腕に流れようとするはずです。

同じように、左腕への流れを作ろうとするため、「左右2つ力の流れ」のバランスを
コントロールするために、「背骨に強靱な軸を作って、軸を中心にバランスを取ろう!」
という意識が生まれます。

大半の「日本の社交ダンスのプロ教師」は、この感覚によって、生徒を指導して
いるものと思われます。(すべての人間が、自分と同じ感覚だと思い込んでる)

hold _wana.png

左手が利き手の人、もしくは両手を使える人は、
「丹田から左腕に流れる力」の方が、伝わりやすいことを体感できるはずです。
丹田~左腕へのルート上には「肝臓」という障害物は存在しませんからね。

「丹田から~左腕への力の流れ」を作っておいて、「てのひらを押す力」を加え、
右肘を固定する意識を持てば、自然と「丹田から肝臓(右の内臓)を持ち上げる力」
が働きます。

カラダの中に、変則的な「左右2つの力」が働きます。
滑らかな踊りを出来るのですが、「左右2つの力のバランスが変則的」で有るが故、
姿勢がゆがみやすく、周囲から悪い評価を受けやすいというデメリットがあります。

hold _hidari.png

こちらは、「丹田から放心円上に、力が拡散していく」という考え方で、
カラダ(内臓)の中を、(左右2つではなく)「1つの力が抜けていく」という
感覚です。

ホールドを作る際、右脇腹~肝臓の下~左腕のルートを取れば、自然にボディが
持ち上がる上に、左サイドが少し前に出て、綺麗な姿勢になります。
次に、左手のてのひらに「押し返される感触」を感じると、
「肝臓の上を通って右腕に流れる力の流れ」が生まれてきます。

「左右のてのひらの感触」を変化させれば、「丹田から発せられる力」のバランス
を自由自在にコントロールできます。

-*-*-

さて、3つの力の流れ(太極拳で言えば「勁道」かな)を、提示してみました。
全部同じ・・・・なんて、あり得ないですよね。

どれを選べば、やわらかく、のびのびとした、全身を使った踊りができると思いますか?
生徒が、どれだけ優秀な才能を持っていたとしても、生徒を教える先生が「偏った先入観」
を、生徒と接していたとしたら、「先生が生徒の才能を潰す」ことになってしまいます。

日本の社交ダンスのプロ教師は「丹田を意識して踊れ」とか、そういうことを平気でいいます。
じゃぁ、丹田から発せられる力は、どのようなルートで、腕に伝わるのか?

社交ダンスのプロ教師は、星の数ほどいるけど、誰一人として、答えないでしょう。
「質問する人に対しては、完全に無視を決め込んで、なにがあっても答えない!」
それが、日本の社交ダンスの暗黙のルールだからです。

教える側の「プロ教師」が、このルールを変えたとき、社交ダンスに夢と希望が芽生えてきます。
プロ教師が変わらなければ、社交ダンスは変わらない。
わたしは、そう思います。

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2019年5月19日
投稿363 インナーマッスル その24
 2019/05/19(日) 15:52:26  カテゴリー:Ballroom Fitness みらい  投稿者:sanzo

来週あたりから、時間のゆとりができるので、「ballroom fitness みらい」でまとめていくことを前提にして、
少し詳しく書いていこうかと思います。

社交ダンスのホールド(腕を持ち上げて肘を固定する)を作るときに、
丹田から発せられる力の流れ(太極拳では「勁の流れ」というらしいけど...)を使って、
考えてみたいと思います。

人間(を含めた動物)には、「肝臓」という臓器があります。
右側の腹部に逆三角形に居座っている、大きくて重たい臓器ですね。
動物の肝臓(レバー)を食べたことのある人はわかると思いますが、
弾力性の無い、パサパサな食感の臓器ですね。

ここで一つの仮定をします。
丹田から左右の腕に抜ける力の流れは、「肝臓のど真ん中を抜けていかない」
丹田から左右の腕に流れる力は、肝臓を避けたルートで伝わっていく。
こう仮定しましょう。

オレ様は、肝臓のど真ん中をぶち抜いく「丹田からの力の流れ」を作れるぞ!
という人もいれば、「丹田なんて存在しない」という人もいるでしょうけど、
そういう人は、おいといて。。。と。

hold _migi.png

右利きの人の多くは、左手よりも右手の方が、敏感に反応するはずです。
じゃぁ、丹田からのエネルギーを利用して、右手のホールドを作ろうとすると、どうなるか?

丹田から右腕に向かって、力の流れを作ろうとするはずです。
右胸に向かうルート上には「重くて弾力性の無い 肝臓という臓器」がありますが、
丹田からの力の流れは、肝臓の中を貫かない(肝臓を迂回するルートを取る)と
すると、肝臓の後方、というか、背中の肩甲骨のあたりを経由して、右手の肘に抜けていく
はずです。

丹田発、右肩甲骨経由、右肘行き(一部の力は、この先、右手の指まで伝わる)

次に、丹田から、左腕に向かっての力の流れを作ろうとします。
左腕へのルートも、右と同じように(左右対称で)、背中・左肩甲骨を通るルートでの
力の流れを作ってやれば、安定したホールドを作ることができます。

しかしながら、左サイドは(柔軟性のある「胃」があるので)、丹田から左腕への力の流れは、
ショートカットしやすく、実際にショートカットした力の流れを作ると、すぐに姿勢が崩れます。

日本の社交ダンスで、「ともかく、背中(肩甲骨)を意識して踊れ」とか
「両腕を張っったまま崩さずに踊れ」とか「背骨で強靱な軸を作れ」とか
そんな指導を徹底してるのは、このあたりに原因があるはずです。


じゃぁ、「丹田から左腕に向かう力の流れ」を作ってホールドを作るとどうなるか??

hold _hidari.png

丹田からのエネルギーは、放心円を描くようにして、左手の指先に伝わっていくと考えると、
とてもわかりやすいです。
丹田から発せられるエネルギーは、右の脇腹を通り、肝臓の下を取って、左腕に伝わっていく
イメージです。
社交ダンスでは「内臓を持ち上げて、まっすぐに伸びた姿勢を作りましょう」とか、そんなことを
言う先生が多いです。 でも、必死に内臓を持ち上げようとすると、お腹が出て背中が縮みます。

そんなことをしなくても、「内臓の下を斜めに通る、丹田からの力の流れ」を利用すれば、自然に
背筋が伸びて、姿勢が安定します。
しかも、肝臓が持ち上げられますので、左足を動かす動作も、右足を動かす動作も、とてもシンプル、
かつスムーズな動きになります。

【1】【2】【3】のうち、【1】を知っていれば、このことに気づくはずです。
でも、日本の社交ダンスの「大多数のプロ教師」は、このことに気づかない。
理由は簡単。
右腕から先にホールドを作ろうとする(それが常識であるかのごとく、生徒に叩き込む)から、
右腕と左腕、それぞれ2つの独立した「丹田からの力の流れ」を作って、それぞれをバラバラに
動かそうとする。
だから、レッスン内容が「ねじる」「しぼる」「ひしゃげる」のオンパレードになる。

社交ダンスは、そんなことしなくても、踊れると思うんだけど・・・。

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2019年5月16日
投稿360 インナーマッスル その23
 2019/05/16(木) 00:52:30  カテゴリー:Ballroom Fitness みらい  投稿者:sanzo

今日も元気に、いってみよう!

もしも、こんなことを言う、外国人のコーチャーがいたとしたら・・・
  ・社交ダンスの95%の動きは、「左手の筋肉の微妙な変化」から派生している。
  ・社交ダンスは、左手で踊るモノ。 左手を制する人が、社交ダンスを制する。
  

うそ(ブラフ)かもしれないし、本当かもしれない

「そんな外国人のコーチャーなんて、いないだろう!」と考えている人が大半だと思うけど
ウソ(ブラフ・bluff。はったり)だと思うなら、大きな声で叫びましょう!

 『左手を制する人が、社交ダンスを制する』なんて、
 そんなことは、絶対にあり得ない

・・・・と!

大きな声で、他人の意見を否定しながら、自分の理想のダンスに向かって、ばく進する。
「間違っていたら、ダンスを辞める」という覚悟で、他人の意見を否定する。
これが、ダンスが上達するための「道」である。

筋肉というものは、「縮めるモノ」である。 「伸ばすモノ」では無い。
カラダじゅうの筋肉を、最大限に使うと、カラダは縮む・丸くなる・そして下を向く。

胸の筋肉と、お腹の筋肉と、背中の筋肉を、同時に使ってみましょう。
身長は低くなり、背中は丸くなり、さらに、アタマが前に出るので、
「最悪な、社交ダンス」ということになってしまう。


じゃぁ、どうするか? 日本の社交ダンスでは、どのように教えているのか?

胸を突き出して、左右の肩甲骨を引き寄せて、内臓を持ち上げて、両肘を遠くに伸ばす。
「筋肉」を使うと、小さくなってしまうから、必死に筋肉を使わずに踊ろうとする。
足の筋肉をフルに使って、足でカラダを動かしながら、カラダの筋肉は封印する。

「筋肉は伸ばすモノ」と主張する「プロ教師」に、「高額のお布施」をするようになる。
「プロ教師」と称する人間の言ってることが、間違っていたとしても、それに気づかなく
なってくる。 ほんとうに、それでいいのだろうか?

-*-

「アタマのてっぺんから、糸でつり下げられている」イメージで踊ったときには、
不思議なことに、筋肉を最大限に使っても、カラダは、小さくならない。
カラダじゅうの筋肉を最大限に使うと、「カラダが縮むんで丸くなる」はずなのに、
むしろ、カラダが大きくなって、大きなカラダが維持できる。

「アタマのてっぺんから、糸でつり下げられている」イメージでは、なんだか
物足りなくなってくる。 もっと、筋肉を使いたい!!!!
相手とコンタクトをとっている、右サイドの筋肉を、最大限に使いたい!!!!

どうすれば、いいか?
「左手で棒を持つイメージ」。もしくは「左手でロープを掴むイメージ」で、
右サイドの筋肉を最大限に使えばいい。
右サイドの筋肉を最大限に使うと、右サイドが縮むはずなのに、なぜだろう、
カラダ全体が伸びて、カラダ全体が生き生きしてくる。

左手に箸を持つ「左利きの日本人」と同様に、(左手にフォークを持って)左手で
メシを喰う西洋人は、このことに気づいているんだろうと思う。
右サイドの筋肉を使って、右サイドを縮めたほうが、姿勢がよくなることを・・・


信じたくない人は、大きな声で叫べば良い
うそ(ブラフ)だと思う人は、大きな声で批判すれば良い。

 『左手を制する人が、社交ダンスを制する』なんて、
 そんなことは、絶対にあり得ない

・・・・と!

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2019年5月15日
投稿359 インナーマッスル その22
 2019/05/15(水) 03:40:55  カテゴリー:Ballroom Fitness みらい  投稿者:sanzo

さて、さて、さて・・・・・

・社交ダンスの95%の動きは、「左手の筋肉の微妙な変化」から派生している。
・社交ダンスは、左手で踊るモノ。 左手を制する人が、社交ダンスを制する。

こんなようなことを主張する外国人のトッププロ(コーチャー)がいるとか、いないとか。
そんな主張をしているコーチャーの名前を知ってる人がいたら、メールで教えて下さい。

「そんな外国人のコーチャーなんて、いないだろう!」と考えている人が大半だと思うけど
ブログでもラインでも良いから、
「いるわけない! そんなコーチャーがいたら、オレ様はダンスを辞める」と宣言すればいい。

自分の考え方を、はっきり言う。 そして、他人の意見を、正々堂々と否定する。

他人を否定して、「自分を、逃げられない立場に追い込む」ところから「上達」が始まる。
他人の言うことを聞いて、他人のマネ(他人と同じこと)をしているだけでは、上達しない。

さあ、みなさん、大きな声で、叫びましょう!!

 『左手を制する人が、社交ダンスを制する』なんて、

 そんなことは、絶対にあり得ない
・・・・と!

こう叫んでから、ダンスを練習を始めよう!
こう叫んでから、疲れ果てるまで、めいっぱい踊ってみよう!
そうすれば、みるみる、ダンスが上達する・・・・と思う。

もういちど、言おう。
他人を否定して、「自分を、逃げられない立場に追い込む」ところから「上達」が始まる。

最近の社交ダンスの先生は、○○筋とか、○○筋とか、○○筋とか、
いろんな筋肉の名前を連呼する。
「医学博士でも知らない筋肉」を、「脳ミソからの直接の司令」で、直接、操作しようとする。
すごいことである。

ただし、社交ダンスの先生は、致命的なことを忘れている。 致命的な間違いを犯している
 「筋肉は、意識的に、伸ばすモノ」だと思い込んでいる。 間違ってますよね。
 「全身の筋肉を使えば、カラダが伸びて大きくなる」と思い込んでいる。間違ってますよね。

筋肉は、ゴムと同じ。 筋肉は伸ばすモノではなく、筋肉は縮めるもの。
カラダの中の筋肉は、めいっぱい使えば使うほど、カラダは小さくなります。

さあ、大きな姿勢で踊りましょう。○○筋と○○筋をめいっぱい使って!?!?!?!?
・・・とか、それ、違ってますよね。 それって、筋肉を伸ばそうとしてるでしょ??


ほとんどの社交ダンスの先生は、信じないだろうけど
左腕を操作しながら、
カラダじゅうの筋肉を、手当たり次第、どんどんと縮めていくと、なぜだろう、
カラダが大きくなってくる。

これって、ある種の「マジック」だな。 「みらくる」な世界。

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2019年5月13日
投稿358 インナーマッスル その21
 2019/05/13(月) 20:51:40  カテゴリー:Ballroom Fitness みらい  投稿者:sanzo

今日は、ダンスの基礎、以前の問題。
簡単な頭の体操です。

「純粋な右利き」と「純粋な左利き」そして「左利きだけど右利きに矯正された人」の違い、
社交ダンスで、違いが出てくると思いますか?
それとも、見かけ上、同じホールドなら、「右利きでも左利きでも同じ動き」だと思いますか?

これを考えてみましょう。

社交ダンスの右手の男性のホールドを想定して、
 「右手の指を、へその前において、回転を伴いながら、前後左右に動き回る」
場合の右手の動きに着目してみると、結論が見えてきます。

右腕の筋肉は、微妙に変化します。 力を抜くと、右腕はグラグラしてしまいます。
また、回転の時(特にリバース系)は、右腕が動けば、ボディ全体が動きます。

このとき、いわゆる「丹田(へその下)」からの力の流れが、どのように、右手の指に伝わるか?

右利きの人は、「丹田→右肩甲骨(右の背中)→右腕」という力の流れになるはずです。
左利きの人も、同じだと思いますか?

右利きと左利きは、同じじゃ無いです。
(矯正されてない純粋な)左利きの人は「丹田→左腕の上腕→右腕」という力の流れで、右腕を
操作する場合が多いのではないかと思います。(少なくとも、わたしはそうです)
右腕を動かそうとするときには、まず左腕が反応して、そのあとで右腕が動く。
右腕を動かすときでも、右の肩甲骨や右の背中は、あまり動かない。


社交ダンスを踊るとき、どちらの伝達系で踊るが、有利だと思いますか?
 (A)丹田→右の背中・右肩甲骨→右腕→右手の指 (左手は反応しない)
 (B)丹田→左手の上腕→右腕→右手の指 (右の肩甲骨は反応しない)

「どちらが有利なのか」という議論をせずに、
(A)のタイプの人だけが集まって、理想を追い求めていても、結論なんか見えてこない。
理想を求めるのであれば、(A)と(B)の両方を比較する必要があります。

ソロダンスならば、丹田のエネルギーを直接、右腕に伝えた方が、有利でしょう。
左腕を経由して、右腕を動かせば、タイムラグが生じますし、無駄な動きが生じます。

ところが、ペアダンスである社交ダンスでは、話が変わってきます。

男性(リーダー側)の丹田のエネルギーが、一旦、男性の左腕上腕に伝わり、
そこから右腕に伝わっていきます。
それと同時に、左グリップ経由で、相手(女性)の右グリップにも伝わります。
なので、「丹田~左腕経由~右腕」という力の伝達は、まったく無駄が無く、
合理的だと言えます。

「狭い固定概念」に囚われていると、重要なことを見落としてしまいます。

「右腕を動かしたいなら、左腕を、ほんの少し変化させればいい」という発想を
思いつくかどうか?
「右腕は、ボディ(胴体)で支えて、ボディを使って右腕を支えなければいけない」
という、使命感だけで、モノを考えてしまいがちです。
でも、そうじゃない。 右腕は、左腕を使って、コントロールすればいい!!!

追伸:
右の腹部に鎮座する「肝臓」という臓器は、スポンジみたいなもので、
「肝臓は、丹田からのエネルギーを伝えない」と考えれば、簡単です。
焼肉の「レバー」を食べたことのある人は、イメージがつかめると思います。

丹田のエネルギーを「肝臓を避けて」右腕に伝えるルートは2つ。
「丹田発、右肩甲骨(肝臓の後ろにある狭い部分)経由、右腕」

「丹田発、左上腕経由(遠回りだけど、筋肉がたくさんある)、右腕」
のどちらルートを選ぶかという二者択一になります。

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2019年5月 4日
投稿353 インナーマッスル その20
 2019/05/04(土) 10:43:29  カテゴリー:Ballroom Fitness みらい  投稿者:sanzo

コテコテの「日本の社交ダンスの常識」を、東洋医学の経路・経穴の視線から捉えてみると、
いろんなものが見えてきます。
今回は、社交ダンスの「初歩の初歩」について考えてみます。

keiraku000.jpg

左の本が、「ビジュアル版、東洋医学 経絡・ツボ(経穴)の教科書」
 ~医療関係者、鍼灸志を目指す学生 必見の一冊
比較対象の右の本が「ボールルーム解剖学 スタンダード編」
 ~筋肉を制すれば世界を制する

タイトルだけ見れば、東洋の武道・武術は、東洋医学である経路・経穴(ツボ)を使い
西洋の社交ダンスは、西洋医学の「クソ難しい筋肉」を、自由自在に操って踊るんだ!
・・・みたいな錯覚に囚われて、その錯覚から抜け出せなくなってしまう!

そんな錯覚のドツボに嵌まり込んでいるのが、コテコテの「日本の社交ダンスの常識」
なのかもしれません。

----------------------

さて、ここで問題です。

社交ダンスで、
(1)胸を張った、大きなホールドを維持するには、どうすれば良いでしょうか?
(2)クビを伸ばして、視線を落とさずに踊るには、どうすれば良いでしょうか?

keiraku089.png

これの図を見れば、答えが見えてきます。

問題(1)の答えは、左側の図
  腕を持ち上げて、肘の位置を固定してから
  「胸→腕の内側→てのひら→中指」を結ぶ経絡上にあるツボを、
   自分で押す(変化を加える)か、相手に押して貰えば、
   胸が落ちなくなるので、大きなホールドを維持できる。

問題(2)の答えは、右側の図
  腕を持ち上げて、肘の位置を固定してから
 「薬指→手の甲→腕の外側→クビ筋→耳→目の上」の経絡上にあるツボを
  自分で押す(変化を加える)か、相手に押して貰えば良い。
  薬指を意識すれば、自然にクビが伸びていき、視線が上を向きます。

社交ダンスのホールドは、腕を持ち上げて、肘を固定すれば、経絡上にある経穴(ツボ)
特に、肘よりも先端の「前腕」「手首」「てのひら」「指」の経穴(ツボ)、
反応しやすくなります。(結果、胸やクビが伸びて、姿勢が保ちやすくなります)

興味深いのは、社交ダンスのホールドというのは
「相手がツボを操作しやすいように、男女のコンタクトが作られている」
という特徴をもっています。

自分で経穴(ツボ)を押すよりも、相手にツボを押して貰った方が簡単です。

--------

じゃぁ、日本の社交ダンスの常識は、どうなっているのか?

コテコテの「日本の社交ダンスの常識」においては、
 「見かけ状のホールドの形を重視して、形を崩さずに踊り続ける」ことを
初心者の頃から、カラダに叩き込ませていきます。
結果的に、腕と胴体を繋ぐ「経絡」が、完全に遮断されてしまってます。
だから、「腕」というものが単なる「飾り」になってしまっていて、
経絡・経穴(つぼ)という重要な概念が、まったく機能しない踊り方になっていきます。

多くのダンス教室においては、○○筋と○○筋を伸ばして、内臓を持ち上げて胸を引き上げて!!
みたいなことを教えます。
コテコテの「日本の社交ダンスの常識」では、「筋肉は、伸ばしたままで固定するために使う
モノ」という考え方が、すべてを支配しています。
だから、社交ダンスを踊るときには、競い合って、必死に、筋肉を伸ばし続けようとする。

実際には、「筋肉を伸ばす」という動作は、近くにある「別の筋肉」を縮めているに過ぎない。
日本の社交ダンスのプロ教師の多くは、人間の筋肉を、クルマのジャッキや、油圧シリンダー
みたいに、伸ばして持ち上げて固定するアイテムであるかのような、潜在的な誤解の上に成り
立っているように思います。

実際には、筋肉というのは「ゴム」と同じ役割を果たします。
別の筋肉によって両端を引き伸ばして貰って、そこから別の筋肉を緩めたときに、
「筋肉が縮むときの力」が働く子tによって、筋肉の機能を発揮します。


「子供からお年寄りまで、初心者からチャンピオンまで、同じ基礎で、みんな仲良く踊りましょう」
みたいな発想から出てきたのが、日本の社交ダンスの指導方針だから、実際の筋肉の動きがどうで
あれ「筋肉を伸ばせ!」という体感的な意識でよいのかもしれませんが、なにかが根本的に間違って
いるような気がします。

医学博士でも知らないような筋肉を持ち出してきて、その筋肉を伸ばしなさい! みたいな・・・・

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2019年4月18日
投稿338 インナーマッスル その19
 2019/04/18(木) 02:27:27  カテゴリー:Ballroom Fitness みらい  投稿者:sanzo

youtube のダンサー裕美先生の「犬の後ろ足」の動画を、
もっと詳しく説明してほしいという要望があったので、要望にお応えして
子供や初心者にもわかるように、わかりやすく解説します。

社交ダンスを習うときは、「個人レッスン」で、先生と踊るのがベストです。
先生と踊るときには、「先生のカラダの動き」を理解する必要がある。
先生(女)と生徒(男)で、まったく違う動きをしてたら、レッスンにならない。

女先生と同じ動きをする生徒は、先生のボディに合わせて踊ることができるが
女先生と違う動きをする生徒は、手抜きをされて、いつまでたってもシャドーばかり。

『第57回 ライズは「犬」の後ろ足に学ぼう!!』ということで、
「ライズで足首を伸ばして踵を高く持ち上げる」動作を、犬の後ろ足に例えて
説明している。
今回の動画は「神回」。今まで誰も教えなかった「日本の社交ダンス」での
「女先生の動きの原点」を知るために、とても貴重な動画である。永久保存版! 

tsubo_inu630.png

人間の踵(ヒール)は床に突いていて、「床」と「足の裏」が並行。
犬の踵(ヒール)は高く持ち上がっていて、「床」と「足の裏」は垂直。
ライズは、犬のように、足の裏を垂直にすることである・・・と。

足首を伸ばして、足の裏を垂直に立てて、膝を前方に進めていくとき、
同時に、「ふくらはぎの小指側」と「足の裏の小指側」を後方に引く。

おそらく、この感覚を身に付けている人と、身に付けていない人がいる。
ハイヒール(ピンヒール)で大股で歩こうとすると、靴のヒールが邪魔を
して、着地の時にヒールだけに強い体重が掛かると、膝が勢いよく前方に
飛び出し、「膝カックン」でバランスを崩してしまう。

そこで、ハイヒールでの着地の際、「ふくらはぎの小指側を後方に引く」
動作を加えながら着地させるテクニックによって、体重をスムーズに、
足の指の上に移すことが出来るようになる。
もしかしたら、多くの男性が気づかない、ハイヒール歩行の基礎なのかもしれない。

「ふくらはぎの小指側を後方に引く」ことにより、膝が内側に向いた「内股」
での立ち方になり、足の親指に体重が集中する。(内股の棒様レッスンを参照)

tsubo_yubi630.png

「ふくらはぎの小指側を後方に引いた状態」で、親指に体重を集中させた時
のカラダの動きは、「親指と繋がっている経絡」に着目すればよい。

足の親指からの経絡(関連するツボとツボを結ぶ線)は、骨盤の内側、
大腰筋の近くを通って、左右の胸に繋がってます。
でも、この左右の経絡だけでは、安定した動きを得ることはできません。

なので「背骨に強靱な軸」を作り、「背骨の軸」「左胸のツボ」「右胸のツボ」
の3つを、左右にクルクル回転させることにより、動きを得ることが可能になり
ます。
カラダの回転は、経絡上になる「大腰筋の近くにあるツボ」を使えば、簡単ですね。
カラダの「ねじれ」「しぼり」を基本とする日本の社交ダンス原点だと言えます。

pro_hiromi1.jpg

裕美先生が推奨している「ねじりパン」のホールドも、この原理そのものですね。

「背骨に強靱な軸」を作り、ふくらはぎの小指側を後方に引いて
足の親指に体重を集中させて、親指と繋がっている経絡を意識する。
「股関節の近くにあるツボ」によって、カラダに「ねじりパン」にして
「背骨・右胸・左胸」の3つを、左右に回転させて、男女を密着させる。

これこそが、日本の社交ダンスの原点であり、裕美先生の「棒様」レッスンの
基礎でもあり、故金沢正太先生が、死ぬまで追い求めていた最終到達点
なのだろうと思います。

----

じゃぁ、ネコは??? 同じ4本足でも、話が変わってきます。

neko_inu630.png

踵(ヒール)を持ち上げて、足の裏を垂直に立てたとしても、
ケツが持ち上がるだけで、進みもしなければ、立つこともできないでしょう。

踵の部分を、斜め後方に押し下げるようにすることで、
足の裏(つちふまず)が持ち上がり、ふとももが前方に進む。
結果的に、膝が伸びる・・・という感じでしょうか。

人間で言えば、梯子(はしご)を登っていくときに、
足の真ん中を梯子にかけて、踵(ヒール)を踏み込めば、
足の裏(土踏まず)と足全体の筋肉に変化が起きて、
結果的に、カラダが上に上がっていく。 それと同じ原理ですね。

tsubo_asinoura630.png

足の裏から繋がっている経絡は、足の裏にある「湧泉」から背骨を繋がってる経絡と、
足の小指から、足の裏を経由して背骨の横(左右)に繋がっている経絡が存在する
ことがわかります。

これを使えば、最初に、足の真ん中(湧泉)で立ち、背骨上の経絡のツボを意識してから
足裏の小指側のツボを意識することにより、背骨の左右のツボが生きてきます。

意識を「背骨」から、「背骨の横」に変化させていけば、重心感覚が変化しますから
「体重を背骨から、腕に移していく(腕に体重を預ける)」感覚が得られます。
この場合、回転ではなく、重心感覚の移動によって、背中の向きが変化していきます。

--

裕美先生が引用している「アナトミー・トレインの足の裏の図」から、
裕美先生は「犬の後ろ足」という結論を導きだしています。
しかしながら、アナトミー・トレインの理論から「ネコの後ろ足」の結論を
導き出すことも可能です。
足の裏に体重が乗るのは「足裏の親指側」だけど、カラダをコントロールする
のは「足裏の小指側」です。

足の裏とふくらはぎの小指側を後ろに引くことにより、すべてを「足の親指に
集中させるのでははなく、体重を支えるのは親指側、カラダのコントロールは
小指側にするのが、アナトミー・トレインの本当の趣旨であるように、わたし
は思います。

東洋医学の経穴(ツボ)・経絡で考えた方が、わかりやすいような気がします。
少なくとも、異なる2つの動きを、比較しやすいですね。

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2019年4月 3日
投稿327 インナーマッスル その18
 2019/04/03(水) 11:40:32  カテゴリー:Ballroom Fitness みらい  投稿者:sanzo

「丹田から発せられる気(勁)の流れ」に沿って「インナーマッスル(深層筋)」が動くであろう
という考え方から、「気(勁)の流れのある場合」と「気(勁)の流れを遮断した場合」の比較を
しながら話を進めてます。

ダンサー裕美先生の「棒様」を肩に担ぐと、
 「丹田から発せられる気(勁)の流れ」が完全に遮断されてしまう。
ということで、裕美先生の動画を検証していきます。

今回は、『第57回 ライズは「犬」の後ろ足に学ぼう!!』から
ダンスをやらない人でも、誰でも出来る検証です。

↑動画は、9分24秒のところから、スタートするように設定しています。
両足をおもいっきり「内股」にして、膝と膝をくっつけようとしてます。

足の指に注目してください。
「なんだ、裕美先生って、外反母趾だったのか!」という話。

今回は、それでおしまい・・・では、ありません。

足の指に注目して下さい。
5本の指が、ぴったり寄り添って「グー」の形になってますよね。

一般的(裕美先生以外の多くの人)には、どうなんでしょう。
膝を締めてめいっぱい内股で立ったとき、
足の5本の指を大きく開いた「パー」になりませんか?
わたしは、内股にすると、足の指は「パー」になります。

肩に担ぐ「棒様」と「内股立ち」の関係は、8分54秒からなので
少し戻って再生すればよいのですが、「棒様」と「ライズ」の関連
の説明(実演)がありません。(動画のテーマは「ライズ」です)

実際、この「究極の内股姿勢からライズするには、
「小指からふくらはぎの小指側」を、左右(横方向)に、弓のように
引っ張る力を掛けながら、両方の膝を押しつけてやればOKです。
(動画4分50秒からの解説のとおりであり、内股のほうがやりやすい)

気になるのは、これをやると、「ふくらはぎの小指側を引っ張る」ことにより
「両足の親指が、人差し指の下に潜り込む」ように、親指が内側に折れてきます。

外反母趾が、どんどん加速するような気がするのですが、大丈夫なんでしょうか?

もう一点、この姿勢をとると、
・カラダ全体の筋肉が、極限まで緊張しませんか?
・筋肉の緊張さぜずに、筋肉をリラックスさせることは出来ますか?
という話。

アウターマッスル(表層筋)を緊張させると、
「脳から、○○筋と○○筋を使う命令を出して、カラダを動かせ!」
という動きは、実現しやすくなりますが、
「インナーマッスル(深層筋)は全く機能しなくなる」
はずです。


日本の社交ダンスは、「内股」をベースにしていることが、よくわかる動画です。
金沢正太先生のIQテストでは、ともかく「内股・内股・内股」で答えていけば
点数があがるようになってますけど、そのルーツがどこにあるのかを証明している
動画だともいえます。

「棒様」を使うと、バレエのような「開脚からのライズ」が出来なくなります。
これ、覚えておくといいです。
「開脚からのライズができない姿勢」で、どうやってライズするかを考えると
「そうだ、内股でライズすればいいんだ!」という結論に達します。

だったら「開脚からのライズができる姿勢」から、考えていけばよいと、わたしは
思うのですが・・・。

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投稿326 インナーマッスル その17
 2019/04/03(水) 06:04:38  カテゴリー:Ballroom Fitness みらい  投稿者:sanzo

社交ダンスは「ペアダンス」であり、
「男性と女性が、ペアになって踊る」というのが大前提。

そのための方法として、
 「男性が『次は○○ターン』と叫んで、女性に動いてもらう」
と言う方法もあるし
 「最初から、順番を決めておいて、その順番通りに動く」
というのが一番簡単である。

でも、そんなことをしなくても、「リード&フォロー」という
概念を使えば、順番を決めなくても、踊れるぞ! という話。

この「リード&フォロー」に、
 「丹田から発する、気(勁)の流れ」というものを
利用するか、利用しないか? どちらのほうが良いのか・・・という話。

気(勁)の流れを作っておいて、流れに変化を与えれば、カラダ全体が動く。

taiktyoku016sp.png

4つのレベルがある。

「自分の気(勁)の流れだけでなく、相手の気(勁)の流れも、操作できる」
「自分の気(勁)の流れは作れるが、相手の気(勁)の流れを操作できない」
「自分のは気(勁)の流れを作れないが、相手に流れを作って貰えば、流れが出来る」
「なにをやっっても、自分には、気(勁)の流れなんて、作ることが出来ない!」

何も知らない初心者に対して、
  まず、相手のカラダの「丹田からの気(勁)の流れ」を作り出して
  つぎに、相手のカラダの「気(勁)の流れ」に変化を加えてやれば
  相手のカラダを、自由自在に動かすことが出来る。

初心者からすると、
  力を抜いて立っているだけで、自然と背筋が伸びてた姿勢になり
   (無意識に、丹田から発する気(勁)の流れができるため) 
  知らないうちにカラダが回転したり、足が動いたりして、
  いままで踊ったことの無いステップが、簡単に踊れたりする。
なぜだか、わからないけど、○○さんと踊ると、自然にカラダが動く。

いままで、上のような、こんな経験をしたことは、ないだろうか?
「あり得ない」という人もいれば、「あるある」という人もいるはず。

気(勁)の流れを使って相手を動かすことが、「リード&フォローの極意」
だとすれば、社交ダンスはもっと面白くなる・・・かもしれない。


医学博士も知らないような、難しい筋肉の名前を覚えたとしても、
ペアダンスにおいては限界がある。
自分の筋肉を自由自在に動かすことが出来たとしても、相手の筋肉を
動かすことは出来ない。
男性・女性がそれぞれ、自分の筋肉を自由自在に動かして、動きを
合わせれば、とりあえず「見かけ上のペアダンス」は成立する。
だけど、それだけでは、相手の筋肉を動かすことはできないので、
そんなものは所詮、「ふたりのソロダンス」に過ぎないかもしれない。

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2019年4月 2日
投稿325 インナーマッスル その16本編
 2019/04/02(火) 00:09:04  カテゴリー:Ballroom Fitness みらい  投稿者:sanzo

今回は、CBM(Contrary Body Movement)についての本編です。

「子供からお年寄りまで、初心者からチャンピオンまで、共通の基礎で踊りましょう!」
というのが日本の社交ダンスのプロ教師が教える指導方法。
なので、正しい踊りをしている人なら
「子供からお年寄りまで、多くの人が、自分はCBMを使っている」
と信じ込んでいるのが、日本の社交ダンス界の実情。

信じる者は救われる! ほんとうに、そうなのでしょうか?

bd100a.png

CBMという動きの絶対条件は、
 「腰から上のボディ(腰と肩)を同じ方向に回転させること」
ということです。

 肩だけを回転させるのはNG、肩と腰を逆方向に回転するのもNG。
言い換えれば
 背中に「ねじれ」や「しぼり」を作ったら、それはCBMではない!
ということになります。

人間のカラダは、胸椎12番を境にして、上(胸椎側)と下(腰椎側)で、
逆方向に回転しやすくなってます。
片方の足を出そうとしたとき、あるいは、カラダの向きを変えようとするとき、、
腰と肩を逆方向に回転させたり、腰を動かないように固めて肩だけを回転させたり
することが多いです。

日本のプロ教師の多くは、「ねじる」「しぼる」ことが「CBM」だと教えてます。
しかしながら、「ねじらない」「しぼらない」のが「CBM」なのです。

なぜ、日本のプロ教師は、明らかに間違っていることを教えるのでしょうか?

cbm1.png

肩(背中)に棒を担ぐことで、肩甲骨が左右に回転しやすくしておきます。
これで、丹田からの気(勁)の流れが完全に「遮断」されます。
丹田(おなか)に「重い塊」を作り、後ろ足の上にカラダを起きます。

ここから、右足を持ち上げて、右足を遠く(前方へ)伸ばしていくと、
左の肩が前に出て、肩甲骨に回転が掛かります。
背中に棒を置いておけば、棒は回転するはずです。(カラダの回転が始まる)

このとき、右足を前に出すと、右腰も同時に前に出て行くので、
「左腕・左肩・左肩甲骨」と「右腰・右骨盤・右足」が同時に前に出る
ことになります。

こんな動きは、CBMでもなんでもない(CBM指定の場所で、これを
やったら即!失格レベルの間違い)のはずなのですが、
「日本においては、これこそがCBMの模範演技」みたいになっています。

なぜでしょうか?
「子供からお年寄りまで、初心者からチャンピオンまで、共通の基礎で踊りましょう!」
という方針のもとに、誰もができる、初心者の動きの中から、
「CBM」に似た動きを見つけて、CBMと呼んで指導すれば、みんなが喜ぶ!!!

生徒がたくさん集まってきて、儲かりまっせ!! ってことでしょう。

cbm2.png

「丹田からの気(勁)の流れ」という概念を使えば、「ねじらない」CBMは簡単です。
ただし、日本国内におけるCBMは「ねじること」なので、全面否定されます。
言うまでも無く、この方法では「絶対に、日本のプロ教師の試験」は、合格しません!

4本の手足に「気(勁)の流れ」を作っておいてから、前腕(肘~手首)とふくらはぎ
(膝~足首)に「気(勁)の流れに直角な力」を加えてやります。
CBMを掛けて、右足を前方に進める(左肩と左腰が前に出る)のであれば、
左腕前腕に左前方の力、右腕前腕に右前方への力
支え足の左足ふくらはぎに後方への力、動く足の左足ふくらはぎに前方への力
をそれぞれ加えてやればいいことになります。

腕の力(あくまで、気(勁)に対し直角の力であって、むやみに押したり引いたりする
のは厳禁)は、相手に掛けてもらえばよいですし、感覚を覚えてしまえば自分で操作
できます。
足は、爪先を外向きにつけてから踵を踏み込んでやれば、「気(勁)の流れに直角な、
後ろ向きの力」が働いて、しかも、爪先の向きが正面を向きます。

日本の社交ダンスは、「初心者には、気(勁)の流れを理解出来ないであろう」という
ことで「気(勁)の流れ」という概念は、使ってはいけないことになってます。

初心者の男女が踊るカルチャーセンターの入門コースで、気(勁)の流れなんて、教える
はずが無い。
カルチャーセンターの合気道の入門コースで、「合気の極意」なんて教えないだろうし
カルチャーセンターの太極拳の入門コースで、「勁道や勁力」なんて教えないはず。
それと同じだと思います。 楽しければ、それでよいのだから。

それでは、Dance Zone の 裕美先生の動画をみてみましょう。

CBMとは、
「前方または後方に動いている足の方向に
 カラダの反対側が先行する動作で、
 通常回転やカーブを起こすときに用いられる」
と言ってます。(JBDFの本に書いてある表記)

「脚部(足)は股関節から下」という説明をしていて
「(ねじらずに)腰から上を動かす」動作をしています。
「しぼりでは無い」と言って、「左肩・左腰と、右足」を同時に動かしてますね。
この部分に関しては、「CBMの定義と一致する」と思います。

ただし・・・・
説明(4分あたり)では、右足を前に出して、右足の上にカラダを移動させながら
左肩・左腰・左骨盤を、前方に押し出しています。
裕美先生の動きは「CBMの動きとは、まったく異なる動き」だと思います。
どうでしょうか?

CBMの本来の動きは、「左肩・左腰が、前に出る動作によるカラダの変化に
よって、右足が前方に進んでいく」動作(左肩が先、右足が後)だからです。 

気(勁)の流れを作らずに、気(勁)の流れを遮断した状態で、「左肩と左腰」を
前方に出そうとすれば、(もしくは、肩甲骨に回転をかけようとすれば)
カラダが前方にぶっ倒れてしまうか、胸椎12番で肩と腰がねじれてしまって、
右足をスムーズに出すことが出来なくなってしまいます。

日本の社交ダンスは、「肘を張って気(勁)の流れを遮断するホールド」を基本
としてますから、鳩尾(みぞおち)より上をボディ、鳩尾ら下が足だという
解釈をするほうがスマートであり、
「左肩を前に出すことで、右足が前に出てくる」というCBMの動きからすれば
「CBMは、左肩と右腰・右足を同時にだして、カラダを捻る」という指導方法
の方が理にかなっている思います。(本来のCBMとは矛盾が生じるのは承知の上で)

教本の趣旨は、「股関節から下が足」だとしても、それで、足が出せないならば
教本の趣旨をねじ曲げて、「鳩尾から下が足」だとして教えればよいわけです。
そうすれば、肩を出す動きを利用して、足を出すことができます。

はっきり言えることは、裕美先生は、「日本の社交ダンスにおけるCBMの解釈」
に関して、なにもわかってないように感じます。
社交ダンスのダンサーには、いろんな解釈をする人がいるのですから、もっと、
広い視野をもって、指導をしてほしいなぁ。。。。とか思ったりします。

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2019年3月31日
投稿323 インナーマッスル その16の予告
 2019/03/31(日) 12:38:47  カテゴリー:Ballroom Fitness みらい  投稿者:sanzo

次回は、CBM(Contrary Body Movement)について触れていきます。

Dance Zone 裕美先生の動画(第56回)についての検証です。

社交ダンスを習ったり、あるいはダンスパーティに踊りに言ったりすると
そこらじゅうで、CBMという言葉を耳にします。

まさに「子供からお年寄りまで、初心者からチャンピオンまで、CBM」
CBM!? それってなに? それって美味しいの? って話。

直訳すると Contrary は「反対の」だから、
Contrary Body Movement は、「反対のカラダの動き」となります。

とりあえず、動画を貼り付けておきますね。
おそらく、日本国内においては、裕美先生と同じ解釈をする人が大多数だろうと思います。
子供からお年寄りまで、初心者からチャンピオンまで・・・

でも、ほんとうに、そうなのでしょうか?

taiktyoku016sp2.png

「お腹に「丹田の塊」を作って、肩甲骨を左右に回転させながら、
  片方の足を前に出す(反対側の足でボディを送り出していく)動き」

「4本の手足に対して、「丹田からの気(勁)の流れ」を作っておいて、
  前腕(肘~手首)とふくらはぎ(膝~足首)に、前向きの力を加える動き」
では、まるっきり、考え方が違ってきます。

ナチュラルターンの1歩目(右足前進)のCBMを考えれば、わかりやすいです。

前者の動きの中にCBMが存在するならば、それは、裕美先生のレクチャーそのものです。
これだけ、明確に説明している動画は、他には存在しないと思います。

後者の動きの中からCBMがあるとすれば、もっと簡単です。
4本の手足に対して、「丹田からの気(勁)の流れ」を作っておいて、
左前腕と、右のふくらはぎ(逆方向の手足)に、前向きの力を掛け
左のふくらはぎには、後ろに引っ張る力を掛ける。
右前腕に、右横への力を掛ければ、右回転が始まります(ナチュラルターン)し
右前腕に、右後方への力が掛かれば、サイドリードで前進(フェザーステップ)します。


日本の「社交ダンスのプロ教師免許制度」は
「子供からお年寄りまで、初心者からチャンピオンまで、まったく同じ基礎」
という考え方の中に、CBMというカラダの動作が存在することになってます。
だから、「気(勁)の流れ」というものを無効化することが大前提なのです。

でも、もしも、その大前提が間違っているとすれば、
「社交ダンスのプロ教師免許制度」そのものが、完全に崩壊して無効化します。

社交ダンスは、楽しければ良いのだから、誰がどんな踊り方をしても、構わない。
だから、プロ教師が、どんな教え方をしても、構わない。
だけど、CBMの解釈を間違えていたら、アウト(免許の無効化)でしょう。

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投稿322 インナーマッスル その15
 2019/03/31(日) 08:04:41  カテゴリー:Ballroom Fitness みらい  投稿者:sanzo

今日は、ワルツのフォーラウェー・リバース &(アンド) スリップ・ピボット。

日常生活においては、歩くときには、『へそが向いた方向に歩く』のが一般的である。
ところが、社交ダンスでは、『へその向いていない方向に歩く』ことが多い。

プロムナードポジション(P.P.)は、男女が向かい合って立ってる姿勢から
男性は顔を左に向け、女性は顔を右に向る。これがタンゴでいう「リンク(link)」
ここから二人が、顔を向いた方向に進むのが「プロムナード(promenade)」であり、
顔とは反対(見えない方向)に進むのが「フォーラウェー(fallaway)」になる。

link は、結合・結びつける、(鎖の)環(かん)、輪、(編み物の)目
promenade は、海浜遊歩道、散歩場、遊歩場、(ゆっくりした)散歩、遊歩
fall away は、ずれて落ちる、離れる、(...を)見捨てる、手を引く、脱落する

プロムナードにせよ、フォーラウェーにせよ、はっきり言えるのは
 「へその向きとは違う方向に、カラダの移動させる」
ということ。

どうすれば、よいのか?
カラダに「回転」もしくは「斜め方向に進む力」をかけながら踊る!

taiktyoku016sp2.png

この2つの姿勢から、プロムナード、もしくは、フォーラウェーの動きを作ってみて
比較してみれば、違いは明白だと思いますが、
・「丹田に重い塊を作る」時には、背中の筋肉を利用して、肩甲骨を左右に回転させる。
・「気(勁)の流れを作る」時には、前腕に変化を加えれば、カラダ全体が変化する。
という具合で、見かけは同じでも、カラダ内部の動きは、まったく異なってきます。

実践における、わかりやすい箇所は、フォーラウェーリバースの男性。
3歩目左足後退(フォーラウェーでCBMに後退。フットワーク:TH。CBM無し)
から、4歩目の右足後退スリップピボットに入る直前までの動きです。

taiktyoku016zone.png

「気(勁)の流れ」を完全に止めておいて、肩甲骨の回転を利用する(背中に棒を
担ぐイメージ)場合には、
 ・左足(後ろ足)の真上まで、カラダを移動(後退)させて
 ・左足の足の裏全体を使って、べったりと床を踏みつけてから
 ・カラダの動きを完全に静止させてから、右足を引き寄せます。
 このとき、両足の爪先の向きは同じ向き(自然に、そのようになります)
 両足の位置はCBMPというよりクロスに近い形で、重なりあいます。

 一方、「気(勁)の流れ」を利用して、踊るとどうなるか?
 まるっきり違った動きになります。

taiktyoku016kei.png

 丹田~てのひら、丹田~足の裏に、「気(勁)の流れ」を作っておいて、
 前腕(肘~手首)、ふくらはぎ(膝~足首)の筋肉に変化を与えれば
 カラダ全体に大きな変化が起きる・・・というのを利用します。

「左足を外旋気味に着地」させて、「ふくらはぎを内側から後方に引っ張る力」を加えます。
そうすると、「左足の爪先が正面を向く」のと同時に、「全力で踵(ヒール)を踏みつけても
踵が床につかない(踵が僅かに床から浮いている姿勢を保てる)」姿勢を作ることができます。

中間バランスを保ったまま、左腕前腕(肘~手首)の筋肉を変化させてやれば、
「気(勁)の流れ、および流れを作っているインナーマッスル」が変化しますので
カラダの向きが変わるとともに、右足が自然に円弧を描きながら後退を始めます。

そして、中間バランスを保つことによって、ボディは一定の速度で動いていきます。

一連の動作は、中間バランス(両足の中間にカラダがある)で行われますので、
左足のヒールが着地して(フットワークHになるタイミングは)、4歩目のスリップピボット
する右足が、左足の横を通過するタイミングになります。
(それまでは、靴の踵が床に接していても、左足のヒールには体重が掛かっていない)


このように、「気(勁)の流れ」を使うか使わないかで、踊りがまるっきり異なってきます。
ここで、DANCE ZONE 裕美先生の動画をみてみましょう。
フォーラウェーリバースの3歩目(左足後退)あたりからの、動画になります。

11分38秒あたり、後退した左足を「トォ・ヒールで降ります!」と言ってます。
完全に左足を降ろして、ボディを左足の上にのせています。
両足の爪先は同じ向き。 CBMPというより、左足は右足にクロスしてるように見えます。
ここから、カラダを左氏の上に固定させて、4歩目の右足の動きを始めてますね。

スリップピボットには、肩甲骨の回転を使っているはずですが、これだけでは、
うまくいかないので、「足のしごき」というのを使っています。
左足の太もも、左の骨盤を吊り上げるように、持ち上げながら回転させる動きですね。
「棒をイメージした肩甲骨の回転」に「足のしごき」を併用することで、ピボット動作を
実現しているのだろうと察します。

たぶん、カラダ全体の筋肉が複雑に伸縮して、筋肉は「半端ない」くらい緊張しまくってる
ように感じます。(断言できないので、このような表現しておきます)

-*-*-*-

人間は、生まれながらにして、「気(勁)の流れ」の感覚は持ち合わせているはずです。
社交ダンスを踊るときに、「中途半端な 気(勁)の流れ」は、踊りの邪魔をします。
「できない!」「踊れない!」というのは、中途半端に「気(勁)の流れ」が残っているため。

「気(勁)の流れ」を完全に遮断して機能停止にするための練習を繰り返すか
「気(勁)の流れ」を最大限に生かして、カラダを軽くするコツを見つけ出すか?
進むべきは、どちらかだと思います。

日本の社交ダンスは、
 「子供からお年寄りまで、初心者からチャンピオンまで、同じ基礎で踊りましょう」
というコンセプトで、プロ教師の指導が行われています。
なので、
 「初心者や高齢者は、気(勁)の流れとか、そんなの理解出来ないよ!」
じゃぁ、日本のプロ教師が教える社交ダンスは
 「気(勁)の流れとか、そんなも全部、禁止にしましょう!」
みたいな感じになってるはずです。

「気(勁)とかが、理解している人」を、オーディションかなんかで集めて
「気(勁)を使えない人」と、勝負させれば面白いと思うんだけどね。
本来、そういうのが、競技会だと思うんだけど・・・。
「気(勁)を使えない人」が圧勝するのなら、それはそれで良いわけだし。

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2019年3月29日
投稿319 インナーマッスル その14
 2019/03/29(金) 00:05:15  カテゴリー:Ballroom Fitness みらい  投稿者:sanzo

丹田から発せられる「気の流れ」あるいは「勁の流れ」という観点から、
前回紹介した、DANCE ZONE の 裕美先生の動画。
この中にある、スウィングバープロ(棒様)を使ったカラダの動きを詳しくみてみましょう。

日本の社交ダンスは、「気の流れ」「勁の流れ」を無効化させることから、スタートしていると考えて
よいかと思います。

実際にやってみると、わかりますが、
棒を背中に担いだ場合、「気の流れ」あるいは「勁の流れ」というものが、完全に消滅してしまいます。

あえて言えば、「合気を使ってはいけない合気道」「勁を使っていけない太極拳」みたいなものですね。

taiktyoku016bar.png

背中に棒を挟んだ場合の動きは、
カラダの向きを変えるためには、肩や肩甲骨の向きを左右に回転させればOK
カラダを動かすには、肩や肩甲骨を動かせばOK。足は肩甲骨と同じ方向に動きます。

この方法であれば「子供から高齢者まで、初心者からチャンピオンまで、まったく同じ
基礎で、みんな仲良く平等に、社交ダンスを楽しむ」ことができます。
競技会においても「気の流れ」「勁の流れ」を使ったヤツは失格にすればよいのです。

じゃぁ、「気の流れ」「勁の流れ」を使って、カラダの向きを変えるにはどうすればよいか?

taiktyoku016kei.png

まず、丹田から発する「気(合気道など)」もしくは「勁(陳式太極拳など)の流れを作ります。
丹田~掌(てのひら)への流れと、丹田~足の裏への流れを作ります。
正面にいる相手に向かって拳(こぶし)を出すイメージでOK。自然に、肘は持ち上がります。

そして、前腕(肘~手首)と、ふくらはぎ(膝~足首)に、「気(勁)に対して直角の力」を
加えてやると、カラダの向きが左右に変化します。
このとき、「カラダをねじる」のはNG。「肩甲骨を回転させる」のもNGです。

前腕やふくらはぎに、どういう力を加えると、カラダがどのように変化するのか?
「気」や「勁」を使って社交ダンスを踊るときには、その関連性を、覚える必要があります。

irvine039.png

これは、社交ダンスの教本(ballroom tequnique)の作成に携わった
「ビル・アービン」の弟子が書いた本です、

この「ホールド:両腕は斜めに」を作るには、丹田から手の指先へのの気(勁)の流れを
意識するのが簡単だと思います。

「肩の筋肉を伸縮させて肘を持ち上げて、上腕を外旋させながら、肘を伸ばす」とか、
そんな面倒くさいことをしなくても、「腕に体重を預ける」感覚でOKですね。

ここ(丹田から指先に向かって気(勁)の流れを作り、両腕を斜め前に伸ばした姿勢)から、
カラダを左右に回転させるためには、前腕(肘~手首)に「なんらかの力」を加えればよく、
片方の足(動く足)を前に出すときには、支え足のふくらはぎに「なんらかの力」を加えればよいことになります。

この姿勢から肩(肩甲骨)を左右に回転刺せようとすれば、へそは逆方向に動いて
極めて不安定な姿勢になります(油断すると腰痛で病院行きになるので注意)し、
送り足(支え足でボディを送り出す)をやれば、思いっきり姿勢が崩れます。

---

スウィングバープロ(棒様)を使ったレクチャーの動画は、
ぼくの読書感想文(ダンス動画編)>・・・>スウィングバーを使った動画
に集めてありますので、これを、全部見れば、
 「日本のプロ教師が教える、日本の社交ダンスの大前提」
みたいなものが見えてくると思います。

裕美先生と「スウィングバープロ」の動きは、アービンの「両腕は斜め上」のホールド
からの発する動きとは、明らかに異なります、

裕美先生か、アービンの弟子か、どちらが、「違い」を説明すべきだと思います。
少なくとも。放置プレーは、良くないですね。

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2019年3月25日
投稿317 インナーマッスル その13
 2019/03/25(月) 01:05:34  カテゴリー:Ballroom Fitness みらい  投稿者:sanzo

インナーマッスル(深層筋)を考えるときに、
合気道でいう「気」の流れ、陳式太極拳で言う「勁」の流れというモノを
取り入れるべきか? それとも完全否定するべきか?
で、カラダの使い方が、まるっきり異なるものになる。

taiktyoku016sp.png

「丹田から発せられる 勁(気)流れ」を作る。
(気の流れを作れば、自然に腕が持ち上がり、肘が伸びていく)
という考え方もあるし、

「おなかに、丹田の塊を作って、表層筋を使って腕を持ち上げる」
(○○筋の伸縮で腕全体を吊り上げて、○○筋の伸縮でで肘を伸ばす)
という考え方もある。

じゃぁ、日本の社交ダンスには、「気の流れ」とか「勁の流れ」が、
どういう扱いになっているか?
それを知るために、「ものすごくわかりやすい動画」がある。

Youtube にある、DANCE ZONE の 裕美先生の動画ですね。
この中にある、スウィングバープロ(棒様)を使った動画が
ものすごくわかりやすく、ものすごく勉強になります。

この動画の5分28秒から、「スウィングバープロ」を使った
コントラチェックスの説明があります。
(繰り返しますが)ものすごくわかりやすく、ものすごく勉強になります。

基本動作としては、
・「棒様」を動かした方向に、「動く足」が進んでいきます。
・「支え足」を使って、棒を含むカラダ全体を送り出します。
この2つの動きが基本になってます。
これは、「日本の社交ダンスの模範的なカラダの動き」とも言えます。

そして、裕美先生の「スウィングバープロ」を使うことによって
 「丹田からの気の流れ、勁の流れ」が完全に遮断される
ということです。 これはとても重要です。

taiktyoku016bar.png

「棒を背中に担ぐ」ことによって、気や勁は、肘から先には流れなくなります。
「勁道が遮断される」ということですね。

これによって「初心者から上級者まで、子供からお年寄りまで、
まったく同じ基礎を使って、みんな仲良く、平等に、ダンスが踊れます」
日本の社交ダンスのプロ教師の模範的な指導方法だと言えます。

お腹に「丹田の塊」を作っていれば、「棒をおもいっきりぶん回す」ことが
出来ますし、気の流れ・勁の流れを知っている人は、それを使えなくして
しまえば、「みんな平等!みんな仲良く!」の前提が成立します。

スウィングバープロ(棒様)を使ったレクチャーの動画は、
ぼくの読書感想文(ダンス動画編)>・・・>スウィングバーを使った動画
に集めてありますので、これを、全部見れば、
 「日本のプロ教師が教える、日本の社交ダンスの大前提」
みたいなものが見えてくると思います。

おそらく、動画を見るだけで、クソ高い個人レッスンの費用を、
1/3 から 1/4 に減らせる可能性があります。
競技会をやっているひとなら、みるみるうちに昇級できるでしょう。

日本の社交ダンスは「気の流れ・勁の流れ」を遮断することが大前提ですが
果たして、それが楽しいのか? という話はありますね。
「気の流れ・勁の流れを使ってはいけない!」というのは、ある種の洗礼
みたいなものですから、「窮屈(きゅうくつ)で、楽しくない」と感じる
人の方が圧倒的に多いような気がします。

実際、楽しくないから、社交ダンスは年齢層が極端に偏ってるんでしょうね。

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2019年3月 8日
投稿307 インナーマッスル その12
 2019/03/08(金) 04:33:42  カテゴリー:Ballroom Fitness みらい  投稿者:sanzo

社交ダンスのカラダの動きを考えるとき、インナーマッスル(深層筋)の動き(働き)は重要になってくる。
しかしながら、インナーマッスルは、頭で考えた(能からの直接の命令)の通りには動いてくれない。

じゃぁどうするか。どうやってインナーマッスルを動かすのか?

taiktyoku016sp.png

そこで、カラダの中に丹田から発する「気の流れ(日本の合気道)」「力の流れ(ロシアのシステマ)」
「勁の流れ(中国の陳式太極拳)」というものを作れば、その流れに沿った形でインナーマッスルが働く。

対して、「丹田は重たい重力の塊である」という意識を持ち、インナーマッスルを使って、その「塊」を
より強固なものにする。そうすることでと、脳から指令によって動く「難しい名前がついている、○○筋
とか△△筋とかいう、アウターマッスル(表層筋)の数々」を、自由自在に操れるようになる。

日本の「社交ダンスの先生」は、どちらを教えるか?
日本の「プロ教師」免許制度では、気の流れとか勁の流れとか、そんなものは一切認めていません。
「脳ミソ」からの指令で動く筋肉だけで完結させるのが、日本の「プロ教師資格」なのです。

じゃあ、これはどうなるのか?

pro_hiromi1.jpg

金沢正太氏と、裕美先生は、
 (1)右の胸に大きな花束を持つイメージで、カラダを左に、「ひしゃげ」させてから
 (2)「ねじりパン」のように、ねじって、ひねって、右に回転させる。

という説明をしています。

そんなことをしなくても、ホールドは作れます。
わたし(山象)ならば
 (1)カラダをねじらずに、ひねらずに、左足のボールの上に立ってから
 (2)左肘と左手首を、まっすぐ前方に伸ばしていけば、左ボディが前に出る。

たったこれだけ。

なにが違うのでしょうか? インナーマッスルの使い方が違います。
どちらもインナーマッスルを最大限に使っているのですが、使い方が違うんですね。

taiktyoku016left.png

初心者は、男性の左肩と女性の左肩の距離が遠ざかると、ボディ全体が離れてしまいます。
だけど
 「ふたりの左肩の距離を遠ざけたほうが、ふたりのボディが密着する感覚を得られる」
そんな方法が、大きく分けて2種類、存在します。 左側の方法と、右側の方法ですね。

 2つの決定的な違いは、左肩・左ボディを前に出していくときに、
 左前腕に「左斜め(時計の10時の方向)の力を加えながら、左腕を直進させるか」のか、
 左前腕に「右斜め(時計の2児の方向)の力を加えながら、左腕を回転させるのか」
 という、まったく正反対の動き。 どちらでも、ふたりのコンタクトは強くなります。

 初心者の頃は、左肩を前に出して、二人の左肩の距離を遠ざけようとすると、バラけて
 しまいます。
 「バラけてしまうと、先生に叱られる」ので必死にボディをくっつけようとします。
 その方法が、2種類あるということです。 じゃぁ、どちらの道を選ぶか・・・ですね。




この動画の9分27秒から始まる、左肩~左胸~右骨盤を斜めに結ぶ「たすき掛け」の筋肉。
これを緊張させ、収縮させると、(陳式太極拳でいうところの)勁動がふさがって、勁の流れが
止まってしまう。

意識的に「勁の流れを完全に止めてしまって」カラダをねじって・ひねって・ひしゃげさせて、
左右に回転させながら進むのも、「ダンスの楽しさ」だと思います。

でも、丹田から、てのひら・あしうらに流れる「気の流れ」「勁の流れ」作り出すために
「ねじらない・ひねらない」を徹底して、この「たすきがけの筋肉」を緊張させずに踊りきる
(常に弛緩(リラックス)状態に保つ)一つのダンスの楽しさのような気がします。

「最大限にねじりまくった踊り」でも「ねじることを禁止した踊り」でも、社交ダンスは
踊れます。
どちらが大きく優雅に踊れて、どちらが楽しいか??
競技会で勝つのは、どちらの踊りを選択すべきなのか?

それは、踊る人、ひとりひとりが、決めれば良いと思います。

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2019年3月 7日
投稿306 インナーマッスル その11
 2019/03/07(木) 03:37:51  カテゴリー:Ballroom Fitness みらい  投稿者:sanzo

山形から youtube の動画を発信されている、
ダンサー裕美先生の動画。 これの「新企画」が面白いので、便乗してみましょう。

題して、
 『「プロが教えないダンステクニック講座」をプロが教えちゃうって話』に、
 パーティ主催者のわたし「山象」が異議を唱えるって話。
だな。
今回のテーマは、「しぼる」「ねじる」「ひしゃげる」という行為です。

pro_hiromi1.jpg

金沢正太氏の「セットアップ原則」を紹介してます。
紹介しているほんの中には
互いに(ねじりパンのように)互いにボディを右回転させ、ねじるように からませる(絡ませる)
と書いてあります。

うまく踊れないヤツは、棒のように立ってるんだ。
カラダを「ねじる」というテクニックを知らないから、上手に踊れないんだ!って具合。

果たして、そうなのでしょうか? やってみれば、わかります。
こんなホールドで、右足を前に出したら、思いっきり「内股」なります。

右足を前に出すときに、「ねじれ」が解けて、右足を真っ直ぐに出すことができないはずです。
右足が、内股になって、右足のつま先が、「時計の2時の方向」を向いてしまいます。

ふつうに考えて、こんなの、ありえないです。

「血のにじむような厳しい練習」を繰り返せば、「ねじれ」を作りながら、まっすぐに右足を
出せるようなるかもしれませんが、これが現実的とは思えません。
でも、練習を繰り返せば、お互いが「右のおなか」どうしを押し付けあって、
「二人のボディが絶対にはなれないボディコンタクト」を作ることができるかもしれない。

じゃぁ、裕美先生は、どのように解説してるでしょうか? 
2分53秒のところから、見てみましょう。

そもそも、「正面を向いたところから、右にねじっている」のではない!
(先生に「背骨を伸ばして、真っ直ぐ立て」と教えられて、そのとおりに踊ってる
 はカップルは、「馬さん」と「鹿さん」のペアだってことなのかもしれない!)

「左にねじっている」姿勢からスタートして、そこから「右にねじるんだ!」という説明。
おいおいおいおい! いくらなんでも、ないだろ!!!!

答えは、5分36秒あたりから

大きな花束を右胸に抱きかかえたとき、アタマは左に伸びて、カラダが「左にひしゃげる」。
花束を運ぼうとすると、左肩が前にでて、こんどはカラダが「右にひしゃげる」。

ほんとうに、こういうのが、社交ダンスの基本動作なのか?
そんなの、習ってねぇぞ!!! 
いや、この「ねじれ」とか「ひしゃげ」こそが、CBMの正体なのか???

5分50秒あたりから、
 「人間の骨格は左にひしゃげている」
 「左にひしゃげて、左にひるがえっている」
とか言ってる。

カラダの力を抜いて、ボールの上に、真っ直ぐに立った姿勢ではダメなのか?
説明は続く。

7分42秒からの「アナトミー・トレイン」という本。

基本になっている「左にひしゃげた姿勢」は、
左の背中(左肩甲骨~頸椎あたり)の筋肉を、緊張させながら収縮させる
ことによって、左肘を(左肩の高さまで)持ち上げようとすることで、
左腕全体がが後方に下がる(左腕のテイクバック?)時の動きだと思われます。

この「左にひしゃげた姿勢」から、「右へのねじれ(ねじりパン)」を作るのは

9分27秒からの説明。これが最重要ポイント。
カラダの(内臓よりも)前側にある筋肉、「左肩」から「左胸」経由で「右の骨盤」と
つながっている筋肉。
この「斜め(たすきがけ)の筋肉」を、少しづつ収縮させることによって、
カラダに「右のねじれパン」のような状態を作っていく。

そのとおり・・・かな。
ねじれパンをイメージして「斜めの筋肉」を収縮させると、きれいなホールドが作れる。

うまく踊れない人は、「ねじりパン」状態を作らずに、真っ直ぐ正面を向いたまま
この「斜めの筋肉」を収縮させようとする(無意識にこの筋肉が収縮する)ので、
結果的に、左の骨盤が吊り上がって「左足がぶらんぶらん」なホールドになり、
左足でしっかり床を踏むことができなくなる。

この「斜めの筋肉」は、左肘を持ち上げて動いていれば、無意識に「収縮」するので、
収縮を利用して「右のねじりパン」のような「ねじれのある状態」を作る練習をしましょうね!
正面を向いたまま「収縮」すると、左の骨盤が吊り上がって、姿勢が崩れてしまいますよ。

・・・という話だな。


「完璧!」「さすがプロ!」「まったく、そのとおり」と言いたいところなんだけど、
この「斜めの筋肉」を使ってしまうと、「インナーマッスル」が機能しなくなる。

だから、ついつい使ってしまう、この「斜めの筋肉」を封印して、
「この斜めの筋肉を使わないようにする」ことこそが、インナーマッスルを使った
社交ダンスの「原点」じゃないかと、わたし(山象)は考えたりする。

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2019年3月 5日
投稿305 インナーマッスル その10(予告編)
 2019/03/05(火) 05:12:49  カテゴリー:Ballroom Fitness みらい  投稿者:sanzo

山形から youtube の動画を発信されている、
ダンサー裕美先生の動画。
これの「新企画」が面白いので、便乗してみましょう。

題して、
 『「プロが教えないダンステクニック講座」をプロが教えちゃうって話』に、
 パーティ主催者が異議を唱えるって話。
だな。

ダンサー裕美先生は、金沢正太氏に、賛同している。

それに対して、わたし(山象)は、金沢正太氏の踊り方は、踊った相手を
「病院送り」にする要素があり、「きわめて危険」だと考えています。

なにが問題なのか?
 「しぼる」「ねじる」「ひしゃげる」という行為です。
日本のプロ教師は、「意識的にカラダをしぼる」ことを推奨しています。
わたしは、これを否定しています。
なぜならば、「カラダをねじらない意識で、きれいな姿勢が作れる」からです。

ねじらない意識を作ってる相手に、対して「ねじり/しぼり」をかければ
相手の腰に強い負担がかかり、「病院行き」になってしまいます。
これは、非常に危険な行為です。
「しぼりは正義」なのか「しぼりは悪」なのかという話。

パーティを主催している者として、断じて、見逃すことはできない!!!

どこに問題があるのか、少しづつ、紐解いていきましょう。

**** 少しづつ、追加していきます ****

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2019年3月 2日
投稿303 インナーマッスル その9
 2019/03/02(土) 05:40:50  カテゴリー:Ballroom Fitness みらい  投稿者:sanzo

日本の社交ダンスでは、「インナーマッスルを使え!」という指導が行われる。
しかしながら、「どのようにインナーマッスルを使えばよいのか?」ということが
教えられることは無い。
結果として、社交ダンスの「現場」では、とんでもないことが起こっている。

taiktyoku016sp.png

左の図は「インナーマッスルを使って、丹田から手足の指先に向かって、勁の流れを作る」
「気の流れ」あるいは「力の流れ」といった方が、イメージしやすいかもしれない。

右の図は「インナーマッスルを作って、丹田(お腹)に、鉄球のような塊を作る」
丹田(お腹)に自分の体重すべてと精神、すべてを集中させるというイメージになる。


太極拳を含めた武道・武術であれば、どちらかが勝って、どちらかが負ける、
もしくは、どちらかが「本物」で、どちらかが「ものまね」として評価される。

ところが、社交ダンスの場合は、男女が一緒に踊るので、
右の図の男性と、左の図の女性が、全力で踊ると、女性側が激しい腰痛に襲われて
「病院送り」になる可能性が高い。
踊り方を統一させずに、足形だけを教えるというのは、「非常に危険」なのである。


日本の社交ダンスは
 「子供から高齢者まで、初心者からチャンピオンまで、
 カルチャーセンターの入門コースも、トップクラスの個人レッスンまで、
 すべての人が同じ基礎を使って、みんな平等に踊りましょう!」
みたいな感じになってます。
 「高齢者向けの、初心者サークルだと、一人の落伍者もだしてはいけない。
  難しい指導で、高齢者が辞めてしまったら、先生が無能という扱いになる」
それが日本の社交ダンス。

左の図の「勁の流れ(気の流れ、力の流れ)」は、理解出来る人と理解出来ない人がいる。
だったら、そんなものは、使ってない!
右の図は「お腹に力を入れる」方法ならば、子供から高齢者まで、すべての人が理解出来る。

だから、右の図のカラダの使い方が、「日本の社交ダンスの基礎」になっている。


理解できないのは、「競技会」というシステム。

難しいカラダの使い方を「出来る人」と「出来ない人」がいるならば、「出来る人」だけを
選び出して、戦わせればいい。

「難しいカラダの使い方は禁止です!」とか言って、「子供から高齢者まで、すべての人が
理解出来るカラダの使い方」だけで、競技選手同士を競わせるのが、日本の競技会。

だから、「激しく野性的で、フロアー全体を暴れ回るように動くカップル」が勝つ。
「他人の知らないテクニックを知っているカップル」は、マイナス評価になるのが現状。
日本の競技会の「ジャッジの評価基準」は、そういうふうになってる。

競技会の「ジャッジの基準」が変われば、競技会の順位なんて、簡単にひっくり返る。

「激しさ・荒々しさ」が評価され、「乱暴さによって、小さい歩幅でも大きく見える」
ような踊りが推奨されているうちは、日本の社交ダンスは変わらない・・・と思う。

優雅に、滑らかに、それでいて大きな歩幅のダンスの方が、いいと思うんだけどね。
悲しいかな、競技会のジャッジ(審査員)の先生は、それに気がつかない。

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2019年2月24日
投稿297 インナーマッスル その8
 2019/02/24(日) 06:38:11  カテゴリー:Ballroom Fitness みらい  投稿者:sanzo

「インナーマッスルを使って踊る」ための簡単方法があります。

ダンスは、「楽しく踊る」ことです。 これが一番。
音楽を聴いていたら、自然にカラダ全体が動く。
「意識的にカラダを動かす」のではなく「自然にカラダが動く」
・・・・この動きは、インナーマッスルを使って踊っているってこと。

音楽のカウントに合わせて、○○筋を伸ばして、××筋を縮める。
「ここは前進だから、お腹を出しながら、足でカラダを送り出せ!」・・・とか、
そんなことを、考えながら踊っていても、ちっとも楽しくない。


「カラオケに合わせて、ダンスを踊る」のを、考えてみれば良い。

「上手な人が歌っている」ときは、歌っている人と一緒に、歌詞を口ずさみながら踊る。
ともかく、「歌(ボーカル)に合わせて踊る」。 これが一番、楽しい。

「アタマが破裂するくらい、音程がメチャクチャで、思いっきり演奏とずれている人」の
カラオケで踊っていても、ちっとも楽しくない。


taiktyoku016sp.png

ボーカルに合わせて踊っている時(上手な人と一緒に、歌詞を口ずさんで踊る)
ときは、丹田からの「気」が、手のひらや足の裏に向かって伝わっていく。
自然にカラダ全体が動く。 だから楽しい。

必死にボーカルを聞かないように我慢して、音楽のカウントだけを聞こうとすると
カラダ全体が固まってしまう。
「このカウントで、○○筋を伸ばせばいいんだ」みたいな感じになる。 全然、楽しくない。

太極拳での「左の図」と「右の図」の違いが、「カラオケで踊るダンス」でも出現する
なぜかって??  簡単、簡単! 呼吸法だよ~ん!

歌を歌いながら踊るというのは、「鼻から吸って、口から出す」コレの繰り返し。
歌いながら踊る時の呼吸法では、丹田の「気」が、てのひらや足の裏に伝わっていく。

「音程外れで、激しい音ズレ」のカラオケで踊ろうとすると、この呼吸法が出来なくなる。
楽しいわけがない。 お腹に力が入ってカラダ全体が固まってしまう。


日本の社交ダンスのプロ教師は、こういうことが、まるっきり、わかっていない。
競技会一辺倒で、「楽しく踊る」ということを知らないプロ教師が多すぎるのだ。

-*-

じゃぁ、ボーカル無しで、「カラオケの演奏だけ」で踊ったら楽しいのか?
あんまり楽しくない。
やっぱり、ボーカルがあったほうが楽しく踊れる。

そりゃそうだ。
もしボーカルがない方が楽しく踊れるんだったら、EXILE も DA PUMP もいらない。
ボーカルを辞めて、楽器演奏だけで、舞台の上で踊らせておけば良い。

もしも、もしも・・・「ボーカルなしの前奏は楽しいけど、ボーカルは入っ途端に楽しさ
激減・・・なんて、そんなものはダンスじゃない。
ダンスの時は、ボーカル禁止、黙っとけ!
オマエが歌ってると、ダンス踊れないじゃないか!! なんてのは、ギャグでしかない。

ダンスというのは、ボーカルがあったほうが楽しいのである。


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2019年2月23日
投稿294 インナーマッスル その7
 2019/02/23(土) 09:39:30  カテゴリー:Ballroom Fitness みらい  投稿者:sanzo

日本の社交ダンスには
 「子供も社会人も高齢者も、初心者もチャンピオンも、同じ基礎で踊りましょう!」
 「厳しい練習を積んで来た人も、ほとんど練習しない人も、誰でも平等に踊りましょう!」
という、すばらしい概念があります。
そうすれば、世界中の誰もが、「平等」に、仲良く笑顔で、社交ダンスが踊れますよね。

しかしながら、現実はそうじゃない。
子供や学生に教える時には、、社会人や高齢者とは完全に「隔離」してますし、
トッププロの子供には、社交ダンスを習わせずに、バレエを習わせているのが現状。
何故でしょうか?

社交ダンスを離れて、太極拳の世界を考えてみればいい。
「若い頃から数十年にわたって、厳しい修行を積んできた、太極拳の達人」

「○○文化センターの太極拳入門3ヶ月コースを終えた、80歳のおばあさん」
は、同じ基礎で同じ動きをしているのかどうか?

カルチャーセンターの3ヶ月で、「達人と同じ動き」なんて、取得出来るわけがない。
どう考えても、「達人」と「80歳のおばあちゃん」は、違うだろう!!!

taiktyoku016sp.png

赤が(カラダ内部のインナーマッスル)、ピンクが(脳からの指令で動く)アウターマッスルです。

右側の動きが、初心者の動きですね。

初心者は、丹田から発する「勁の流れ」なんて作ることができない。
だから、インナーマッスルを丹田に凝縮させて、「丹田の塊」を作ります。
そうすれば、肩の筋肉を使って腕を持ち上げたり、肘の筋肉を使って肘を伸ばしたり
膝と足首を使ってカラダ全体を運んだり、「頭で考えた通りの動き」が出来ます。

胸を張るときには、丹田の塊を踏み台にして、カラダの表側(胸側)の筋肉を伸ばして、
カラダの裏側(背中側)の筋肉を縮めてやればよいわけです。
ともかく「頭で考えさえすれば、頭で考えた通りに、カラダ全体が動きます」

「太極拳の達人」が、「○○文化センターの初心者コースの生徒」と同じこととして
いるかといえば・・・・するわけないです。

武道にせよ武術にせよ、太極拳にせよ、指導方法は同じでしょう。
「頭で考えようとしているうちは、『勁の流れ』『気の流れ」なんて作れない!
頭を空っぽにして、頭で考えることを辞めたとき、はじめてスタート地点に立てる」
みたいな感じの指導方法になっているはずです。

日本の社交ダンスのプロ教師試験で合格するのは、どちらなのか?
左側・・・・と言いたいところですが、実際は、右側です。
「社交ダンスを習いたい」という生徒に対して、右側の指導を行うことが出来る先生
こそが、優秀な先生として「高い評価」を受けるわけです。

左側も右側も「丹田を意識して踊れ!」「インナーマッスルを使って踊れ!」
という条件を、完全に満たしています。
左側は初心者には理解出来ませんが、右側は初心者にも理解出来ます。

なので、初心者に対して「丹田を意識して踊れ!」「インナーマッスルを使って踊れ!」
という指導を行えば、ほとんどの初心者は、右側の解釈をするでしょう。
「右側の初心者の生徒」と同じ踊り方をする「右側の踊りをする先生」こそが、
高く評価されるわけです。

「インナーマッスルを使え」という言葉を連発するけど、
「インナーマッスルをどんなふうに使え!」とは、口が裂けても言わない
・・・・これが、社交ダンスを教える時の「肝」です。

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2019年2月22日
投稿293 インナーマッスル その6
 2019/02/22(金) 17:58:20  カテゴリー:Ballroom Fitness みらい  投稿者:sanzo

社交ダンスのプロの先生は、よく「インナーマッスルを使って踊りなさい」と言う。
だけど、「インナーマッスルをどのように使えばいいのか?」は、一言たりとも教えない。
なぜか? 教える側の先生が「ほんとうは、なにもわかっていない」可能性が高い。

アウターマッスルは、脳からの指令を出せば、そのとおりに自由自在に動いてくれる筋肉。
インナーマッスルは、カラダの深い部分にあり、脳からの指令では、動いてくれない筋肉。

じゃぁ、どうすれば、インナーマッスルが動くのか?
一つの方法として、「丹田からの〔気〕の流れ」とか「力の流れ」とかを意識すると、
その流れに沿う方向(流れを円滑にする方向に)に、インナーマッスルが動いてくれる。

日本の合気道には、「気(もしくは合気)」があり、ロシアの軍隊の格闘術(実際は、
旧ソ連のスターリンの護衛部隊が発祥?)であるシステマにも、似たような考え方がある
「らしい」

じゃぁ、中国発祥の太極拳は、どうなのか?
「陳式太極拳」の本をみると、「勁力」とか「発勁」とか「勁道」とか、そんな言葉が
書いてあります。

taiktyoku016.png

「勁(けい)」というのがあって、「勁」を発するのが「発勁」
「勁」の流れる道が「勁道」。
「勁道に沿うようにして、インナーマッスルが動く」と考えればわかりやすいですね。

丹田から発した勁力が、てのひら(もしくは指先)に向かって、流れていく。
勁道が途中でストップして、詰まってしまったら、その時点でNG!
単純でわかりやすいですね。

taikyokuken020.png

「腕を伸ばすときに、ループを描く」動作は、
丹田から肩を通って、てのひらに向かって勢いよく流れる「勁力」の流れを、
脳からの直接指令によるアウターマッスルを使って、直角(垂直)の力を加えること。

「後ろ足をねじる」動作は、丹田から足の裏に向かって流れる「勁力」の流れを
脳からの直接の指令で、ふくらはぎに「アウターマッスルの力を加える」ことで、
丹田付近の「勁力」の流れを変えている

・・・というふうに考えたほうが、「太極拳を知らない人」には、理解しやすいのかな?
という気がします。

合気道で言う「気」の流れ、システマでいう「力」の流れ、太極拳でいう「勁」の流れ。
いずれも、丹田から発して、てのひらや足の裏に向かっての「流れ」です。
これに、脳からの指令で自由自在に動く「アウターマッスル」の伸縮を加えてやれば、
カラダ全体に「大きく滑らかな動き」が発生する・・・・はず。


じゃぁ、日本の社交ダンスの基礎は、どうなっているでしょうか?

probest010.png

日本の社交ダンスのベストセラー、金沢正太氏の「プロが教えないシリーズ」の冒頭
完全に、丹田~肩~てのひら の「勁道」は、肘の部分で、完全に「ぶち切れ」てしまいます。

人間が本来持っているであろう、合気道でいう「気」の流れ、太極拳でいう「勁」の流れに
相当するカラダの動きを、完全に断ち切ってしまうのが、日本の社交ダンスです。

「インナーマッスルをカチンカチンに固めることで、脳からの指令によらない想定外の動きは
一切遮断し、脳からの指令によるアウターマッスルだけでカラダを動かす」。
こういうのも「インナーマッスルを最大限に使った動き」ということになります。

shinoda120aaa.png

これは、どうでしょうか?
体重を完全にヒップに乗せて回転しようとすれば、合気道の達人だろうと、太極拳の達人だろうと
同じことをやれば、気の流れ、勁の流れが、完全に止まるだろうと、想像します。

実際、この踊り方が、「日本の教師試験」に合格するための模範的な踊り方です。
この踊り方を理解し(気とか勁とかの動きを完全に封じ込めて、使用不能にする)
それを「すばらしい!」と感激できる人だけが、日本の社交ダンスを教えることができる
「日本の社交ダンスのプロ教師になることができる」・・・・ということなのかもしれません。


社交ダンスの多くのプロ教師が、考え方を根本から変えない限り
日本の社交ダンスが、どんどん廃れていくのは、当然の成り行きだと、いえます。

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2019年2月14日
投稿291 インナーマッスル その5
 2019/02/14(木) 20:32:57  カテゴリー:Ballroom Fitness みらい  投稿者:sanzo

カラダの内部に「気」の動きをイメージすることで、インナーマッスルを動かして、
想像を超えた力を引き出すことができる。

それが、日本の合気道だったり、ロシアのシステマだったりする。

だがしかし、合気道やシステマが、幼稚園児のお遊びに見えるような、
ものすごい武術が日本には存在する。

それが、甘利の拳!

・・・悪い冗談はこれくらいにしておいて

勝手にぶっ倒れておいて「懲罰動議」
手も触れていない、近くにいる人間を、犯罪者に仕立て上げることができるのだから・・・

こういうのを「悪夢」といわず、なんというのでしょうか。
元〇●党の国会議員の人は、思い出してほしいと思います。

これはこれ・・・として、
視線の向きとか、カラダのねじれとか、ある一定の条件が重なれば、
誰も触れていないのに、ぶっ倒れるケースってのは、あるってことですね。

スポーツや武道で、真剣に「カラダの動き」について、研究しているひと
(オリンピックを目指している人を含む)にとって、あの「懲罰同期」は
どのように映るのでしょうか?

オリンピックの担当大臣の言葉尻をとらえて、国会議員の先生方が
ああだこうだ言ってるけど、懲罰動議をだした、政党の人たちでしょ?

真面目に取り組んでいる人のこと考えるなら、国会議員の先生方は、
もう少し、中身のある議論をやってほしいと思う。
今回の動画は、悪夢以外のなにものでもないのだから。

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2019年2月13日
投稿290 インナーマッスル その4
 2019/02/13(水) 19:12:58  カテゴリー:Ballroom Fitness みらい  投稿者:sanzo

システマの動画、見てても、なにがどうなってるのか、わからない部分が多いですね。

「システマは、ほとんど相手と接触していない状態で、相手を動かしたり、倒したりできる。
 社交ダンスのリード&フォローなんて システマに比べれば、超!!!簡単!!!
 システマの動きを取得できれば、社交ダンスで相手を自由自在に動かすことができる」
ような気がする


↑金沢システマ講習会 2018.02.04(編集版) ↑

最初の15秒だけみても、「なにか」が違っているのがわかる。

社交ダンスは、男性の左手と女性の右手で、コンタクトを取って踊ります。

すべての人が同じように、男女でコンタクトをとって踊っていたとしても、
上級者(世界チャンピオン)と初心者(自己流で踊っているおじさん)では、
「腕を介した動きの伝わり方・力の伝わり方」は、まるっきり違うはず。

「違い」の根底になにがあるのか? その根底にあるものを取得するのが、
大切なことであるとともに、それこそが「自分のためになる」・・・のだと思います。

動画を見てるうちに、
「カラダを固めずに、動きを連続させることで、ホールドを作りあげていこう」
とかいうような目標が見えてくると、いいかな・・・・とか思ったりする。

ウィキペディアによると、システマは
 「ソビエト連邦の独裁者ヨシフ・スターリンのボディーガードから教わったミハイル・リャブコに
 よって創設された。
 1990年代初頭の冷戦終結後と言えるソ連崩壊に伴い、かつては謎に包まれていた数々のロシア武術
 の全容が次々と明らかにされていった。その中の一つが元ロシア軍特殊部隊員ミハイル・リャブコ
 によって公開されたシステマである。」
とか書いてある。 ロシア武術、おそロシアである。

システマの4つの基本原則は
 ・Keep breathing (呼吸し続ける)
 ・Stay relaxed (リラックスを保つ)
 ・Keep straight posture (姿勢を真っ直ぐ保つ)
 ・Keep moving (移動し続ける)

よくわからないけど、ロシアの体操とか、バレエとかにも、応用されてるんじゃないのかな?
という気がする。 もしかしたら、ロシアが絡んでいる WDSF系列の社交ダンスにも。。。。

いずれにしても、社交ダンスにも、この4原則は同じはずなので、応用できる部分はあるように
思います。


↑ノーカット版↑

格闘技は「痛い」し、男同士ってのは好きじゃないので、システマはやりたくないけど、
社交ダンスを踊るときには、これに負けないくらい「軽いカラダの動き」で踊りたいな
・・・とか思ったりする。

支離滅裂な投稿になってしまったけど、まぁいいか!

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投稿289 インナーマッスル その3
 2019/02/13(水) 11:51:21  カテゴリー:Ballroom Fitness みらい  投稿者:sanzo

社交ダンスを踊るときに一番最初にやることは、「男性が左腕を持ち上げる」こと。
「男性が左腕を持ち上げる」という単純な動きの際、「インナーマッスル」と使っているかどうか? 

ロシアの軍隊発祥の格闘術「システマ」の動画です。 「おそロシア(恐ろしや)」です!

必要なのは、前回と同じ動画、1分36秒のところからの、約1分間。

「(人間は)力が2つの方向に掛かると、基本的に耐えられない。」と言ってます。
2つの力が同時に掛かると、意図も簡単に、姿勢が崩れて、立っていられなくなるという意味かな。

2:00 「白い服」が腕を伸ばしたところ。「右肩から右手首・右の拳の方向に力が流れている」
2:10 (主となる)力の方向に対して、(外部から)垂直な方向の力を掛けられると
   ・・・力が抜けて、マジでカラダに力が入らなくなってしまう。
というわけで、「白い服」の姿勢が崩れてしまいます。

「相に手に向かって腕を伸ばす」動きに、「力が流れている」という表現を使ってます。
この動きには、カラダ内部のインナーマッスルが、少なからず動いているはずです。

ちなみに、白い服の動きを
  脳からの指令で、肩の上側の筋肉を縮めて、腕を持ち上げてから
  脳からの指令で、肩の前側の筋肉を縮めて、肘を前方に動かしてから
  脳からの指令で、肘の筋肉を伸ばして、拳(こぶし)を前方に伸ばす。
というふうにして動かすこともできますが、これだとインナーマッスルは動きません。

で、動画で紹介しているのは、ここまで。
これ以上のことは、この動画では、いっさい触れられていません。

***あとで、続きを書きます***

「白い服の力の流れ」に対して、(黒い服による)垂直の力が加わると、
「白い服の姿勢は無残にも崩れ去ってしまう」という話なのですが、
崩れる側の「白い服」には、おもしろい防衛策があります。

「お腹に力をいれて姿勢を低くして、丹田(へそ下9cm)に意識を集中する」
というのは、違うはずです。 むしろ、その反対です。

お腹(丹田)の力を、右手の掌(てのひら)・左手の掌・右の足の裏・左の足の裏
に分散させて、「4本の手足への力の流れ」を作ります。
そして、お腹(丹田)の力を抜きます。(丹田の力をゼロに近づけます)
こうすると、白い服は倒れなくなるだけでなく、姿勢が安定します。

社交ダンスの場合は、お腹(丹田)から4本の手足の指先への「力の流れ」を
作っておいて、「4本の手足のどれか1本の力の流れ」に対して、垂直な力
(脳からの指令による筋肉の変化)を加えてやれば、大きな回転運動を生み
出すことが出来るはずです。

左腕に力の流れを作っておいて、左手の薬指を曲げてやるだけで、大きく足を
開いたタイミングでも両足を閉じた状態でも、ナチュラル系・リバース系の
どちらの回転も、わりと簡単に掛かってしまいます。

社交ダンスには「フットプレッシャー」という言葉があります。
お腹に力を入れて、土踏まずを押し潰すようにして、床が抜けるような感覚で
足の裏で床を踏み込んで、足の裏に体重を掛けるのが、日本のプロの先生の
一般的な教え方ですね。 これだと、カラダ全体が沈み込んで重くなります。

ナチュラルターンの1歩目の「左足のフットプレッシャー」についていえば、
丹田から左足の足の裏に向けて、「力の流れを作りなら、左足を着地します」
「足の裏に体重を載せる」のではなく、「力の流れで、床を押す」感覚ですね。

床を押すと、膝が曲がって、「ふくらはぎ」が前方へと飛び出していきます。
ふくらはぎに掛かる力は、「上(丹田)から下(足の裏)への力の流れ」に対して、
垂直(直角)な力になります。
姿勢を崩さないためには、左足を踏み込んだ瞬間に、4本の手足の指先に向かっ
て「力の流れ」を作ってやれば、大きくボディを動かすことができるはず。
言うまでも無く、腕に向かって力の流れが出来れば、姿勢が伸びて、軽くなります。


社交ダンスの動画を見てると、日本人のトッププロ(橋○剛先生とか)がいるよう
に見えますが、なんか違和感を感じるので、気のせい(見間違い)かもしれない。

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2019年2月10日
投稿285 インナーマッスル その2
 2019/02/10(日) 09:24:44  カテゴリー:Ballroom Fitness みらい  投稿者:sanzo

社交ダンスを踊るときに一番最初にやることは、「男性が左腕を持ち上げる」こと。
そのあとで、女性が右腕を持ち上げながら、男性のほうに近づいてくる。

「男性が左腕を持ち上げる」という単純な動きの際、「インナーマッスル」と使っているかどうか? 

肩の筋肉を縮める(そのように脳からの指令を出す)ことで、腕全体を吊り上げることが出来ます。
肩の筋肉を縮めたままで固定しておけば、肘の高さを一定に保ったまま、維持することができます。
でも、これは、「アウターマッスル」を使ったホールドであって、インナーマッスルは使っていない。

「なんらかの方法」で、インナーマッスルを利用して「腕全体を、肩の高さまで浮き上がらせた時の
ホールド」とは、見かけ上は同じでも、カラダの使い方は、まるっきり違う。

男性がどちらのタイプなのか、相手の女性は、直感的にわかる・・・・かもしれない。


ここに、「おもしろい動画」があるので、紹介します。

ロシア発祥の格闘術「システマ」の動画です。 「おそロシア(恐ろしや)」です!

動画は「システマ流、力を入れずに倒す方法」ですが、社交ダンスに応用すると
「大きくスウィングしながら、大きく鋭い回転動作を行う方法」とかに使えます。

1分36秒のところから、動画を開始。
(人間は)力が2つの方向に掛かると、基本的に耐えられない。

2つの力が同時に掛かると、意図も簡単に、姿勢が崩れて、立っていられ
なくなるという意味かな。

2:00 「白い服」は、「右肩から右手首・右の拳の方向に力が流れている」
2:10 (主となる)力の方向に対して、(外部から)垂直な方向の力を掛けられると
   ・・・力が抜けて、マジでカラダに力が入らなくなってしまう。
2:30 以下、この原理の詳しい説明

なにも、難しいことは言ってないですよね。
実演できるかどうかは別として、原理だけなら、子供でも理解できる。

社交ダンスにおいては、2つの方向の力を同時に掛けてやることで、
どんなタイミングからでも、「大きく鋭い回転動作に入る」ことが可能になります。
両足を揃えたタイミングであっても、両足を大きく開いたタイミングであっても、
大きく足をスウィングさせたタイミングでも、回転動作に入れます。

ワルツのスピンターンは、「二人が抱き合って遠心力による回転する」と
教える先生もいれば、あくまで「直進動作での入れ替わり」だと教える先生も
います。 教える先生自身が、原理を理解していない可能性が高いです。

でも、この動画の「2つの力」を考えれば、疑問はすぐに解けます。

インナーマッスルを使って左腕のホールドを作り(左腕を持ち上げて)
肩から手首・指先の方向に向かって「力の流れ」「気の流れ」を作っていきます。
インナーマッスルを使った「力の流れ」「気の流れ」を、まっすぐに進ませます。

で、これに「2つめの力」を加えます。 メインの力に対して垂直(直角の方向)
の力です。
薬指だけを、横向きに進ませるように、脳から「指を曲げる指令」を出して、
誰もが簡単にできる「アウターマッスル」で、「垂直な力」を作り出せばOK。
これだけで、カラダ全体が、大きく回転を始めます。

アウターマッスルを使って「肩の筋肉を縮める」ことでホールドを作っている場合
指を曲げても(指の筋肉を変化させても)、カラダは回転しません。

でも、インナーマッスルを使って「腕・肘を浮かせて」ホールドを作っておいて、
その腕を前方に進ませながら、アウターマッスル(脳からの指令で筋肉を動かす)
腕の動きと垂直(直角)に力を加えてやれば、大きな動きの中で回転動作に入る
ことができるようになります。

2つの動きを同時に行ったとしても、外見上は、「合成されたひとつの動き」に
見えてしまいますので、それをマネをしても綺麗な動きにはなりません。

「左腕全体が緩やかにカーブを描く」のと「直進と直角の2つの力の合成」では、
カラダの内部の動きが、まるっきり異なるので、違いを把握することは重要です。

こんな話、日本の「社交ダンスの先生」は、口が裂けても言わないと思います。
ちょっとでも難しいことを教えようとしたら、生徒が来なくなるから・・・ね。

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投稿284 インナーマッスル その1
 2019/02/10(日) 02:58:41  カテゴリー:Ballroom Fitness みらい  投稿者:sanzo

日本の社交ダンスのトッププロのレクチャー(雑誌やDVDなど)を見ていると、
「インナーマッスルを使って踊りなさい」とか、そんなことを平気で言っている。
しかしながら、インナーマッスルをどのように使えばいいのか? という説明がない
ばかりか、インナーマッスルとは何か?という説明も、まったくなされていない。


知ってる人にとっては、「釈迦に説法」だけど、社交ダンスの先生はこれを教えない。
大まかにいえば、人間の筋肉(muscle・マッスル)は「インナー・マッスル」と
「アウター・マッスル」に分類される。

アウター・マッスル(outer muscle 表層筋)は、皮膚に近い部分にある筋肉で、
「アタマで考えた通りに動いてくれる筋肉」・・・だと考えれば、わかりやすい。

インナー・マッスル(inner muscle 深層筋)は、「皮膚の上からは、ほとんど手で
触れる事ができない、カラダの深い部分に分布する筋肉の集まり」であって、
ものすごい潜在的なパワーを持っているけど「アタマで考えた通りには、動いてくれ
ない筋肉。思った通りには動かない筋肉」だと考えれば、わかりやすい。

わかりやすい、簡単な例で、比較してみれば、違いがわかるかと思います。

Aさん、Bさんの二人が1m離れて、向かい合って立っているとしましょう。
お互いが、相手の胸に向かって、拳(こぶし)を出します。

拳(こぶし)の出し方には、二つの方法があります。

【Aさん】
 「腕に体重を預けて、体重を拳(こぶし)に乗せる感覚」で拳を出します。
 アウターマッスルだけでなく、カラダ全体のインナー・マッスルを含めた
 たくさんの筋肉が動いて、「カラダ全体を使ったパンチ」を打つことができます。
 腕全体のの動きは、滑らかで美しく、それでいて、素早い動きになります。

【Bさん】
 相手に向かって、拳を出すためには、まず、肘が持ち上げながら、前方に移動
 させます。それには「肩の筋肉」を縮めればいいんですよ。簡単でしょ!
 拳(こぶし)を前に伸ばしたいなら、「肘の筋肉」を伸ばしていけばいい。
 カラダが前に倒れないように、おなかに力を入れて踏ん張って立つんです。
 そして、背中の筋肉を伸ばして、背中の筋肉を縮めて、しっかり胸を張る。
 この方法だと、アウターマッスルは動くけど、インナーマッスルは動きません。


Aさんの動きも、Bさんの動きも、外見上は同じに見えるかもしれない。
だけど、カラダの使い方は、まるっきり違ってるはずです。

Aさんの動きと、Bさんの違いがあることを、生徒に教えるのことが大切であって
違いを理解することができたなら、「あなたは、どちらが良いか?」と生徒に問い
かける。 Aさんの動きは「難しい」けど、Bさんの動きなら誰でもできる。

---

社交ダンスで、男女が組むときに、最初にやることは
男性が左腕(左肘)、女性が右腕(右肘)を持ちあげながら、男女の掌をくっつ
けます。
このときの、「腕(肘)を持ち上げる」という動きに、「インナーマッスル」を
使うか、「アウターマッスル」を使うか? この選択は重要です。

インナーマッスルを使って腕(肘)を持ち上げるのであれば、呼吸法を工夫する
とか、「気の流れ」をイメージするとかして、カラダの中のインナーマッスルを
動かしてやれば、自然に腕が持ち上がって、楽な姿勢になります。
(アタマで考えた通りには腕は動いてくれませんが、一度、覚えれば簡単です)

アウターマッスルを使って、腕(肘)を持ち上がるのは簡単です。
肩の上側の筋肉を縮めてやれば、肘が持ち上がります。
脳から「肩の筋肉を縮めろ!」という指令をだせば、肩の筋肉は縮みます。
脳から「肘の筋肉を縮めて、肘を曲げろ」という指令をだせば、その通りになる。

じゃぁ、どちらを使って、ホールドを作るかは、好きな方を選べばいいです。
言うまでも無く、アウターマッスルを使った方が、はるかに簡単ですよ。
ただし、窮屈(きゅうくつ)なホールドで、「開放感」は劣りますけどね。


なんで、こんな簡単なこと、教えないんだろ???

インナーマッスルとか教えてたら、生徒、来なくなるから。
「生徒をたくさん集めてお金儲けしたいけど、自分を超えるような有能な生徒を
育てたくない」場合は、インナーマッスルなんて、絶対に教えないでしょうね。

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2019年2月 9日
投稿283 インナーマッスル その0
 2019/02/09(土) 08:41:10  カテゴリー:Ballroom Fitness みらい  投稿者:sanzo

最近、社交ダンスの雑誌とか、DVDのレクチャーを見ていると
 「インナーマッスルを使ってホールドを作れ!」
 「丹田(たんでん)を意識して踊れ!」
とか、そんなことを言う先生がいる。

じゃぁ「インナーマッスル」って何?って話になってくるわけだけど
「インナーマッスルをどのように使えば、きれいなホールドができるのか?」
「どのような概念をもてば、インナーマッスルが使えるようになるのか?」
という説明は、どこを探しても「無い」。

ただただ、ばく然と「インナーマッスルを使え!」と言っているだけ。
「使え!」と連呼するだけで、生徒が理解できると思っているのだろうか?

むしろ「使え!」と連呼する先生こそが、なにもわかっていない可能性がある。

ほんとうに理解している先生であれば、
 「ここを、このように使え」という説明をするだろうし、
 「ここを、このように使うのは、間違いです」というふうに、
生徒が間違ったインナーマッスルを含めた筋肉の使い方をしないように、
細心の注意を払うのが、良い先生だと言える。


日本の社交ダンスは、あきらかに、なにかが変です。

先生が「インナーマッスルを使って踊れ!」と連呼する。
生徒は、なんだか知らないけど「インナーマッスルを使った気分」になる。
ハイ・テンション(気分が舞い上がった感じ)で「使った気分」になると、
満足感や、充実感で満たされ、「野性的な荒々しさ」が生まれてくる。
あたかも、その動きが「絶対的に正しい動き」であるような錯覚が生まれる。

「これは、すごい!」というわけで、周囲に広めたくなってくる。

それでいて、「インナーマッスルをどのように使えばいいの?」と質問には
いっさい答えない。
「100万円払うから、もっと、わかりやすいように説明してください!」
とお願いしてもインナーマッスルの本質を教えてもらうことはできないでしょう。

「インナーマッスルを使えばいいんだ!
 つべこべいわずに、インナーマッスルを使って踊れ!」
みたいな感じ。 これがすべて。

根本的に、なにかが、おかしい。

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2019年1月15日
投稿267 送り足 と 歩み足
 2019/01/15(火) 08:16:51  カテゴリー:Ballroom Fitness みらい  投稿者:sanzo

「社交ダンスを習いたい」と言う人は、習う前に、覚えておいても損はない。

「歩み足」は、「左足を前に出す、右足を前に出す、左足を前に出す」の繰り返し。
通常の歩行スタイルだと思えば良い。

「(武道・武術の)送り足」は、「左足を前に出す、右足を引き寄せる、左足を前に出す」
もしくは「右足を前に出す、左足を引き寄せる、右足を引き寄せる」の繰り返し。
この動きを、滑らかに行う。体重を変化させる際、カラダが前後にブレるのはNG

左右の送り足を交互にやると、「見かけ上」は「歩み足」と似たような動きになる。

「左足を前に出す、右足を引き寄せる、右足をそのまま前に出す、左足を引き寄せる」
という左右交互の送り足を繰り返す動きは、
単純に「左足を前に出す、右足を前に出す」という「歩み足(通常の歩行)」と、
外見上は同じに見えるかもしれませんが、フットワークやカラダの動きは異なります。

なので、「ここは、しっかりと送り足を使え!」というアドバイスを受けたら、
「歩み足(通常歩行)の概念を捨てない限り、うまくいかないよ!」と解釈すればいい。

ナチュラルターンにおける左足のレッグ・スウィング(振り子のように左足を動かす)
を行う際、「歩み足」と「送り足」では、根本的なカラダの動きが変わってくる。

「歩み足(通常の歩行)」を使ったナチュラルターンは、
  右足を前に出してから、右足にしっかりと体重を乗せて、後方にある左足を
  前に出そうとするタイミングで、左足のレッグ・スウィングを開始します。
「(武道・武術の)送り足」を使ったナチュラルターンは、
  右足を前に出してから、右足の踵が床に着地し、後方にある左足を引き寄せ
  始めるタイミング(体重は両足に分散)で左足のスウィングを開始します。

両者は、フットワークや体重配分が異なるだけでなく、ダンスの基本となるべき
「音楽の取り方」が根本的に異なってきます。
歩み足のナチュラルターンと、(武道・武術の)送り足のナチュラルターン。
両方やってみて「良い」と思う方を、練習して極めていけばいいですね。

----

ここで、話をややっこしくしているのは、「(日本の社交ダンスにおける)送り足」
の定義です。
「歩み足のフットワークで(両足を揃えたところから)片方の足を遠くへ伸ばす」こと
あるいは、歩み足の際の「支え足」のことを、「送り足」と呼んでます。
簡単に言えば、日本の社交ダンスの「送り足」は、「歩み足」の一部なんですね。

社交ダンスのすべてのフィガー・すべてのステップを「歩み足のフットワーク」だけで
完結させようとするのが、「日本のプロ教師が教える社交ダンス(スタンダード種目)」
だと考えれば、「日本の社交ダンス」の本質が見えてくるように思います。

「武道・武術の送り足」の概念を使えば、カラダをねじらずにスムーズに動ける動作を
「歩み足」でやろうとするから、医学博士も知らないように筋肉の動きが必要になって
くる・・・みたいな感じかな。

これから社交ダンスを始めようとする人、あるいは「社交ダンスがうまく踊れない」人は
覚えておいて、損は無いと思います。
この知識、必ず、役に立ちますから。

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2019年1月11日
投稿257 送り足(という足さばき)をやってみよう!
 2019/01/11(金) 12:51:20  カテゴリー:Ballroom Fitness みらい  投稿者:sanzo

「送り足」というのは、武道・武術にもあるし、社交ダンスにもある
youtubeの動画は「武道の送り足」ばかりで、「社交ダンスの送り足」の動画は存在しない。

どこのプロ教師でもいいから「社交ダンスの送り足」の動画を投稿すれば良いと思う。
世界中の武道・武術関係者が見るだろうから、視聴者数500万件とか、簡単にいくかもしれない。

武道武術の送り足(という足さばき)は、練習しなくても、誰でもできる! 超簡単。
やってみると面白い。

通常歩行は「歩み足」といって、右足を出す、左足を出す、右足を出す・・・の順。
左右の足を交互に出すので、出した足に体重を載せていけば、カラダ(上半身)は
滑らかに前方に進んでいく。 難しい「骨」とか「筋肉」の説明なんか不要ですね。

「送り足」は、右足を出す(伸ばす)、左足を引き寄せる、右足を出す・・・・の順。
右足を伸ばしたときも、左足を引き寄せた時も、右足が前方にあり、左足が後方にある。

(武道・武術の)送り足(という足さばき)で面白いのは、
 「一歩一歩、左右の足に体重を載せかえながら進むと、カラダがブレまくる」
後ろにある足、つまり、引きつけた方の足(この場合は左足)に体重を乗せると、
カラダの動きが逆行する(前方に進んでいた上半身が、後方に引っ張られる)ため
滑らかな動きにならず、ギクシャクした上半身の動きになってしまう。

シャッセであれ、ロックであれ、「伸ばす・引き寄せる・伸ばす」の動作をした場合
後ろ側の足(引き寄せる側の足)に体重を乗せてしまうと、カラダ(上半身)の動き
が止まってしまう。
カラダの動きを止めないようすると、後ろ足を引き寄せた時「足がカラダについてこ
ない」という最悪の現象が発生する。

(オーバーターンの後の)ターニングロックとか、シャッセロールとかは、
「(武道・武術でいう)送り足の動作」の間に、「回転動作」が加わったものだと考える
と、「(武道・武術の)送り足」を練習したら、上手になりそうだ!!とか思えてくる。

そんな難しい足形(ステップ)を持ち出すまでも無く、
「ナチュラル・スピンターンの2~4歩目」も、「(武道・武術でいう)送り足」なのである。
左足を、前方(遠く)に向かってスウィングさせながら、ラテラル(横向き)スウィングに変える。
そして、ライズしながら、右足を左足に揃えてから、ロアしながら右足を後方に伸ばしていく。
「左足(前方から横に変化)を伸ばす・右足を揃える・左足(後方)を伸ばす」ですね。

よく日本のプロ教師が、生徒にやらせている「ワルツのボックス」も送り足の一種。
「右足伸ばす・左足揃える・右足伸ばす・左足揃える→左足伸ばす・右足揃える・左足伸ばす→」
単純に、伸ばす・揃えるの繰り返しなので、「武道・武術の送り足の一種」だと考えると、
わかりやすいですね。

だったら、「武道・武術の送り足」の、体重移動がどうなってるかを考えながら
「武道・武術の送り足」を練習したら、滑らかにカラダが動くなる・・・・かもしれない。

大きく滑らかにワルツを踊るためには、「武道・武術の送り足」を知ることは、
とても重要なことだと思います。

普段から「送り足・送り足」と叫びながら、死ぬまでに一度も「武道・武術の送り足」を
やろうとしないプロ教師が、たくさんいるような気がする。
痛々しいくらい激しい・粗っぽい・よく言えば野性的な動きをしているのに、歩幅はそれほど
大きくない。むしろ小さい。
こういうのが「新しい踊り方」とかいって、最近の競技会では大絶賛される傾向みたいだけど、
それって、根本的に何かが違うんじゃ無いかな? ・・・とか思う。

競技会なんて、男女が抱き合ったまま、1mくらいジャンプしたまま、空中で静止すれば
1年足らずで、競技会で優勝できるかもしれないぞ! どこぞのマンガのマネをすれば良い。

それが出来ない人は、「武道・武術の送り足」を練習して、地道に滑らかなカラダの動きを
身につけるのがいいと思います。

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2019年1月10日
投稿253 送り足(足さばき)
 2019/01/10(木) 03:36:41  カテゴリー:Ballroom Fitness みらい  投稿者:sanzo

社交ダンスをやっていると、大きく踊るテクニックとして「送り足」という言葉をよく聞きます。
でも、youtube の動画で「送り足」で検索しても、社交ダンスの送り足は、出てきません。

動画で出てくる「送り足」は、剣道をはじめとする武道・武術の「足さばき」です。

「右足を前に出し、次に左足を前に出す」左右交互の足を前に出すのが「歩み足」。

「右足を前に出し、左足を引き寄せる、もう一度、右足を前に延ばし、左足を引き寄せる」
つねに片方の足が常に前方にあって、足を開いたり閉じたりするのが「送り足」ですね。

チャチャチャのウォークで言うなら、「ツー・スリー」の2歩が「歩み足」で
 「フォー・エンド・ワン(チャ・チャ・チャ)の3歩が「送り足」ですね。

ワルツの「シャッセフロムPP」なら、「2&3」のカウントで
「左足を出して、右足を揃えて、もう一度左足を出す」のが「送り足」という足さばきに
なります。

繰り返し、「送り足」の練習(シャドー)していると、上手になりますよ。
ホールドが崩れないように注意しながら
武道・武術の「送り足(右足前進、左足を引き寄せる、右足前進、左足を引き寄せる)」
でフロアーを一周するだけで、足裏の感覚を掴み取るができます。

でも、フロアーで「送り足」の練習をしているヤツなど、見たことがないですね。

「送り足」がああだこうだ言ってるヤツに限って、踊りが小さい上に、安定感が悪い。


死ぬ前に「一度だけ」でいいから(武道でいう)「送り足」でフロアーを一周してみましょう。
武道の「送り足」をやったら、地獄に落ちるわけじゃない。
武道の「送り足」をやったら、カラダが腐って、死んでしまうわけでもない。
ならば、死ぬ前に一度でいいから、武道の「送り足」を試してみましょう!!!!!!

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2019年1月 2日
投稿247 ボールの上に立つ
 2019/01/02(水) 08:23:46  カテゴリー:Ballroom Fitness みらい  投稿者:sanzo

社交ダンスの立ち方の基本は
  「踵のある靴を履いて、ボールの上に立つ」
ということ。
「ボール」というのは、足の裏の母趾球の位置と考えればいい。

畳の上に裸足で、力を抜いて立ってみる。
たぶん、足の裏全体で畳の柔らかさを感じ、体重は足の裏全体に分散される。
カラダ(上半身)は、土踏まずのアーチの上に来る。

ヒールの高い、弾力性のカケラも無い「革靴」を履くとどうなるか?
靴のヒールに強い体重が掛かる。 足の踵(かかと)に強い力が掛かる。
この状態は、社交ダンスの「ボールの上に立っている」とは言えない。

踵(かかと)を少し持ち上げるように、足首の筋肉を緊張させながら、
足首を少し伸ばして立つとどうなるか?
体重は、母趾球の上に移動する。 体重は足の母趾球の位置に集中して
掛かるようになる。 踊っているうちに、足が痛くなってくる。
あるいは、お腹を前方に押し出してやれば、膝が曲がって、体重が前方に
移動する。

「ボール」というのは、足の裏の母趾球の位置だから、この姿勢こそが
社交ダンスの基本である「踵のある靴を履いて、ボールの上に立つ」
ということだろうと考えてしまう。 そして、それを実践する!

だが、しかし。まったく別の考え方が存在する。

適当に靴を履いて立ってから「足の裏全体を垂直に持ち上げる」動作を
すれば、自然にヒールに掛かる体重がゼロになり、体重は母趾球の上に
移動していく。足首はリラックスさせたままなので、足に負担は掛からない。

足の裏全体を垂直に持ち上げる」動作は、ムーンウォークが出来る人なら
知ってるはずだし、武道・武術では、一番最初に習うことがらのようです。
古武術の甲野善紀さんが「介護の現場にも応用できますよ」とか言って紹介
している「足裏の垂直離陸」とか言うヤツと同じだと思う。

じゃぁ、ダンスシューズ、もしくはハイヒールを履いて、「足の裏を垂直に
持ち上げる」(というか、足の裏が持ち上がるように、筋肉を使う)には、
どうしたら良いでしょうか?
わかってしまえば、簡単です。
両方の肘を持ち上げてた位置で固定し、手首の向きを変化させると、
自然に、足の裏が持ち上がって、体重がボール(母趾球)の位置に移動します」
しかも、肘の位置が動かないので、カラダが捻れず、姿勢も崩れない。

不思議なことに、「社交ダンスのホールドと同じ姿勢」を作ることができます。

jotatsu016.png

↑↑こんなことを言ってる先生は、足の裏を持ち上げる(足の裏を浮かせる)
ことをやらずに、カラダ中の筋肉を、ダイレクトにねじり倒して、踊ってるはず。
そのほうが、初心者には「受け」が良いから、生徒が殺到して、多くの人から
大絶賛されるかもしれないけど・・・・

個人的には、どうなのかな? って気がする。
根本的に、「致命的な何か」が間違っているような気がする。
習う側が、「楽しい」と感じれば、それでいいんだけど。

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2019年1月 1日
投稿245 おカネがなくても、上達できるゾ!
 2019/01/01(火) 10:10:08  カテゴリー:Ballroom Fitness みらい  投稿者:sanzo

2019年、新春特別企画! いってみよう!!

社交ダンスは、「ダンス教室」と称するところへ行って、
クソ高いレッスン料を何年もに渡って払い続けていれば、
少しづつ上達していくもの・・・というイメージがある。

だけど、実際に上達していく人は、1割か2割程度。
ダンス全盛期には、多くの人が「ダンス教室」に殺到したので
「それなりに上手な人が、相当数いる」というのが実態でしょう。
「ダンス教室へいけば、誰でも上達できる」というわけでは無い。

そこで、ここで紹介するのは
おカネがない人でも、0円で上達するための方法。

マイケルジャクソンがやっている「ムーン・ウォーク」です。
綺麗に出来なくてもいいです。 下手くそでもいいです。
ギクシャクした動きでいいので、「それなり」に出来ればOK。

「ムーン・ウォーク」を、日本語に訳すと「月面歩行」ですね。
重力が軽い(体重が掛からない)月の表面を、歩くイメージですね。

支え足(軸足)の足の裏を垂直に立てます。
そして、動く足の足の裏を、床に這わせたまま、前後に動かします。
「床に這わせた足」を大きく前後に動かすことが出来れば合格です。
やるのは、それだけです。
3分くらいあれば、誰でもできます。 お金もいりません。0円です。


なんで、こんな練習で、社交ダンスが上達するのか?
理由は、わかってしまえば、簡単です。

「足の裏を垂直に持ち上げる感覚」を意識しながら、足を前後に動かすと、
足の裏全体を床に這わせながら、スムーズに足を動かすことができます。

足を持ち上げながら足を動かそうとすると、体重が支え足(軸足)だけに
乗り込んでしまうので、カラダがぶっ倒れてしまいます。
また、体重を両足に分散させたまま、足の裏を引きずって動かそうとすると、
足の裏が床に張り付いて動かなくなってしまいます。

なので、「足の裏を垂直に持ち上げる感覚」を掴みとる必要があります。
カラダのどこの筋肉を、どのように使うと、この感覚が得られるのか?
ムーンウォークが出来たとき、カラダのどの筋肉が、どのように変化して
いるのか? それを覚えておいて、社交ダンスで再現すればよいのです。


ナチュラルターンの1歩目で、右足を前に出して、右足を着地させるとき、
 「足の裏全体で床を踏みつける感覚」で「右足の上にしっかり乗る」
踊り方と、
 「足の裏全体を垂直に持ち上げる感覚」で「ボディが右足の上を通過する」
踊り方を比較した時、見かけ上(外見上)の動きは同じに見えます。

でも、ふくらはぎの筋肉の動きは異なります。
背中の筋肉の使い方も、腕の使い方も、大きく違ってきます。
つまり、「床を踏む」ときの感覚を変えると、筋肉の使い方が変わる
ということです。

大きく踊ろうとするときには、大きく足を出せばいい。
動く足の「足の裏」を、誰かに持ち上げてもらいながら、足を出していけば
大きく足を出すことが出来るだろうと、想像できます。
重力の小さな月の上ならば、大きく足を出すこともできると、想像できます。
だとすれば、「足の裏を垂直に持ち上げる感覚」を養えばいいことになります。

そんなこと、できるの? そんな感覚、絶対ありえないだろ!???
「ムーン・ウォーク」の足の裏は、その感覚です。

おカネの無い人で、上手になりたい人は、ムーンウォークを練習しましょう!

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投稿244 2019年、始まりました。
 2019/01/01(火) 09:07:46  カテゴリー:Ballroom Fitness みらい  投稿者:sanzo

年が明けて、2019年 始まりました。
ことしも、当「管理人ブログ!?」を、よろしくお願いします。

今年のテーマは、
 「ハングリー精神 およびに ライバル心」
これで行きましょう。
日本の社交ダンス界にいる大半の人が、忘れてしまっているテーマです。

「軸(axis)で踊るダンス」のライバルは、「枠(frame)で踊るダンス」。
「枠で踊るダンス」のライバルは、「軸で踊るダンス」。
自分と違う踊り方をする人(あるいは、自分と違う踊り方のカラダの使い方)
をライバルとして、「ライバルに対しての優位性」を保持する。

ライバルの動きも、「自分の踊り方・自分のカラダの使い方」の方が圧倒的
に優れている。絶対に負けないのだ・・・という自信を持ち、優位性を保持
すること。 最終的には「自分との闘い」にあると思います。

日本の社交ダンス界にいる大半の人が、忘れてしまっているテーマです。

競技会に出場している、燕尾服とドレスで、決めているカップルが、フル
パワーで、めいっぱい踊っていたとしましょう。
その横を、シワシワの服を着て、ボロボロの靴を履いたカップルが、滑らかに
追い越していったとしましょう。(こちらの方が大きな踊りをする)

その時、高価な燕尾服を来た競技選手は、なにを感じるでしょうか?
「踊りなんて二の次、燕尾服で正装することが、社交ダンスの礼儀」だと
自分の高価な燕尾服に優越感を感じるでしょうか?
それとも「ボロボロの服を来た人間に負けたことに、未熟さと羞恥心感じる」
でしょうか?

「正装して礼儀正しい人」というのは、技術的にも「上級」である必要がある。

正装して、こころのそこから礼儀作法を重んじる「一流の人間」は、
ボロボロの靴を履いてような「三流の貧乏人」には、負けてはいけないのだ!

「下手くそでもいい、小さな踊りしかできなくても、いいんだ!」
「競技会とか、発表会とか、表舞台に参加することに意義があるのだ!
 正装して、礼儀正しく振舞えば、それでいいのだ」
・・・という話にはならないのである。

ボロボロの靴を履いて、ハングリー精神をもってる人間は、「正装」で表舞台に
たつ人間をターゲットにして、全力で挑戦してくる。

「高価な燕尾服を着て、表舞台に立つ人間は、ハングリー精神で挑戦してくる
人間の挑戦を受け、その勝負に勝つ必要がある」
それができて、はじめて「一流」と呼べるはず。

例え、シワシワな服を着て、ボロボロな靴を履いて踊ってる人間であっても、
友人・知人から借金をしまくれば、燕尾服の中古くらいなら買うことができる。
ガハハハハ。

高価な燕尾服を着て踊ってる連中が、「下から、追い上げられる」ことを
忘れてしまったら、社交ダンスというものは、どんどん腐っていく。

高価な燕尾服を着て踊ってる連中は、負けてはいけないのである。
高価な燕尾服を着るということは「自分との闘い」の世界に足を踏み込む
・・・ということなのである。 

日本の社交ダンスは、そんな、ある種の「常識」を忘れている。
多くの人が、そのことを思い出す 2019年であって欲しいと、わたしは思います。

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2018年11月 6日
投稿207 送り足 その5
 2018/11/06(火) 10:02:48  カテゴリー:Ballroom Fitness みらい  投稿者:sanzo

日本国内で大きく踊るためのテクニックとして、有名な「送り足」というテクニック。
ところが、社交ダンスの公式用語である英語には、「送り足」に該当する単語が存在しない。

今回は、そんな「送り足」というテクニックと
「スウィングダンスの基本は、足のボールの上に立つ」という踊りの大原則を照合してみます。

大きく左足を前に出し、大きく進んで、大きく踊る!
このときの「足の裏に掛かるウェイト、「足の裏のバランス」を、一つ一つ、冷静に考えていくと、
面白いことが見えてきます。

ashi.png

両足を揃えて、静かに立っている(カラダ全体が完全に静止している)ときは、ボールウェイトです。
ここから、左足の膝を少し持ち上げ、左足を13cm(足の長さの半分)くらい、前方へ動かすと
支え足(右足)のバランスが崩れて、支え足(右足)のトォに集中して、ヒールが浮き上がります。

そして、さらに左足を前方へ動かすと、支え足(右足)のトォよりも前方に体重が移動するため、
カラダ全体が前方へ倒れ込みます。 これでは、左足を大きく出すことができません。

そこで、支え足(右足)のヒールを持ち上げて、右足の膝を伸ばしながら、カラダ全体を前方に送り
出す。 カラダ全体(というより、股関節よりも上の「肉の塊」)が、ブオォォ~ぉ!と前方に進み
見える景色すべてが、次から次へと遙か後方に消えていく。 そんな動きが10秒くらい続く。

ダンスを習いたての高校1年生が、世界チャンピオン顔負けの大きな歩幅で、競技のフロアーを
豪快に駆け抜けることが出来る。まるで「マンガ」の世界。
いいじゃないですか「アニメ」なんだから。アニメなら、すべてが許される。

じゃぁ、これのどこに「スウィングダンスは、ボールの上に立つ」という大原則があるのでしょうか?
両足を揃ってた瞬間に、胴体が足の上を通過する「ほんの一瞬」だけ、「ボールの上に立っている
姿勢」が成立すれば、それが「ボールの上に立つ」ということなのでしょうか?

日本の社交ダンスは、「屁理屈をねじ伏せて、有無を言わせずに、不合理な動きを叩き込む」のが
日本のダンス教室の理想形態・・・みたいな感じになっている部分があるようです。
こんなのは、「マンガの世界」だけにしてほしいものです。

現実離れした、マンガの世界の「すべての景色が前から後ろへ流れていく」イメージで練習して
どれだけ上手になるでしょうか?? ものすごく、疑問です。

-*-*-

ここでは、現実的に
「大きく踊る感覚を養うための、誰でも出来る簡単なエクササイズ(イメージトレーニング)」
を紹介しましょう。

「幅90cm、つまり、やたらと幅の広い平均台を歩く練習」です。
地面より高いところにある「平均台」から落ちないように、バランスを取りながら歩く練習。

落ちたら死ぬぞ! と思いながら、恐る恐る平均台の上を歩く。
ただし、通常の平均台の幅は10cmくらい(とても狭い)なのですが、
エクササイズでは、90cm(畳の幅)の平均台の上を歩く練習。
畳の上を歩ける人なら、「90cm幅の平均台」を歩けない人はいないでしょう。

平均台の上を歩く時は、
 「バランスが崩れたら、バランスを立て直す方向に、カラダ全体の筋肉が動く」
ことが重要です。
 「右足のボールの上に立ち、少しずつ、左足を前に出していく」
 「バランスが崩れて、カラダが前に倒れそうになったら、カラダ全体のありとあらゆる筋肉を
  微妙に、変化させながらカラダが倒れないようにバランスを取ろうとする」
 「左足を浮かせるか、僅かに平均台に接する感覚で、静かに左足を前方へ伸ばしていくと、
  支え足(右足)の足の裏に掛かるウエイトは、ボール(母趾球のあたり)に、居続ける」

このバランス感覚は、「10cm幅の平均台」でも「90cm(畳の)幅の平均台」でも同じ。
バランスを崩して、カラダが倒れそうになったら、カラダ全体の95%の筋肉を、
「支え足の上にバランスを戻す方向」に使いつづける。
残りの5%を、別の方向に動かそうとすれば、簡単に「支え足と反対の足」が動いて、
カラダ全体が動いていく。

下を向くと、バランスを崩して倒れてしまうので、絶対NG。
なにがあっても、顔は、水平方向を向けておく。 下を向いてはいけない。
そして、視線を降ろして「4m先の床」をのぞき込むようにすると、カラダは前に倒れなくなる。
「顔を動かさずに、視線を下げる」ことにより、「支え足のボール・ウエイト」が保たれる。

「視線を下げる」ことにより、足の裏のウエイトが、トォに移動せずに「ボールに残る」。

「どんなときでも、ボールにウエイトを残しておく」
そのために、カラダの大部分の筋肉を「支え足の上にウエイトを残す」方向に使う。
このカラダの使い方こそが、「ボールの上に立つ」の大原則なのだと思うのですが・・・
日本のプロ教師は、理解しない。

カラダ全体を一つの「肉の塊」と考え、その「肉の塊」をぶぉぉ~ぉ!と前後に動かす。
静止している時と、「肉の塊が足の上を通過する瞬間」だけが、「ボール・ウエイト」
それをもって、「スウィングダンスは、ボールウェイト」だと教えるのが、日本の社交ダンス。

どう考えても、マンガの世界だろう。
矛盾だらけのマンガの世界を、無理矢理、生徒に教えつけるのが、日本の社交ダンス。

昭和末期から平成初期にかけての「昔の東京の社交ダンス」なのだろう・・・と推測できます。

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2018年11月 4日
投稿205 送り足 その4
 2018/11/04(日) 09:30:53  カテゴリー:Ballroom Fitness みらい  投稿者:sanzo

日本国内で大きく踊るためのテクニックとして、有名な「送り足」というテクニック。
ところが、社交ダンスの公式用語である英語には、「送り足」に該当する単語が存在しない。

「送り足」というテクニックの奥深さをしるためには、昭和末期から平成初期にかけての「日本の社交ダンスの歴史」を知る必要がありそうです。
今回は、「日本の社交ダンスの歴史」を知るために不可欠な、かんたんな基礎知識。

「人間の歩き方」は、すべてが同じではありません。
「急ぎ足で小さな歩幅で歩く」ときと「大きな歩幅(大股)でブレを最小限にして歩く」のとでは
カラダの使い方が根本的に違うはずです。

「急ぎ足」で歩数を稼ぎながら、「通常歩行よりも小さな歩幅」で歩く時には、
   胸を張って斜め上を見て、胸を前方に押し出しながら、左足を前に出す。
   支え足である右足の踵(ヒール)を持ち上げながら、カラダを前方に送りだす。

こうすれば、「急ぎ足」の歩き方でも、それなりに大きな歩幅で歩くこができます。

では、大股で(大きく足を開いて)、大きな歩幅で歩くときは、どうでしょうか?
フルパワーで胸を前方に突き出して、「送り足、最大出力!進めぇ!」と叫びながら、
後ろ足の足首を使ってカラダを前方に送り出せば、大股で歩くことが出来るでしょうか?

できません。
片足を遠くに伸ばそうとすると、カラダ全体がぶっ倒れてしまいます。
遠くへ伸ばそうとした足が、中途半端な位置で、ドスンと着地してしまいます。

ashi.png

では、「大きな歩幅で歩く」あるいは、単純に「出来るだけ、遠くに左足を伸ばす」には、
どうすれば、良いでしょうか?
社交ダンスを踊ったことのない人でも、「歩く」ことができる人なら,答えが見つかるはずです。

支え足(右足)の足の裏に掛かるウェイトが、
  ボール(母趾球)からトォ(爪先)に移動しないように(ボールにウエイトが残るように)
  カラダ全体の筋肉を変化させて、垂直感覚を維持しながら静かに前方に左足を伸ばしていく。

左足を前方に伸ばすことによって、支え足のウエイトが、ボールからトォへ移ろうとするならば
カラダ全体(手の指先から足の裏まで)の95%の筋肉を使って、ウエイトがボールに残るよう
にバランスをとる。
左足を前方に伸ばすことによって、カラダが(アタマから)前方に倒れようとするならば、
カラダ全体の95%の筋肉を「カラダを後ろに(支え足の上に)戻そうとする方向」に使う。

カラダ全体の筋肉を「支え足の上に残す筋肉」と「前方に進める筋肉」に分けて、両方を使う。
少ない方の5%の筋肉を、前方に進ませる方向に使えば、バランスを取りながら、カラダ全体の
左足は遠くに伸ばすことが可能になるはずです。

「大きな歩幅で歩く」ときに、絶対にやってないことは・・・・
 胸を中心とする上半身全体を「ひとつの肉の塊」と見なして「勢いよく前方にに突き出す」こと
 支え足の踵(ヒール)を持ち上げて、支え足で「勢いよく前方に送り出す」こと。
わかりやすく言えば、
  カラダ全体の筋肉を、全力集中で「前方に突進させる!」方向に使ってしまってはダメだ。
ということでしょうか。

難しく考えるまでもなく、「歩く」ことが出来る人ならば、誰でも体感的に理解できると思いますが、
悲しいかな「社交ダンス」を始めてから、「先生」と呼ばれる人たちに、おかしな先入観を植え付け
られてしまうと、「歩く」という基本動作さえもが見えなくなってしまいます。


日本の社交ダンスの歴史の中で、「うす暗いところで、小さく踊る」社交ダンスの基礎で、
無理矢理に大きく踊ろうとした、昭和末期から平成初期に掛けての「トッププロ」と呼ばれる
人たちが、日本の社交ダンス界全体に「おかしな先入観」を植え付けてしまったような気が
します。

「大きな歩幅で歩く」ときの、カラダの動きを観察すれば、「日本の社交ダンス」の矛盾点に
気がつく人は少なくないように思います。
「昭和末期から平成初期」の頃に活躍したトッププロの「常識」は、すべて間違っているものと
して、捨て去った方がよいかもしれません。

次回は、「大きな歩幅を稼ぐための、理想的な腕の位置」について、考えてみたいと思います。

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2018年10月27日
投稿196 送り足 その3
 2018/10/27(土) 04:16:22  カテゴリー:Ballroom Fitness みらい  投稿者:sanzo

日本国内においては、大きく踊るためのテクニックとして「送り足」というテクニックが、よく知られている。
ところが、社交ダンスの公式用語である英語には、「送り足」に該当する単語が存在しない。
なので、「送り足」というテクニックを知るためには、「日本の社交ダンスの歴史」を勉強する必要がある。

昭和末期から平成初期にかけて第一線で活躍したプロ教師の本を、何度も何度も、繰り返し読み返していくと、
「日本の社交ダンスの歴史」と「日本の社交ダンスの本質」が、少しづつ見えてくるようになります。

日本の社交ダンスは、
 「暗くて狭い場所で、男女が抱き合ったまま前後に移動し、男女が同時に回転する」
という動きがベースになってます。

shinohaji035.png

この写真で、前進するときの歩幅をみると、靴の長さの2倍を超えるくらい(両足の間に、靴が1つ分入るくらい)
です。
もともと、日本の社交ダンスの概念には「大きく踊る」という概念が無いので、これが模範的なダンスですね。

ダンスを踊る時に「歩幅」を意識することは、極めて重要な要素です。
他人に「大きければ大きいほど良い」というのではなく、「ふつうに歩く時の歩幅(通常歩行)」と比較
して、「通常歩行よりも小さい歩幅で踊る」か「通常歩行よりも大きな歩幅で踊る」かの選択が重要です。

ashi.png

ふつうに歩くときの歩幅(というか、歩く時の足の移動距離)は、
 「足の長さ、または靴のサイズの2.5倍」を目安にすると、わかりやすいように思います。
26cmの靴を履いてる人の足の移動距離は、26×2.5=65cmくらいでしょうか。
両足を開いた時に、前足の踵と後ろ足の爪先の間に、靴が1個半、入る計算になります。

社交ダンスを踊ってる時の歩幅が、この「通常歩行よりも小さい人」は、
「ダンスを踊るときの歩幅を、通常歩行に近づけていけば、従来よりも大きな踊りになる」
ということです。

腕を持ち上げて、肘を真横に張った姿勢で、片足の膝を持ち上げると、バランスが崩れます。
「大きく踊るために、カラダを前方に進めるんだ!」という意識が強ければ強いほど、
カラダ全体がは前方に倒れ込んでしまい、大きく踊ることができません。

じゃぁ、どうすればいいのか?
下を見ないで、斜め上(2階席)を見て、思いっきり胸を張って、胸を前方に押し出していきます。
「急いで歩く・早足で歩く」時と同じカラダの使い方を意識すれば、バランスが維持できて
カラダは倒れません。
後ろ足(支え足)の踵(ヒール)が自然に持ち上がって、「支え足でカラダを送り出す」動きが
無意識に出来るようになります。 胸を大きく前に出せば、踊るときの歩幅も大きくなります。
日常的な「通常歩行」が出来る人ならば、ダンスを踊るときも、バランスを保つことができます。

でも、この踊り方には、「欠点」があります。

「急いで歩く時」の歩幅は、「通常歩行」の歩幅よりも、小さいということです。
「急いで歩く時」のカラダの使い方で、大股で歩こうとすると、たちまちバランスを崩します。

「日本の社交ダンス」は、「狭くてうす暗いところで小さく踊る」のが基本になってますので
「大きく踊る」という概念がありません。
なので、「通常歩行よりも大きな歩幅で踊る」ということは、全く想定されていません。

通常歩行の50%の歩幅で踊る人と、70%の歩幅で踊る人、90%の歩幅で踊る人がいたら
「90%で踊る人は、すごいね! 天才だね! チャンピオンになれるよ!」という具合に
周囲の人から「大絶賛」を受けるはず。

「通常歩行の歩幅」よりも大きく踊ろうとすると、カラダが激しくブレまくります。
なので、大きく踊りたい人は、血のにじむような努力をして「通常歩行の歩幅」を目指します。

それが、「日本の社交ダンス」の「送り足」というテクニックです。

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2018年10月24日
投稿193 送り足 その2
 2018/10/24(水) 00:14:06  カテゴリー:Ballroom Fitness みらい  投稿者:sanzo

日本国内においては、「大きく踊るための定番」とされている「送り足」というテクニック。
しかしながら、英語の単語(社交ダンスの用語)は、「送り足」という単語は存在しない。

なので、「送り足」というテクニックの説明は、外国人のレクチャーのビデオ(DVD)には
出てこないし、外国人の動画をみても、「送り足」を理解することは不可能に近い。

正しい「送り足」というテクニックを理解するためには、「日本の社交ダンスの歴史」を学ぶ
必要があり、それには「昭和末期から平成の始めくらいに活躍した、日本のトッププロ」が
書いた本を熟読する必要がある。
とっくに還暦をすぎ、現在70~80歳くらいのプロ教師の社交ダンスを学び、研究することで
はじめて「送り足」というテクニックのすごさが、見えてくる。

-*-

日本の社交ダンスは、「暗くて狭い、ごちゃごちゃした場所で、男女が抱き合って踊る」ところ
から、スタートしている。
改正される以前の風俗営業法では、「ダンスホールは10ルクス以上、ダンス教室は20ルクス
以上の明るさが必要」とされていた。
つまり、昔は「20ルクス以下の薄暗いダンス教室」がたくさん存在していたので、法律で「20
ルクス」以上というキマリが出来た・・・と考えるとわかりやすいかも。
ちなみに「20ルクス」というのは、かなり暗い。(かがやき練習会の会場は、1000ルクス)

20ルクスの薄暗いダンス教室で「大きくダンスを踊る」などという発想が生まれるはずも無く・・・

男女二人がボディをくっつけ合って、ボディが離れないようにホールドを組み
 前進側は、ボディを「グイッ・グイ・グイ」と前に押しながら、膝を持ち上げて前に進む
 後退側は、ボディを「カクっカクっカクっ」と後ろに引きながら、邪魔しないように後退する。

つまり、ボディをくっつけたままで、お互いが、押したら引け。 引いたら押せ! って感じ
それが、日本の社交ダンスの「正しい踊り方」

暗くて狭い場所では、大きく踊る必要性もないし、そもそも、大きく踊ることもできない。
それが、「日本の社交ダンスの基礎」になっている。

その後、社交ダンスの全盛期を迎え、公民館ダンスが、盛んになる。
ダンスを知らない男女が、カップルを組んで、「号令」に合わせて、ブルースを踊る。

 前進側は、「スロー・スロー」という号令に合わせて、ボディを「グイッ・グイ・グイ」と前に
 押しながら、膝を持ち上げて、足を前に出す。
 そして、「クイック・クイック」で、男女が一緒に回転する。
 内まわりの歩幅は、小さく小さく!3センチ!!
 外まわりは、内股で足を開いて、相手を「またぐ」ようにして、ガバッと回転する。

ダンスを知らない「初心者の男女を、適当に組ませて、ボディというより、胸をグイグイ前進
させながら、相手に向かって進んでいく。
姿勢を崩さなければ、「大変よく出来ました」ということになる。


ほんとうに、それが、本場イギリスで踊られている、正しい社交ダンスなのだろうか?

昭和末期から平成初期に掛けて、活躍していた日本のプロ教師たちが、
 「オレ様の踊りこそが、本場のイギリスの正しい、完璧な踊りなのだ!」
といって教え、
公民館ダンスをかじった人たちが、
 「イギリスのトッププロも、わたしたちの踊りとまったく同じテクニックを使ってるんだ!」と
感動の涙を流して、ボディをグイグイ押し出しながら、公民館ダンスに没頭する。

「送り足」というテクニックが、全国的に「大きく踊るための定番のテクニック」として
もてはやされてきた背景には、
  「ボディをグイグイ、前方に押し出していく踊り方」こそが、社交ダンスの基本である。
というプロ教師の指導が大前提になっていると思われます。


ボディを勢いよく押し出して、前方に突っ込んでいくよりも
「片足で立てる限界」を探りながら、片足で立って、反対の足を前に伸ばしていく方が
大きく踊れるのですが・・・・。
数万人はいると思われる「社交ダンス」の日本人プロ教師の中で、誰一人として、そのことに気づかない。

あまりに悲しいことである。

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2018年10月22日
投稿192 送り足 その1
 2018/10/22(月) 07:06:26  カテゴリー:Ballroom Fitness みらい  投稿者:sanzo

大きく踊る、もしくは、ゆとりをもって踊るためのテクニックとして
日本国内(日本限定!)に伝えられている「送り足」と称する動き。

この高度なテクニックの「わかりやすい説明」を考えているのですが、
実際には、簡単なようで、めちゃくちゃ難しい。

なぜならば・・・

・英語には「送り足」に該当する単語は存在しません。
 (英語の教本や参考書、外国人のレクチャーには、「送り足」は出てこない)
・「送り足」は、武道の足さばきの一つであって、正規のダンス用語とは違う。

じゃぁ、「送り足」とは、なんなのか? って話になってくる。
「日本のプロ教師」にも、2つの考え方があるので、「意見を言うことはタブー」
になってるはずです。

【A】支え足を使って、カラダ全体を前方に「送り出す」こと
【B】カラダ全体を使って、片方の足を前方に「送り出す」こと

まったく、異なった2つの動きが、「送り足」と称して、語り継がれてます。
武道でいう「送り足」は【B】ですが、社交ダンスでは「【A】が送り足」
と教えてるプロ教師が圧倒的に多いはずです。

【A】の考え方は、
  片方の足を前に出すと、カラダはバランスを崩して前に倒れようとする
  のだから、支え足(後ろ足)でカラダを前方に送り出す(相手に向かって
  突っ込んでいく)ようにすれば、大きく踊れますよ!

【B】の考え方は、
  カラダが前に倒れないように、「カラダを後ろに引き込む」ようにしながら
  「片足で立てる、物理的なバランスの限界」を狙って、もう片方の足を少し
  ずつ前方に伸ばしていくようにすると、大きく踊れますよ!

なので、同じ「プロ教師」の間でも、「送り足」の考え方が異なります。
  ど~せ、倒れるのなら、足でお腹を押し出しなら、お腹から突っ込め!
なのか、
  片足で立てるギリギリまで、バランスを保ちながら足を伸ばしていけ
なのか、指導方法の違いが、踊りの違いになってますね。

日本の社交ダンスは、
 「子供から高齢者まで、初心者からチャンピオンまで、同じ基礎で教える」
 「ひとりの落伍者も出さないように、高齢者にも出来る動きだけを教える」
という方針なので、
 「片足で立てる限界で立つ練習をして、反対側の足を伸ばしていく」
なんてことは、やらない(教えない)ですね。

【A】と【B】、どっちが、大きく滑らかに、安定して踊れるか、
「片足で立つことが出来る物理的な限界」を知らない人と、知っている人。
どちらの踊りが美しく見えるか? 結果は見えてくると思うんだけど、
日本の社交ダンスでは「片足で立てる限界を知る」なんてのはタブーだからね。

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2018年10月 7日
投稿187 IQ向上プログラム(その2)
 2018/10/07(日) 13:36:08  カテゴリー:Ballroom Fitness みらい  投稿者:sanzo

最初のIQテスト「1学期18題、180点満点」の後半(9~18時間目)です。

iq1.jpg

著作権の関連があるので、問題はブログ上には掲載できません。
ご了承下さい。 この本を持っている人は、金沢章太先生の解説と、
わたし(山象)の説明を見比べてみてください。

金沢正太先生の「正解」と、わたし(山象)の回答(不正解での中間点)
そして、わたし(山象)が、金沢正太先生と違う回答をしている理由を
明記しておきます。

一学期10時間目:ルンバ 正解:C(10点) 山象:C(10点・正解)

一学期11時間目:ワルツ 正解:B(10点) 山象:B(10点・正解)
 
一学期12時間目:チャチャ 正解:B(10点) 山象:B(10点・正解)

一学期13時間目:ワルツ 正解:C(10点) 山象:B(3点)

 ウイングの際、PPから、男性は視線(顔の向き)を変化させないので、
 ウイングの3歩終了時の視線は、「正面よりも、ほんの少し右」になるかな。
 選択肢Bは、男性はスウェイ無し、女性は左スウェイ(教本に準拠)
 選択肢Cは、男性の左スウェイ、女性は右スウェイ(あえて教本とは違う動き)

 「男性がスウェイを掛けないこと(男女のスウェイの違い)によって、貼り付けて
 いる男性の左足が左前方へ、自然に動いていく」という踊りなら選択肢B。
 「男性は積極的に左足を浮かせて、左足を左前方へ動かす」のであれば、選択肢C
 が それぞれ「もっとも合理的な踊り方」だと言えそうです。

 ミルコの動画で確認すると、男性の視線は、ほんの少し正面よりも右。  男性は、右スウェイを掛けているようにも見えるけど、左足を伸ばしているので、  傾いているだけ(本来のスウェイとは異なる)のような気がする。  後続のテレマークで、男性は女性の左側に左足を出している点にも注目・・かな。

一学期14時間目:ルンバ 正解:C(10点) 山象:B(3点)
 女性のオープンヒップツイストの3歩目のツイストにおいて、
 「積極的にボディを回転させる」のはNGだけど、右ヒップを持ち上げながら
 左膝を持ち上げてた結果、ボディが男性と直行する角度に「回転してしまう」はず。
 「なにがあってもボディを回転させてはいけない」的な解釈には賛同できない。

一学期15時間目:スロー 正解:C(10点) 山象:C(10点・正解)
 
一学期16時間目:チャチャ 正解:C(10点) 山象:C(10点・正解)

一学期17時間目:ルンバ 正解:B(10点) 山象:B(10点・正解)
 
一学期18時間目:ワルツ 正解:B(10点) 山象:B(10点・正解)


-------

ということで、18問のIQテスト(一学期分)は、無事終了。

後半は9問中、7問が正解・・・・というより、金沢正太先生と一致。
正解扱いになってる問題は、説明は不要だと思います。
点数的には、後半部分は「90点満点での、76点」。

・・・ということで、前半の「90点満点の 37点」と合わせると、
180点満点の113点。

iq3.jpg

101~120点ランクの「賢人級」だそうです。

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投稿186 IQ向上プログラム(その1)
 2018/10/07(日) 08:29:20  カテゴリー:Ballroom Fitness みらい  投稿者:sanzo

では、最初のIQテスト「1学期18題、180点満点」をやってみます。

iq1.jpg

著作権の関連があるので、問題はブログ上には掲載できません。
問題を知りたい人は、本を買いましょう。
本を貸して欲しい人がいれば、お貸しします(郵送します)。

金沢正太先生の「正解」と、わたし(山象)の回答(不正解での中間点)
そして、わたし(山象)が、金沢正太先生と違う回答をしている理由を
明記しておきます。

一学期1時間目:タンゴ 正解:B(10点) 山象:A(1点)
 タンゴのホールドは、ボディに回転が掛かるので、ボディと同じ方向(正面)を
 見る意識で踊れば、顔(およびにボディも含めて)は自然と左前方になります。
 左前方を向くスウィングダンスよりも、正面を向く意識の方が綺麗に踊れるはず。

一学期2時間目:ワルツ 正解:C(10点) 山象:B(6点)
 ナチュラルスピンターンの右回転は、「斜め下に向かってスウィングすれば、
 直進動作がラテラル・スウィングに変わる」という動きになります。
 顔は左前方を向いたまま、ボディの向きが変わる分だけ、顔の向きも変わる。
 スウィングが終わり、両足が揃う手前で、顔の向きが変わるのですが、「顔の向き
 の変化を止める意識」だとすれば、真ん中くらいで良さそうです。

一学期3時間目:スロー 正解:B(10点) 山象:B(10点=正解)
 選択肢Aと選択肢Cは「ヒールターンは片足だけで行う」なので、論外。
 消去法で、「ヒールターンは両足を使う」前提の選択肢Bを選ぶことになる。
 回答者のほぼ全員が正解し満点を獲得できる、ボーナス問題ですね。

一学期4時間目:タンゴ 正解:C(10点) 山象:A(5点)
 左足Q~右足Qの2歩のリンクの動きは、2歩目の右足で行うモノであり
 1歩目の左足は、通常のウォークと同じ方向で良いはず。
 リンクが「絞りを戻すこと」だとすれば、左足での選択肢Cは無謀だと考える。

一学期5時間目:ルンバ 正解:B(10点) 山象:A(1点)
 トォからの着地のあと、前進の力を抜いて、ヒールに体重を掛けたとき、
 上半身はどうなるか?という設問。
 選択肢Aは上半身が伸びる。選択肢B・Cは上半身が沈み込む。
 その際、息を吸いキマリなのか、息を吐くキマリなのかは、別次元の問題。

一学期6時間目:タンゴ 正解:B(10点) 山象:C(5点)
 ブレない女性のリンクの方法
 選択肢Aは、前進を固める。選択肢Bは、上半身と下半身に分割する。
 リンクは、前進が一体化した動作と考えるので、消去法でCを選択。

一学期7時間目:スロー 正解:A(10点) 山象:C(2点)
 女性にヒールターンをさせるとき、「踵の外側(外くるぶし付近)で床を
 踏む力」をかけ続けるためには、外側に向けて爪先を出していく必要がある。
 ヒールを持ち上げて女性の周りを回り込むフットワークなら、選択肢Aになる。

一学期8時間目:サンバ 正解:A(10点) 山象:B(7点)
 金沢正太先生の踊り方が正解なのかもしれないけど、「男性のヒップを使って
 女性のヒップを遠ざける動作」は、いままでかつて、やったことがないので、
 選択肢Bを選択しました。

一学期9時間目:スロー 正解:B(10点) 山象C(0点)
 イラストの選択肢A・B・Cともに、フェザーステップ3歩目のボディの向きが
 根本的に間違ってますね。(へそを男性の方を向けて、後退させる点が重要です)
 女性のフェザー3歩目の左足は、右足の後方(CBMP)に後退になるので、一見すると
 選択肢Bが正解のように思えます。
 しかしながら、男性右足前進・女性左足後退の足の軌跡は直線では無く、男女とも
 時計回りに方向に少しカーブしながらのフットワークになるので、足を伸ばしきっ
 た時点で考えれば、「結果的に、選択肢Cの動き」になるかと思います。


ここまで、9問中、正解1、不正解8
90点満点中 37点
問答無用、完全な落第レベルだな。

正解は、「ヒールターンは、片足では無く両足で行う」とする問題だけで
それ以外は、全部間違っているという・・・悲惨な結果。

後半、いってみましょう!

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投稿185 IQ向上プログラム(その0)
 2018/10/07(日) 08:15:03  カテゴリー:Ballroom Fitness みらい  投稿者:sanzo

以前から気になっていた本
 「10ダンス研究・IQ向上プログラム/金沢正太(著)」
を買ってみました。

iq1.jpg

3択の問題に答えていくだけで、「ダンスIQ」を診断してもらえる
・・・・という、画期的な本です。

金沢正太先生の「プロが教えないダンス上達講座」の総決算。

わたし(山象)の「ダンスIQ」は、どのレベルになるのか?
やってみましょう・・・・というのが、今回の規格。

iq2.jpg

3択の問題になっていて、正解すると1つの問題につき「10点」
不正解でも、中間点(0~9点)が貰えます。

最初のテストは、18の問題を答えた時の合計点数が、「ダンスIQ」となります。
全問正解なら180点。 中間点があるので、全問不正解でもそれなりの点数になります。

iq3.jpg

さて、わたし(山象)の「ダンスIQ」は、何点の診断になるでしょうか?
予想してみて下さい。
なんとも、すごい結果になりました。

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2018年9月26日
投稿178 9月23,24日 かがやき練習会報告
 2018/09/26(水) 02:52:51  カテゴリー:Ballroom Fitness みらい  投稿者:sanzo

9月23日、24日のかがやき練習会、参加された方どうもありがとうございました。

参加人数は、23日(日曜日)が99人。24日(振替休日)が83人でした。

社交ダンスの周囲の環境は、少しづつ変化してます。
その中で、「気軽に、楽しくダンスを踊れる環境を、維持していく」ことは、
とても大切なことだと思います。

油断していると、どんどん衰退していきますから。
「当たり屋に続け、曲がり屋に向かえ」という格言があります。

実際、
当たり屋(成功している人)のマネをしても、なかなか、うまくいかない。
曲がり屋(失敗している人)の逆のことをやれば、うまくいくことがある。

社交ダンス界全体に言えることですが、
 「この先生きのこるためには、個性を出す」
ことが大切ですね。

「この先生、きのこる」ではなくて、「この先、生き残る」ですね。

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2018年9月 8日
投稿172 ボールルームダンス解剖学(あとがき)
 2018/09/08(土) 16:06:17  カテゴリー:Ballroom Fitness みらい  投稿者:sanzo

2016年12月に発売された本
知らないと踊れない ボールルームダンス解剖学(スタンダード編)/大田英光(著)

この本を読んでいるうちに、「日本の社交ダンスの歴史」や「日本人プロ教師のこだわり」みたいな
ものが鮮明に見えてくるかと思います。
これから社交ダンスを始め、「日本の社交ダンス」と付き合っていこうと考えている人は、
「繰り返し読んでおくべきアイテム」だと思います。 迷っている人は、すぐでも買いましょう!

日本の社交ダンスのプロ教師は「裸足で歩くときのフットワークを使って、高いヒールで踊ること」に
強い執着というか、殺気が漂う強いこだわりいうか、頑固な信念をもっているようで、
そういうのを受け入れらない人は、社交ダンスの世界から消えていく運命にあるように思います。

ota079a.png

「畳の上を裸足て歩くとき」もしくは「ふわふわのシューズで走るとき」と、
「弾力性がなくヒールの高いダンスシューズ、もしくは7cmのハイヒール」とで、
「フットワークに違いがある」ならば
「ダンスシューズを履いた時のフットワークでは、何に気を付けるべきなのか?」を
率先して説明しなければなりません。

太田先生は、「ダンスを踊る自然体の立ち方」いう項目の中で「良い靴の選び方」が紹介しています。
なぜか、説明しているのは、ヒールの低い、弾力性のある「ふわふわ」の運動靴の選び方です。

ダンスを教える「プロ教師」の頭の中に、ほんのわずかでも、「靴によるフットワークの違い」
を伝えようという意識があるならば、「ふわふわ運動靴」なんか持ち出さないでしょう。

ota024a.png

太田先生が参考にしている文献のほとんどは、「ふわふわ運動靴」もしくは「裸足」での文献
だろうと思います。
日本の社交ダンスのプロ教師にとって、「靴によるフットワークの違い」なんて、どうでもいい
んですね。
「裸足で歩くときのフットワークで、靴を履いて踊る。矛盾点が出たら、強烈な補正を噛ます」
というのが「日本の社交ダンスのこうどなテクニック」になっているはずです。

「ニュートラル・ポジション」は、「外踝(そとくるぶし)の5~6cm前部」と書いてあります。
裸足で立ったとき、もしくは足の裏が水平(足の裏と床が平衡)のときは、垂直に立つのが
自然であり、前傾姿勢になるのは「×」でよいと思います。

ところが、ダンスシューズでは、話が違ってきます
ヒールの高い靴での「ニュートラル・ポジション」は、「足の裏が斜めになっている部分」です。
ヒールのある靴を履いて、この部分に体重を掛ければ、「前傾姿勢になるほうが自然」です。
垂直に立つためには「踵(ヒール)と母趾球(ボール)に体重を分散させる」必要があります。

「ヒールの無い、ふわふわの運動靴」での立ち方を参考にして、それを強引にダンスシューズに
当てはめるので、立ち方に矛盾が生じるわけです。

ワルツやスローフォックストロットの体重は「ボール」です。(ヒールには体重が掛からない)
膝を緩めて踊るタンゴの体重は、「ニュートラル・ポジション」の位置です。

ota037a.png

社交ダンスは、両足の向きを正面にして、両足を並行に揃えます。
両足の親指の付け根がピッタリ当たり、両足の踵は開いた立ち方です。

両足を正面(両足を並行)に向けたまま、両足を肩幅に開くと、
「支持基底面」は広くなり、安定性が高まります。
さらに、右手で杖をつくと、カラダはさらに安定します。

そのとおりです。完璧です! これが日本の社交ダンスです。

この安定した姿勢から、片方の足(動く足)を前方・または後方に動かすと、
もう片方の足(支え足)は、爪先体重(トォ・ウェイト)、もしくは、
踵体重(ヒール・ウェイト)になります。

日本の社交ダンスの前進ウォークのフットワークは、
 「ヒール・ヒール・ヒール・ヒール・ボール・トォ・トォ・トォ」
ですね。 一瞬だけがボール体重で、あとはヒール体重か、トォ体重。

裸足で歩いている時よりも、ヒールの踏み込みと、トォによる床への
プレッシャー(足が痛くなる)が極端になります。

tatsu0031.png

開脚姿勢から、腕の筋肉を使って、土踏まずを引っ張り上げることで、
踵を浮かせてから、外くるぶしに体重を掛ければ、足の向きが変わって、
両足を並行になります。

踵が床から少し浮いている状態なので、ボール・ウェイトです。
片方の足を前に出しても、後ろに引いても、もう片方の足(支え足)は、ボールウェイトです。

前進ウォークのフットワークは
 「ヒール・ボール・ボール・ボール・ボール・ボール・トォ」
になります。
ウォークのほとんどが「踵の体重ゼロ」のボール・ウェイトです。
靴のヒールの部分は床についているけれど、ヒールには体重が掛かってない状態です。

-*-*--*-*-*-*-

最後になりますが
日本のプロ教師は、「自分の子供に、バレエを習わせている」ケース多々あるようです。
なぜだと思いますか?
「裸足のフットワークと、ダンスシューズのフットワークは、根本的に違う」
・・・ということが関連しているように思います。

「裸足で畳の上を歩く」フットワークで社交ダンスを教えれば、高齢者は大絶賛するでしょう。
でも、若い人は、違和感を感じるはずです。
それが、ほんとうに、社交ダンスの基礎なのか???

「裸足とダンスシューズで、フットワークの違いはないのか?」
日本のプロ教師に質問しても、絶対に答えないでしょう。
日本の社交ダンス界における、最大のタブーですから。。。。。
日本に1万人以上いるであろう日本のプロ教師は、一貫して「無視」するはずです。

ほんとうに、これでいいのでしょうか?
反論があれば、いくらでも、お受けします。

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2018年9月 5日
投稿169 ボールルームダンス解剖学(10)
 2018/09/05(水) 02:09:52  カテゴリー:Ballroom Fitness みらい  投稿者:sanzo

このシリーズも、実質的に今回が最終回。
2種類の「ナチュラルターン」の比較で、締めていこうと思います。

日本人の「社交ダンスのプロ教師」の大多数は、
「英国を始めとする世界のトッププロの踊りに、まるっきり関心を持っていない」
単に「世界のトッププロに習いに行ってきた」ということをステータスにしているに過ぎない。

マーカス・ヒルトンのレクチャービデオを見ていると、日本人の踊り方と何かが違う。

太田先生を始めとする「何度も海外留学をされている日本人のトッププロ」が教える
 「ヒルトンを含む世界のトッププロから習得してきた、本場イギリスの踊り方」

 「ヒルトンの初心者用のレッスンビデオ」
では、踊り方の基本(カラダの使い方の根底)が、まるっきり違っている。

日本国内では、「世界のトッププロから習得したと称される、日本人特有の踊り方」が
「本場イギリス人と同じ、絶対的に正しい踊り」として日本国内で推奨されている。

どこの誰が、どんな踊り方を教えても、問題ない。
だけど・・・・悲しいのは、
元世界チャンピオンであるマーカス・ヒルトンのビデオの説明をそのまま
説明しても、誰からも相手にされない(プロ教師からは、完全に無視される)ということ。

「オレ様の習っている一流プロ教師は,イギリス人と同じ踊り方を教えているのだ」
「ヒルトン!? そんなクソみたいな外国人の踊りは、野蛮人の踊りだから無視しなさい」
みたいな感じなのだろうと思う。

いったい、なぜ、こんなことになっているのか?
なぜ、日本中に数万人いると思われる、「日本人のほとんどすべてのプロ教師」は、
マーカス・ヒルトンの踊り方を、一貫して無視し続けるのか???


今回は最終回・・・・ということで、ナチュラルターンについて
2016年12月に発売された本
知らないと踊れない ボールルームダンス解剖学(スタンダード編)/大田英光(著)
と、
マーカス・ヒルトンの初心者向け(?)ビデオ「シンプリー・ザ・ベスト」
を比較してみまちょう。

日本人のプロ教師の踊り方(教え方)が、「英国人の踊り方と根本的に異なる」ことを
チェックしてみましょう。


ota097na.png

ホールドの作り方は、いろいろな方法がある。
太田先生のホールドの作り方は、模範駅な「日本の社交ダンスのカラダの特性」を的確に表現している。

e664.png

ホールドを作り、肩を左右に回転させると、腰と骨盤は逆方向に動く。
肩と腰を同じ方向に動かしたいときは、膝を左右に回転させる。

これは、レッグ・スウィングを起こながら、カラダ全体にターン(回転)を
起こすために必要不可欠な動作となる。

k1115.png

ナチュラルターンにおいては、カラダ全体を先方に進めん柄、
肩を右に回転させれば、腰と骨盤は左方向に回転して、カラダ全体に
「強いねじれ」が生じます。
カラダが右足の上を通過する直後に、力を抜いて「ねじれ」を解けば
スウィングする左足を、勢いよく前方へ振りだすことが可能になります。
それとともに、カラダ全体に右回転がかかり、正面へのスウィングが、
横へのスウィングに変わっていきます。

ota111a.png

CBMは「左肩・左腰と同時に、右足を前に出す」という動作。
太田先生は、表現を変えてます。
 「左ヒップと右脚を同時に出し......右足に乗る。
  上体はCBMで左ショルダー(左肩)先行」

この動きを意識すると、カラダが右足の上に通過する直前まで
「右足のヒールに強い体重が掛かっている」ということです。
つまり、「ボール・ウェイト」ではなく「ヒール・ウェイト」で、
カラダを右足の上に移動させよ・・・という意識ですね。

****準備中*****

ota114b.png

「ヒップが右足に真上」にいる時には、レッグ・スウィングは始まっておらず
右足は「踵に強い体重が掛かっている」状態。
基本的に、踵にウェイトが残っている状態では、スウィングを開始してはいけない。

カラダが右足の上を超えたとき、右足は「ボール・ウエイト」に変わるとともに、
スウィングが開始される。
右足は、すぐに「トォ・ウェイト」に変わり、右足の足首(アンクル)を使って
「前方に進んでいくカラダ全体と、スウィングする左足」をコントロールできる
かどうかが、ナチュラルターンを踊るときの「カギ」になる。

ota113b.png

「右足のトォでスウィングをコントロール」するために不可欠なのは
 ・水平ではなく、斜め上に向けた、左足のアッパー・スウィング
 ・カラダを斜めに固める、足首から始まる右スウェイ
これにより、「右足の足首の内側」で、スウィングをコントロールできる
とともに、カラダ全体の回転(ターン)の動作を生み出すことができる。

左手首と左手の薬指は、ゆっくり円弧を描くように、少しずつ、向きが変わっていく。

-*-*-*-*-

kaiten31.jpg

まずは準備運動。 膝を正面に向けたまま、肩と骨盤を左右に回転

「膝を左右に回転させる」のはNG、「肩と骨盤をねじる」のもNG。

hil_tango1.jpghil_tango2.jpg

これは、「タンゴ編」で紹介されている方法でなので、ワルツとは少し違うけど・・・

ワルツは、腕を持ち上げて、腕が止まって、腕が降りる瞬間に肘を曲げてやれば
ホールドが作れます。(膝は回転せず、肩と骨盤が同時に左右に回転するホールド)

natural01a.jpg

ナチュラルターンは、補助足なしで、右足スタートで始めると、動きが明確になります。
(補助足でカラダに惰力をつけて、右足の上に向かって突っ込んでいくのはNGです)
(補助足から始めなければワルツが踊れない人と、補助足が不要の人がいるはずです)

k2226.png

ヒルトンは【4】から【5】に掛けて、ヒールに掛かる体重をゼロにしているはずです。
ヒールに体重を残したままだと、カラダが先に進まずに沈み込んでしまいますから。

「靴のヒールの部分」が軽く床にタッチする程度。
裸足であれば、靴のヒールの高さの分だけ、床から踵を浮かせます。
このとき、「踵を持ち上げよう」とか「足首を曲げよう」とかしても、うまくいきません。
「踵の踏み込み」と「膝を前に倒す」のとで、バランスを取ります。

natural02abbb.jpg

動く足(左足)レッグ・スウィングは、両足を開いた【5】から開始し、両足を開いた【9】で
終了しています。 この動きが、一番美しくて、なおかつ一番大きな動きになると思われます。

「支え足(右足)の上をカラダが通過していく」、言い換えれば「カラダが支え足の上を乗り越えて
いく」間に、ゆっくりと「動く足(左足)の振り子運動」を行うことになります。

h448.png

カラダを移動させながら、レッグスウィングを行うためには、
 「スウィング中は、支え足の足の裏の感覚を変化させてはいけない」
ことが重要です。具体的には
 「ボール・ウエイト、つまりヒールに掛かる体重がゼロになった 時点で
  レッグスウィングを開始し、スウィング中はボール・ウェイトを保つ」
ということになります。

ヒールに掛かる体重が消える(ゼロになる)のが「カラダが右足の真上に来た時」で
あれ「両足を開いて着地した直後」であれ、その時点が「スウィング開始」のタイミング
になるはずです。
ヒールに体重を残したままスウィングを開始してはいけません。

次は、ワルツにおける「ラテラル・スウィング」、つまり「横方向へのスウィング」は

hil-nturn81.jpg

支え足(右足)の真横がスウィングの最下点(振り子の糸が垂直になる)に
なるようにスウィングすると、カラダは回転が掛からず、まっすぐ進む。
レッグ・スウィングは、これを基本にする。

hil-nturn91.jpg

スウィングの最下点を、支え足の爪先よりも前方になるように、スウィングする
意識的には、「斜め下に向かってスウィングする」ことによって、
「正面へのスウィング」を「ラテラル(横への)スウィング」に変えることができる。

「斜め下に向かってスウィング」は、「支え足がトォ・バランス」では、うまくいかない。
「支え足をボール・バランスに保ち、踵に体重を掛けないけど、踵で床を踏み込む」感覚を
キープする。

【14】の後、左足が前に出ていくとき、左足の向きがかわり、背中の向きが大きく変わる。
背中の向きが変わっても、左手首と左手の薬指は正面に進める。そして左手の指の直角に
急カーブさせると、レッグスウィングが完成する。

-*-*-*-*-

どちらの方法でも、ナチュラルターンを踊ることができますが、
太田先生の踊り方と、マーカス・ヒルトンの踊り方を比較すると、
共通点は全くと言っていいほど存在しないように思います。

太田先生の踊り方が、「歴代世界チャンピオンの正しい踊り方」として
日本国内のトッププロの模範的な踊り方となっているように思います。

「歴代世界チャンピオンから取得した踊り方なのだから、みんなで同じ
踊り方をして世界を目指しましょう!」という具合に、地方の先生方は
何度も何度も、東京に通って、太田先生と同じ踊り方を取得する。

日本のプロ教師全体が、太田先生と同じ踊り方をする。

「マーカス・ヒルトンは、違う踊り方をしているぞ!」といくら叫んでも
誰も相手にしない。地方から(少なくとも競技会から)排除される。
おそらくマーカス・ヒルトン本人が、お忍びで地方のダンスパーティのフロアー
に立っても、爽快な踊りを踊っても、ほとんどの人はヒルトンの踊りを認めよう
とはしないでしょう。

外国人は足が長いから、へんてこりんな踊り方をしても、綺麗に見えるんだ!
それで終わり。 それが日本の社交ダンス。
「英国留学をしている日本人こそが、英国人の踊り方」なのだから。。。。

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2018年9月 3日
投稿166 ボールルームダンス解剖学(9)
 2018/09/03(月) 19:34:14  カテゴリー:Ballroom Fitness みらい  投稿者:sanzo

今回は、ここまでの流れを軽くまとめて、今後の展開への道筋を作ります。

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日本人の歩き方は、「幽霊の歩き方」だと言われている。
そう指摘しているのは、
2016年12月に発売された本
知らないと踊れない ボールルームダンス解剖学(スタンダード編)/大田英光(著)

だったら、「人間の歩き方」のお手本を見せろ! と言いたくなるわけですが、

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これが、幽霊ではなく、人間の「正しい前進ウォークの方法」だそうです。

これを見て、「オレには一生マネできない、すばらしい歩き方だ!」と感動の涙を流す人もいれば
「違和感、満載!これじゃない!」と叫び出す人もいるんじゃないかと思います。

「靴底に弾力性がなく、ヒールのある靴」を履いたウォークにおいて
脚を前に出すときに、支え脚の「トォ・ウェイト」を強く意識していることと、
両足を開いて着地したところからの「靴のヒールに体重が掛かっている時間が長いこと」

このフットワークに対して「大絶賛」するか、「全否定」するか、意見が分かれると思います。
ほんとうに、幽霊ではない「人間の歩き方」というのは、こんな歩き方なのでしょうか?

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違和感を感じる人の多くは、
 「H(ヒール)→B(ボール)→T(トォ)の順番に足裏全体をローリングするように重心を移動させる」
というフットワークに関してだと思われます。

太田先生の「前進ウォーク」よりも、マーカス・ヒルトンの「ワルツのナチュラルターン」の方が、
自然な動きに見える・・・ということです。

hil_nturn_a.png

・両足を開いている【23】の時点で、ヒールの体重がゼロになり、ボール・ウェイトになってます。
・右足のレッグ・スウィングは【23】で始まり【27】で終わります。
・レッグスウィングの振り子の最下点(振り子の糸が垂直)は【25】の位置。
 (ワルツのスウィングは、斜め下に向かって行い、支え足を超えた位置がスウィングの中間点)
・ナチュラルターンの回転動作は【25】~【28】において行われる。

この一連の動きにおいて、「足の裏全体のローリング」という感覚で体重を「トォ」に移すと、
【24】で耐えられなくなって、【25】でカラダが前方へぶっ飛んでしまいますし、
支え足の体重を「トォ」に移してしまうと、ラテラル・スウィング(横へのスウィング)を
作り出すことが出来ません。

重要なのは、
支え足の上を、カラダを通過させる間、「ボール・ウェイト」を如何にしてキープするか?
それには、どの筋肉を、どのように使えばいいのか?
安易に、体重をボールからトォに移動させてはいけない。

言い方を変えるならば、トォへの体重移動を如何にして阻止して、ボールウェイトを守るか!
ナチュラルターンの「肝」の部分は、そのあたりだろうと思われます。

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投稿165 ボールルーム解剖学(8)
 2018/09/03(月) 15:10:56  カテゴリー:Ballroom Fitness みらい  投稿者:sanzo

今回は、2016年12月に発売された本
知らないと踊れない ボールルームダンス解剖学(スタンダード編)/大田英光(著)
の中で説明されている、「ライズ」。

「ライズ」というのは、床から踵を浮かせて、高い姿勢を作ること・・・だな。

踵を浮かせるだけならば、小学生から高齢者まで、日本の初心者から世界チャンピオンまで、
誰でできる。 じゃぁ、みんな同じことをやってるのか? そうとも言えない。

「たったこれだけのこと」を知るだけでも、数十年に渡る「日本の社交ダンスの歴史」が
見えてきます。

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「上体だけでなく、力が入って両肩が上がってしまう人が多いので気をつけて下さい」
と書いてあります。
この一文を読んで
 「なんとすばらしいことが書いてあるんだ。いままで気づかなかった!
  さすが、世界チャンピオンに習った先生は言うことが違うな!」
と言って、感動の涙を流す人が、たくさんいるような気がする。

でも、そうじゃない!と主張する人もいる(わたし、山象を含む)
 「力が入ろうと、入るまいと、気をつけようと、よそ見しようと、
  両肩が上がってしまう時点で、ライズの概念が根本的に間違っている!」
と考える人もいる。

正しいライズをやっても、油断をすると肩が上がるのか
肩が上がるライズは、根本的に間違ったライズなのか・・・って話。

ota102c.png

説明は難しく書いてあるけど、書いてある内容は簡単で
  ふくらはぎについている「ヒラメ筋」という筋肉を
  意識的に伸縮させて、足首を伸ばして、踵を高く持ち上げましょう!
それが正しいライズです!・・・という感じですね。

これなら、小学生から高齢者まで、日本の初心者から世界チャンピオンまで、
まったく同じ概念で「正しいライズ」が出来てしまいます。
それ以外は、なんにもない! 世界チャンピオンって、そんなもんなもの?

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マーカス・ヒルトンのレクチャーを見ると、なんか違いますね。
「腕を持ち上げて、肘を固定して踊る」はずの社交ダンスで、両腕を降ろしながら、
ライズを行ってます。
意図的に、腕を降ろす動きと、踵を浮かせる動きを連動させているのには、
なんらかの意味があるはずです。
やってみれば、わかりますが、「手首・てのひら」と「土踏まず」が連動しています。

k6668.png

人間のカラダの筋肉は複雑に連動しているので、
「腕」を動かすことにより、土踏まずを「引っ張り上げる」を動作をすることができ
土踏まずが持ち上がると、踵が床から浮き上がり、姿勢が高くなります。

特に左腕の動きは興味深いものがあり
左腕を「ネジを締める方向」に回転させても、左腕を「ネジを緩める方向」に回転させても
左腕の筋肉に連動して、「土踏まずを引っ張り上がる」力を得ることができます。

逆方向の回転を同時に加えれば、見かけ上、腕は動いてないように見えます。
ネジを締める回転・ネジを緩める回転の筋肉を、同時に最大化すれば、踵は高く浮き上がります。
腕の筋肉全体をゼロにすれば、踵は床について低い姿勢になります。(見かけ上、腕は変化しない)

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人間の前腕は、2本の骨によって形成されていて、「円回内筋」と「回外筋」という筋肉によって
腕に回転を与えることができます。
筋肉を働かせるための「腕の圧迫」の位置が異なるので、両方の筋肉を同時に使うことはできるはず。

フォークを持って食事をする習慣のある英国人は、回外筋の使い方には慣れているはずなので、
腕を降ろしながら円回内筋を動かし、反発力として回外筋の動きを呼び込めば,踵は簡単に持ち上がる
だろうと推測します。(日本人なので真相はわからず、推測の域を得ませんが。。。)

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「著者が指導を受けた世界のビックスター」とかいうリストを見せられたあとで、
 「ライズは、ヒラメ筋を使って、踵を持ち上げるんだ!」と言えば、
外国人に習ったことのない先生は、ビビりまくって、ひたすら
 「足首を伸ばして、踵を持ち上げる、足首を鍛えるための、血のにじむような厳しい練習」
を繰り返すでしょう。

でも、ちょっと待って下さい。
左腕の筋肉をちょこっと変化させて、左腕に変化を与えるだけで、
簡単に踵が浮き上がって、大きなライズができるのに、それをしないのは何故でしょうか?

左手の筋肉が機能しない(左腕と土踏まずが連動しない)ホールドを、意図的に作っておいて
ひたすら足首とヒラメ筋の力だけで、アップダウンを行う。
それが、世界チャンピオンクラスのトップスターのやることでしょうか?

太田先生のホールド(左腕は真横、右腕は正面)では、左手と土踏まずは連動しません。
だから、「太田先生のホールドで踊らなければならない」という条件がつけられたならば
誰もが、必死に「足首の屈伸運動」によって、ライズ&フォールをせざるを得なくなります。


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太田先生に限らず、日本の社交ダンスの根底にあるものは
「足の裏のローリング」です。
社交ダンスの基本であるはずの「ボール・ウェイト」から脱却させて、「トォ・ウェイト」で
立つ・・・という指導方法です。

如何にして、「ボール・ウェイト」の時間を「百分の数秒」程度にとどめて、
「トォ・ウエイト」の時間を長くするか・・・・これを追求しているのが
日本のプロ教師が教える社交ダンスの原点だと言えます。

「腕を使って土踏まずを引っ張り上げる」ことが出来るのであれば、
  ヒールのある靴を履いて、ヒールに体重を掛けないように立ち(ボール・ウェイト)
  そこから土踏まずを引っ張り上げてやれば、踵が浮き上がる。
たったこれだけで、簡単にライズができてしまいます。
あくまで、ライズは「ボール・ウエイト+α」だという考え方ですね。

日本国内(日本のプロ教師に対しては)では、この考え方は、まず通用しません。

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「フット・プレッシャを掛け前進の推進力にするには、
トゥで立たないとバックバランスで脚を緊張させてしまう」とか書いてあるけど、
そんなの「あり得ない」ですよ。 個人差があるので「人による」とは思いますが。

むしろ、トォで立つことによって、バックバランスになって、お腹が飛び出して
姿勢を崩す人の方が、多いように感じますが、どうでしょうか?

通常歩行もしくは、ライズにおいて「バックバランスで脚を緊張させてしまう事態」が
発生しないのであれば、無理に「トォ」で立つ必要は無いということです。

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日本人の通常歩行では、踵を高く持ち上げない人が多いのではないでしょうか?
つまり、無理にトォに体重を移さなくとも、カラダは前方に進んでいく。
トォに体重を移さなくても、脚がつっぱったり、動きが止まったりしない。

畳の部屋のある家に住んでいる人が、トォに体重を移動させて、踵を持ち上げて
歩いていたら、家中の畳が、すぐにボロボロになってしまいます。

弾力性がなく、踵の高い靴を履いて、足の裏のローリングを行った場合、
長い時間にわたって踵に体重が掛かり、そのあと一気に、ボール(拇指球)に
体重が移動するために、体重が指先に抜けなくなることは、多いと思います。

踊っていて足の裏の一部が痛くなったりするのは、急激な体重移動ですよね。
ヒールからボールへの急激な体重移動の後で、踵を持ち上げてやれば、
トォ・ウェイトになって、体重が前方へ抜けていくことが可能であることは
理解できます。

でも、世界のトップスターも、そんなフットワークをやっているのでしょうか?
わたし(山象)には、そんなふうには、見えません。

次回は、「ナチュラルターンの基礎」において、
日本のプロ教師が教えている「トォ・ウェイトの矛盾点」を証明しましょう。

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2018年9月 1日
投稿163 ボールルーム解剖学(7)
 2018/09/01(土) 14:28:48  カテゴリー:Ballroom Fitness みらい  投稿者:sanzo

今回は、2016年12月に発売された本
知らないと踊れない ボールルームダンス解剖学(スタンダード編)/大田英光(著)
の中で説明されている、「ホールドの作り方」についての最終回です。

今まで出会ったことがないであろう、とても斬新な切り口で、「社交ダンスのホールド」の説明。
とても興味深いですね。 目から鱗! 口から泡! 鼻から牛乳!!!

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見かけ上は、「誰もが同じように見えるホールド」であったとしても、
腕の使い方が違えば、まったく違ったホールドになってしまいます。

先生の言われるとおりの、腕の位置が決まったら、
カラダの力を抜いて、両肩を左右に回転させてみましょう。
肩と同じ方向に骨盤が回転するか?、肩と逆方向に骨盤が回転するか?
両足を揃えたとき、両足を前後に開いた時、両足を左右に開いたとき。
いろいろやってみましょう!

cs092_kaiten.jpg

マーカス・ヒルトンのレクチャーを見ると、
「肩と骨盤は同じ方向に回転していて、膝は回転していない」
ように見えますよね。
ホールドを作ったときの動きにおいても、これと同じが理想だと考えるのが良さそうです。

でも、太田先生のホールドの作り方だと、肩と骨盤は逆方向に回転してしまいます。
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わざわざ「左腕を真横、右腕を正面」という「特徴のある姿勢」からのホールドを
説明していることからしても、なにか「深い理由」があるはずです。

理由は、本の中に書いてないので、
 「読者一人一人が、著者(太田先生)の気持ちになって推測するしかない」
のですが、たぶん、「太田先生が理想とするフットワーク」の追求だと思います。

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社交ダンス(スウィングのないタンゴを除く)は「ボール(拇指球のあたり)の上に立つ」
ことが、基本と言われてます。
だから、「両足を揃えて立ったときは、ボールの上に立つ」という教え方は常識になってます。

でも、両足を開いた時や、動いている時にも「ボール・ウエイトを維持する」という教え方には
少なくとも、日本国内においては、出会ったことがありません。

体重が前足に掛かるときには「ヒール・ウエイト」で、体重が後ろ足に掛かるときには「トォ・
ウェイト」。ライズの時は「足首を伸ばした、トォ・ウェイト」という考え方。
踊りの中で、両足が揃う瞬間だけが「ボール・ウェイト」であるという考え方。
だから、両足が揃う「ボールウェイトの瞬間」を大切にしましょう!!! ってことかな。

これを追求していくと、「肩の回転と逆方向に、骨盤が回転する」ことが理想になってきます。

k1115.png

両足を開いたところから、前足全体が床に付くと、「大腿四頭筋」と称する筋肉が、
カラダの動きを止めてしまい、前方に進めなくなってしまいます。
そうすると、「前足の上に沈み込むか、足で床を蹴っ飛ばして進むか」みたいな感じで
理想とはほど遠い、荒々しい踊りになってしまいます。

そこで、「足の裏全体が床に付いた状態での、ヒール・ウェイト」を保ったままで、
カラダを前方に進める方法として、「肩・腕の回転と腰・骨盤の回転が、逆方向になる」
というホールドの作り方が求められるようになってきます。
その効果が最大になるのが、太田先生のホールド(左腕が横、右腕が正面)ですね。 

-*-

「ボール・ウェイトは瞬間だけ」という考え方に、疑問を持つ人がいるかもしれません。
社交ダンスはボール・ウェイトだというのであれば、トォ・ウェイトやヒール・ウェイトの
時間を限りなく減らして、ボールウェイトの時間をできるだけ長くしよう・・・という考え方。

これをやるために、ビル・アービンのホールドの作り方を参考にしてみましょう。

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両足を開いたところから、足の裏全体が床がついた時点で
大腿四頭筋がカラダの動きを止めてしまいます。
ここで「足で床を蹴って進むのは嫌だ!」というのであれば、
「踵で床を踏む力」を完全にゼロにしてしまえばOKです。

これをやるにはアービンのホールドでもいいですけど、
「左手を正面・右手を真横」の方が確実です。
簡単に踵(かかと)が、床から離れて、踵が浮き上がります。
「踵を持ち上げる」のではなく「踵が浮き上がる」という点が重要です。

あとは、腕の筋肉を変化させれば、カラダが前方に進んでいきます。

この方法では、ボール・ウェイトの時間が、かなり長くなり、
ヒール・ウェイトや、トォ・ウェイトの時間は、かなり減っている点に気づくと思います。

日本のプロ教師は、太田先生に限らず、静止中の「ボール・ウェイト」は認めるけれど、
動きの中での「ボールウェイト」は、認めようとしないですね。
社交ダンスは、常に動きの中での演出なのですが・・・・。

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2018年8月31日
投稿161 ボールルームダンス解剖学(6)
 2018/08/31(金) 21:39:33  カテゴリー:Ballroom Fitness みらい  投稿者:sanzo

今回は、2016年12月に発売された本
知らないと踊れない ボールルームダンス解剖学(スタンダード編)/大田英光(著)
の中で説明されている、「ホールドの作り方」についての続きです。

社交ダンスのホールドは、「腕を持ち上げて、肘を固定する」
同じように、ホールドを作っていて、見かけ上は他の人と同じホールドに見えたとしても、
腕の筋肉の使い方によって、全く違ったホールドになってしまいます。

なので、自分が「正しい」と思うホールドができあがるまでは、
腕を降ろしたところから、いきなりホールドの形を作るよりも、
「なんらかのプロセス」を経て、ホールドを造った方がよいです。

この本の中で太田先生が紹介しているホールドの作り方は、

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左腕を真横に伸ばし、右腕は正面に伸ばします。
「左右非対称」な腕の位置なので、違和感を感じるかもしれませんが、
騙されたと思って、やってみてください。

大きく動き回っても崩れにくく、頑丈なホールドが出来上がります。

しかも、このホールドの作り方は、「肘を曲げるだけで、かんたんにホールドが作れてしまう」
というメリットがあります。

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このホールドの特徴は、「肩・腕を回転させると、骨盤は逆方向に回転する」ということです。

静止している物体の、上部を回転させると、真ん中は逆方向に回転する。
これを物理で「慣性の法則」というらしいのですが、難しいことは、わかりません。

肩・腕と骨盤を同じ方向に回転させたいときは、上半身を固定して、膝を左右に回転させます。

で、太田先生と、「正反対」のホールドの作り方もあります。

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右腕を横に伸ばし、左腕を正面に向けてます。
そうすると、「大きくて重くて、変形しにくい臓器」である肝臓が、両腕の真ん中になります。

ここから「肝臓が正面を向く」ように、肩と腕を回転させると、骨盤も同じ方向に回転します。
股関節のあたりが、ねじれを吸収するようです。 膝(ひざ)は回転しません。

ここから、「両手の掌(てのひら)で肝臓をすくい上げるようにしながら、肘を曲げてやる」
と、カラダの回転が解けて、おへそが正面を向いたホールドが出来上がります。

見かけ上は、同じようなホールドを作ったとしても、
 「肩と骨盤が逆方向に動くホールド」を作ることも出来るし
 「肩と骨盤が同じ方向に動くホールド」を作ることもできます。
両者の違いは、腕の使い方です。

では、外国人のレクチャーを見てみましょう。

cs092_kaiten.jpg

マーカス・ヒルトンの「カラダの回転」のレクチャーです。
肩を回転させると、骨盤も同じ方向に回転しています。
膝(ひざ)は回転していないように見えます。

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マーカス・ヒルトンの「ワルツのホールドの作り方」のレクチャーです。
 (1)左手をへその部分におき、少し圧力を感じる
 (2)左手でへその部分を、背骨の方に少し押す
これって、左手の掌(てのひら)で、肝臓をすくい上げてるようにも思えます。

両腕で、前後からカラダを挟みこんだ姿勢で、肩を左右に回転した場合、
骨盤は、肩と同じ方向に回転するはずです。

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今度は、ビル・アービンです。(弟子が書いた本ですが。。。)
掌を下に向けて、両腕を斜め前。

力を抜いて、肩・腕と骨盤を逆方向に回転させてしまうと、おもいっきり姿勢が崩してしまいますが、
じょうずに腕の筋肉を変化させて、肩・腕と骨盤を、同じ方向に回転させてやると、姿勢は崩れません。

・・・というわけで、外国人2名のレクチャーの通りにやると、
肩・腕を回転させると、骨盤(腰)は、同じ方向に回転します。

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太田先生の指導を受けた外国人の中に、上位の外国人2名が入っています。

でも・・・・

太田先生のレクチャー(左腕を横、右腕を正面)から作るホールドでは
肩・腕を回転させると、骨盤(腰)が反発して「逆方向」に回転します。

いったい、どうなっているのでしょうか?
なぜ、太田先生は、外国人コーチャーと違うことを教えているのでしょうか?

「人間になりたがっている幽霊」の歩き方と、深い関係がありそうです。

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2018年8月30日
投稿159 ボールルームダンス解剖学(5)
 2018/08/30(木) 12:17:24  カテゴリー:Ballroom Fitness みらい  投稿者:sanzo

2016年12月に発売された
知らないと踊れない ボールルームダンス解剖学(スタンダード編)/大田英光(著)

今回からは、「ホールドの作り方」について、考えていきましょう。

社交ダンスのホールドは、「腕を持ち上げて、肘を固定する」
なので、肘がグラグラ動いたり、肩が上がって肘が落ちりするのは、NG。

なので、「どうすれば、腕を持ち上げた状態で、肘を固定できるか?」を
考えることになります。
「どんな方法であれ、ともかく肘を固定出来れば、それが正しいホールド」
と考えたくなりますが、そこには落とし穴があります。
肘を固定する方法によって、カラダの動きが大きく変わってきます。

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まず、両腕を持ち上げて、真横に伸ばしてます。
肩(肩甲骨)から伸ばしていくよりも、胸鎖関節から伸ばしていったほうが
片側で5cmほど長くなるそうです。 両側で10cm伸びるのかな。

この姿勢で、誰かに「腕にぶら下がってもらう」と、姿勢が崩れやすいはずです。

そこで、太田先生は、おもしろいことをやってます。

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左腕を真横に伸ばしたまま、右腕を正面に伸ばします。
そして、正面に伸ばした右腕を、肩の方にスライドさせる。
「右肩を後ろに置いてセット・・・」と書いてあります。

不思議なことに、この腕の位置では、抜群に姿勢が安定します。
誰かに、腕にぶら下がってもらっても、ほとんど姿勢が崩れません。

・・・ならば、「左腕を真横・右腕を正面」という姿勢から作ったホールドは
「完璧なホールド」になるのではないか?
そんな気がしますよね。
やってみればわかりますが、ここから作るホールドは、
 「完璧といいっていいくらい、崩れません」
「ホールドの崩れで、先生に叱られる毎日」から、おさらば出来ます。

-------------
ところで・・・・

ここで、「疑問が沸いてくる人」と「感動の涙を流す人」の違いが出てきます。
疑問というのは、
 「何故、右腕だけが、前(正面)なんだ!」
 「右腕を真横に置いたまま、左腕を正面に伸ばしたらどうなるのか?」
という点ですよね。

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「右腕が前」の姿勢と「左腕が前」の姿勢は、見かけ上(外見上)では
「左右対称」に見えるはずです。
見かけ上だけでなく、骨格も左右対称ですし、腕の筋肉も左右対称です。

でも、肋骨(ろっこつ)と称する篭(かご)の中に収まっている臓器は
左右対称ではありませんので、腕の筋肉の動きは左右対称にはなりません。

実際、「肝臓」の位置を書き込んだだけで、左右対称には見えなくなります。
「大きくて、重くて、形が変化しにくい、右の腹部にある臓器」です。

「右腕が前」に伸ばしたときは、肝臓の上に右腕を置く感じになり
「左腕が前」のときは、肝臓を真ん中にして、両腕を伸ばす感じになります。

e888.png

右が肝臓、左が胃です。

ホールドの作り方によって、カラダの動きがどう変化するかを
調べるのに、面白い実験があります。

両腕(両手のてのひら)で、棒を挟んで、棒を左右に回転させます。
まず、左に回転させてから、一気に右に回転させた方が、違いが明確になります。

e113.png

両手の掌(てのひら)で、棒を圧縮するように挟み込んで、
棒を回転させる(肩を回転させる)と、骨盤は逆方向に回転しようとします。

両腕で棒を挟み込むと、「肝臓の上に両腕と胸鎖関節が、乗っかる」感じに
なります。この場合は、「肩と骨盤は逆回転」です。

e224.png

こちらは、棒と肝臓を向かい合わせにして、肝臓を動かす方法です。
肝臓を動かせば、棒も動く。
両手の掌(てのひら)で、やさしく棒をすくい上げるようにします。

肝臓を左に向ければ、棒も左に向きます。肝臓を右に向ければ棒も右に向きます。
この場合、肩と骨盤は同じ方向に回転します。

----

社交ダンスのホールドを作ったとき、そのホールドが正しいかどうかは、
「膝を回転させないようにして、肩を回転させてみる」
違いが出やすいのは、肩を左回転(リバース系回転)させたときです。

左肩を後ろに引いたとき、
  骨盤は正面を向いたまま(右を向こうとする)
なのが正しいホールドなのか、それとも
  肩と骨盤の左側が一緒に後ろに下がる
なのが正しいホールドなのか、確認しておく必要があります。

先生と生徒で、「骨盤の回転方向」の認識が違えば、
ウォーク以前の問題ですからね。

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2018年8月28日
投稿158 ボールルームダンス解剖学(4)
 2018/08/28(火) 21:49:53  カテゴリー:Ballroom Fitness みらい  投稿者:sanzo

今回は、「歩き方」についてのまとめ
テーマは、「幽霊の歩き方」と「人間の歩き方」

日本の「社交ダンスの歴史」は、「幽霊の歩き方」だと罵倒されている
日本人プロダンサーが、「人間の歩き方」になろうとして、
見よう見まねで西洋人の真似をするドタバタ劇の歴史なのかもしれない。

2016年12月に発売された
知らないと踊れない ボールルームダンス解剖学(スタンダード編)/大田英光(著)
によると、日本人の歩き方は「幽霊の歩き方」といわれている・・・・のだそうです。

どうにも賛同しがたい部分がたくさんあるので、コメントしていきます。

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日本人の歩き方のイメージは
 「裸足で、膝を緩めて、踵を持ち上げずに、畳の上を静かに歩く」
姿を思い浮かべると、わかりやすいように思います。

人間以外の動物が、膝より後ろに股関節があります。
拇指球~膝~股関節が一直線に並ぶのは、人間だけです。
膝を曲げて、両足の足の裏を水平にして歩く場合、体重は両足に分散します。

「前進する前足を推進力にして歩く」のは踵のある高いを履いた時に、
カラダが前方に突っ込んでる状態のように思います。

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矢印の左側と右側で、カラダの移動がないのは、なぜだかわからないのですが、
両方ベタ足で、中間より若干後方にカラダがある状態で、後ろ足で床を蹴り
出してもカラダは進みません。
毎日毎日、「畳の床」を蹴っ飛ばして歩いていたら、畳がボロボロになります。

床を蹴らないから、足裏で床を引きずる感じになるんですよね。

裸足での歩行では、足の裏は水平になります。
足の裏が水平であることに慣れている人が、踵のある靴を履くと、爪先に
体重が乗り込んでしまい、足が痛くなります。(外反母趾にも注意)

大腿四頭筋が働いて動きを止めるのは、膝が足首よりも前に倒れて、
爪先に体重が乗った時点だろうと思います。
(太田先生の説明の写真の動きには、到底、賛同できません)

ota090a.png

写真のモデルが西洋人であって、これこそが「西洋人が実演する西洋人の歩き方」
だと言われれば、納得するしかないのですが、写真のモデルは日本人っぽいですね。

「大腰筋を使う」というのは、「大腰筋を伸ばす」ことを言っているのか
「大腰筋を縮める」ことを言ってるのか、判断できないのですが、
この写真を見る限り、靴の踵の部分を踏みつけて、大腰筋をビンビンに伸ばして
いるように見えます。
これって、ほんとうに西洋人の歩き方なのでしょうか?

h669.png

実際に、社交ダンスを踊っていると、真ん中のようなNGパターンで
動きを止めてしまう人は、たくさんいます。
動きが完全に止める直前で、アタマから突っ込んでいくか、床を蹴っ飛ばして
カラダを前方に押し出すか。

これはこれで楽しいんだろうけど、これがNGだとすると、どうやってNGを
回避させるか。。。ってことになってくる。

左の方法でもNGを回避できるし、右の方法でもNGを回避できる。
生徒に教える時は、両方の方法を説明(先生が両方の方法を実演して)
どちらがいいか、生徒に選ばせればいい。

でも、日本の多くのプロ教師は、そんなことをしない。
これこそが「西洋人の歩き方」だと思ったら、その方法だけを追求する。
日本人は「幽霊の歩き方」、西洋人は「人間の歩き方」

「人間になりたい!」と言う思いが先走ると、周囲が見えなくなってくる。
日本の社交ダンスの歴史は、「必死に西洋人の真似をする日本人の歴史」
なのかもしれない。

追伸:
次回は、ホールドの作り方について

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投稿157 ボールルームダンス解剖学(3)
 2018/08/28(火) 09:36:00  カテゴリー:Ballroom Fitness みらい  投稿者:sanzo

2016年12月に発売された
知らないと踊れない ボールルームダンス解剖学(スタンダード編)/大田英光(著)
によると、日本人の歩き方は「幽霊の歩き方」といわれている・・・・のだそうです。

太田先生のレクチャーによる「正しい前進ウォークの方法」を検証していましょう。
(今回触れるのは ①~⑥のうちの後半の ④から⑥ についてです)

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社交ダンスのシューズ(革靴もほぼ同じ)は、靴底に弾力性がありません。

着地するときは、膝を伸ばし、爪先を持ち上げるようにして、ヒールから着地させるのが
「正しい前進ウォーク」ということのようです。
裸足で畳の上を歩く時は、「足の踵の後ろの部分」は丸くなっているので、畳と足の踵とは
面で接触するので、じわりじわりと、畳を踏みながら、足の裏全体に体重を移すのは簡単です。

ですが、皮靴の踵の部分は固い素材で出来ているので、ヒールから着地すると
「靴の踵の後ろ角」の「僅かな1点」で、靴と床と接することになり、非常に不安定です。
あえて、不安定な着地をして、靴の後ろの角だけを消耗させるのは、本当に「正しいウォーク」
と言えるのでしょうか?

h339.png

この歩き方には、いくつかの重要なポイントがあり、それを確実に実行する必要があります。

・膝を伸ばして着地する(膝を曲げてはいけない)ときには、爪先を持ち上げる必要があります。

・後ろ足を固定したままで、支え足(右足)の真上まで、カラダを移動させていく際、
 支え足は一貫して「強いヒール・ウエイト」をキープさせておくことが重要です。
 カラダを移動させるために「大腰筋を最大限に伸ばす」意識が必要になります。

・両足が揃った僅かな瞬間だけ、支え足は「ボール・ウエイト」になりますが、
 動く足の膝を持ち上げる時点で、支え足は「トォ・ウエイト」になります。

・「正しいウォーク」の基本は、「ボール・ウエイト」で立つ時間を極力減らして、
 「ヒールウェイトもしくはトォ・ウェイトで支え足の真上に立つ」練習こそが
 「正しいウォーク」の王道であるという考え方のようです。

 これならば、音を立てながら靴を引きずって歩く「幽霊の歩き方」にはなりませんね。
 でも、ほかの歩き方もあります。

h448.png

実際に、裸足でこの動きを練習すると、太田先生のウォークとの違いを実感できます。

膝が曲がってもいいから、足の裏が水平(床と足の裏が向かい合う)ように着地して、
そのあと、膝を少し前方に倒しながら、前足の踵を少し浮かせます。
踵を床から浮かせる高さは、ダンスシューズの高さ(男性2.5cm,女性7cm)が理想です。

カラダが両足の中間を超えて、前方に進むに従って、後ろ足の足首が伸びていきますので
後ろ足の足首を曲げてやれば、後ろ足は前方に引き寄せられます。
同時に、カラダは、両足の中間位置(中間バランス)を保ちながら、前方に進んでいきます。

支え足の踵を浮かす高さを一定に保っていけば、カラダは支え足の上を通過していきます。
この動作は、マイケル・ジャクソンの「ムーンウォーク」の前進バージョンに近いですね。

では、「踵を浮かせた支え足の上が、カラダが通過する」という動きには、いったいどんな
意味があるのでしょうか? 答えは、すごく簡単です!

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社交ダンスの踊りの中で「ボール・ウェイト」の時間の比率を、可能な限り長くする。
言い換えれば、「ヒール・ウエイト」や「トォ・ウエイト」の時間を出来るだけ短くする。
どうすればいいか?

社交ダンスのダンスシューズは、靴の踵(ヒールの部分は)が高くなっています。
ダンスシューズで「ボール・ウェイト」で立つと、踵(ヒール)には体重が掛かりません。

ならば、「靴を履いたときのボール・ウェイト」を継続してる間は、「靴の踵の部分」は、
あっても無くても、結果時に同じこと。

「ボール・ウェイト」では「靴全体が床に接している」ので、見かけ上は、足裏のどの部分
に体重が掛かっているか、外部から判断することは、不可能に近いです。

裸足で生活する習慣のある人は、「足裏を水平にする意識」がありますから、踵の高い靴を
履くと「ヒール・ウェイト」になり、体重移動とともに、いきなり「トォ・ウエイト」に
変わったりします。
「ボール・ウェイト」でのカラダの移動をするには、裸足で畳の上に立ち、「踵の体重ゼロで、
踵が床から浮いている状態のカラダの移動」の練習こそが、有効であると考えます。

-*-*-*-*-*-

弾力性が無く、踵のある靴(ダンスシューズを含む)を履くと、靴を引きずって歩き
靴を引きずる音によって「幽霊の歩き方」になってしまう、悲しき日本人。

では、「靴を履いたときの、幽霊の歩き方」から脱却する歩き方は、どちらでしょうか?

・可能な限りボール・ウエイトの時間を減らし、しっかりと支え足の上に立ち止まる
・可能な限りボール・ウェイトの時間を増やし、支え足の上をカラダを通過させる

「正しい歩き方」としてふさわしくないのは、どちらでしょうか? 

「スウィング・ダンス」と呼ばれているワルツやスローフォックストロットの基本は
「ボール・ウェイト」だと言われています。
では、「ボール・ウェイト」は「立ち止まった瞬間」なのでしょうか、それとも
「踊りの中の大部分」なのでしょうか?

どちらだと思いますか?
わたしは後者だと考えてます。 太田先生は前者ですね。
だから、わたしは、太田先生、および太田先生と同じ考え方をする先生には、
社交ダンスを習いたくありません。

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2018年8月27日
投稿155 ボールルームダンス解剖学(2)
 2018/08/27(月) 12:22:39  カテゴリー:Ballroom Fitness みらい  投稿者:sanzo

2016年12月に発売された
知らないと踊れない ボールルームダンス解剖学(スタンダード編)/大田英光(著)
によると、日本人の歩き方は「幽霊の歩き方」といわれている・・・・のだそうです。

社交ダンスは「音楽に合わせて、楽しく踊ること」が一番大切。
「幽霊の歩き方」で社交ダンスを踊ったとしても、それが楽しければそれでいい。
簡単に「人間の歩き方」に変えることが出来るのならば「人間」になればいい。

最悪な展開があるとすれば、「幽霊から人間になろうと必死に努力しているうちに、
幽霊にも劣るようなトンチンカンな歩き方になってしまうこと」だと思われます。
これだけは、避けなければなりません。

「幽霊の歩き方」の検証は回しにして、先に進みましょう。

太田先生のレクチャーによる「正しい前進ウォークの方法」を検証していましょう。
(今回触れるのは ①~⑥のうちの前半 ①から③ についてです)

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前進ウォークには、「フット・プレッシャー」というテクニックが存在するようです。
 「足底が床を押している力と同時に、床も足底を押している」
と書いてあります。

図の説明では、床を垂直に押すと、真上に向かった反作用が発生するように書いてあります。
いったい、なにをどのようにすると
  垂直(上下)の力を「推進力にして前進」することができるのでしょうか?

誤解しやすいのは
 「膝と足首を曲げて床を押してから、ワンテンポ遅れて、膝と足首が伸びる」
という動きではないということ。
膝と足首の屈曲・伸展を使えば、大きく前進することは可能ですが、これではありません。
「フット・プレッシャー」は、あくまで「作用と反作用は同時」です。

ここで「素朴な疑問」が沸いてきます。

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社交ダンスのシューズは、弾力性がありません。
そして、踵(靴のヒールの部分)が高くなっています。
女性のハイヒールは、踵が7cmくらいあります。
靴の真ん中、つまり「靴底の斜め部分」に対して、「フット・プレッシャー」を使ったら
どうなるでしょうか?

「真上に向かって反作用が働く」のか、「斜め前方に向かって反作用が働く」のか?
ニュートンの法則(作用・反作用の法則)を使うと、どちらになりますか?

実際には、足の裏に体重を掛けると、カラダ全体の筋肉が変化するので、
物理の法則だけで説明しようとしても、説明なんて、できっこないでしょうし
物理の法則を使ったとしても、「真上への反作用」という考え方に正当性は感じられません。

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靴底の斜めの部分、つまり靴の爪先と踵の中間の位置に対して「フット・プレッシャー」を
掛けた場合の反作用が、真上に働くのか、斜め上に働くのかは、左腕の使い方(筋肉の変化)
に大きく影響されます。

右手に割り箸をもち、左手にどんぶりを持って、片足を上げると、反作用は「真上」になります。
右手にナイフ、左手にフォークを持って、片足を上げると、反作用は「斜め前方」にあります。

「腕を持ち上げて肘を固定する」社交ダンスのホールドにおいて、片足を持ち上げたバランスを
取ろうとすると、普段の生活習慣で慣れた方向に、腕の筋肉が動きやすいです。

太田先生のレクチャーの「正しい前進ウォーク」の「フット・プレッシャー」がどちらなのかは、
写真を見れば「一目瞭然」だと思います。


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人間のフットワーク(というより、足の裏の使い方)は、「腕の使い方」と大きく関わってきます。
「腕の筋肉の使い方」を変えれば、足の裏の使い方(土踏まずの使い方)も、変わってきます。

社交ダンスの愛好者においては、高齢者の公民館パーティの参加者レベルにおいても、
両方の「足の裏の使い方」をする人が混在しています。
数々の武道や西洋スポーツにおいても、両タイプのフットワークが混在していると思われます。

太田先生に限らず、日本国内における社交ダンスのレクチャーは、
 「いつでもどこでも、フットプレッシャの作用は真下、反作用は真上に働く」
・・という説明になっています。
いったいどうやったら、「前進するための推進力」が生まれるというのでしょうか?


数十年間に渡って、多くの生徒にダンスを教えてきた先生が、2つのフットワークの違いに
気づかないのでしょうか?
「オレ様のウォークは、幽霊ウォークではなく、人間ウォーク」だ
「オレ様と違うウォークをするやつは、幽霊か悪魔だから、消えてしまえ!」みたいな
感じなのかもしれませんね。

ほんとうに、それって、正しいウォークなのでしょうか?

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2018年8月25日
投稿151 ボールルームダンス解剖学(1)
 2018/08/25(土) 04:44:41  カテゴリー:Ballroom Fitness みらい  投稿者:sanzo

2016年12月に発売された貴重な一冊、
知らないと踊れない ボールルームダンス解剖学(スタンダード編)/大田英光(著)
この本を読めば、「日本の社交ダンスの歴史」、および「日本のプロ教師が考える社交ダンス」とはなにか?
というものが見えてきます。

「日本の社交ダンス」を一言でいえば、
  日本人であることに、異常なまでに劣等感を持った「プロ教師」という名の集団が、
  見よう見まねで英国人の真似をして、「あこがれの英国人」になろうとする黒歴史。
だと言っていいかと思います。

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 太田先生によると、「現代の日本人の歩き方」は「幽霊の歩き方」なのだそうです。
   (中国人は「人間の歩き方」で、日本人は「幽霊の歩き方」だと考えているようです)

 大混雑する新宿駅や渋谷のスクランブル交差点では、「幽霊の歩き方」をした人たちが、
 靴底を擦り付けながら歩きまわっていたとしたら・・・・
 そして、大都市東京では、大勢の人が靴底を擦り付ける音が鳴り響き、幽霊が出てくる
墓場の ような気持ち悪さが漂う街になっていたとするならば・・・

 あまり、想像したくないですね。

この本の冒頭の「英国で学んで」には、次のように書かれています。(8~9頁)
--------引用開始------
おかしな日本人独特の歩き方!

ある英国人のラテンアメリカンダンスのコーチャーは、常々日本人ダンサーの歩く姿を
見て、「何と妙な格好で歩いているんだろう」と思い、不気味にさえ感じていたといます。
そのコーチャーが日本にくる機会があり、東京に来て驚いたというのです。
なんと、日本人の靴底を地面にこすって歩く音が、まさに西洋のお化けが靴底を引きずって
歩く音を連想させ、気味悪く感じたのだそうです。

それからは、英国留学している日本人ダンサーは、一般の日本人よりはまだ"まし"に
見られたという笑うに笑えない話があります。

------引用終了-------

この一文が、「日本の社交ダンス」と「日本のプロ教師」の全体像を表しているように思います。

社交ダンスを学ばない日本の一般人は「幽霊」。いわゆるゾンビの集団。
英国留学する日本人プロ教師は、「人間になりたいけど、なり切れない人たち」
英国人をはじめとする西洋人は、「自分が理想とする人間の姿」

自分が「幽霊」であることに「激しい劣等感」を抱きつつ、
「オレは、人間になりたい!!」と必死に努力し試行錯誤を繰り返す。

「自分が幽霊であることさえ知らない一般人」をみて優越感に浸るとともに、
「幽霊の歩き方のままで、社交ダンスを踊って楽しんでいる庶民的なダンサー」
との違いを感じて、「幽霊からの脱却」に自己満足を感じるようになってくる。


そんな背景での「日本の社交ダンス」には、根本的に「致命的」ともいえる
「重大な見落とし」が存在します。
話を進めていきましょう。

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2018年8月24日
投稿150 ボールルームダンス解剖学(0)
 2018/08/24(金) 19:23:32  カテゴリー:Ballroom Fitness みらい  投稿者:sanzo

「2018年の・・・・」シリーズは、しばらくお休みにして
「ボールルームダンス解剖学(スタンダード編)」について、触れていきたいと思います。

こういったテクニック(というかカラダの使い方)は、ネット上で無料公開してくれれば、
賛成派と反対派で、有意義な議論ができるのですが、「書籍」という一方的な方法では、
「納得できない!」といった意見を言おうにも言えませんね。

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知らないと踊れない ボールルームダンス解剖学(スタンダード編)/大田英光(著) 2484円

「2016年12月20日 第一刷発行」と書いてありますので、
発売されてから、1年半くらい。 新しい本ですね。

著者は、「歴代の世界チャンピオン」から、たくさんの指導を受けているようです。

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このリストをみて、ビビらないプロ教師は、ほどんど皆無に近いでしょう。

そして、そうそうたる「歴代の世界チャンピオン」から膨大な時間の指導を受けている著者が
言ってることは、絶対に正しいであろう・・・・と考えるでしょう。

実際、日本国内における「日本の社交ダンス」は、この本に書いてあるカラダの動きと同じ考え方、
同じ基礎に基づいていると思われます。


これだけの指導を受けている著者(太田先生)に対して、「お前の言ってることは、間違っている」
とか、異議を唱えることができるプロ教師など、日本じゅうを探しても、誰もいないでしょうね。

わたし(山象)は、太田先生のカラダの動かし方には、賛同しかねます。

太田先生の指導の通りダンスを踊るか、ダンスを辞めるか・・・と聞かれれば、迷いなく
ダンスをやめます。
太田先生の言われるような踊りをするくらいなら、死んだ方がマシ。

なぜ、そこまで言い切れるのか?
太田先生をはじめとする、ほとんどの日本のプロ教師は、「致命的な見落とし」があると
考えるからです。
どこに「致命的な見落とし」があるのか?? 順を追って、説明していきます。

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2018年8月18日
投稿146 2018年のダンス界を予想する(20)
 2018/08/18(土) 00:01:33  カテゴリー:Ballroom Fitness みらい  投稿者:sanzo

今回は、体重移動。
2本の足を前後に開いて、カラダを「後ろ足の上」から「前足の上」に移動させる。
子供から高齢者まで、誰でもできる簡単な動き。 しかも、1秒も掛からない。
どうやって、体重を移動させるか?

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カラダの中にある「大きくて重たい塊」を動かせば、カラダ全体が動く。
「アタマを動かす」か「肝臓」を動かすか「中身が詰まった小腸」を動かすかで、
体重移動のカラダの動き(ダンスならば踊りの基礎)が、根本から変わってくる。

「アタマを動かす時」の体重移動は、簡単すぎて面白くないので省略。

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これは、「左腕と肋骨の枠(frame)」及び「右腕と肋骨の枠」を作っておいてから
「腕を使って、肝臓をすくい上げながら、腕の筋肉に変化を与える」ことによって
カラダを前方に運んでいく方法。
「肝臓をすくい上げている」ので前足の力を極限まで抜いておくことが出来ます。
そして、後ろ足の足首は曲げたままにしておきす。(腕の筋肉の変化がカラダ全体に反映しやすくなる)

へそを左斜め前に向けた姿勢。
武道で言えば、相手に右半身を向ける「右半身(はんみ)」の姿勢ですね。

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原理的には、「肝臓をすくい上げて、肋骨の下から持ち上げる」は、
左手の左回転(外側へ回転)なので、これに左手の右回転(内側へ回転)を加えてやれば
カラダ全体が前方に進んでいきます。

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これは、左足を前に出したときの「左半身(はんみ)」の姿勢での体重移動。
肝臓は「右の腹部」にありますから、「どちらの足が前」かで、カラダの動きが変わってきます。

左足を前足にして、カラダを前方に運んでいけば、
「左足を支え足にして、右腹部を持ち上げた姿勢」になりますから、
上半身が左足を通過する以前に「高い姿勢」なって、右の足首は伸びていきます。

「肝臓をすくい上げながら」スローフォックストロットを踊った場合、
ボディが左足の上を通過する時点で、カラダ全体が高くなりますが、
ボディが右足の上を通過する時は、カラダは高くなりません。

フットワークも、カラダの向きも、「フェザーステップ」と「スリーステップ」に
ほぼ完全一致するのですが、日本の社交ダンスのプロ教師は、これを認めません。
(完全に無視! 一貫して無視! 死ぬまで無視! 無視・無視・無視!)

ところで・・・・

日本の社交ダンス(スタンダード種目)は「枠(frame)の踊り」では無く、
「軸(axis)の踊り」なので「肝臓をすくい上げる」という概念は、存在しません。

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「支え足のボール(拇指球のあたり)で床を押して、前足を伸ばすのが基本」
これで右足を伸ばしていけば、肝臓は思いっきり沈み込みます。
これが基本であり、そこから「日本の社交ダンスの基礎」が始まるわけです。

cs074_086a.png

体重移動は「片方の足首を曲げて、反対側の足首を伸ばす」のが基本です。
曲げている足首を伸ばして、伸びている足首を曲げれば、カラダが前方に動きます。

「深く曲げている足の上に、上半身を置いて、完全に静止する」のが基本です。
反対側の足首は完全に伸ばして、体重をゼロにする。
動きの原理は二等辺三角形の頂点である「中身の詰まった小腸」を運んでいく
・・・ですね。

指導者には、「教師試験」を義務づけ、プロ教師による「足首の屈曲」の指導を
徹底させることにより、
「子供から高齢者まで、初心者からチャンピオンまで、全く同じ基礎で踊る」
ことが可能になります。

日本の社交ダンスには
 「足首の屈曲角度を固定したままで、支え足の上をボディを通過する」
という概念は、まったくありません。
 「片方の足首を曲げたら、反対側の足首は伸ばす!それを繰り返せ!」
というのが踊りの基本です。

なので、日本の社交ダンスは
  「子供から高齢者まで、誰でも同じように、平等に踊ることができる」
というメリットがある反面
  「足首の屈曲角度を、ほとんど変えずに歩く習慣の人」や
  「かかとを踏み込みながら、階段を上がっていく人」
が「日本の社交ダンスの基礎」を習えば習うほど、アタマの中がパニックになって、
「一歩目を踏み出すこと」すら出来なくなります。

日本の社交ダンスに疑問を持った人は,武道の基礎を調べ見るとか、
ストリート系のダンスを学んでみるとか、いろいろあるだろうけど
一度「日本の社交ダンス」から距離を置いた方がいいでしょう。

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2018年8月11日
投稿139 2018年のダンス界を予想する(19)
 2018/08/11(土) 04:23:49  カテゴリー:Ballroom Fitness みらい  投稿者:sanzo

テレビでは、キンタローが競技会で活躍し(世界第六位だっけ?日本のプロ教師はダ、お笑いタレント以下だな)、アニメ「ボールルームにようこそ」も無料配信されている。
にも関わらず、社交ダンス人口は増える気配が・・・・ない。
もしかしたら、秘密結社(見つかったら死刑?)みたいに、知らないところで若い人たちが大活躍しているのかもしれないけれど・・・

いずれにしても、「社交ダンスを教えるプロ教師」の何かが、根本的に間違ってるような気がする。

日本の社交ダンスは
 「子供から高齢者まで、初心者から上級者まで、全く同じ基礎で踊ること」
 「サークルなどの愛好者集団の中から、ひとりの落伍者も出さないこと」
を基本とし、その考え方に基づいて「教師資格・指導者資格」が与えられている。

これが、「致命的とも言える、超!重大な欠陥」を生んでいるのですが、教える立場の日本のプロ教師の大多数は、全く、そのことに気づいていない。

-*-*-*-*-*-

社交ダンス(スタンダード種目)のホールドは、
 「腕を持ち上げて、肘を固定する。そして上半身を垂直に保つ」
のが基本・・・というより、大前提になっている。

「子供から高齢者まで~」という考え方でホールドを作ろうとすれば
腕全体(肩甲骨から先)を、動かないように固定してしまって、
胴体に捻れ(胸椎12番を使った、骨盤と肩の角度差をつける)を作り
「膝と足首の曲げ伸ばし」を最大化して、大きく踊ることになる。

これを「楽しい」とするか、「楽しくない」とするかは、人それぞれ。

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人間のカラダは、腕の筋肉の変化が、カラダ全体に波及するようにできている。
「腕の筋肉」に「なんらかの変化」を与えれば、カラダ全体に動きが生まれる。

左手首に「右回転(内側回転)」と「左回転(外側回転)」を同時に掛けてやると
見かけ上(外部の人には)は「手首が動かずに、固定されている」ように見える。

左手首に「右回転の筋肉と左回転の筋肉」を、同時に最大に掛けてたときと、
左手首に回転を掛けずに、手首を含めた腕全体をカチンカチンに固めたときでは
カラダの動きは全く同じですか?? カラダの動きに違いが出てきますか?

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腕の前腕(肘~手首)には2本の骨があって、円回内筋と回外筋という筋肉の
伸縮させて、2本の骨の捻れ具合を変えてやることで、手首が回転する。

手首の回転方向は、肘の付け根の緊張させる位置を変えるだけで、手首は右(内側、ネジを締める方向)にも、左(外側、ネジを緩める方向)にも回転する。

左手首を左(外側)に回転させると、「腕と肋骨の枠」が出来て、肝臓をすくい上げる動作により、カラダ全体が持ち上がる。
左手首を右(内側)に回転させると、胴体にあるはずの体重が腕に乗ってくる感覚。
「体重を腕に預ける」とか「体重の乗ったパンチ」とか、そんな感じ。

社交ダンスの練習においては、左手首の右回転を知ってる人は左回転を取得すればよく、左回転を知っている人は、右回転を取得すればいい。
左手首の左回転の際の筋肉と、右回転の時の筋肉を同時に使えるようになれば、両方のカラダの動きができるので、カラダを持ち上げながら、体重バランスを変化させることができる。

日本の社交ダンスでは、左手首に変化が生じると、姿勢が崩れてしまうので、
「左腕全体が動かないように、カチンカチンに固めてしまえ!」という指導ですね。
胴体に捻れ(骨盤と肩の角度差)をつけて、膝と足首の屈曲を最大化するするための
筋肉の使い方を取得した人が、社交ダンスのプロ教師会ののトップに立つ
・・・って感じになってます。

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こっちは、ボクシングの左ストレート
左手首に回転が掛かってます。 回転を掛けると、腕に体重が乗ります。
回転を掛けなくても良いけど、パンチの破壊力に違いが出てくるはずです。

左と右では、動きが違っていて、右ストレートは手首に回転を掛けません。

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これは、相撲の鉄砲。
左前腕にねじれ(回内)を掛けて、左手の親指を下にしてます。
「腕(かいな)を返す」と呼んでるようですね。

左前腕を回内させながら、左手首を前方へ伸ばしていったとき、
逆方向の「左手で肝臓をすくいあげる動き」を加えると、胴体が持ち上がって
右半身を前に動かすことができたりします。


ボクシングも相撲も、「姿勢を高くする」ことは、あまりないので、
左手首の右回転(左腕前腕の回内)を、動きの基本にしているようです。
では、バレエはどうでしょうか?

そういうことを考えているだけでも、勉強になるし、好奇心が沸いてくるのですが、
日本の社交ダンス(スタンダード)は、上半身をカチンカチンに固めるのが基本。
昔ながらの「ガチガチの体育系」みたいな感じかな。
こんなものが、いままで生き残ってる方が不思議・・・・だな。

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2018年8月 9日
投稿138 2018年のダンス界を予想する(18)
 2018/08/09(木) 04:16:42  カテゴリー:Ballroom Fitness みらい  投稿者:sanzo

今回は、カラダを傾ける動き、スウェイ(sway)について

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人間のカラダには、「大きくて重たい塊」がいくつかある。
「塊」を動かそうとすれば、カラダじゅうの筋肉が追従して、カラダ全体が動く。

どの「塊」を動かそうとするかは、生活習慣などにより、個人差が大きい。

「社交ダンス(スタンダード種目)」においては、どの「塊」を動かす意識でも
踊ることが出来る。
多くの人は、初心者の頃に習った方法こそが、社交ダンスの基礎だと思い込んで、
数十年間(というより死ぬまで)、その方法で、ひたすら踊り続けようとする。

どの「塊」を動かそうとするか・・・が違ってくれば、
当然のごとく、カラダを傾ける動き(スウェイ)の掛け方も変わってくる。

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左腕で、肝臓をすくい上げれば、スウェイが掛かる。
肝臓は右の腹部にあり、肝臓の底は斜めになっているので、
左スウェイは掛かりやすいが、右スウェイは掛かりにくい。

社交ダンス(スタンダード)では、自分の右側に相手がいるので
右スウェイが掛かりにくいことは、それほど問題にはならない。
それに、社交ダンスも、陸上短距離走のトラックも「半時計周り」。

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「肝臓をすくい上げる力」を最大化させるとどうなるか?
「肋骨と腕」で枠(frame)を作って、枠を利用して肝臓をすくい上げれば良い。
(出来る人は簡単に出来るけど、できない人はカラダが全く反応しない。両極端)

着目すべきなのは、膝を深く曲げた時の右スウェイです。
スウェイを掛けようとすればするほど、肝臓(低い方の右側)が、持ち上がろうと
するので背筋が伸びて、しかも「左胸と左の骨盤が(同時に)、勢いよく前方へ進
もうとする動き」が生まれてきます。

膝を曲げながら、「肝臓をすくい上げる右スウェイ」を掛けてやるだけで
大きなナチュラルターンが踊れてしまう・・・・ということになります。

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こちらは、胸を持ち上げて、スウェイを作る方法です。

この方法なら1万人いれば1慢人全員が理解できますし、子供から高齢者まで、
全く同じ基礎で、社交ダンスを踊ることができます。

カラダを傾けると、「カラダ全体が、支え足の真上に、しっかりと鎮座します」
体重が次の足に移ることを拒むように、カラダは支え足の上で静止します。

「一歩一歩、しっかり足の上にのれば、きれいに踊れますよ!」という指導に、
生徒全員が「感激の涙!」 支え足の上でピタッ!と止まれる。素晴らしい。
よ~し、カラダ全体に勢いをつけて、次の足に乗り移るぞ! みたいな感じ。

膝を曲げながらスウェイを掛けると、骨盤が外側に逃げます。
なので、ベルトを引っ張り上げるように、骨盤を持ち上げる。

日本の社交ダンスの模範的なホールドでは、
  「スウェイを掛けると骨盤が逃げる」のが基本です。
  まず、「骨盤が逃げて、カラダが折れ曲がるホールド」を作ってから、
  脇腹の筋肉を使って、骨盤を持ち当てて、姿勢を整える。
教師免許を取って、社交ダンスの先生になりたい人は、これを反復練習しましょう。

これに異議を唱える人(肝臓をすくい上げる方法で踊る人)は、
日本国内において教師免許を取ることは不可能です。
教師免許を交付する人たちの考え方によって、そういうシステムになってます。

自分を変えることは出来ますが、「教師免許を交付する人たち」の考えを変える
ことは出来ません。なにを言っても完全に無視する連中ですから。
社交ダンスが普及させるために、「教師免許を交付する人たち」が他界するのを
待ちましょう。 
そして、社交ダンスが廃れないように、社交ダンスを守り続けましょう!

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2018年8月 4日
投稿135 2018年のダンス界を予想する(17)
 2018/08/04(土) 08:18:22  カテゴリー:Ballroom Fitness みらい  投稿者:sanzo

肋骨(ろっこつ)と左腕で「枠/frame」を作り、
枠を使って、肋骨の右下の部分をすくい上げて、運んでいけば
カラダ全体が浮き上がり、カラダ全体が進みたい方向に進んでいく。

肋骨という籠(かご)の右側には、「肝臓」という「大きくて重たい塊」が
鎮座していて、「塊」を動かせば、カラダの中にあるたくさんの筋肉が反応する。

この説明をしただけで、3分で理解する人もいれば、
左腕の「ねじれ」の使い方を説明したら「生まれてはじめて、気が付いた!」
という人もいる。
いくら説明しても、カラダ全体を出来ない人もいる。

a333.png

この一連の動作において、
 「左手を動かすと、カラダ全体が持ち上がて、踵が浮き上がる」
というのが出来るか出来ないかは、(生まれてから現在に至る数十年間の)
日常生活による腕の使い方の違いによるところが大きい。

左手で箸を持って、箸を口元で運ぶには、手首を回転させながら肘を曲げていけばいい。
でも、そうすると肘がグラグラ動くし、反復運動によって腕全体がだるくなる。

左手で箸を使うときは、左肘と手首を固定しておいて、「左手の薬指と掌(てのひら)で
肝臓をすくい上げる」動きを加えてやればいい。
そうすれば、左手に持った箸は口元に届く。
「左手でフォークを使う西洋人の食事スタイル」もこれと同様に、「左手の薬指と
掌で肝臓をすくい上げる」動きの反復運動だと考えられる。

「左手の薬指と掌で肝臓をすくい上げる」ことによって、食べ物が口元に届くの
と同時に、肋骨(ろっこつ)全体が持ち上げられることにより背筋が伸びる。

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「右手で箸を持つ食事スタイル」の日本人が、同じことをやろうとしても、できない。
人間のカラダは、左右対称になっていないから。
左手で(右側にある)肝臓をすくい上げれば、背筋が伸びるけど、
右手で(左側にある)胃をすくい上げても、食欲をなくすだけで、背筋は伸びない。

余談になりますが、椅子に座って「背筋を伸ばした姿勢」を作るとき
 「左手で、肝臓をすくい上げるようにすれば背筋が伸びる」
という方法がありますが、日本国内においては、
「骨盤を立てて、背骨の湾曲を減らし、胸を持ち上げて、背筋を伸ばす」
という指導(もしくは、躾)になっていることが多いように思います。

-*-*-*-*-

さて、ここで、社交ダンスから離れて、
 「左手(または右手)を使って、肝臓をすくい上げる力を最大化させて、
  カラダ全体を、最大限に持ち上げたときの安定した姿勢」
がどのようなものか? これについて、考えてみましょう。

b112.png

肝臓の位置に、左手の薬指と「掌(てのひら)の小指側」をくっつけておいて、
肝臓をすくい上げるようにして、左手首を動かしていくと、肋骨全体が引き上げれ
られるような感覚になり、カラダ全体が浮き上がってきます。

この動きを最大化していくと、踵(かかと)が浮き上がってきます。
足の裏全体を床に張り付けて姿勢を低く保とうとしていても、「腕の力に連動する
カラダ全体の筋肉の方が強い」ので、踵(かかと)が高く浮き上がります。

「最大に肝臓をすくい上げることができる、左腕の位置」
「最大に、カラダ全体を持ち上げ、最大の歩幅で動くことが出来る左腕の位置」
は、なぜか「社交ダンスの左腕のホールドの位置」と、ぴったり一致する、

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今度は、右腕を使って、肝臓をすくい上げてみる。
右腕で、右腹部に位置する肝臓を持ち上げるのは、かなり難易度は高い。

一旦、右手の中指を中央(鳩尾の位置に)に動かして、わきの下に向かって
斜めに、右手の薬指を引き上げるのが、「右手で肝臓をすくい上げる」ときのコツ。

最大にカラダが浮き上がるのは、アタマを左後方に伸ばしながら、右手首を右上に
伸ばしていったとき。
「肋骨と右腕の枠(frame)」を保持しながら、右腕を伸ばすと、カラダ全体が浮き
上がってくるけれど、枠が崩れるたとたんに、ストンと落ちる感じになる。
ここから、カラダ全体を少し右に回転させると、背骨がまっすぐになって、右手の指が
肝臓の正面に来る。

面白いことに、この姿勢(右腕の位置と、頭の位置)は、社交ダンスの女性のホールド
と、男性のホールドに一致する。

前述の左腕のホールドの位置も含めていうならば、
「肝臓をすくい上げて、カラダ全体を持ち上げ、肝臓を前方に運ぶ」
ことを追及していくと、最終的には「社交ダンスのホールド」と、
まったく同じホールドが出来上がるということ。

-*-*-*-*-*-*-*-

日本の社交ダンスでは、
 「肘を真横に伸ばして、カラダを固めた、窮屈なホールドを作らせて
  姿勢が崩れたら、生徒を叱りつけることで、レッスン料を受け取る」
という指導を行っている。

「なぜ、社交ダンスのホールドの形が決めらてたのか?」ということは教えない。

「肘を真横に張って、崩れないようにする」のが「イギリス人が決めたルール」
だから問答無用で、それに従うように!!! という徹底した指導を行っている。


「肋骨と腕の枠を使って肝臓をすくい上げれる」ことが出来れば、きれいな社交
ダンスのホールドが作れるし、枠が崩れれば、ホールドが崩れる。
枠が崩れないように、腕の筋肉を変化させていけば、大きな踊りができる。

でも、これは「子供から老人まで、同じ基礎で踊り、一人の落伍者も出さない」
ことを目指している、日本の社交ダンスのプロ教師による指導方法。
生徒に「できない」ことをやらせて、生徒がやめて行ったら、先生の責任!

肘を真横に伸ばして立たせる指導によって、
 「肋骨と枠を作ることも、肝臓をすくい上げることも絶対に不可能な姿勢」
を、全員に叩き込むことにより、「子供から老人まで、同じ基礎で踊り」を
実現させる。
みんな平等! 参加者全員に対して、まったく同じ指導ができる!

これはこれで「考え方」としては正しいかもしれませんが、根本的に、なにかが
違うような気がする。
肘を伸ばして軸(axia)を維持しながら踊るのと、肋骨と腕で枠(frame)を維持しな
がら踊るのとは、踊りに対する考え方が根底が違っている。

初心者の時に「軸の踊り」を叩き込まれた人の多く(特に男性)は、100年
経っても「枠の踊り」に転向できない。
つまり、死ぬまで「軸の踊り」を踊り続けることになる。

だれがどんな踊りをし、どんな踊りを教えるのも自由だけれど、
他人の指摘を一貫して無視し続けたままで、自分の踊り方だけが「正しい踊り」で
あるがごとく、教えようとすることは、非常に危険な行為である・・・・と思う。

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2018年8月 3日
投稿134 2018年のダンス界を予想する(16)
 2018/08/03(金) 10:05:59  カテゴリー:Ballroom Fitness みらい  投稿者:sanzo

人間のカラダには「大きくて重たい塊」かいくつか存在する。
「塊」を動かすと、カラダ中の筋肉がフォローに入り、カラダ全体がその方向に動く。

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大脳を動かしても、肝臓を動かしても、(中身が詰まった)小腸を動かしても、
どれを動かしても、カラダ全体が動く。
どの塊をう後kしても、カラダが前方に進むのであれば、どれを動かすのが良いのか?

人間は、生まれてから数十年間にわたる日常生活の中で、カラダを動かし続けてきた。
ひとりひとり、得意な動き、不得意な動きというものが出てくる。

「社交ダンスにおける、カラダの動かし方」も、いくつかのタイプに分類される。
社交ダンスは、「踊ったときに楽しいと感じる」ことが、もっとも重要であり、
それと同時に(ペアダンスなので)「踊っている相手にも、楽しいと感じてもらう」
これが、社交ダンスにおいては、もっとも大切なことである。

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「肝臓(かんぞう)」という「人間のカラダの中で一番大きな臓器」である。
肋骨、つまり「胴体の籠」の中央~右下の部分に居座っている。
肝臓の中には筋肉がないので、「胴体右側の上部と下部とを、事実上分断させている
塊」だともいえる。

社交ダンス(スタンダード種目)では、男女が向かい合って立っています。
自分の正面に相手がいるわけではなく、自分のボディの右側に相手がいる。
ということは、お互いの「肝臓」同士が、向かい合っているということです。

言い換えれば、社交ダンスのカラダ動き・・・というより、自分の肝臓の動きが、
的確に、相手に伝わるということですね。
向かい合った二人の肝臓の動きが、合理的に交わりあって、滑らかに動いていく。
これを、業界用語で「リード&フォロー」といいます。
・・・だよね? 違うのかな? 違ってたら指摘してください >プロの先生


では、3つの「大きくて重たい塊」を動かすときのカラダの動きを、
「肝臓」の動きに着目しながら確認してみたいと思います。
繰り返しますが、社交ダンス(スタンダード種目)においては、ふたりの肝臓が
向かい合って、ふたりの肝臓が「超!至近距離」で、同時に移動します。

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アタマを倒せば、自然に片方の足が前に出出て、カラダ全体が進む。
このとき、肝臓は前方に飛び出そうとします。

肝臓は右にあるので、右足を前に出すと、右側にある肝臓も前に出るので、
カラダ全体が大きく前に進みます。
左足を前に出す時(ワルツの補助足が典型)には、右側にある肝臓が前に出るか、
カラダが前に出ないかどちらかになります。
だから、肝臓を前に出しながら、カラダに回転を掛ける動作を加えます。

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(中身が詰まった)小腸を前方に運んでいけば、カラダ全体が前方に進んでいく。
社交ダンスの男性の「胴体」と「アタマ」は地面に垂直に伸びているので、
小腸を運んでいけば、姿勢を崩さずに、カラダ全体を動かすことが出来ます。

膝と足首を深く曲げてから、踵を持ち上げながら、膝と足首を一気に伸ばしていく。
膝と足首の屈伸によって、カラダを前方に送り出す。

肝臓は小腸のよりも上にあるので、「肝臓を、押し蓋のように、沈み込ませる」
ことによって、膝と足首の屈曲・伸展を最大化・最適化させることできます。
横隔膜を緊張させれば、胸が持ち上あがり、肝臓が沈み込むので一石二鳥。

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肝臓は、肋骨(ろっこつ)という円筒形の箱の、右側の底の部分に位置します。
ならば、
 「左腕を使って、肋骨の底をすくい上げながら運んでいけば、カラダ全体が動く」
だろうという発想が生まれます。
肋骨の右下には肝臓。肋骨の左下は胃袋。 左右対称ではありません。

左手で「肝臓」という塊ををすくい上げると、カラダ全体が持ち上がりますが、
右手で胃をすくい上げても、カラダは持ち上がりません。
胃は、柔らかく「ぐにゃぐにゃ」ですから、下からもちあげてもダメですね。

左右で明らかに違う動きなので、「できる人」と「できない人」差が激しいのが、
この動きです。
日本の社交ダンスでは
 「子供から老人まで、誰もが理解できて、ひとりの落第生も出さない指導」
が大前提になってるので、
 「一人でも理解できない人がいるならば、そんなものは教えたらだめだろう」
という理由で、日本国内において、プロ教師(有資格者)によるこのカラダの動き
の指導は「絶対禁止・全面禁止」の扱いになってるように思います。。

----

本来、ひとりひとりのカラダの使い方は「自由」であり、踊る人(相手も含めて)
「踊っている時間が、楽しいと感じること」が、ダンスにおける大原則です。

悲しいかな、日本の社交ダンスのプロ教師は、その大原則が理解できないようです。
人間は、大きくなればなるほど、周囲をみる視野が広がります。
ものごとを多方面から見ることが出来る人が「優れた人物」として評価されます。

カラダの使い方が変われば、ほんの数十センチカラダをうごかすだけでも、
「肝臓の動き」が違ってきます。
生まれてからの数十年管の日常生活の中で、「肝臓を前に出す人」
「肝臓を沈める人」「肝臓をすくい上げる人」いろいろな人がいます。

だとすれば、大勢の人が集まって踊る「社交ダンス」というの場においては
多くの人と交流をしながら、「ひとそれぞれの、動きの違いを理解する」ことが、
自分の視野を広めることであるはずです。

社交ダンスのプロ教師は、交流する人を限界まで減らし、意図的に視野を狭め
他人を無視して、優越感に浸りながら、尖がった狭い考え方だけを追求する.

トップに立つ連中が、こんなことばかりやっていては、今後、社交ダンスが、
普及するはずがありませんね。
「自分と違う価値観の人ほど、自分を高めてくれる」というのは、社交ダンス
にも当てはまるはずなのですが・・・・

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2018年8月 2日
投稿133 2018年のダンス界を予想する(15)
 2018/08/02(木) 00:54:56  カテゴリー:Ballroom Fitness みらい  投稿者:sanzo

すでに、2018年も後半。
なにがなんでも、今年中に、伝えておきたいことがあるのだが・・・
「自分の踊りこそが、完璧に正しい」と信じ込んでるプロの先生方は、
なにを言っても、まったく興味を示そうとしない。

モノを教える人間のトップが、自分に疑問を持たなくなったら、末期。
「社交ダンス」そのものの信頼が、どんどん低下して、滅びていくんだろうな。

自分は努力すれば変える(変わる)ことが出来るけど、
「自分は完璧」と思い込んでいる「プロ教師」は、永遠に変わらない。

---

人間のカラダには「大きくて重い臓器」というのが、いくつかあります。

その「大きくて重い臓器」を動かせば(意識的に動かそうとすれば)、
無意識にカラダじゅうの筋肉が動いて、カラダ全体が進みたい方向に進んでく。

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どれの「大きくて重い臓器」動かしても、カラダ全体を動かすことができるけど
どの動きを得意とするか(どの感覚が敏感なのか)は、個人差がある。
実際、社交ダンス(スタンダード種目)は、3つの方法でも踊ることができます。

「肝臓をすくい上げて運ぶ」というのは、人によっての得意・不得意が激しいです。
肝臓は右側にあるため、「左手の動きに敏感に反応する」けど「右手の動きには反
応しずらい」という特徴があります。
だから、この動きを得意とするか苦手とするかは、個人差が激しい。

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肝臓という臓器は、肋骨(あばらぼね)の右側の下の方・・・というか「右腹部」に、
逆三角形の形で鎮座しています。

なので、肋骨(内臓が入っている篭)と肩甲骨・左腕で「枠/frame/フレーム」を作って
肝臓をすくい上げてやれば、胸も持ち上がるし、クビも伸びるし、視線も上がる。
肋骨と腕の「枠」を維持して踊っている間は、姿勢は崩れない。

悲しいかな、日本の社交ダンスのプロ教師は、「肋骨と腕の枠(frame)、腕と胴体の枠」
を作って踊ることを認めない。

日本の社交ダンスでは、ともかく肘を横に張って、胴体がぶれないようにして、
姿勢が崩れないような指導してる。ともかく、姿勢が崩れただけで叱られる。
両肘を横に張った瞬間に、「肋骨と腕の枠」が、きれいさっぱり消滅します。
肘を横に張ろうとするだけで、「肋骨と腕の枠」でホールドを造れなくなります。

だから、日本のプロ教師の指導の下では、「枠(frame)を使った踊り」なんて、
絶対に出来ないんですね。背骨と肘の「縦横の軸(axis)の踊り」になってきます。
初心者のころから、繰り返し「絶対に枠を作らせないための指導」をするからね。

肘を横に張って「頑丈なホールド」を作った場合、「肝臓」は下に「沈み込む」。
肝臓を沈め込んで、胸を持ち上げたほうが「正しいホールド」を作ったような
気分になる。 (胸を持ち上げる意識=無意識に肝臓を沈め込む動き)

さて、ここで、問題です。
大きな歩幅で、優雅に・滑らかに踊れるのはどちらでしょうか?
(A)肝臓をすくい上げながら、肝臓を前にだしていくことで、
  カラダが倒れるギリギリ限界まで、どんどん前足の爪先を伸ばしていく、
(B)後ろ足=支え足の上に沈み込んで、膝を足首を深く曲げてから
  膝と足首を思いっきり伸ばして、カラダを前方に送り出す。

両方やってみればわかるけど、歩幅は、どっちもほとんど変わらないです。 
2割か3割程度、どちらかが大きく動けるだろうけど、誤差範囲ですね。

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2018年7月29日
投稿130 2018年のダンス界を予想する(14)
 2018/07/29(日) 09:34:32  カテゴリー:Ballroom Fitness みらい  投稿者:sanzo

社交ダンス(特にスタンダード種目)は、年齢比率が極端に偏っており
還暦を超えた「いわゆる高齢者」が、上位を独占しており、
若い人が死ぬほど努力しても、競技ダンス界には入り込めない仕組みができあがっている。

若い人が勝ち上がる方法は、「高齢者の真似をする」「高齢者と同じ踊り方をする」こと。
こんな不思議なダンスは、日本の社交ダンスくらいであろう。

日本の社交ダンスは
 子供から高齢者まで、誰でもが理解出来るカラダの動かし方をし、
 初心者だろうが、高齢者だろうが、ともかく、落伍者も出さない指導。

を目標にしている。

すべての人が「80歳の高齢者」と同じ基礎で踊ることを大前提として、
若い人は、「膝と足首の屈曲」という「パワー」を最大化させて差別化を図る。
これが日本の社交ダンスであり、日本のプロ教師の指導方法である

「街中でのバトル」などで「技」を持っている人が勝ち残るストリートダンスや
大勢の人の中から、オーディションで「技を持っている人を選別する方式とは、
根本的に「考え方の根っこの部分」が違っていると考えていい。

-*-

「音楽に合わせてカラダを動かす」には、どうしたら良いか?

人間のカラダには、いくつかの「重い塊」の部位があるので、
   意識的に「重い塊」の部分を動そうとすれば、
   カラダ全体が「重い塊」と同じ方向に動く

であろうことは推定できるし、
   意識的に「重い塊」の部分を動そうとすれば、
   カラダ全体の筋肉が「重い塊」を動かすために反応する
であろうことも推定できる。

人間のカラダの「重い塊」を3つあげると、大脳・肝臓・小腸

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頭蓋骨の中にある「大脳(のうミソ)」
右の腹部、肋骨の中にある「肝臓」
骨盤という皿の上に乗っかっている「中身の詰まった小腸」

大脳を前方に倒せば、無意識に足が出て、カラダが進むし、
膝と足首の屈伸を最大化させれば、小腸を「乗っかった皿(骨盤)」ごと
運んでいけばカラダ全体が移動する。

この動きを指導すれば、子供から高齢者でも誰でも理解出来るし、
これを反復練習していれば、「出来ない」ことによる脱落者は出てこない。
(反復練習に飽きて辞めていく人は、たくさんいるだろうけど)

一方、「肝臓をすくい上げるようにして、移動させれば、カラダ全体を動く」
という動きは、(子供から高齢者まで)万人が直感的に理解できるとは言えない。
肝臓は、右腹部にあるため、左腕と連動しやすい反面、右腕とは連動しにくい。

万人に理解されないから「禁止すべき」という考え方もあれば、
万人に受け入れられないからこそ、「出来る人は取り入れるべき」という考え方もある。

日本の社交ダンスでは、「多くの日本人は左腕を使うのが苦手」であり、
「多くの高齢者は、普段と違った動きを考えることを好まない」という傾向のため
「左腕の筋肉の変化を使って、肝臓を中心とした右腹部の動きを生み出す」
・・・と言うことを、徹底的に否定し続ける。

それが、日本の社交ダンスである。

 右腹部にある肝臓を下方に沈めれば、相対的に胸を持ち上げた感覚が得られるので
 意図的に肝臓が上がらないホールド(肝臓と連動しない左手)を指導することで、
 重心を低く、かつ、胸が持ち上がった、正しいという自己満足が得られる姿勢が
 得られやすい。

実際、日本の社交ダンスにおける指導方法だったりする。

肝臓を沈める姿勢であれば、子供でも高齢者でも、誰でも同じ動きが出来る。
肝臓を沈めて、胸を吊り上げれば、膝と足首の屈伸を最大化できる。

でも、それって、本当に「正しい社交ダンスの動き」と言えるのだろうか?
日本の社交ダンスのプロ教師は、この疑問に、口が裂けても答えない。
絶対に答えない!

それは、何故だろうか?

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投稿129 2018年のダンス界を予想する(13)
 2018/07/29(日) 06:28:22  カテゴリー:Ballroom Fitness みらい  投稿者:sanzo

*** 書きかけの途中になっていたので、書き直しました ***

「ストリート系ダンス」の人からの視線で、「社交ダンス」を見た場合
「日本の社交ダンス(スタンダード種目)の基礎」と言われているものが、
どういうふうに見えているのか?

社交ダンスを教える人間が、全く、そういうのを考えようとしない。
広い視野で、人間のカラダの動きを考えたとき、
  「いままで、気づかなかったものが、見えてくる」
ということは、多々あります。

人間のカラダの動きには、
・カラダの中に「軸(axis)」を作って、軸を回転させながら移動させることで、カラダ全体を動かす。
・カラダの中に「枠(frame)」を作って、枠の一部を変化(枠を変形)させることで、カラダ全体を動かす。

という2つの方法があるはずです。

にも拘わらず、日本の社交ダンスは「枠」という概念を否定して、
明けても暮れても「軸・軸・軸」という徹底的な指導。
「軸がすべてを配する」 軸が崩れたら叱りつける教育。 
それが「ダンス」だと思い込んでいるのが、社交ダンスのプロ教師。

人間のカラダの動きなんて、「軸(axis)だけで説明できるはずがない」にも関わらず、
「軸を使った動き」だけで説明しようとしてるのが、日本の社交ダンスのプロ教師。

日本の社交ダンスのプロ教師は、ストリート系ダンスのカラダの動きを、論理的に説明できるひとは、少ないと思います。

---


「ナニコレ?劇団」サザエさん(2018年3月)
「突然に、垂直に飛び上がる」とか「体の一部だけを波打たせる」とか そういったテクニックは、「日本の社交ダンスの基礎」を使って説明しようとしても、 説明なんて出来るはずがない。

効果音に合わせて、飛び上がりたいのなら
 「膝と足首を深く曲げて、カラダを深く沈み込ませてから、
  勢いよいよく、膝と足首を伸ばして、地面を蹴ればいい!
そうすれば、「ナニコレ?劇団」の人よりも、もっと高くジャンプできる。

だけど、「膝を曲げずに、突然に飛び上がる」から面白いのであって、
「膝の屈曲」を使って、高く飛び上がれたとしても、そんなものは面白くない。

ダンスというのは、なにが面白いのか?
「論理的に説明できないカラダの動き」「簡単には真似ができないカラダの動き」
を面白さ・・・というのがある。
「いままで気づかなかった不思議な動きを追求する」というのが、
本来の「ダンス」には存在するはずであり、それが出来るようになったときの
「喜び」が、ダンスを継続させる原動力にもなってくるように思います。

悲しいかな、日本の社交ダンスのプロ教師の多くは、そういう「ダンスの原点」を
忘れているように思います。

日本の社交ダンスは、
 「子供から高齢者まで、ひとりの落伍者も出さないように、
 誰でも知っているカラダの動きを使って、ダンスを踊りましょう」
という考え方が前提になってます。

「誰でも平等」「落伍者を出さない」という前提で、「ダンス教師制度」を作り、
「ダンス教師免許」を配布してましたから、「多くの人が気づかない動き」というのは、
長年にわたって、プロ教師によって排除されてきたわけです。

日本の社交ダンスにおいて
「審査員によって、厳正に管理された競技会」は存在しますが、
「集団の中から自然発生する、バトルの戦い」は存在しません。

競技会は、「誰もが知っている基礎を使って、姿勢を崩さずに踊る」戦いであり
バトルは、「誰も真似できないことをテクニックを使ったヤツが勝つ」戦い。
同じダンスであっても、まるっきり、考え方が違うわけです。

アマチュアには、テクニックを教えない。
アマチュアは、「誰もが知っているカラダ使い方」で、踊るべきである。
アマチュアの競技会では、テクニックの有無は、評価の対象にしない。
「誰もが知っているカラダ使い方」で「姿勢を崩さずに踊れる」ヤツが勝つ。

社交ダンスの競技会の参加者が、60歳以上(還暦越え)に偏っているのも当然です。

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2018年5月17日
投稿94 2018年のダンス界を予想する(13)
 2018/05/17(木) 06:27:21  カテゴリー:Ballroom Fitness みらい  投稿者:sanzo

「ストリート系ダンス」の人からの視線で、「社交ダンス」を見た場合
「日本の社交ダンス(スタンダード種目)の基礎」と言われているものが、
どういうふうに見えているのか?

「突然に、垂直に飛び上がる」とか「出来るだけ高く、カラダを浮かせる」とか
そういったテクニックは、「日本の社交ダンスの基礎」では、全く説明できない。

世の中には「ダンス」の愛好者がたくさんいるけど、「日本の社交ダンス」だけが
(年齢層としても、踊りの基礎にしても)完全に孤立しているような気がする。

理由は、いたって簡単・・・・というか単純。

カラダの中に「軸(axis)」を使って、軸を固定してしまったら、ダンスは踊れない。
カラダの中に「枠(frame)」を作って、枠の一部を変化させることで、カラダ全体を動かす。

にも拘わらず、日本の社交ダンスは「枠」という概念を否定して、
明けても暮れても「軸・軸・軸」という徹底的な指導。
「軸がすべてを配する」 軸が崩れたら叱りつける教育。 
それが「ダンス」だと思い込んでいるのが、社交ダンスのプロ教師。

***** 準備中 ******





「ナニコレ?劇団」サザエさん(2018年3月)

この人たち、一年くらい前から、同じことをやってるけど
以前よりも、動きが滑らかになってきたような気がする。
(1年前の動画と、動きの滑らかさを比較していると面白いかも)

****** 準備中 *******

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2018年4月14日
投稿69 2018年のダンス界を予想する(12)
 2018/04/14(土) 06:28:29  カテゴリー:Ballroom Fitness みらい  投稿者:sanzo

社交ダンスでは、初心者のころから
「下を向いて踊ってはいけません」「姿勢を崩してはいけません」
ということを、徹底的に叩き込まれる。
ほとんど、躾(しつけ)に近い感じで、厳しい指導を受ける。

日本の社交ダンスの指導の基本は、「2階席を見て踊れ!」。
つまりは、視線を斜め上に向けたまま、両肘を真横に張った姿勢をキープしたまま
踊りなさい・・・・ということを意味します。

はい、ここで問題です。
混雑しているフロアーで、身長の高い男性が、斜め上を見て踊ったら、どうなるか?

男性のすぐそばに、背の低い女性が踊っていたとしても、斜め上を見て踊っている男性の
視界には女性の姿はありません。
下を見てはいけません! 上を見て踊りましょう!
というのが、日本の社交ダンスの指導方法です。

背の低い女性とぶつからないように、細心の注意を払いながら、
女性を避けて踊る男性は「ダンスを知らない、悪い男性」であって
背の低い女性を視界から外して、上を見て、女性を跳ね飛して転倒させる
ような踊りをする男性が「ダンスの上級者」というのが、、日本の社交ダンスの指導です。

基礎(きそ)と糞(くそ)、似ているようでも、大違い!

日本の社交ダンスのプロ教師は、根本的な部分で、致命的な間違いをしています。

ウインナーワルツ(宮廷ダンスの流れをくむダンス)にせよ、スローフォックストロット(1910年代発祥の歩行型ダンス)にせよ、タンゴ(アルゼンチンの酒場が発祥と言われている)にせよ、
同じフロアーで、大勢の人が仲良く踊るのが、社交ダンスの大原則です。

「背の高い男性が斜め上を向いて踊るため、背の低い女性がいても視界から外れて、見えない」
というのが、「本来の社交ダンスの基礎」であろうはずがありません。

悲しいかな、日本のプロ教師には、この矛盾に気づいている人はほとんどいません。
日本のプロ教師は、この重大な欠陥に対し、誰も、疑問に思わないのです。

ダンスを知らない小学生でも、疑問を抱くでしょう。

---

では、「帽子をかぶって踊ったときのストリート系のダンス」における視線の動きはどうなのか?

帽子のツバで、視界の上半分が遮られたとしましょう。

カラダが自由に動く状態で、視界の下半分だけが見える。
これで、カラダに回転を掛けるとどうなるか?

回転するときには「水平ライン」を見続けると、カラダ全体が安定する
ということを知っている人ならば、視界の下半分だけを使って、視線を水平に
保とうとするでしょう。

帽子をかぶって、ダンスの練習をすると、この平衡感覚が身に付きます。

ストリート系ダンスにおける「水平ラインを見ながら回転する」のと
社交ダンスにおける「斜め上(2階席)を見ながら回転する」のとでは、
カラダの動きは、根本的に違います。
バレエはどうでしょうか? たぶん水平ラインを見ているはずです。

ストリート系ダンスをやっている高校生が100人いたとしても、
誰も「日本の社交ダンス(スタンダード)」をやろうとしないはず。
日本の社交ダンスは「一般的のダンスとは、基礎が正反対」だから。

ダンスというものを知れば知るほど、日本のスタンダード種目に対して
「拒絶反応」を示す可能性が高くなる。
だから、現状を追認する、日本の社交ダンスには「未来はない!」

日本の社交ダンス(スタンダード)の基礎は、メチャクチャだから、
才能のある人には、スタンダードは教えない方がいい。
社交ダンスのラテン種目だけを教えて、ラテン種目の基礎の応用で
スタンダードを踊った方がいい。

そうすれば、社交ダンスに「未来」が開ける。 可能性が出てくる。

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2018年4月11日
投稿68 2018年のダンス界を予想する(11)
 2018/04/11(水) 02:39:02  カテゴリー:Ballroom Fitness みらい  投稿者:sanzo

日本の社交ダンスの「プロ教師資格」というか、「指導者の資格」には
致命的ともいえる重大な欠陥があり、そこを部外者(高校生なら出来る)に
追及されれば、「プロ教師資格」は、簡単に破綻させることができるはず。

以前は、「風俗営業法」という法律があって、
「指導者資格の無い人間が社交ダンスを教えているのが、見つかると
 察に逮捕されて、 刑務所に入れられて、場合によっては、死刑になる」
という恐ろしい法律があったので、
「社交ダンスのプロ教師の教える社交ダンスは、完璧なダンス」
ということになっていたが、実際には、重大な欠陥がある。

----

これは、「第11回日本高校ダンス部選手権新人戦」(産経新聞社、ストリートダンス協会主催)の動画。
新人戦ということで、登美丘高校ダンス部の「高校1年生」のダンス。

一般的な野球部の高校1年生だったら、「球拾い」だけやらせてもらえないんだろうけど
ダンス部の高校1年生は、舞台に立てるところまで、練習させてもらえる。
それにしても、1年生だけで、この人数。 すごいな。

この動画で、注目したいのが、「帽子」
英語で言えば、「ハット」もしくは「キャップ」。

これだけ、大勢の新人(1年生)がいると
「帽子」をかぶることで、動きがスムーズになる人もいれば
「帽子」を動きがぎこちなくなる人もいるんじゃないか
・・・という気がする。

ダンスを踊る時、帽子をかぶるとどうなるか?

「視界の上半分が遮られる」ため、視線(特に、回転動作での視線)が変わる。
「こめかみ」の部分に刺激があるので、アタマのバランス感覚が安定する。
というような、踊りの中での変化が表れてくるはず。

帽子をかぶって、「視界の上半分が遮られた状態」でダンスを踊ると、
カラダの動きは、どのように変化するのか???

社交ダンスの多くのプロ教師(特に、スタンダード主体の人たち)は、
これを理解していない知らない可能性が高い。

社交ダンスは、帽子をかぶらないので、
「生まれてから一度も、ツバの長い帽子をかぶって、ダンスを踊ったことがない」
というプロ教師が、「これが正しいダンスだ!」と言ってダンスを教えている。

そんな社交ダンスのプロ教師には、
  帽子をかぶってダンスを踊ると、踊りがどう変化するか?
なんてことを理解できるはずがない。
  ダンスでかぶる帽子は、ただのファッションだと思い込んでいる
可能性が高い。

日本の社交ダンスの致命的欠陥は、そこにある。

帽子をかぶってダンスを踊っている高校生は、日本の社交ダンス(スタンダード)には
興味を示さないだろう。
というか、日本の社交ダンス(スタンダード)に、拒絶反応を示す可能性がある。
なぜか? 

理由は簡単だったりする!
つづく。

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2018年4月 3日
投稿63 2018年のダンス界を予想する(10)
 2018/04/03(火) 08:45:19  カテゴリー:Ballroom Fitness みらい  投稿者:sanzo

社交ダンスには、全く異なる2つの方向性がある。
しかしながら、多くのプロ教師は、それを理解しようとしない。
教える側が理解しないことを、生徒側が理解できるはずがない。

日本の社交ダンスを「100人の村」に例えると、話がわかりやすくなってくる。

100人の村には、2人(1組)の社交ダンスの先生と、98人の生徒がいるとする。
先生は、どのような指導をするべきなのか?

「村人全員に、社交ダンスを教えようとして、一人の落伍者も出ないように、
 全員平等に、全員が理解出来る基礎を使って、ダンスを教える」という考え方がある。

「身長の低い子供」は、身長差があるので、先生が直接ボディコンタクトの指導をする
ことが出来ず、「おじいさん・おばあさん」は、五十肩で肩が上がらない。
「スポーツ万能選手」と「武道の達人」は、それぞれの「基礎」があるけれど、そうい
うのは一切禁止。誰でもが知っている「カラダの動き」だけで、社交ダンスを踊らせる。

基本的に社交ダンスの「プロ教師資格」というのは、この考え方が前提になっており
「参加者全員が、すぐに理解出来るカラダの動き」が「社交ダンスの正しい基礎」とされる。

しかしながら、社交ダンスにはもうひとつの考え方がある。

村にいる「スポーツ万能選手」と「武道の達人」でペアを組ませて、ほかの村の代表選手
と優劣を競う(競技会とも言う)社交ダンス。 そういうダンスも存在する。
村のダンス教師は、今まで取得した「数々の技」を、惜しみも無く、すべてペアに伝授する。

厳しい練習の中から、自分たちが生み出した「技」もあれば、師匠から「盗んできた技」も
ある。これに「スポーツ万能選手の基礎」と「武道の達人の技」を組み合わせて、
「最強の社交ダンス」「最強のカラダの使い方」と思われるモノを作り上げていく。

それが「正しいカラダの使い方」なのかどうはわからないし、村人の残り96人は「どんな
カラダ」を使っているのかすら理解出来ない。
なにが「正しい」のかわからないけど、試行錯誤しながら「ベターだと感じたもの」教える
という考え方。

同じ社交ダンスでも、明らかに、方向性が違うはず。

「社交ダンスを始めたい!」ということは、「社交ダンスの100人の村に入る」ということ。
その時に、どんな社交ダンスを習いたいか? それを先生に伝える必要がある。

「100人の村民全員がすぐに理解出来る、
 100人全員にとって絶対に正しい社交ダンスの動きを教えてください」
と言ってダンスを習うか、それとも
「例え、間違っていてもいい。 今の、自分は理解できなくてもいい。
 今、先生が目指している、先生個人の理想の社交ダンスを教えて下さい」
と言ってダンスを習うか。

習う人が、方向性を明確にして、社交ダンスを習うようにする。
方向性が見えてこなければ、多くの人は途中で挫折し、無駄な時間を使うことになる。
ダンスを教える「先生」は、方向性を、生徒に伝えるべきである。
多くの社交ダンスのプロ教師は、そのことを忘れている。

アイススケートを滑るときには、両方の膝を引き締めてて「内股気味」に立ち、
両方の靴のエッジを正面に向けて平行にしていれば、とりあえず滑ることはできる。
でも、上級者は、バレエのように足を開脚して、両方の靴を180度開いた状態
(両足を180度ひらけば、左右の靴のエッジは平行になる)で滑ることもできる。

初心者が両足を内股にして必死に両方の靴を正面に向けるのと、180度の開脚できる
人が、両足の靴を正面に向けるのとでは、基礎は全く違うと考えた方が良い。

相撲においても、初心者はカラダがぶれないように、足の上に背骨をのせて、カラダを
固定させておく(常に、足の上にボディの重心を置いておく)方が良い。
開脚すると、前後に不安定になるので、膝を締めて「内股で立つ」ほうが安定する。

ところが、上級者は、四股のように、180度の開脚をやって片足を持ち上げる練習をしている。
「腕に体重を預ける」または、「拳(こぶし)に体重を乗せる」という、初心者には
理解出来ない「感覚的な重心移動(カラダ中の筋肉を変化させることにより、重心が背骨から
腕に変化しているように感じる」)」みたいなテクニックを使うようになってくる
・・・はずである。

スポーツにせよ、武道に死せよ、社交ダンス以外のダンスにせよ
 「上級者は、初心者の知らないことを知っている」
 「上手になりたければ、初心者の頃の先入観を捨てなさい」
というのが、あるんじゃないかと思う。

でも、社交ダンスは、
「ひとりの落伍者も出してはいけない、参加者全員が理解出来る基礎で踊れ」
という大前提で作られた「社交ダンスのプロ教師資格」が、致命的になっている。

結果、「左を見ても、右を見ても、還暦過ぎた高齢者ばかり」ということになっている。
社交ダンスの常識は、世間非常識。
この呪縛から抜け出すところから、社交ダンスの未来は始まる・・・と言って良い。

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2018年3月31日
投稿59 2018年のダンス界を予想する(9)
 2018/03/31(土) 02:22:16  カテゴリー:Ballroom Fitness みらい  投稿者:sanzo

社交ダンスは「ペアダンス」なので、ふたりの「ボディ・コンタクト」が重要な要素になる。
にも関わらず、日本の社交ダンスのプロ教師は「ボディ・コタンタクト」について教えない。

ただただ、
 「二人のボディがくっついていれば合格、離れていれば不合格」
という、ド素人でもやらないような基準で、ダンスを教えるのが、プロ教師。

日本全国、子供から老人まで「統一した基準」でダンスを教えようとするから、
こんなバカげたことになる。
「プロ免許を持ったプロ教師であれば、誰に習っても、同じ内容のレッスンが受けれらます。
プロ免許を持った教師なら、誰に習っても、絶対安心!
免許を持ったプロ教師に習いましょう!」
みたいな、そんな感じかな。

ファミレスのチェーンなら、どこで食っても同じ味・・・・みたいなもんだな。

腕を持ち上げて、肘を固定した場合、
前進ウォークであれ、後退ウォークであれ、ボディの速度は一定にならず、
ボディ(上半身)の速度が早くなったり、遅くなったりする。

踊り方によって、2つのタイプに分かれる。
(A)両足が揃うときにボディの速度が最大、両足を開いたとき、速度が最小。
(B)両足が揃うときにボディの速度が最小、両足を開いたとき、速度が最大。
これに、前進ウォークと後退ウォークでの、速度差が加わる。

なので、二人のボディコンタクトは、強くなったり、弱くなったりする。

男性は、ボディコンタクトが「最も弱くなる」タイミングで、
女性に対して、リードを掛ければよいのでしょうか?
それとも、「最も強くなる」タイミングで、リードを掛ければよいのか?

多くのプロ教師は、それぞれの「勝手な思い込み」で、生徒に対して指導を
やってるはず。
どちらが正しいのか、はっきり説明できるプロ教師など、ほとんどいないでしょう。

生徒に教えるのが面倒なので、
  男性は、背骨に軸を作っておいて、ボディがブレないようにしておいて、
  女性はボディを押し付けて男性から離れないようにする。
ボディコンタクトが離れることは、悪いことなのだ!!!!
・・・・と、徹底的に教え込む。

そうすることで、ファミレスチェーンみたいな、全国統一の教え方が出来上がる。
ハズレはないけど、当たりもない。 どの店へ行っても、同じ味。
「自分で考える」ことが出来ない「同じような踊りをする生徒」だけが育成される。

男女が向かい合って踊る時、「ボディ・コンタクトは変化するもの」という、
ペアダンスにとって、一番大切なことを見失ったら、どうなるか?
「ボディコタンタクト」の変化を「悪いこと」だと生徒に叩き込んだら、どうなるか?

世界中で、誰よりも社交ダンスを知らないのは、プロ教師なのかもしれない。

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2018年3月28日
投稿58 2018年のダンス界を予想する(8)
 2018/03/28(水) 22:19:47  カテゴリー:Ballroom Fitness みらい  投稿者:sanzo

今回は、ボディ・コンタクトの2回目。

ダンスというモノは、本人が「楽しい」と感じることが一番。
社交ダンスはペアダンスなので、本人と相手の両方が「楽しい」と感じれば、
「最適な踊り方」だと言えるはず。

競技会に限らず、日本の社交ダンスは、「楽しさ」よりも「外見」で
評価されることが多いようで、例え、どんなに息苦しかったとしても、
二人のボディコンタクトが離れなければOKで、二人が離れたらNG!!
みたいな評価がなされることが多いようです。

ほんとうに、それで良いのでしょうか?

例えば、男性は、姿勢が崩れないように、両肘を真横に張って、胸を張って
「背骨に軸」をキープする。(背中に、鋼鉄の十字架を作る)
女性は、脇腹を男性に押しつけて、男性とボディが離れないようにする。

毎日厳しい練習を重ねていけば、「鋭い回転をするときも、大きな動きをする
ときも、絶対にボディは離れない」踊りが出来るようになると思います。
相手とボディが離れなくなったとき、「自分は、世界チャンピオンと同じ、
正しい踊り方が出来るようになったのだ!」という満足感が得られるかもしれません。

でも、「ボディが離れない」ということが「世界共通の、正しいボディの使い方」
だと言い切れるでしょうか?


日本の社交ダンスに対して「異議」を唱えるべく、一つの考え方があります。

男女が向かい合って、ルンバのベーシック(前進・後退のチェックバック)を
繰り返したとしましょう。
片足の真上を通過するときと、両足を開いた時では、男女の感覚は変化するはずです。
相手のボディが遠ざかったり、近づいたりするはずです。
これは、単なる「綺麗に見せるための演出」ではなく、ウォークの際の「ボディの
速度の変化」によるところがあるはずです。
前進と後退では、ボディが動く速度に差が出るので、結果として、男女のボディの距離が
伸びたり縮んだりする。

スタンダード種目で、「腕を持ち上げて、肘を固定する」ホールドで、
前進動作/後退動作を行った場合(両足を開いたり閉じたりした場合)、
ボディの動きは「等速運動」とはならず、ボディが動く速度は、微妙に変化するはずです。

前進動作と後退動作で、速度の変化に違いがあるとするならば、
男女のボディ・コンタクトの強さは、常に変化するはず。
つまり、踊っている間、二人のボディコンタクトは、強くなったり弱くなったりを繰り返す。

二人のボディコンタクトが弱くなるということは、相手が離れていくような感覚を味わうことになり、
次の瞬間、自分のボディが、相手に吸い寄せられるような、感覚を味わうことになる。
このボディ・コンタクトの変化(強くなったり弱くなったり)こそが、ペアダンスの醍醐味であり、
これこそが、「社交ダンスの楽しさ」だという考え方が存在する。


だがしかし、プロ教師が「ボディ・コンタクトが外れることは悪いこと」という感覚を
徹底的に植え付けて、「ボディコンタクトの強さの変化」に対する「罪悪感」を、
生徒に叩き込んだとしたら、どうなるか?
おそらく、その生徒の「ボディコンタクト」に対する思考は、完全に停止してしまうだろう。

前進動作と後退動作のボディの動きのズレ。足を開いたときと足を閉じたときのボディの速度の変化。
これらを「罪悪」と見なして、必死になって、相手にボディを貼り付けようとする。
苦しかろうが、不自然だろうが、「それが、社交ダンスの基礎」であると、教え込んだとしたら・・・・

「ボディコンタクトを密着していれば合格!」という教え方は、果たして正しいといえるのだろうか?
生徒にとって有意義だといえるのだろうか?
プロ教師の思考回路が麻痺しているとしたら、社交ダンスに明日は無い・・・・と思います。

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2018年3月24日
投稿53 2018年のダンス界を予想する(7)
 2018/03/24(土) 00:49:55  カテゴリー:Ballroom Fitness みらい  投稿者:sanzo

今回と次回は、ボディ・コンタクトについて。

社交ダンス(スタンダード種目)は、ペアダンスであり、男女が向かい合ったままで
同時に前進/後退を行ったり、回転(カーブ)動作を行ったりする。
踊っている間、男女には、二人の「ボディ・コンタクト」が発生する。

ここまでは、社交ダンスを踊ったことがある人なら誰でも知っているし、
踊ったことのない人でも、そんなことは、動画をみれば、すぐにわかる。

社交ダンスを教えるとき、ただ漠然と「コンタクトを取って踊りましょう」
「お互いのボディを離さないように、ボディをくっつけて踊りましょう」
などと教えるプロ教師がいたら、そのプロ教師は「無能」の局地である。

生徒に「考える」機会を与えずに、「狭い視野で考えた、非常に偏った
自分の価値観」を、あたかも「社交ダンスの常識」であるかのごとく、
生徒に無理やり「ねじ込んでいく」ようなプロ教師が、社交ダンス界を
ダメにしている・・・・といえる。
このようなクソ教師が、ひとり、また一人と、消えていったとき、社交
ダンスの未来が見えてくる・・・・と言えるかもしれない。


このことは、「習う側」が「冷静に」考えてみれば、すぐにわかる話。
このことを生徒に教えない(気づかせない)教師は「クソ教師」といえる。

社交ダンスでは、自分が前進なら、相手は後退。
自分が後退なら、相手は前進。
前進も後退も、膝を前に曲げながら、カラダを運んでいくため、
 「男女のコンタクトの強さは、常に変化する」
 「男女のコンタクトは、強くなったり弱くなったりする」
 「強さの変化には、ゆるやかな変化も、瞬発的な変化もある」
ということが、重要だったりする。

例えば、ナチュラルターンの3歩の中で、
「コンタクトの強さ」が、瞬発的に変化するのは、どこなのか?
「コンタクトの強さ」が一番弱くなるのは、どこなのか?
「コンタクトの強さ」が一番強くなるのは、どこなのか?

これを学んだとき、はじめて「社交ダンス」の初歩が始まると
考えたほうがいい。

ただ漠然と、男女が、べったりとボディを押し付けあって、
  「コンタクトの変化など、くそくらえ」
  「ただ単に、ボディが離れたら、不合格」
  「ともかく、ボディが離れなければ、合格」
みたいな、メチャクチャな基準で教えてるのが、日本の「クソ教師」。
そして、そんなクソみたいな基準で、踊りの優劣を審査しているのが、
日本の競技会だといえる。


男女のコンタクトの強弱の変化が、明らかに間違っているにも関わらず、
男女のボディが離れなかったら、それで合格!!!
・・みたいな教え方は、非常に危険です。

そんな「クソ教師」に習った生徒は、
  ボディが離れず、姿勢が崩れなければ、
  ボディ・コンタクトの強弱が、どうであれ
「自分は正しい踊りをしている」思い込んでしまうから・・・。

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2018年3月15日
投稿46 2018年のダンス界を予想する(6)
 2018/03/15(木) 05:19:21  カテゴリー:Ballroom Fitness みらい  投稿者:sanzo

今回は、イメージを思い浮かべる「頭の体操」。

【問題1】厚さ 0.6mm の「薄いペラペラの鉄板」があります。
この薄い鉄板の強度を高めた上で、床に垂直に立たせるには、
どうすれば良いでしょうか?

おそらく、いろんな発想が出てくると思います。

【Aさんの答え】
「太い鉄骨の柱」を縦横に組んで、床に埋め込んで固定する。
次に、床に立てた鉄骨の柱に、薄い鉄板をスポット溶接して固定する。

【Bさんの答え】
薄い鉄板の真ん中を叩いて伸ばし、表面を球面状にする。
次に、屏風(びょうぶ)のように、薄い鉄板に「複数の折り目」を作る。

Aさんの方法も正解、Bさんの方法も正解。
どちらの方法でも、薄い鉄板を垂直に立たせることが可能です。
薄くて軽いペラペラの鉄板でも、立たせることが可能です。
(軽自動車のドアや天井に使われているのが 0.6mmの鉄板ですね)
(鉄板をプレスで球面状にして、折り目をつければ、強度が増します)


社交ダンスのホールドにおいても、これと似たような「発想の違い」が
踊り方に決定的な違いを生み出します。


【問題2】社交ダンス(スタンダード種目)のルールを守り
「両腕を持ち上げて、両肘を固定した姿勢」を保ったままで、
大きな歩幅で踊り続けるには、どうすればよいでしょうか?

【Aさんの答え】両肘を真横に張って固定して、胸を張り(胸を開き)
カラダ全体を緊張させた「苦しい姿勢」のまま、斜め上を向いて踊る。
膝と足首の屈伸(曲げ伸ばし)を最大化すれば、カラダは大きく動く

【Bさんの答え】「てのひら」と「足の裏」に「丸み」を作っておいて、
前腕(肘~手首)と下腿(膝~足首)に「適度なねじれ」を作る。
てのひらの窪み・足の裏のアーチのある状態で、前腕・下腿に「ねじれ」
を掛けても、手足はほとんど動かず、外見上は固定しているように見える。
膝を足首の屈伸を全く意識しなくても、カラダ全体が大きく動き出す。


与えられた【問題1】【問題2】に対して、複数(2つ以上)の方法を
思いついた人は、複数の方法のメリット・デメリットを考えた上で、
最善の方法を選び出して、最善の方法を極めていく。

学校であれ、職場であれ、多くの集団においては、「会議」や「学級会」
など、みんなで意見を出し合って、いちばんベストな方法を探っていく。

さまざまな意見を出し合って、多くの人の意見を聞く。
そうしているうちに、「自分の気づかなかったこと」に気づき、
よりよい発想が出来ていく。
人間というのは、本来、そういう「生き物」なのだろうと、わたしは考えます。


ところが、悲しいかな、日本の社交ダンスのプロ教師は「突進型」のタイプが多い。
一つの方法を思いついたら、ひたすら、その方法だけを追求していく。
一つの方法を思いついたら、ほかの方法があることなど、考えない。
他人の意見など、聞く耳持たず。 ひたすら自分の意見を他人に押しつけようとする。

「社交ダンスのプロ教師」は、まず最初に、生徒の思考力を奪うことから始める。
ともかく、生徒にモノを考えさせないようにする。
そして、「社交ダンス」に対する、非常に偏った先入観を、生徒に植え付ける。
自分の意にそぐわない、「考える生徒」は、どんどん切り捨てられる。
イノシシの如く、ひたすら突進する生徒だけが、プロ教師によって、育てられていく。

違和感だらけの、不思議な世界。

社交ダンスを教えるプロ教師は、もう少し広い視野を持つことができたなら、
2018年の社交ダンスは、もっと明るいモノになっているだろう。 たぶん。

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2018年3月14日
投稿44 2018年のダンス界を予想する(5)
 2018/03/14(水) 00:42:27  カテゴリー:Ballroom Fitness みらい  投稿者:sanzo

社交ダンス(スタンダード種目)のルールに
 「踊る時には、両腕を持ち上げて、両肘を固定する」
というのがある。(これは基礎ではなく、ルールです)
いわゆる「ホールドを崩さずに踊る」ということ。

では、「両腕を持ち上げて、両腕を固定する」にはどうすればよいか?
ホールドの作り方は、大きく分けて2つある。

(A)両肘を真横に張って、大きく胸を張る(胸を開く)
 カチンカチンで硬く苦しい姿勢「鋼鉄の十字架」みたいな姿勢。

(B)てのひらに丸みを持たせて、前腕に軽く「ねじれ」を作る。
  前腕のねじれがストッパーになるので、力を抜いても肘は落ちない。

どちらのホールドを教えるかは、教える側の「先生しだい」である。
というか、習うときには、先生が(A)(B)どちらで踊ってるかを知る必要がある。

(A)のホールドを好む人は、(A)の先生に習えばいい。
(B)のホールドを好む人は、(B)の先生に習えばいい。
教える側の先生のホールドが(A)なのか(B)なのかわからずに、習ったとしても
上達するはずが無い。(偶然、先生と生徒が同じタイプなら、上達するけどね)

で・・・・

社交ダンスには、「ダンスパーティ」とか「練習会」とかいう場所があり
生徒同士で、知ってることを教え合ったり、知らないことを習ったりしてます。
ダンスに限らず、情報交換(知ってることを教える)というのは、すばらしいことです。

練習会やパーティで「○○教室の生徒が(A)のホールドを教えている」ということは、
「○○教室の先生は(A)のホールドを、自信を持って生徒に教えている」ともいえるし
「○○教室の先生は(A)のホールドに、優位性があると考えている」ともいえる。

逆に、練習会やパーティ「○○教室の生徒が(B)のホールドを教えている」ならば
「○○教室の先生は(B)のホールドを、自信を持って生徒に教えている」ともいえるし
「○○教室の先生は(B)のホールドに、優位性があると考えている」ともいえる。

子供の行動を見ていれば、親の行動がわかる・・・・みたいなこところがあるけれど
先生がいない場所で、「生徒の行動」をみていれば、「先生の教え方」がわかります。

余談になりますが・・・
初心者のころから、やたら、ホールドやボディコンタクトを重視するのは、○○先生とか○○先生。
逆に、一旦、女性のボディを離してから、男性が追従する踊りをするのは、□□先生とか□□先生。
教え方が違うというより、踊りに対する考え方が、まるっきり違う。
先生同士で、喧嘩してくれればよいのですが、先生同士は喧嘩しない。

生徒同士で、「○○教室の生徒が、□□教室の生徒に対して、ボディをくっつけろ!」とかいって
教えてる光景をよくみるけど、ボディを離すタイミングを習っているところでボディをくっつけろ
とか、そういうのやってると、生徒同士のトラブルになるわけだ。
「知らぬは、先生ばかりなり」。こういうのは、生徒の行動を把握できない「クソ教師」が悪い。

ダンスの世界。いろいろ面白い話があるけど、「知らぬは、先生ばかりなり」みたいなのが多い。

教える側の先生が変わらなければ、ダンス界は変わらない。

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2018年3月12日
投稿43 2018年のダンス界を予想する(4)
 2018/03/12(月) 19:31:57  カテゴリー:Ballroom Fitness みらい  投稿者:sanzo

もうすぐ3月も半ば、なんの変化もなさそうにみ見える社交ダンス界。
ダンスファン誌の休刊(実質廃刊)が、どんな影響を与えるんだろうか?
案外、なんの影響もないのかもしれない。

社交ダンスのプロ教師は、タブーとして、徹底して「無視」してきたのが、
「社交ダンスの基礎」にあたる部分だったりする。
若手の社交ダンスのプロ教師が、このタブーに向き合うか、無視続けるかで、
社交ダンスの将来が変わってくるような気がする。

社交ダンス(スタンダード)のホールドは、
 「両腕を持ち上げて、両肘を固定する。下を向いて踊るのはダメ」
これは、基礎ではなく、ルール(きまり)である。

じゃぁ、なんで、こんな「ルール(決まり)」になっているのだろうか?
「プロ教師」と呼ばれる人たちは、そのあたりから、教える必要がある。
にも関わらず、プロ教師はそれを徹底的にタブー視して、絶対に教えない。

そういう決まりなのだから、
 「苦しくても、つべこべ言わずに、腕を持ち上げて、肘を固定しろ!」
とか、そんなこと言われてまで、社交ダンスをやる人は限られてくる。

世の中には、カラダを自由に動かせて、楽しいダンスがたくさんある。
そもそも、社交ダンスは、カラダを自由に動かしながら踊るモノ。

両肘を真横に張って、上半身をカチンカチンにに固定して、胸を張ったままの
苦しい姿勢をキープし続け、姿勢が崩れたら、先生に思いっきり叱られる。
・・・そんなものを面白がる人間は、よほどの「悪趣味」だと言って良い。

「悪趣味」ともいえる、社交ダンスをやる「高齢者」は、たくさんいるけれど
社交ダンスをやる「若い人」は、極端に少ない理由が、そこにあるはずである。

あきらかに、「理由」があるはずなのですが、
社交ダンスを教えるプロ教師の多くは、年齢層が偏っていることに気づいていない。

多くのプロ教師は、ただ漠然と「なにが基礎だか教えずに、視野の狭い社交ダンス」を
教えているだけだから、社交ダンスの年齢層が偏っていることにさえ、気づかないし、
気づこうともしない。

だれか、プロ教師に、「年齢層が偏っているよ」って、教えてあげてください。
そしたら、社交ダンス界が、変わるかもしれない。

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2018年3月 8日
投稿42 2018年のダンス界を予想する(3)
 2018/03/08(木) 22:01:40  カテゴリー:Ballroom Fitness みらい  投稿者:sanzo

今年に入ってから、ドタバタ続きで不規則な毎日。
落ち着いて、のんびりした気分でブログを書けない日々が続いてますが、
時、すでに3月。 今回は「018年のダンス界を予想する(3)」

去年の年末は、登美丘高校のダンスが有名になりましたが、
吹きあがったダンス熱を、社交ダンスにつなげよう
・・・・という風潮は、ほとんどなかったような気がします。

社交ダンスは「ペアダンス」であり、
一人で踊るダンスでは、絶対に味わうことができない
素晴らしい魅力があるのですが、そういう「社交ダンスのすばらしさ」
をアピールする絶好のチャンスだったような気がするのですが・・・・

なにがあっても、風、吹かず・・・だな。

さて、ここからが本題。
これから、社交ダンスを始めようとする人。
とくに社交ダンス以外のダンス・スポーツ・武道をされている方には、
是非とも「知ってほしい」と思うことがあります。

それは、なにか?
ぜひとも、覚えておかなければならない項目が、いくつかあります。

まず1つめ。

社交ダンスには
 「初心者からチャンピオンまで、子供から高齢者まで、共通した基礎」
 言い換えれば「すべての人間に共通する、社交ダンスの大黒柱的なカラダの使い方」
というのがあります。それとは別に
 「初心者は初心者の基礎、上級者は上級者の基礎、プロはプロの基礎」
 言い換えれば「上達するに従って、大きく変化する、カラダの使い方」
というのもあります。

初心者の基礎と、世界チャンピオンの基礎は、全く同じか?と言えば、それは違う。

初心者同士のカップルが、誰にも習わずに、だれのボディも借りずに(上級者の
ボディに触れずに)、血のにじむような練習を繰り返せば、チャンピオンになれるか?
と言われれば、たぶん、慣れないでしょう。

「先生」と呼ばれる、「ダンスを教える人」のボディを借りて、「ダンスを教える人」
の動きを感じ取ることで、初心者が気づかなかった「自分より上級な人のカラダの動き」
を覚えていく。

これは、ペアダンスならではの特徴ですね。
「有段者」は、初心者の知らない技を持っている・・・という概念からすれば、
社交ダンスは、武道に近い部分があると思います。

初心者同士で武道の練習をやっても、上達しないだろうし、仮に筋肉トレーニングを積んで
腕力勝負で「ひ弱な上級者」に勝ったとしても、それを「楽しい」と感じるかどうか?

足腰を強化して、脚力勝負で社交ダンスを、大きく踊るのも一つの楽しさでしょう。
でも、他の人が知らない技、他の人が知らない「高度なカラダの使い方」を取得することも、
社交ダンスの楽しさの一つだといえます。

「初心者の基礎」と「上級者の基礎」は、同じものであり、
初心者の基礎を積み重ねていけば「上級者の基礎」になっていくものなのか?

それとも、「初心者の基礎」を捨てることによって、初心者からの脱皮。
初心者の基礎とは違った、「上級者の基礎」が出来上がるのか?


社交ダンスを続けていく上で、社交ダンスを上達していく過程で、
避けては通れない問題です。
「社交ダンスの基礎」に関する答えは、どちらでしょうか?


社交ダンスのプロ教師は、足形とか姿勢だけを教えようとするけど、
一番肝心なことを、生徒に教えようとしない。
社交ダンスを一番理解していないのが、多くのプロの教師なのかもしれない。

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2018年2月16日
投稿31 たまには・・・
 2018/02/16(金) 01:56:20  カテゴリー:Ballroom Fitness みらい  投稿者:sanzo

たまには、社交ダンスのブログらしいことを書いておかないと・・・

夜中に、柿の種を食べながら、緑茶(ペットボトル)を1.5L程、がぶ飲みしたので、
しばらく眠れそうにない。 起きている間に・・・と。

金沢正太のブログを読んでいると、
タンゴのプログレシブ・リンクの1歩目の左足は、ターンアウトではなく、ターンインだと書いてある。
つまり、「左足を内股で、右足の前に出して、リンクしなさい」・・ってことだわ。

こんなくそみたいな踊り方するか、社交ダンスやめるか・・・二者択一なら、迷わず、ダンスやめる。

正太のぶっちゃけダンシング!
 キレた"プログレッシブ・リンク"をブレずに美しく踊るには、どうすればいいのでしょう?-後半-

よく、クレーム来ないもんだと思うけど、ブログのコメント欄で、批判的なコメントは抹消する
んだろうから、誰も批判的なコメントは書かない。
批判的なコメントがないから、読者は「それが正しい」と思い込むんだろうな。


プログレシブ・リンクの1歩目(左足前進)は、
 「タンゴウォークと同じように、時計回りの円を描きながら、左足を前に出す」
ものであって、
 「断じて、ナチュラル系(右回転)をしながらの左足前進とは、根本的に違う」
と思うのですが・・・

プログレシブ・リンクがナチュラル系なら、両足を揃えて静止した状態からリンクを
切るのもナチュラル系ってことになってくる。
両足を揃えて、PPからスクエアに戻すのは、リバース系の動きってことになるのか?

あり得ないだろ。
ダンスビュウも、さっさと廃刊したほうがいいと思う。

----------------

プログレシブ・リンクというか、タンゴのリンクにおけるテクニックは
「男性の左前腕」と「男性の左足」の位置関係に着目すると、面白い。

左腕をカチンカチンに固定しながら、1歩目で左足をCBMPに出していけば、
左足は「左前腕よりも内側(むしろ右前腕の真下に近い)」に着地することになる。

ところが、左腕前腕の複数の筋肉に伸縮を加えることで、左腕前腕に「ねじれ」作ると
話が変わってくる。
前腕にねじれを作ると、前腕の2本(橈骨と尺骨)の延長線が変わるので、
CBMPに左足を出したとしても、「左前腕よりも外側に足を出す」ような感覚になります。
言い換えれば、ねじれを加えた前腕の2本の骨を横切る感じで、左足を出していくと、
自然に「切れのあるリンクが掛かる」ってことになるのかな。


金沢正太の基本は「背中に十字架」が大原則だから、「前腕のねじれ」なんて作ることができない。
「前腕にねじれ」を作るとどうなるか? などという議論は基本的に受け付けないはず。

ダンスファン同様、ダンスビュウも、はやく、潰れてくれないかな。
情報が錯綜した方が、各自が「自分の判断」で踊るようになるので、社交ダンス界にとっては
プラスになるように思う。

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2018年1月 2日
投稿3 2018年のダンス界を予想する(2)
 2018/01/02(火) 22:30:33  カテゴリー:Ballroom Fitness みらい  投稿者:sanzo

新春スペシャルの特別企画「2018年の社交ダンス界を予想する」

Ballroom Fitness みらい 入門・考察編 で指摘している「事実」を元に、
2018年の社交ダンス界を変化を予想していきます。

今回、2回目は、将来を予想するために、「社交ダンスの歴史認識」の確認から。


社交ダンス(スタンダード種目)のホールドは、腕を持ち上げて、肘を固定して作ります。
そして、男女が向かい合って、●●ターンと呼ばれる、左右の回転運動を繰り返します。

社交ダンスでは、お互いの「右ボディ」でコンタクトをとることになりますが、
おもしろいことに、男女のボディコンタクトの取り方・・・言い方を変えれば、
右の脇腹(わきばら)の扱いによって、カラダの動き(腰の動き)が変わってきます。

ana61g.png
ana62g.png


男女のコンタクトを取ろうとして、右腰を前に出した姿勢でホールドを作ると、肩と腰は反発って、背中に「ねじれ」が生じる。
それに対し、右腰をカラダの中に押し込むと、肩と腰は同時に動くので、根本的に背中はねじれない。

両者の「腰」の動きが異なっていることは、小学生でも理解出来る(バレエとかやってれば、幼稚園児でも理解できるはず)
にも関わらず、社交ダンスのプロ教師免許を交付する団体(JBDFおよび全ダ連)は、この違いを断固として認めない。

社交ダンスの「プロ教師資格」は、「世界中の人間は、すべで同じ動きをする」という大前提で行われ、それを前提として
プロ教師の資格が交付されているために、30年~40年前からダンスを教えていたプロ教師の「カラダの動き」こそが、
「正しいカラダの動き」されているわけです。

30~40年前と言えば、youtube もない! ブルーレイもない! DVDもない! VHSもβ(ベータ)もない! 
「動く教材」がまったく無い時代のプロ教師が教えた社交ダンスを、その生徒たちが先生となり、当時の社交ダンスを
「正しい社交ダンス」として一気に普及させたのが、現在21世紀の日本の社交ダンスの現状といえます。
(はっきり言って、これでは、若い人が入ってこないのは、当然ですね)

さらに、競技系の社交ダンスを中心として、「高度な社交ダンス」として、徹底指導してきたのがこれ・・・

shimoyama126.png


「上半身をねじる動作」こそが、ダンスで多用される重要な動作であるという指導方法ですね。

肩を回転させたとき、腰が反発する人と、腰が連動する人がいるにも関わらず、社交ダンスのプロ教師は、断固としてこれを認めない。

そして、CBMという、わけのわからん英語を使うことによって、
暗示的に、社交ダンスの基本は「カラダをねじることをである」というのを、全国的に普及させたともいえます。

これにより、肩と腰が連動して「背中がねじれない」ホールドをつくる人は、社交ダンス界から排除され
「背中をねじる」テクニックに長けている人だけが、社交ダンス界を独占するようになってきた・・・・とも言えます。

興味深いのは
「上半身をねじる」ことを「ダンスでは絞ると言う」
と教えている点です。
この社交ダンスの常識とされているこの認識は、社交ダンスでは受け入れられても、
社交ダンス以外のダンスや、各種スポーツ、武道等では、到底受けいれられないような気がします。

肩と腰が反発するタイプであれば、
「肩の回転」イコール「腰の反発」イコール「上半身のねじれ」イコール「カラダの絞り」となります。
腰の反発を最大化させ、背中をねじればねじるほど、エネルギーが最大化します。

ところが、肩と腰が連動するタイプでは、基本的に上半身はねじれません。
「上半身のねじれ」は、肩と腰との連動が崩れたときのNGパターンになります。
「カラダの絞り」は、(なんらかの方法で)骨盤を固定して、肩を回転させたときの動きになります。
「ねじれ」はエネルギーが逃げますし、「絞り」はエネルギーが最大化しますので、「ねじれ」と「絞り」はまったく別物です。


両方を比較してみれば、「腰の動き」の違いは明白なのですが、社交ダンスのプロ教師は、比較をしようとしません。
教える側の人間が「人間のカラダの動きは、世界共通」だと思っているから、30秒でできるような比較すら、しようとしないのです。

ダンスを教える側の人間が「人間のカラダの動きは、世界共通だから、俺様のカラダの動きは絶対正しい!」と言い続け、
「自分と違うカラダの動き」を認めないことが、どれだけのリスクを生むか?

そのリスクがどれほど重大なものなのか。
2018年は、少しづつ、理解されてくる年になると思います。
2016年6月に、風俗営業法が改正され、社交ダンスは風俗営業法の規制から外れました。
これにより、決して「カラダの動きの違い」を認めようとしないJBDFや全ダ連に所属しなくても、社交ダンスを教えることが可能になったのですから。

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2018年1月 1日
投稿2 2018年のダンス界を予想する(1)
 2018/01/01(月) 12:56:49  カテゴリー:Ballroom Fitness みらい  投稿者:sanzo

新年、あけましておめでとうございます。

新春スペシャルの特別企画といたしまして
 「2018年の社交ダンス界を予想する」
というテーマで、少し書いてみたいと思います。

2018年は、そろそろ、Ballroom Fitness みらい 入門・考察編 で指摘している問題が
いろんなところで、少しづつ表面化してくるはずです。

社交ダンス(スタンダード種目)のホールドは、腕を持ち上げて、肘を固定して作ります。
そして、男女が向かい合って、●●ターンと呼ばれる、左右の回転運動を繰り返します。

重要なのは、肩や腕を回転させたときの「腰の動き」は、棒の持ち方によって変化すること。
base51a.png
base52a.png
この2つ、明らかに違いますよね。
実際に、小学生でもこの2つが違うことくらい、理解できるはずです。

本来ならば、「どちらがいいのか?」を競い合って、理想型を見つけるべきなのですが、
社交ダンスのプロ資格を交付する団体(JBDFと全ダ連)は、数十年間に渡って
「棒の持ち方で、カラダの動きが変わる」ということを、一切認めてこなかった。
・・・これは、紛れもない事実です。

昔むかし「プロ資格を交付する2つの団体」の「親玉」2人に棒を持たせて、棒をもたせて、
棒を回転させたら、2人とも腰が逆方向に回転したのでしょう。
なので、数十年に渡って「日本の社交ダンス」は、「肩を回転させたら、腰は逆に回転する」
というカラダの使い方を、「社交ダンスの基礎」に決めたのだと思われます。

最初に「腰をねじるホールド」を叩き込まれるせいでしょうか
JBDFのプロ教師の中にも、全ダ連に属するプロ教師の中にも
  「肩を回転させれば、自然に腰も同時に回転する」
というカラダの使い方を、理解できる人(教師)が一人もいない。
・・・とすれば、今の現実は致命的です。

ほんらい、社交ダンスの踊り方は自由です。
背中をねじり倒して、ダイナミックに踊りたい人は踊れば良いし、
わざわざ、背中がねじれるホールドを作ってから、背中をカチンコチンに固定するのもいいかもしれない。

でも、上半身をリラックスさせていても、「理論的に、背中がねじれない」ソフトなホールドというのもある。

日本のプロ教師の中で、たった一人でもいいから、「ホールドが変われば、腰の動きが変わる」ということに
気づこうとするプロ教師が出てくれば、2018年の社交ダンスは大きく変わるはず。
・・・というか、変わって欲しい。

というか、日本のプロ教師には、そろそろ「小学生でも理解できる、シンプルなカラダの使い方」に気づいて欲しいですね。

社交ダンスの運命を変えるのは、誰か?

カラダの動きの「初歩」理解しようとしない、社交ダンスのプロ教師に、違いを気づかせるのは、誰か?
どこかの小学生かもしれない。 もしかしたら、今年の干支である「犬」かもしれない。

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