インナーマッスル(深層筋)を考えるときに、
合気道でいう「気」の流れ、陳式太極拳で言う「勁」の流れというモノを
取り入れるべきか? それとも完全否定するべきか?
で、カラダの使い方が、まるっきり異なるものになる。
「丹田から発せられる 勁(気)流れ」を作る。
(気の流れを作れば、自然に腕が持ち上がり、肘が伸びていく)
という考え方もあるし、
「おなかに、丹田の塊を作って、表層筋を使って腕を持ち上げる」
(○○筋の伸縮で腕全体を吊り上げて、○○筋の伸縮でで肘を伸ばす)
という考え方もある。
じゃぁ、日本の社交ダンスには、「気の流れ」とか「勁の流れ」が、
どういう扱いになっているか?
それを知るために、「ものすごくわかりやすい動画」がある。
Youtube にある、DANCE ZONE の 裕美先生の動画ですね。
この中にある、スウィングバープロ(棒様)を使った動画が
ものすごくわかりやすく、ものすごく勉強になります。
この動画の5分28秒から、「スウィングバープロ」を使った
コントラチェックスの説明があります。
(繰り返しますが)ものすごくわかりやすく、ものすごく勉強になります。
基本動作としては、
・「棒様」を動かした方向に、「動く足」が進んでいきます。
・「支え足」を使って、棒を含むカラダ全体を送り出します。
この2つの動きが基本になってます。
これは、「日本の社交ダンスの模範的なカラダの動き」とも言えます。
そして、裕美先生の「スウィングバープロ」を使うことによって
「丹田からの気の流れ、勁の流れ」が完全に遮断される
ということです。 これはとても重要です。
「棒を背中に担ぐ」ことによって、気や勁は、肘から先には流れなくなります。
「勁道が遮断される」ということですね。
これによって「初心者から上級者まで、子供からお年寄りまで、
まったく同じ基礎を使って、みんな仲良く、平等に、ダンスが踊れます」
日本の社交ダンスのプロ教師の模範的な指導方法だと言えます。
お腹に「丹田の塊」を作っていれば、「棒をおもいっきりぶん回す」ことが
出来ますし、気の流れ・勁の流れを知っている人は、それを使えなくして
しまえば、「みんな平等!みんな仲良く!」の前提が成立します。
スウィングバープロ(棒様)を使ったレクチャーの動画は、
ぼくの読書感想文(ダンス動画編)>・・・>スウィングバーを使った動画
に集めてありますので、これを、全部見れば、
「日本のプロ教師が教える、日本の社交ダンスの大前提」
みたいなものが見えてくると思います。
おそらく、動画を見るだけで、クソ高い個人レッスンの費用を、
1/3 から 1/4 に減らせる可能性があります。
競技会をやっているひとなら、みるみるうちに昇級できるでしょう。
日本の社交ダンスは「気の流れ・勁の流れ」を遮断することが大前提ですが
果たして、それが楽しいのか? という話はありますね。
「気の流れ・勁の流れを使ってはいけない!」というのは、ある種の洗礼
みたいなものですから、「窮屈(きゅうくつ)で、楽しくない」と感じる
人の方が圧倒的に多いような気がします。
実際、楽しくないから、社交ダンスは年齢層が極端に偏ってるんでしょうね。
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