テレビでは、キンタローが競技会で活躍し(世界第六位だっけ?日本のプロ教師はダ、お笑いタレント以下だな)、アニメ「ボールルームにようこそ」も無料配信されている。
にも関わらず、社交ダンス人口は増える気配が・・・・ない。
もしかしたら、秘密結社(見つかったら死刑?)みたいに、知らないところで若い人たちが大活躍しているのかもしれないけれど・・・
いずれにしても、「社交ダンスを教えるプロ教師」の何かが、根本的に間違ってるような気がする。
日本の社交ダンスは
「子供から高齢者まで、初心者から上級者まで、全く同じ基礎で踊ること」
「サークルなどの愛好者集団の中から、ひとりの落伍者も出さないこと」
を基本とし、その考え方に基づいて「教師資格・指導者資格」が与えられている。
これが、「致命的とも言える、超!重大な欠陥」を生んでいるのですが、教える立場の日本のプロ教師の大多数は、全く、そのことに気づいていない。
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社交ダンス(スタンダード種目)のホールドは、
「腕を持ち上げて、肘を固定する。そして上半身を垂直に保つ」
のが基本・・・というより、大前提になっている。
「子供から高齢者まで~」という考え方でホールドを作ろうとすれば
腕全体(肩甲骨から先)を、動かないように固定してしまって、
胴体に捻れ(胸椎12番を使った、骨盤と肩の角度差をつける)を作り
「膝と足首の曲げ伸ばし」を最大化して、大きく踊ることになる。
これを「楽しい」とするか、「楽しくない」とするかは、人それぞれ。
人間のカラダは、腕の筋肉の変化が、カラダ全体に波及するようにできている。
「腕の筋肉」に「なんらかの変化」を与えれば、カラダ全体に動きが生まれる。
左手首に「右回転(内側回転)」と「左回転(外側回転)」を同時に掛けてやると
見かけ上(外部の人には)は「手首が動かずに、固定されている」ように見える。
左手首に「右回転の筋肉と左回転の筋肉」を、同時に最大に掛けてたときと、
左手首に回転を掛けずに、手首を含めた腕全体をカチンカチンに固めたときでは
カラダの動きは全く同じですか?? カラダの動きに違いが出てきますか?
腕の前腕(肘~手首)には2本の骨があって、円回内筋と回外筋という筋肉の
伸縮させて、2本の骨の捻れ具合を変えてやることで、手首が回転する。
手首の回転方向は、肘の付け根の緊張させる位置を変えるだけで、手首は右(内側、ネジを締める方向)にも、左(外側、ネジを緩める方向)にも回転する。
左手首を左(外側)に回転させると、「腕と肋骨の枠」が出来て、肝臓をすくい上げる動作により、カラダ全体が持ち上がる。
左手首を右(内側)に回転させると、胴体にあるはずの体重が腕に乗ってくる感覚。
「体重を腕に預ける」とか「体重の乗ったパンチ」とか、そんな感じ。
社交ダンスの練習においては、左手首の右回転を知ってる人は左回転を取得すればよく、左回転を知っている人は、右回転を取得すればいい。
左手首の左回転の際の筋肉と、右回転の時の筋肉を同時に使えるようになれば、両方のカラダの動きができるので、カラダを持ち上げながら、体重バランスを変化させることができる。
日本の社交ダンスでは、左手首に変化が生じると、姿勢が崩れてしまうので、
「左腕全体が動かないように、カチンカチンに固めてしまえ!」という指導ですね。
胴体に捻れ(骨盤と肩の角度差)をつけて、膝と足首の屈曲を最大化するするための
筋肉の使い方を取得した人が、社交ダンスのプロ教師会ののトップに立つ
・・・って感じになってます。
こっちは、ボクシングの左ストレート
左手首に回転が掛かってます。 回転を掛けると、腕に体重が乗ります。
回転を掛けなくても良いけど、パンチの破壊力に違いが出てくるはずです。
左と右では、動きが違っていて、右ストレートは手首に回転を掛けません。
これは、相撲の鉄砲。
左前腕にねじれ(回内)を掛けて、左手の親指を下にしてます。
「腕(かいな)を返す」と呼んでるようですね。
左前腕を回内させながら、左手首を前方へ伸ばしていったとき、
逆方向の「左手で肝臓をすくいあげる動き」を加えると、胴体が持ち上がって
右半身を前に動かすことができたりします。
ボクシングも相撲も、「姿勢を高くする」ことは、あまりないので、
左手首の右回転(左腕前腕の回内)を、動きの基本にしているようです。
では、バレエはどうでしょうか?
そういうことを考えているだけでも、勉強になるし、好奇心が沸いてくるのですが、
日本の社交ダンス(スタンダード)は、上半身をカチンカチンに固めるのが基本。
昔ながらの「ガチガチの体育系」みたいな感じかな。
こんなものが、いままで生き残ってる方が不思議・・・・だな。
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