今回は、カラダを傾ける動き、スウェイ(sway)について
人間のカラダには、「大きくて重たい塊」がいくつかある。
「塊」を動かそうとすれば、カラダじゅうの筋肉が追従して、カラダ全体が動く。
どの「塊」を動かそうとするかは、生活習慣などにより、個人差が大きい。
「社交ダンス(スタンダード種目)」においては、どの「塊」を動かす意識でも
踊ることが出来る。
多くの人は、初心者の頃に習った方法こそが、社交ダンスの基礎だと思い込んで、
数十年間(というより死ぬまで)、その方法で、ひたすら踊り続けようとする。
どの「塊」を動かそうとするか・・・が違ってくれば、
当然のごとく、カラダを傾ける動き(スウェイ)の掛け方も変わってくる。
左腕で、肝臓をすくい上げれば、スウェイが掛かる。
肝臓は右の腹部にあり、肝臓の底は斜めになっているので、
左スウェイは掛かりやすいが、右スウェイは掛かりにくい。
社交ダンス(スタンダード)では、自分の右側に相手がいるので
右スウェイが掛かりにくいことは、それほど問題にはならない。
それに、社交ダンスも、陸上短距離走のトラックも「半時計周り」。
「肝臓をすくい上げる力」を最大化させるとどうなるか?
「肋骨と腕」で枠(frame)を作って、枠を利用して肝臓をすくい上げれば良い。
(出来る人は簡単に出来るけど、できない人はカラダが全く反応しない。両極端)
着目すべきなのは、膝を深く曲げた時の右スウェイです。
スウェイを掛けようとすればするほど、肝臓(低い方の右側)が、持ち上がろうと
するので背筋が伸びて、しかも「左胸と左の骨盤が(同時に)、勢いよく前方へ進
もうとする動き」が生まれてきます。
膝を曲げながら、「肝臓をすくい上げる右スウェイ」を掛けてやるだけで
大きなナチュラルターンが踊れてしまう・・・・ということになります。
こちらは、胸を持ち上げて、スウェイを作る方法です。
この方法なら1万人いれば1慢人全員が理解できますし、子供から高齢者まで、
全く同じ基礎で、社交ダンスを踊ることができます。
カラダを傾けると、「カラダ全体が、支え足の真上に、しっかりと鎮座します」
体重が次の足に移ることを拒むように、カラダは支え足の上で静止します。
「一歩一歩、しっかり足の上にのれば、きれいに踊れますよ!」という指導に、
生徒全員が「感激の涙!」 支え足の上でピタッ!と止まれる。素晴らしい。
よ~し、カラダ全体に勢いをつけて、次の足に乗り移るぞ! みたいな感じ。
膝を曲げながらスウェイを掛けると、骨盤が外側に逃げます。
なので、ベルトを引っ張り上げるように、骨盤を持ち上げる。
日本の社交ダンスの模範的なホールドでは、
「スウェイを掛けると骨盤が逃げる」のが基本です。
まず、「骨盤が逃げて、カラダが折れ曲がるホールド」を作ってから、
脇腹の筋肉を使って、骨盤を持ち当てて、姿勢を整える。
教師免許を取って、社交ダンスの先生になりたい人は、これを反復練習しましょう。
これに異議を唱える人(肝臓をすくい上げる方法で踊る人)は、
日本国内において教師免許を取ることは不可能です。
教師免許を交付する人たちの考え方によって、そういうシステムになってます。
自分を変えることは出来ますが、「教師免許を交付する人たち」の考えを変える
ことは出来ません。なにを言っても完全に無視する連中ですから。
社交ダンスが普及させるために、「教師免許を交付する人たち」が他界するのを
待ちましょう。
そして、社交ダンスが廃れないように、社交ダンスを守り続けましょう!
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