ひさびさの投稿になります。
ワルツやスローフォックストロットは、「スウィング・ダンス」と呼ばれています。
その中でも、とくに重要なのが「レッグ・スウィング」です。
片足(支え足)で立って、反対の足(動く足)を、柱時計の振り子のように前後に振る動き。
![hil_nturn_l.png](https://danceblog.miracle-dance.com/dance2018/hil_nturn_l.png)
この例で言えば、右足が支え足。
左足を一旦、後方に引いて、前方で振り出しています。
ここで、支え足の右足の靴に「2つの体重計」をおいたら、体重計の数値はどうなるでしょうか?
![hashisoko-doc2.jpg](https://danceblog.miracle-dance.com/dance2018/hashisoko-doc2.jpg)
レッグスウィングにおける「ボール側」と『ヒール側」の体重の配分は、どうなっているか?
という設問です。
おそらく、社交ダンスを教える先生によって、考え方が異なるはずです。
90%以上の日本のプロ教師は、前者のように「足の裏全体を床に押しつける」ような
指導をしていると思われます。
![hashisoko-flat.jpg](https://danceblog.miracle-dance.com/dance2018/hashisoko-flat.jpg)
レッグ・スウィングを行うときの支え足は、爪先(トオ)から踵(ヒール)まで
足の裏全体を使い、床への接地面積を最大化させることで、ボディを安定させるべし!
・・・みたいな教え方をするプロ教師が、大多数だと思われます。
支え足の体重計の数値は「ボール側」と「ヒール側」に配分される
動く足の位置(支え足より前方か後方か)によって、支え足の体重計の配分を変化させる
みたいな指導を行っているはずです。
でも、社交ダンスの基本は「ボールウェイトである」と考えている一部のダンス愛好家は、
違う考え方をもっています。
![hashisoko-ball.jpg](https://danceblog.miracle-dance.com/dance2018/hashisoko-ball.jpg)
例えば、ナチュラルターンや、フェザーステップの「1歩目」における、
後方から前方へのレッグウィング(左足を後方から前方へ振り出す振り子運動)で
言うならば、レッグ・スウィングの開始から、レッグスウィングの終了まで、
「ボール・ウエイト」であるという考え方。
振る方の足が、後方にあるときも、前方にあるときも、
支え足の「ボール側の体重計」には、体重のほとんどが掛かり、
支え足の「ヒール側の体重計」は、ゼロに近い数値になる。
この体重配分で、レッグ・スウィングを行うやりかたでは、
日本の社交ダンスの教師免許は、取得できないはずです。
どっちが安定するのか?
「それなりに練習する」ことを前提とするならば、
ボールウェイトで、レッグ・スウィングを開始して、
ボールウェイトで、レッグ・スウィングを終了させたほうが
安定すると思われます。
ただし、これでは、日本のプロ教師免許は、取得できません。
日本のプロ教師免許は、
「子供からお年寄りまで、初心者からチャンピオンまで、まったく同じ基礎で踊る」
ことを大前提として、その踊り方こそが「正しい社交ダンス」として、「プロ教師免許」に
なってるからです。
なんか、変だと思いませんか?
誰も、疑問をもちませんか?
日本国内においては、スウィングダンスの体重配分について考えることは、タブーなのです。
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