社交ダンスには「フット・プレッシャー」という言葉がある
足の裏で床を押す、というか、床に圧力を掛ける・・・という意味になるのかな。
足の裏で床を押せば、土踏まずが潰れて、「扁平足」になりそうなものだけど、
実際には、足の裏を上手に使えば使うほど、「土踏まずのアーチ」が高くなる。
これは、(足の筋肉を使って)足の裏で床を押す時の力を掛けると、それと同時に
「土踏まずを持ち上げようとする力」が、知らず知らずのうちに働いているということ。
60キロの人が、体重計に乗れば、体重計の数値は60を差す。
足の裏で、床(体重計のはかり)を力強く押しても、体重計の数値は60のまま。
床を押そうとする(床に圧力を掛けようとする)筋肉の筋肉を最大化させると、
土踏まずを持ち上げようとする筋肉も最大化する。
物理的には、床をどれだけ押したとしても、体重計の数値は変わらない。
にも関わらず、体感的には、
「床が抜けるくらい、床を力強く押している」感覚を得ることができる。
「足の裏で床を押す力 100 + 土踏まずが持ち上がる力 100」でも
「足の裏で床を押す力 0 + 土踏まずが持ち上がる力 0」でも
どちらも、体重計の数値は同じということになりますが、
カラダの筋肉の動きは、まるっきり違います。
ここまでは、OK。 というか、誰からも異論は出ないと思います。
教える側の「先生」と、習う側の「生徒」の意見が、完全に一致する。
「誰からも異論が出ない主張」を最初に言っておいて、生徒を賛同させれば、
その時点で、生徒は、先生を完全に信用する。
例え、ここから先の、先生の言うことが、支離滅裂であったとしても・・・
自分の身近にいる「ハイヒールを履いている女性」の土踏まずの動きが、
その場の「社交ダンスの常識」のすべてを支配します。
社交ダンスを教える「女の先生」の土踏まずの使い方が、ダンス教室、
もしくは、ダンスサークルの男性全員の踊りの常識を「支配」します。
男性(男性プロ教師を含めて)は、「女の先生」に逆らうことは、許されません。
ダンス教室、もしくはダンスサークルと呼ばれる場所で教えている「女の先生」
のフットワーク、つまり「女の先生の土踏まずの使い方」が、
「足の裏で、床を踏んだとき、土踏まずを『斜め方向』に持ち上げる」
なのか、
「足の裏で、床を踏んだとき、土踏まずを『床に垂直』に持ち上げる」
なのかで、男性の踊り方が、まるっきり違ってきます。
例え、「世界チャンピオンを遙かに超える、男性」がいたとしても、
相手をする「身近にいる女性」の「土踏まずの持ち上げ方」には、逆らうこと
なんて、絶対に出来ないのです。
世界の最高峰、ブラックプールで踊っている女性の土踏まずの使い方が、
どうであるか? そんなことを知っても、クソの役にも立ちません。
身近にいる女性のうち、いちばん上手なのが「おヨネばあさん」だったら、
おヨネばあさんと同じ土踏まずの使い方をする男性が、トップに立つ。
日本のプロ教師免許(指導者資格)は、「足形主体」ですから、
土踏まずを持ち上げずに、「土踏まずを押しつぶして、扁平足を目指す」
ようなフットワークのほうが、指導者資格を取りやすいのが現状ですね。
日本では、社交ダンスの普及のために、指導者資格を乱発してますから、
フットワークなんて、メチャクチャ! なんでもありです。
最近の社交ダンス界は、女性が減って、男性過剰なので、どんどん、
この傾向が加速しています。
「おヨネばあさん」だろうが、「おウメばあさん」だろうが、
ともかく、ダンスを踊れる女性を捕まえて、女性のご機嫌をとること。
「おヨネばあさん」や「おウメばあさん」と同じ、足の裏の使い方が
できない男性は、生き残れないのです。
身近にいる女性の足の裏の使い方に合わせることが「絶対条件」です。
こんなことやっていて、この先、社交ダンスが普及するのでしょうか?
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