「丹田は、エネルギーの源である」
ならば、今回は
「丹田から発せられる力によって大きなムーブメントを作ってみよう!」
という話。
日本の社交ダンスは、
「子供から、お年寄りまで、まったく同じ基礎で踊りましょう!」
「初心者の踊りも、チャンピオンの踊りも、同じ基礎に統一しましょう」
という考え方に基づいて、成り立ってます。
子供もお年寄りも、初心者もチャンピオンも、平等に、みんな楽しく、
ダンスを踊りましょう! ・・・みたいな考え方ですね。
まず、丹田から右腕への力の伝達ルート。
右腕から、肝臓の後ろ、肩甲骨付近を通って、右の肘(ひじ)に向かう力の流れを作る。
左右対称にするために、左腕も、左の肘に向かう力の流れを作る。
左右の流れがバラバラにならないように、背骨を縦軸、両肘を横軸とする「鋼鉄製の十字架」
を背負いながら、丹田から発する力を使って、一歩一歩、確実に床を踏みつけていけばいい。
これならば、子供からお年寄りまで、誰でも理解出来るし、練習量に比例して上手になる。
死ぬほど練習した人は、より上手に! 練習したくない人は、それなりに。
こちらは、「丹田からの発せられる力は、放心円状に、拡散していく」という考え方に
基づいた、力の流れの伝達ルート。
放心円の回転する方向は、「大腸」のルートと同じ。
小腸→大腸入口(右下)→大腸(右上)→大腸(左上)→大腸(左下)→肛門
大腸のルートに沿って、「丹田から発せられる力なの流れ」を作っていけば、むりなく
スムーズに踊れるし、お通じがよくなり、便秘しなくなる。
大切なのは、カラダの中や腕の中に、力の流れ(太極拳では「勁道」かな)を感じること。
そうすれば、踊っていれば気持ちよく踊れるし、バランス感覚も良くなるはず。
この踊り方、欠点が見つからないくらい面白いのですが、ひとつだけ欠点がある。
「鋼鉄製の十字架」を背負って、ぶぉぉぉぉぉっ!と攻めてくるタイプの相手と
踊ると、加減速の連続になり、踊っていると、すさまじく疲れてくる・・・ということ。
「鋼鉄製の十字架」的なホールドは、日本の社交ダンスの基本中の基本だから、
日本国内で社交ダンスを踊るときには、受け入れていかなければならないけれど、
それって本当に「正しい社交ダンス」なのかと・・・・いつも疑問に思ったりする。
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