「丹田(へその下3cmの位置)から発せられる力の流れ」の話は、
とりあえず、一休み。
「丹田からの力の流れ」が無くても、社交ダンスは踊れます。
男女が抱き合った姿勢で、上半身をカチンカチンに固めて、
お互いのお腹で押したり引いたりしながら、足の力で動いて行けばいい。
踊り方は人それぞれ、そういう踊りを目指す人がいてもいい。
今日からは、「土踏まず」の話。
人間は、毎日毎日、2本の足で、地面を踏みしめながら歩いている。
1日4000歩とすれば、1年間で146万歩。
50年だと、7300万回、足の裏で地面を踏みしめていることになる。
(2本の足で交互に地面を踏むので、左右3650万回づつかな)
毎日毎日、足の裏全体に体重を掛けて、足の裏で床を踏みしめていれば、
足の裏全体が平べったくなって、土踏まずのアーチは無くなってしまい
そうなものである。
でも、実際には、足の裏を使えば使うほど、足の裏のアーチは高くなる。
足の裏で、床に圧力を掛けようとすると(フットプレッシャー)、
それと同時に、「土踏まずを持ち上げようとする力」が働いている。
「土踏まずを持ち上げようとする」方向に、無意識に、足の筋肉が
動いているはず。 だからこそ、「土踏まずのアーチ」が形成される。
2本の足で歩く時と同様に、社交ダンスを踊るときも同様のはず。
ここまでは、異論が出ないと思う。
問題なのは「土踏まずを持ち上げようとする力」が働く方向です。
「土踏まずを持ち上げようとする力」は、
「地面に対して、垂直に働く」のか?
それとも、
「地面に対して、斜め方向に働く」のか?
という違い。
社交ダンスの先生には、あきらかに2通りの考え方(教え方)があります。
石川県においても、
○○先生は、足の裏を垂直に持ち上げて、カラダを安定させようとします。
□□先生は、足の裏を斜めに持ち上げて、相手をグイグイ押していきます。
さて、どちらが正しいのでしょうか?
力関係で言えば、「力でグイグイ押してくる先生の生徒が、勝利」します。
片方が、足の裏を垂直に持ち上げているところに、もう片方が、斜め方向の
力を掛ければ、垂直に持ち上げている方が押し倒されてしまいます。
斜めの力で押し倒した方が勝利し、垂直に立とうとしてバランスを取ろうと
した方が負ける。 「倒れた方が負け」の世界。
先生同士であれば、「綺麗に踊った方が勝ち」になるはずですが、
生徒同時であれば、「意識的にバランスを崩して、相手を押し倒した方が勝ち」
みたいな感じになってくる。
ブラックプールで活躍するトッププロより、金沢正太の本を読んで勉強している
田舎の「じいちゃん」の方が、100倍高く評価される。 これが現状。
致命的なのは、そんな、おかしな世の中になっていることに、気づかないプロ教師
が多すぎる。。。。ってこと。
いうまでもなく、教師免許の乱発が諸悪の原因・・・かな。
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