社交ダンス(スタンダード種目)のルールに
「踊る時には、両腕を持ち上げて、両肘を固定する」
というのがある。(これは基礎ではなく、ルールです)
いわゆる「ホールドを崩さずに踊る」ということ。
では、「両腕を持ち上げて、両腕を固定する」にはどうすればよいか?
ホールドの作り方は、大きく分けて2つある。
(A)両肘を真横に張って、大きく胸を張る(胸を開く)
カチンカチンで硬く苦しい姿勢「鋼鉄の十字架」みたいな姿勢。
(B)てのひらに丸みを持たせて、前腕に軽く「ねじれ」を作る。
前腕のねじれがストッパーになるので、力を抜いても肘は落ちない。
どちらのホールドを教えるかは、教える側の「先生しだい」である。
というか、習うときには、先生が(A)(B)どちらで踊ってるかを知る必要がある。
(A)のホールドを好む人は、(A)の先生に習えばいい。
(B)のホールドを好む人は、(B)の先生に習えばいい。
教える側の先生のホールドが(A)なのか(B)なのかわからずに、習ったとしても
上達するはずが無い。(偶然、先生と生徒が同じタイプなら、上達するけどね)
で・・・・
社交ダンスには、「ダンスパーティ」とか「練習会」とかいう場所があり
生徒同士で、知ってることを教え合ったり、知らないことを習ったりしてます。
ダンスに限らず、情報交換(知ってることを教える)というのは、すばらしいことです。
練習会やパーティで「○○教室の生徒が(A)のホールドを教えている」ということは、
「○○教室の先生は(A)のホールドを、自信を持って生徒に教えている」ともいえるし
「○○教室の先生は(A)のホールドに、優位性があると考えている」ともいえる。
逆に、練習会やパーティ「○○教室の生徒が(B)のホールドを教えている」ならば
「○○教室の先生は(B)のホールドを、自信を持って生徒に教えている」ともいえるし
「○○教室の先生は(B)のホールドに、優位性があると考えている」ともいえる。
子供の行動を見ていれば、親の行動がわかる・・・・みたいなこところがあるけれど
先生がいない場所で、「生徒の行動」をみていれば、「先生の教え方」がわかります。
余談になりますが・・・
初心者のころから、やたら、ホールドやボディコンタクトを重視するのは、○○先生とか○○先生。
逆に、一旦、女性のボディを離してから、男性が追従する踊りをするのは、□□先生とか□□先生。
教え方が違うというより、踊りに対する考え方が、まるっきり違う。
先生同士で、喧嘩してくれればよいのですが、先生同士は喧嘩しない。
生徒同士で、「○○教室の生徒が、□□教室の生徒に対して、ボディをくっつけろ!」とかいって
教えてる光景をよくみるけど、ボディを離すタイミングを習っているところでボディをくっつけろ
とか、そういうのやってると、生徒同士のトラブルになるわけだ。
「知らぬは、先生ばかりなり」。こういうのは、生徒の行動を把握できない「クソ教師」が悪い。
ダンスの世界。いろいろ面白い話があるけど、「知らぬは、先生ばかりなり」みたいなのが多い。
教える側の先生が変わらなければ、ダンス界は変わらない。
|