「おもしろい質問」を貰ったので、さっそくネタにします。
先生の言ってることが理解出来ない時
いつまで当たっても、先生の言うとおり踊れない時
どうすればいいか?
単純に、動きの基礎(英語で言うベーシック)が
先生と生徒で、違っている場合、
それに気づくまでに「数十年」掛かる。
これって、ものすごい面白いテーマ。
写真【8】で、右足で床を踏み込んでから
【9】後ろ足(左足)を引き寄せながら、
ボディが右足の上を通過していく。
たった、これだけの動きでも、
【A】タイプと【B】タイプでは
まるっきり違ったカラダの使い方になるはずです。
なので、
このときの「基礎と」いうか、ベーシック(BASIC)が、
先生と生徒で違っていると
「先生の言ってることを理解する」のに
10年とか20年とか、最低でもそれくらい時間が掛かったりする。
Aタイプ(つま先側に体重を掛けるタイプ)
社交ダンスで言えば、「積極的に、ヒール側からつま先側に体重を移動させるフットワーク」の場合、
意識的に、ボディにねじれ(正面から右斜め)を加えながら
支え足(右足)で、床を踏み込むと
肋骨(ろっこつ)の下辺に沿うように
ボディが上昇して、みぞおちが持ち上がる。
それと同時に、ボディは「片足の真上」に向かって
勢いよく、吸い寄せられるように移動する。
後方にある左足は、持ち上げられた「みぞおち」に引っ張られるようにして、引き寄せられる。
Bタイプ(足の裏のヒール側に体重)
社交ダンスの場合、「くるぶしに体重を残していくタイプ」の場合は、話が違ってくる。
ボディにねじれを掛けても、進まない。
ボディは、両足の中間に残る。
無理に膝を曲げて、体重移動をすると、
支え足の上で沈み込む...というか潰れる。
じゃぁ、どうするか?というと
パラレル(左手と左足の連携)から
クロス(左手と右足の連携)に切り替える。
カラダ中の縮んでいた筋肉が伸び、
伸びていた筋肉が縮むので、ボディは進み、
パラレル→クロスの変化により、ボディにねじれが生まれる。
両足を開いた姿勢から、右足の真上への移動するわけだから、
「下降パワーによるスウィング」であっても
原理がわかれば、自然にボディは上昇します。
先生の言ってることが理解出来ない場合、
先生のいうとおりにやっても、うまく踊れない場合、
【A】【B】の違いを理解して、
先生がどちらのタイプかを見極ておくと、
大きなヒントになることがあると思います。
歩幅は小さくても良いから、
真上に向かって、すらっと伸びて
姿勢を崩さずに踊りたい。
そして、「集っている全員」に「同じ踊りをさせたい」のであれば、
先生は「【A】こそが、社交ダンスのベーシックだ!」と教えるはず。
でも、「大きく踊りたい」とか
「ゆとりをもって踊りたい」とか
出来るヤツだけ、出来れば良いとか、
そういった「限られたニーズ」においては、
おそらくは「上昇スウィングの【A】」よりも
「下降スウィングの【B】」のほうが、
滑らかにボディが伸びるような気がします。
あくまで、個人の感想ですが....
「社交ダンスは、ベーシックが基本」とかいうけど
ナチュラルターンの1歩目で、すでに
「ベーシック(basic)」が、他の人と違っている
・・・みたいなことが多いんですね。
なので、
「自分と違う方向に視野を広げる」のも
一つの勉強方法だと思います。
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