社交ダンスの理論を知るためには、
「4スタンス理論」が、とても役に立ちます。
ワルツやスローには「ライズ」がありますのね。
そこで、今回のテーマは「究極のライズ」です。
参考にするのは「4スタンス理論」における
2つのタイプの「つま先立ち」の動作の違い。
4スタンス理論を元にして、
歴史的に、日本の社交ダンスの「プロ教師」が
今まで行なってきた指導方法の是非を考えます。
Aタイプ、つまり「足の裏の爪先側」に
重心を置く人の「ライズ」は、超簡単!
踵(ヒール)を持ち上げるだけで、
ボールの上に重心を置くことができ
上半身はまっすぐ、上に伸びます。
このとき、「天井から垂れてきた糸に
アタマのてっぺんが吊されてる感覚」
になり、ライズでの移動は、
「糸が動けば、アタマも動く」
という感覚になるかと思います。
腕は、固定したまま、動かさない。
下手に腕を動かすと、姿勢が崩れる。
踊ってる途中で、掌(てのひら)を
変化させることなど、もってのほか!
掌は固定しておくのが鉄則。大前提!
対してBタイプ、足の踵に重心を置く人が
「ライズ」をすると、前傾姿勢になります。
垂直に立とうとすれば、「ふらつき」ます。
だから、プロ教師にダメ人間の烙印を押され、
叱られながら、立ち方を「矯正」させられます。
だけど、掌(てのひら)使うと、話しは一変。、
掌(てのひら)で、「見えない机」を押して、
ボディを伸びるようにすれば、
上半身は垂直に伸びていきます。
天井から、帽子が吊り下げられていて、
その帽子に、下からアタマを突っ込む
(掌で見えない机を押すことによる動作)
ような感覚を持つことによって、
ボールの上で垂直に立つことが可能になります。
移動するときは、掌を、見えない机を
斜め方向に押してやれば、
反対方向にボディが進みます。
つまり、掌(てのひら)の変化よって、
「ボディの動きを創り出す」ということ。
----------
日本の社交ダンスのプロ教師が、
いままで、どのような教え方をしてきたか?
「4タンス理論」をベースにして
歴史を振り返れば、いろいろ見えてくるように思います。
ここで次回予告です。
「女性のホールド」は、昔から大きく変化しています。
昔は、女性も垂直に近いホールドでした。
でも、今は、左上に大きく伸びています。
左腕に伸びている女性のネックは、
「天井からの糸に、アタマが吊り下げられてる」
イメージなのでしょうか?
それとも、
「天井からの帽子に、下からアタマを突っ込む」
イメージなのでしょうか?
女性のホールドの原点ですね。
「教える側」の認識が、間違っていれば
習う方の女性は、理解することができません。
さて、正しいのは、どちらでしょうか?
「女性に教える側の立場」で考えてみましょう!
|