日本のプロ教師は、よく
「一歩一歩、足の上に乗って進め!」
という。
結果、すべての生徒はその通り実行して、
ドツボに嵌まるパターンがある。
左足の上に乗って、
右足の上に乗って、
乗って・乗って・乗って・・・・
と教える。
結果、足の裏の「べた踏み」で
カラダを前後に進めたり
足の裏の「ベタ踏み」で
カラダを捻って回転したり。
多くの生徒は、そう理解する。
左足で、ベタ踏み
右足で、ベタ踏み
ヒールを持ち上げて、ライズ!
それが「社交ダンス」の基礎だと思い込む。
つま先を持ち上げて、ヒールから着地
そのあと、足の裏全体で、ベタ踏み
これを「フラット」だと教える!
そして、ヒールを持ち上げて、ライズ。
後退は、足の裏が観客に見えるように着地し
素早く、足の裏全体で、ベタ踏み
そのあと、靴のヒールで、床を踏みつける。
スタンダードを教えるプロ教師の8割は、
そう教えてるはずだし、
スタンダードを習う生徒の9割は、
(特に、ダンス歴の長い人のほとんど)は
そう理解して、そう覚え込むはず。
田舎だと、これと違う動作をする人は、
確実に、その地域から叩き出されるし、
地元で、習う先生がいなくなって
ダンスを続けることができなくなる。
田舎でダンスを続けたければ、
足の上に乗って・乗って・乗って。
足の裏は、ベタ踏み・ベタ踏み・ベタ踏み
これが、「社交ダンスの絶対条件」になってる。
「日本の社交ダンス」は、それでいいのかもしれないけれど
「世界の社交ダンス」は、そうなっているのだろうか?
日本の「これからの社交ダンス」は、これでいいのだろうか?
バレエや、ストリート系ダンスでは、
こんなのは、絶対にあり得ないだろうから
バレエや、ストリート系ダンスの経験者なら
こんな教え方をすれば、辞めていくだろう。
なぜなら、彼らは、足の裏の「フラット」を、
靴のヒールの部分が、床に僅かに接する状態
だと認識しているハズだから。
足裏「フラット」で、回転すると、
ボディが超安定した状態で回転が出来、
回転終了時に、ブレーキが掛かるようになった。
・・・とか、
足裏「フラット」で前進・後退すると
ボディが安定して大きく進めるようになった
...とか、
そのいう人の、安定する時の「フラット」は、
「靴のヒールの部分が、床に僅かに接する状態」
を維持している立ち方(足の裏の使い方)のはず。
断じて、「足の裏のベタ踏み」では無いはず。
バレエやストリートダンス経験者は、
「足の裏のベタ踏み」を拒絶すると思います。
何も知らない初心者なら「足の裏のベタ踏み」で
ボディのふらつきは止まるけど、だからといって
「足の裏のベタ踏み」が「正しい」とは限らない。
だけど、多くの「社交ダンスのプロ教師」は
(都会の上級プロは、さすがに違うだろうけど)
「フラット」=「ベタ踏み」との認識の元で
多くの生徒に、社交ダンスを教えているはずだし
多くの生徒は、そう認識してると思われます。
結果、全国至る所で、
「乗って・乗って・乗って」の号令が掛けられ、
「ベタ踏み・ベタ踏み・ベタ踏み」
な社交ダンスが踊られる。
「しっかり乗れ」が「ベタ踏み」だと思い込んでいるから
誰も、それが不自然だとは思わない。
バレエやストリートのような足の使い方は出来なくても
「ベタ踏み」なら、誰でも出来る。
だったら、みんなで楽しく集って、
「ベタ踏み・ベタ踏み・ベタ踏み」
な、社交ダンスやっていれば、
みんな平等、だれも落ちこぼれたりしない。
これは、これで、楽しいかもしれない。
だがしかし、
そこに「将来性」はあるのだろうか?
ほんとうに、それが、
「正しいダンス」と言えるのだろうか?
ほとんどのプロ教師が
「フラット」=「ベタ踏み」だと、
生徒に教え込んでいる地方は
社交ダンスそのものが「絶滅」すると思う。
みんなで、「ベタ踏み」ダンスをやって、
みんなで、歳を取って引退。
高齢者の引退とともに「絶滅」する。
高齢者のあとには、何も残らない。
多くのプロ教師が、足裏「フラット」を
足裏「ベタ踏み」と勘違いしている限り
そんなところに、若い人は入ってこない。
...と、わたしは思う。
|