他人の言葉を、自分の都合のいいように解釈して
「自分は正しい」と思い込むケース。
社交ダンスでも、よくあります。
先生の言うことを、湾曲して解釈して
「おお、自分は出来ている」・・・と。
一つの言葉でも、いろんな受け取り方がありますが、
発信者が発した言葉を、
間違った解釈で「受け取ってしまう」
しかも、間違った解釈で、受け取った物を
正しい解釈でだとして、多くの人に広めてしまう。
間違った解釈が、一人歩きする...パターン。
わかりやすい事例があったので紹介します。
どこかの病院の記事らしいのですが、
新型コロナ「陽性者」≠「感染者」
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メディアによって「陽性者」と「感染者」が混同されて使用されていることです。
ニュース等で「新規感染者数」として示される数字。
実は厚生労働省や東京都のホームページでは「陽性者」として公表されている数字です。
「陽性者」の中には無症状の方も大勢います。
この方々は厳密に言うと「感染者」ではありません。
普通のカゼやインフルエンザも同じですが、ウイルスが体内に侵入し、増殖して初めて「感染」が成立します。
人間には外敵から身を守る「免疫機能」があるので、仮にウイルスを吸入したとしても必ず感染するわけではありません。
しかし新型コロナの診断に用いられるPCR検査は、粘膜にウイルスが数個でも付着していれば「陽性」になることがあります。
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↑国語の勉強の教材みたいな文章ですね。
(コミュニケーションの勉強になります)
この記事、「間違ったことを言ってない」けど、
「誤解を与えやすい」という点では「要!警戒」です。
誤解して解釈する読者が出てくる。
誤解して解釈した人が、
そして、誤解した解釈を広めようとする。
どこが「要!警戒」なのでしょうか?
「無症状の感染者っていうのは、実在しない」
・・・という「間違った意味」に、この文章を
受け取ってしまう人がいるだろう
・・・ってこと。(問題アリアリ)
この文章の「危険性」は、
文章をよく読めばわかります。
冷静に文章を読めば、こうなるはず。
・PCR検査では、粘膜にウイルスが数個でも付着していれば「陽性」になることがある
→陽性者としてカウントされても感染者とは限らない。
・ウイルスが体内に侵入し、増殖して始めて「感染」が成立します。
→ウイルスが体内に増殖したら「感染者」だ!
ここまでは、全員が、同じように捉える。
これだけなら、「誤読」は生じない。
問題(要!警戒)は、この部分。
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> 「陽性者」の中には無症状の方も大勢います。
> この方々は厳密に言うと「感染者」ではありません。
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の部分で「誤読」の可能性が高くなります。
この意味を「正しく」読めば、
「PCR陽性」かつ「無症状」のパターンでは
体内で増殖していなければ「感染者ではない」し
体内で増殖していれば「感染者」に該当する
・・・という意味に、なるはずです。
つまり、この文章、
症状が出てようが、無症状だろうが
ウイルスが体内で繁殖していれば「感染者」
だということを、言ってるはず。
ところが、この部分を読んだ「読み手」は
【新型コロナウイルス感染者(無症状病原体保有者)】
は、「感染者」には該当しないんだぞ!
無症状の感染者なんて、この世に存在しないんだ!
無症状の人まで感染者扱いするやつは、間違っとる!
そして、多くのマスコミは、ウソをついている
...というふうに、解釈してしまう可能性が高い。
無症状の感染者は、
新型コロナウイルス感染者(無症状病原体保有者)
であって、「感染者に含まれる」はずなのに、
誤読する人は、それを否定する・・・・と。
WHOの文章を引用した表現だと、
世界保健機関(WHO)は「新型コロナウイルス感染者のうち4割ほどが無症状の感染者からうつされている」としています。
となり、
無症状の人で、体内で増殖している人は「感染者」として扱われていることがわかります。
他人の文章を読んで、引用するときは
湾曲して伝えないように、
最新の注意を払って、引用したいものです。
ダンスも同じですね。
先生に習ったことが、湾曲して伝わったら
どんどん、カオスな状況になっていきます。
同じ文章を読んでも、解釈が違う。
解釈が違う人同士で、喧嘩になる。
ダンスでも、よくあることです。
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