社交ダンスの理論は、「4スタンス理論」を越えている。
だから、「超!4スタンス理論」。
今回は、スタンダードの女性のホールドについて、
「4スタンス理論」を使って、紐解いていきます。
まず、「つま先立ち」。ライズの姿勢を取ります。
そこから、アタマを左の方に伸ばしていきます。
やることは、それだけです。
バランスを崩さずに、アタマが左に動けばOK。
社交ダンスの超!初心者でも、簡単にできます。

まず、【右】上半身が垂直に伸びている姿勢から、
「てのひらを変化させず」に、
アタマを、少しつづ、左に動かしてみてください。
アタマが、足の真上にあるときは、安定感は抜群だけど、
アタマを左に反らしていくと、どうなるでしょうか?
静止は出来ても、動きを加えるとバランスが崩壊します。
次に【左】の前傾姿勢から、
てのひらを変化させて、てのひらでバランスを取りながら
アタマを、少しづつ、左に動かしてみてください。
「てのひらの変化」でバランスを取ることができれば
左胸が前に出て、アタマは左に伸びて行き、
左の骨盤の上に、右の肩甲骨が乗っかります。
「女性のホールドのべース」となるべきなのは、
【左/B】【右/A】どちらの立ち方でしょうか?
次に、手足の連動についての考察です。
垂直に立っているときは、クロスタイプでも
パラレルタイプでも、安定して立つことができます。
「どちらのタイプも優劣無し」かもしれません。
では、「女性ホールド」を想定した
アタマを左に伸ばした姿勢ではどうでしょうか?
「斜めになったパラレル」は不安定であり
「右腕と左足を引っ張り合うクロス」
の方が、有利だと思われます。

以上の点から「女性のホールド」を
てのひらの変化で、考察した場合
垂直に「つま先立ち」した姿勢から、
「てのひらのパワーライン」を、
A2→B1→B2 の順に変化させながら
アタマを左に伸ばしていく
のが、理想だと思います。
足の裏の重心バランスでは
A2:つま先側・外側 パラレル
↓
B1:ヒール側・内側・パラレル
↓
B2:ヒール側・外側・クロス
という変化を与えながら、
アタマを左にそらしていけば、
アタマを左に置いた状態で、
安定した動き出来るように思います。
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昔の「男性も女性も垂直に立つ」踊り方においては、
わざわざ、こんなことをする必要はなく
プロ教師は、「Aタイプ」の垂直立ちだけを、
教えていればよかったはず。
(Bタイプを排除して、Aタイプだけの集団作り)
でも、「30年前の常識」が、
いまの女性のホールドにも通用するのか?
といえば、かなり怪しいと思います。
田舎のダンスは、昔も今も変わらない。
だんだん、ガラパゴス化していきます。
才能のある若い人が、昔の先入観によって
どんどん潰されていく。
それでいいのでしょうか????
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