初心者、というか未経験者が入ってこないダンス界には、未来が無い!
そこで、社交ダンス未経験者にむけての「気になる授業」。
今回は5回目。
昔の「ダンス未経験者」が見た、社交ダンスの入り口
今の「ダンス未経験者」が見た、社交ダンスの入り口。
前回使った3枚のパネル。
今回は、社交ダンス界の全体像ではなく、
「ダンス教室の小さな窓から見える、限られた景色」
という狭い視線で、ダンス界の変化を見てみましょう。
今回は、小学生では無理。多分、無理
高校生くらいなら、わかるかな。
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まず、昔の社交ダンス。
地方都市にも、たくさんのダンスホールが乱立していた。
すべてのダンス愛好者がダンス教室に通っているとは思えず、
ダンスホールでダンスをはじめ、ダンスホールでダンスを覚える人が、多かったのではないかと推測できます。
●まずは、昔の構図。
このような図にしてみると、人の流れがわかりやすい。
下等な小汚いダンスホールの連中と差別化し、
上級ダンス民になりたい層がダンス教室に向かう。
そこで、ダンス教室は、このように言いました。
うぉ~ぉ、ダンスホールの方(方角)から、たくさんの人が歩いてくるぞ!
なになに、正しいダンスを教えて欲しいだと??
もう、満員だけど、そこまで言うなら、教えてやるわ!
それにしても、おまえら、ひでぇ踊りだな。
●時代が変わる。暗くて3蜜のダンスホールが廃れ、
公民館パーティや、広い体育館でのパーティが主体となる
次々に、ダンスホールから、ダンス教室に押し寄せる人たち。
ダンスの底辺層を「誰でも踊れる形」で健全化&標準化させれば、
初心者がどんどん増えて、日本がダンス大国になると考える。
そこで、ダンス教室は、このように言いました。
おっかしいな! 最初は、どんどん人が増えていった。
メダルテストで、競争させたら、大好評だったよな。
だけど、最近、入ってくる人が減ってきたぞ!
おぃ、そこの勧誘部隊、紹介料を倍にするから、
公民館行って、めぼしいヤツ、引っこ抜いてこい!
●メンバーが引き抜かれ、補充されない公民館パーティ。
最終的に、どうなるか?
未経験者の入り口が「実質的に閉鎖」され、
若い人からやめていく社交ダンスの底辺層。
ダンス教室を批判する声も、聞こえるようになってくる。
そこで、ダンス教室は、このように言いました。
おい、そこの下手くそ! なに、批判してんだよ。
おまえらみたいな下手な踊りは、ダンスとは言わんのじゃ!
まぁ、そ~ゆ~ことがわからん奴らには
「噂の10年100万円コース」
これ、大人気だからな。
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ダンスホール全盛期は、
めっちゃくちゃな人も多かっただろうけど、
そのうちの一部は、「何か」に気づいて、
ぐいぐい成長していったはず。
しかしながら、
健全化と同時に行った「標準化」によって、
底辺層は、すべてが「初心者レベルで横並び」。
ダンスホールしか知らない人たちからすれば、
ダンス教室の「メダルテスト」が憧れだったかもしれない。
だけど、今は、その面影が無い。
いつまでたっても、未経験者の「入り口」を塞ぐ弊害に、
まったく、気づこうとしない日本の指導者たち。
この状況に及んでも、現状が見えていない指導者たち。
暗く汚い、めちゃくちゃな踊りのダンスホール。
そこから健全化と標準化を行った、公民館パーティ。
どれだけ「素晴らしいダンス界」に成長したというのだろうか?
「芸能人」をみて、ダンスを始めても、
ほとんどの人は、芸能人にはなれない。
マンガを読んで、ダンスを始めても、
ほとんどの人は、漫画の主人公にはなれない。
じゃぁ、なにを目標にして、社交ダンスを始めればいいのか?
「ダンス教室のホームページ」の中から、見つけてください。
何度も、ダンス教室のホームページを眺めていれば、見つかるはずです。
未経験者が習い始めるためのヒントは、そこにあるはずです。
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