先日、手持ちのスマートフォン、2台を売却した。
どちらも中古A評価で、1万円と9000円。
(最近、中古の買い取り価格が上がってます)
これで、スマホの「断捨離」が、出来ると思った。
精神的な迷いがある時は、断捨離して、身を引き締めようと思った。
ダメだった。
電気屋にいったら、スマホが「1円」で売っていた。
「1年半使って1万円で売った」スマホより、
新しくてハイスペックなスマホが「1円」で売っていた。
これは買うしか無い! 「1円」で買ってしまった。
その瞬間、「スマホの断捨離」は、失敗に終わった。
・・・この話、一見、単純そうだけど、奥が深い。
なんの条件も無しに「1円」で売るはずがないのだから。
関心のある人は、「それ、なんという機種」とか気になるだろうし
関心の無い人は、「1円で買えて良かったね」で終わる。
関心の有無、着目点の有無で、感じ方が変わってくる。
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ここで、社交ダンスの話。
一般的なダンス(特に、社交のスタンダード)は、
「手足」から動くか、「ボディ」から動くか、
どちらが正解でしょうか?
...という、設問があったとする。
ムーンウォークの場合は、
手首・足首を固定して、かかとの高さを変えずに、
てのひらと、足の裏を変化させる。
そうすることで、骨盤をスムーズに動かしてく。
骨盤の上に載っているボディは、一緒に動く。
ムーンウォークで、設問に答えるとすると
「手足から動かす」が正解だけど、
「手足の一部」は、動かしてはいけない!
ボディは、動きを感じながら、全体(すべて)が動く。
注意書き必須。
「一言では語れない」ところが、面白いところ。
70歳から始める、まったくの初心者には、
「スタンダード(ワルツとか)の基礎」を、どう教える?
(A)片方の足の「太もも」を持ち上げてやれば、
「足全体」を持ち上がるので、
おなかが前に出て、ボディが前に進む。
(B)ボディコンタクトと称して、おなかを出せば
ボディが前に進んでいき、重心が動く。
結果、「太もも」が持ち上がりやすくなる。
たぶん、こんな感じで、いいんじゃないだろうか?
じゃぁ、どっちが正解か?
どっちも、動きはシンプル。単純明快。
「手足が先」でも「ボディが先」でも、どっちでもいいし、
どっちでも、楽しく踊れる。
ただ、
(A)派の生徒と、(B)派の生徒で、議論すれば、
(A)か(B)、どちらかに「正解」がある思い込む
....という点。「設問」が思考を止める。
思い込んだ瞬間から「奥の深さ」が見えなくなる。
「教える」ってことは、どういうことなのか?
「教えることの奥深さ」を追求していくと面白い。
たった一つの「簡単な設問」に答えるだけでも、
これだけの説明が必要になってくる。
それが「社交ダンス」の奥深さであり、
無理に単純化しようとすると、その時点で進化が止まる。
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