日本のスタンダード種目は
「床を蹴っ飛ばして進む」派と
「床を蹴ってはいけない」派が
激しく対立している。
「床を蹴るな、床を押して送り出せ」
という指導者は「蹴る」派に含める。
なぜ、対立するのか? といえば
蹴っても蹴らなくても、踊れるから。
床を蹴る(床を押して送り出すのも含む)は
初心者から、チャンピオンまで
子供から、社会人、高齢者まで
だれも平等に「同じ基礎」で踊れる。
だけど「床を蹴らない」踊りは難しい。
「床を蹴って進む」先生を探すのは、すごく簡単。
床を蹴って進む生徒が習っている先生は
床を蹴って進む踊り方をしている。
実際「床を蹴る」先生は、たくさんいる。
だけど、
「床を蹴らない先生」を見つけるのは難しい。
田舎だと「見つからない」可能性もある。
この先生は「床を蹴っていない」。
だから、おそらく、この先生から
「床を蹴らずに踊る」を取得すれば
上達する・・・と思う。
なぜ、この先生は
「床を蹴っていない」といえるのか?
答えは簡単。
物理的に、はっきり言えること...
「斜め上」に向かって、床を蹴ることは出来るけど
「斜め下」に向かって、床を蹴ることは出来ない。
床を蹴って、「斜め上」に進むことは出来るけど、
床を蹴って、「斜め下」に進むことはできない。
冷静に考えれば、「当たり前」のことだけど
「床を蹴る」ことを覚えてしまうと、
その当たり前に気づかない....
見ての通り、この先生の動きは、
足を開いた姿勢が、一番、姿勢が低い。
「斜め下」に向かって、
足を伸ばしながら、足を開いている。
そして、斜め下に向かって進んでいる。
だから、この先生は「床を蹴ってない」
それを証明するのは、超!簡単。
この動きは、
「床を蹴らずに、体重移動する原理」
を知ってる人なら、理解できるはず。
だけど、普段から、床を蹴っとばして
斜め上に体重を移動させながら、
足を開いて踊ってる人には、、
いくら説明しても、理解出来ないはず。
説明しても、理解出来ない指導者は
ぶち切れる! 沸点が下がる!
耳を塞いで、人を締め出そうとする。
違いは歴然! 単純明快!
わかりやすい! 典型事例、
原理というか大前提としては、
両方の膝の曲がり具合を比較して
支え足(サポーティングフット)の膝は曲がり、
動く足(ムービングフット)の膝の方が伸びる。
あくまで、これが基本。
筋肉の使い方としては、
膝にくっついている「大腿四頭筋腱」を意識し
それにくっついている「大腿四頭筋」を収縮。
そして、左右両方の大腰筋を均等に使う。
クソ難しい筋肉の名前を連呼する社交ダンスのプロ教師は、
「大腿四頭筋腱」なんて、絶対に口にしないはず。
「蹴るダンス」をやるときには、使わないから!
この先生と同じ動きが出来る先生がいたら
その先生は、本物だと思う。
なぜなら、これが出来る先生は、
「床を蹴らない踊り」が出来るから...
日本では、こんなこと、出来ても出来なくても
「指導者資格」は取れる。
床を蹴っても、蹴らなくても、
おばちゃん集めて、商売ができる。
「床を蹴る踊り」の方が、受けが良い。
床を蹴る先生に、3千万円使って
30年習い続けたとしても、
「床を蹴らない動き」は、取得できない。
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