山形から youtube の動画を発信されている、
ダンサー裕美先生の動画。 これの「新企画」が面白いので、便乗してみましょう。
題して、
『「プロが教えないダンステクニック講座」をプロが教えちゃうって話』に、
パーティ主催者のわたし「山象」が異議を唱えるって話。
だな。
今回のテーマは、「しぼる」「ねじる」「ひしゃげる」という行為です。
金沢正太氏の「セットアップ原則」を紹介してます。
紹介しているほんの中には
互いに(ねじりパンのように)互いにボディを右回転させ、ねじるように からませる(絡ませる)
と書いてあります。
うまく踊れないヤツは、棒のように立ってるんだ。
カラダを「ねじる」というテクニックを知らないから、上手に踊れないんだ!って具合。
果たして、そうなのでしょうか? やってみれば、わかります。
こんなホールドで、右足を前に出したら、思いっきり「内股」なります。
右足を前に出すときに、「ねじれ」が解けて、右足を真っ直ぐに出すことができないはずです。
右足が、内股になって、右足のつま先が、「時計の2時の方向」を向いてしまいます。
ふつうに考えて、こんなの、ありえないです。
「血のにじむような厳しい練習」を繰り返せば、「ねじれ」を作りながら、まっすぐに右足を
出せるようなるかもしれませんが、これが現実的とは思えません。
でも、練習を繰り返せば、お互いが「右のおなか」どうしを押し付けあって、
「二人のボディが絶対にはなれないボディコンタクト」を作ることができるかもしれない。
じゃぁ、裕美先生は、どのように解説してるでしょうか?
2分53秒のところから、見てみましょう。
そもそも、「正面を向いたところから、右にねじっている」のではない!
(先生に「背骨を伸ばして、真っ直ぐ立て」と教えられて、そのとおりに踊ってる
はカップルは、「馬さん」と「鹿さん」のペアだってことなのかもしれない!)
「左にねじっている」姿勢からスタートして、そこから「右にねじるんだ!」という説明。
おいおいおいおい! いくらなんでも、ないだろ!!!!
答えは、5分36秒あたりから
大きな花束を右胸に抱きかかえたとき、アタマは左に伸びて、カラダが「左にひしゃげる」。
花束を運ぼうとすると、左肩が前にでて、こんどはカラダが「右にひしゃげる」。
ほんとうに、こういうのが、社交ダンスの基本動作なのか?
そんなの、習ってねぇぞ!!!
いや、この「ねじれ」とか「ひしゃげ」こそが、CBMの正体なのか???
5分50秒あたりから、
「人間の骨格は左にひしゃげている」
「左にひしゃげて、左にひるがえっている」
とか言ってる。
カラダの力を抜いて、ボールの上に、真っ直ぐに立った姿勢ではダメなのか?
説明は続く。
7分42秒からの「アナトミー・トレイン」という本。
基本になっている「左にひしゃげた姿勢」は、
左の背中(左肩甲骨~頸椎あたり)の筋肉を、緊張させながら収縮させる
ことによって、左肘を(左肩の高さまで)持ち上げようとすることで、
左腕全体がが後方に下がる(左腕のテイクバック?)時の動きだと思われます。
この「左にひしゃげた姿勢」から、「右へのねじれ(ねじりパン)」を作るのは
9分27秒からの説明。これが最重要ポイント。
カラダの(内臓よりも)前側にある筋肉、「左肩」から「左胸」経由で「右の骨盤」と
つながっている筋肉。
この「斜め(たすきがけ)の筋肉」を、少しづつ収縮させることによって、
カラダに「右のねじれパン」のような状態を作っていく。
そのとおり・・・かな。
ねじれパンをイメージして「斜めの筋肉」を収縮させると、きれいなホールドが作れる。
うまく踊れない人は、「ねじりパン」状態を作らずに、真っ直ぐ正面を向いたまま
この「斜めの筋肉」を収縮させようとする(無意識にこの筋肉が収縮する)ので、
結果的に、左の骨盤が吊り上がって「左足がぶらんぶらん」なホールドになり、
左足でしっかり床を踏むことができなくなる。
この「斜めの筋肉」は、左肘を持ち上げて動いていれば、無意識に「収縮」するので、
収縮を利用して「右のねじりパン」のような「ねじれのある状態」を作る練習をしましょうね!
正面を向いたまま「収縮」すると、左の骨盤が吊り上がって、姿勢が崩れてしまいますよ。
・・・という話だな。
「完璧!」「さすがプロ!」「まったく、そのとおり」と言いたいところなんだけど、
この「斜めの筋肉」を使ってしまうと、「インナーマッスル」が機能しなくなる。
だから、ついつい使ってしまう、この「斜めの筋肉」を封印して、
「この斜めの筋肉を使わないようにする」ことこそが、インナーマッスルを使った
社交ダンスの「原点」じゃないかと、わたし(山象)は考えたりする。
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