今から9年前、「リチャード・グリーブ」という外国人の動画を探していたけど、見つからなかった記憶がある。 名前も、すっかり忘れていた。
9年ぶりに、探してみたら....出てきた。
これは、すごい!! 必見です。
1982年第3回栄光へのステップ(日本インターナショナルダンス選手権大会)ゲスト デモンストレーション ワルツ リチャードグリーブ & ジャネットグリーブ組
「無敵と言われたモダン(スタンダード)ダンスの世界チャンピオン! 」とか書いてある。
ボディ運びが、ものすごく滑らかで、静粛そのもの。
それでいて 無駄な加減速が全くない!
個人的に、この年代のダンスは見てないけど、「日本の古株のプロ教師」が模範にしているのって、この人のダンスなのかな??
悪い言い方をすると、この外国人の劣化コピーが、昔の日本人の踊りとか...(失礼!、でも模範にされる本家は、やっぱりすごい!)
このワルツのオープニングの振り付け、田舎の発表会では、誰かがマネしているような... あっ、おおもとは、これだったのか!みたいな。
で..... デモを見てから、このレクチャー動画。
1分26秒からのところで、「ドライブ」とか言ってる.
このレクチャー、わたしは、こう解釈する。
ボディを、右足の直上まで前進させて、
ドーンと右足の上にボディを乗せても、
ボディは沈まずに、自然にドライブがかかる。
右足の土踏まずが変化して、ボディは沈まず
床を踏むことで、左の骨盤が前に進む...と。
これを「ドライブ」というのであれば、
わざわざ、ボディを右足の直上まで運ばなくても
両足を開いて右足が着地した時点でドライブは掛かる。
むしろ、右足の直上は「最悪パターン」になる。
わたしには、そう見える。そう解釈する。
だけど、日本のプロ教師は、この動画に対して、
まったく違う解釈してるはず。
ボディを、勢いよく右足の直上まで移動させて、
右足の直上で、思いっきり床を踏み込んで
左足は、ビンビンに伸ばしてたまま。
両足で、直角三角形を作った姿勢こそが、
「ドライブ」の基本なのだと......
日本のプロ教師が書いた著書や、雑誌の記事を詠む限り
多くの日本人プロ教師は、そのように解釈しているような気がする。
まったく同じ、短い一つの動画をみても
見る人によって、まったく違った解釈、
まったく違った体の動きになるんだよね。
実際に、リチャード・グリーブのデモをみても、
右足の真上まで突っ込んで、
ボディを沈ませてドライブかけたりとか、
そんなこと、やってないし...
でね.... なんで、こうなった?? って話。
今と違って、昔は「プロ教師」が絶対だった。
たとえ、プロ教師の解釈が間違っていても
そのプロ教師に逆らったら、ダンスができない。
古株のプロ教師が、間違った解釈をしたら
その間違った解釈で踊る奴だけが生き残り、
その間違った解釈に疑問を持った人は
「ダンス界から追放される」ってことだよな。
おそロシヤ! プチ~ンと消される一つの命!
社交ダンスが風営法から除外された後、プロ免許を取得した先生は、「好きな先生に習えばいい」とか、そんな認識なんだろうけど、それ以前のダンス界は、古株教師は絶対だから、古株教師に疑問を持って、ダンス人生そのものをメチャクチャにされて消えていった人も少なくないんじゃないのかな。
風営法と、古株教師の絶対権力。
プチ~ン!と消されて、おそロシヤ! 合掌!
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