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いわゆる「日本の社交ダンス」には、たくさん難しい用語が溢れていますが、
「漢字」の用語は、コテコテな先入観が入り込んでいて、カオス状態になっていることが多いと思います。
長い間、社交ダンスをやっていて、今になって、ようやく理解できたのは
多くの「日本のプロ教師」の指導の原点とも言える、
「中間バランスを通過して踊りなさい」
「中間バランスを意識して、中間バランスの瞬間を大切にしなさい」
という、発想の出発点が、なんなのか?ということです。
そもそも「中間バランス」というのは、難しく考えるまでもなく、
(大きめの歩幅で)普通に歩いているのを考えてみれば、解けてくる話。
「右足が前・左足が後ろ」であっても、「左足が前・右足が後ろ」であっても、
2本足で歩いて入れば、かならず、両足に体重が分散する瞬間があるはずです。
その瞬間を「中間バランス」と呼ぶのだとすれば、話は簡単。
こんなの、当たり前のこと。 でも、それだけ???
壊れている時計でも、1日2回、正しい時刻を表示します。
絵に描いた時計も同様。
「6時」を描いた時計は、午前6時と午後6時に正しい時刻を表示します。
縦の棒すべてが「正しい時刻を表示する時計」になってしまいます。
「ある一瞬だけ正しい時刻を表示する時計」が「良い時計」なのか???
そんなものに、なんの意味があるのでしょうか?
「一日2回、一瞬だけ、正しい時刻を表示する壊れた時計」と同じように、
「ほんの一瞬だけの中間バランス」という、日本の社交ダンスの指導。
なんか、馬鹿げてると思いませんか?
なんか、矛盾していると思いませんか?
多くの「日本のプロ教師」が考える社交ダンスの出発点は
「一瞬の中間バランス」以外、ほとんどの時間は「片足で立っている」
という発想から、すべてが始まっているということです。
両足を揃えた姿勢から、片足を持ち上げて、持ち上げた足を伸ばす
両足体重、片足体重、片足体重・・・・・・・片足体重、片足体重、片足体重
そして伸ばした足のヒールを床に着けた瞬間だけが、両足体重の「中間バランス」
その後は、後ろ足を揃えていくときも、片足を浮かせて
片足、片足・・・・・・・片足、片足、片足 です。
これを見れば、一目瞭然なのですが
太腿(ふともも)を持ち上げている間は、典型的な「片足体重」です。
太腿を持ち上げながら、足を動かしているときは、支え足に体重が集中して
「支え足から離れたくない!」という意識が働きます。
そして、一瞬だけ、太腿(ふともも)を持ち上げていない瞬間があります。
その瞬間だけが「中間バランス」です。
だから、その「太腿を持ち上げていない瞬間」を大切にしましょう・・・・と。
「中間バランス」という考え方の根底あるものが、なんなのか
わかってしまうと、あまりに単純すぎて、馬鹿馬鹿しくなってきます。
こんな変な動き、普通に歩いている時には、あり得ない動きです。
普通に歩いている時よりも、退化した動きのように思います。
社交ダンスを学ぶ上では、先生の口から「漢字」の用語が出てきたら要注意。
たいていの場合、「コテコテのこじつけ」の、間違った指導になってるから。
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