社交ダンスは女性のホールドは、かなり特徴な姿勢なので、
「無理矢理に作られた、合理性のカケラも無い、苦しい姿勢」
のようにも思えてしまうけど、考え方を変えれば、
「合理性を追求した結果、辿り着いた、超!合理的な姿勢」
だとも考えられる。
人間のカラダで、「重い塊」部分は? というと
一つ目は、「脳ミソ」もしくは「脳ミソを含めたアタマ」の部分。
もう一つは、右の腹部に、逆三角形に居座っている「肝臓」という臓器。
社交ダンスは、「アタマ」と「肝臓」どちらでバランスを取るかで、踊りの基礎が変わってくる。
これを検証するために、まず、日本で社交ダンスが大流行した頃のホールドを確認します。
NHKの趣味講座の篠田学先生。 競技会も同じ姿勢で踊ってるはず。
昔の女性のホールドは「垂直」で、「アタマ」は両足の真ん中
日本の社交ダンスの基礎は、当時からほとんど変わっていませんので、「男女とも、女性の姿勢が垂直なホールド」をベースにして、ダンスの基礎が作られている・・・ということになります。
この踊り方は、
背骨を垂直に伸ばし、「アタマ」を「カラダの真ん中(骨盤の真上)」において
膝と足首の屈伸によって、「足で、アタマを含む上半身を運んでいく」
という踊り方が、前提になっているように思います。
ところが、最近の踊りは、女性の「アタマ」が、どんどん左後方にあります。
「アタマでバランスを取って踊る」のが基礎であるならば、あまりに不自然で、あまりに非合理的なように思えてきます。
でも、もうひとつの重い臓器である「肝臓でバランスを取りながら踊る」という考え方でm
「ネック(くび)を左後方に伸ばすホールド」を考えていくと、女性のホールドは完璧でアリ、超!合理的な姿勢であるように思えてきます。
大きくて重たい、しかも伸縮しない、逆三角形の「肝臓」という臓器に対して
「肝臓の下からと、肝臓の上から、挟み込むように『力』を加えてやる」
と、カラダ全体の安定感が飛躍的に高まり、カラダ全体の微震動が激減します。
ネックを左の伸ばせば伸ばすほど、肝臓を上から押す力が強くなるので、
安定感は増してきます。
大きくて重い「肝臓」という臓器を、中心にバランスを考えていくと、
女性のホールドの変化は、「合理性を追求した進化」だと言えるように思います。
試しに「肝臓」という「臓器の重さ」が、社交ダンスのバランス感覚において、重要であることを証明するためには、「左右対称の女性のホールド」を作ってみれば、わかります。
ネックを右に伸ばした、通常とは逆のホールドでは、前進後退もやりづらいですし
ナチュラル系ターンも、リバース系ターンも「極めて不可能に近い」と思います。
ネックを左に伸ばしたときには、スムーズに回転できることを考えれば「社交ダンスは肝臓でバランスを取っている」と考えることができるはずです。
だがしかし、
日本では、ほとんど例外なく、檜山先生が教えているとおり、
「頭の重みは左へ、骨盤の重みを右へ」
という考え方で、女性のホールドが作られているように思います。
結果として、多くの女性は「アタマは、左に居なければならない!」という使命感で、必死にバランスを取りながら、アタマが真ん中に寄ってこないように「こらえている」ように思えます。
どうでしょうか?
社交ダンスは、いろんな踊り方、いろんな考え方があって、いいと思います。
だけど、日本の教え方は「頭の重みは左へ、骨盤の重みを右へ」に統一されているのが現状です。
それで良いのでしょうか? それが「絶対的に、正しい」のでしょうか??
それ以外の考え方は、「すべて間違いであり、排除されるべきモノ」なのでしょうか?
女性のホールドの作り方に、疑問を感じている人、疑問を感じているプロ教師の方、
ネット上で自分の意見を言える人は、日本中に、一人もいないのでしょうか???
|