映画『Shall we ダンス?』(シャル ウィ ダンス?)
公開は、1996年(平成8年)1月27日。
監督は、周防正行。主演は役所広司と草刈民代。
この映画を見て、社交ダンスを始めた人が、
どれくらいいたのか? 主となる年齢層は?
この映画を見てダンスを始めた人のうち、
ダンスを続けている人は、何割くらいで
ダンスを辞めてしまった人は、何割くらいか?
これを考えていくと、「あること」に気づく。
主役の役所広司さんは、1956年1月1日生まれ(64歳)
映画が24年前だから、当時40歳。
主役と同年代(±5歳)の人の多くが、映画をみて
ダンスを始めたとすれば、現在59~69歳。
実際、安価なダンスパーティなどを見渡してみると、
この年代は、多数はとは言えない。
現在のダンスパーティの主流は、概ね70歳以上の
人が圧倒的多数であることを考えると、
この映画「shall we dance?」の普及効果は、
かなり怪しい・・・・ということになる。
そう考えると、日本の社交ダンスは、
「映画が始まる前から踊っていた世代」
(当時ダンスホールで楽しんで踊ってる人たち)
現在も「主流」だと考えるのは妥当だと思います。
映画を見てからダンスを始めた人の多くは
社交ダンスの世界に馴染めず「辞めていった」とか、
あるいは、一部が「競技ダンス」に転向したとか、
いずれにしても
「映画を見てからダンスを始めた人」の多くは、
今のダンス界に根付いていない・・・と思われます。
もし、1996年の 映画 shall we dance ? によって
ダンスブームが起き、
大量に新しい人が増えたのであれば
「大量の人が辞めていった」ことになります。
大量の人が、社交ダンスを辞めていった。
(一部の人が、競技選手という形で、ダンス界に残った)
これ、いったい、どこに問題があったのか???
教える側の「ダンス教師」が、映画のブームに浮かれて
「初心者を始めとする、底辺層の変化」に無関心だった
ことに原因があるように思います。
ダンス教師と呼ばれる人は、ダンスホールや安価な
ダンスパーティなどの変化に、「想像を絶するくらい」
無頓着で、何も知らない人が多いのが現状。
映画を見て、ダンスを始めた人はたくさんいたけど、
それまでのダンス界の常連と一緒に、踊ることが出来なかった。
そして、多くの人は、社交ダンスを辞めていった。
残ったのは、映画が出来る前からいる年配の常連。。。。
数々の悲劇がおきていても、ダンス教師は、それを知らない。
パンがないなら、ケーキを食べればいいじゃないか?
多くのダンス教師は、ダンス界の悲惨な現状を知らない。
|