***** 違う説明図を掲せてしまいました。訂正して再投稿します *****
今回も「諸行無常」のカテゴリーで行ってみましょう!
今日の日本の社交ダンス界において、「初心者に人気」な教室なんて、実在するのか?
「初心者に人気」なサークルとか、「初心者に人気」なカルチャー講座とか、
今時、そんなものが実在するのだろうか? そんなツッコミは無視して、先に進む。
「初心者」が少ないと言っても、その少ない「初心者」は、特定のサークルや、特定の教室に集中する傾向があるだろうし、少なくとも、ダンス全盛期には、「習いたい!」と言う生徒が多すぎて、希望者を収容できないくらいの「初心者に大人気の教室」や「初心者に大人気のサークル」というものが、いくつか実在したはずです。
ここで考えてみたいのは、次々にクチコミで広まっていく、「初心者に好まれる教室」「初心者に好まれるサークル」があるとすれば、そのサークルや教室には、、なんらかの「人気の秘密」というものがあったはずです。
多くの人を引き寄せるには、いったい、どんな秘密があるのでしょうか?
たぶん、答えは、ここにあるはず。
社交ダンスでは、ホールドの作り方を工夫すれば
「膝が上がらず、体重が両足に掛かるホールド」も「膝が上がって体重が後ろ足に集中するホールド」も、どちらのホールドも作ることが可能です。
ところが、日本人の体格の関係で、後者の方が「圧倒的に簡単で、圧倒的に受け入れやすい」であろうことが、予想できます。
冷静に考えてみればわかりますが、「初心者に人気」というか、「シロウト受けする」のは後者です。
多くの日本人の特性に合わせた踊り方、日本人に特化したカラダの動きを教える教室やサークルがあったならば、そこに、多くの人が集ったであろうことは、容易に想像できます。
教え方としては、
まず「左足の太腿を持ち上げて、右足(片足)でしっかり立ってから、左足を伸ばす」
次に「右足の太腿を持ち上げて、左足(片足)でしっかり立ってから、右足を伸ばす」
これを繰り返すように、生徒に反復練習させればいい・・・ということになる。
つまり、「膝を持ち上げる(ニーアップ)と言うことは、太腿を持ち上げるという意味だ!」
「太腿を持ち上げれば、膝はいくらでも高く上げることができる」という特性を生かした、
ほとんどの日本人が「自分なら出来る!」と感じる踊り方を教えればいいわけです。
日本人向けというか、日本人に有利な踊り方なので、クチコミで、初心者が集ります!
この図で言う、【赤】のフットワークが、ダンスを始めてどれくらいで出来るようになるか?
足腰の力の強い男性、日頃から足腰を鍛えている男性ならば、ダンパーティやサークルで、3年くらい踊っていれば、姿勢を崩さずに踊れるようになるんじゃないかと思います。
そして、5年もすれば、女性に「こうやって踊るんだ!」と言って、教えるようになる。
女性は、ハイヒールを履いて踊るので、なかなか、自分の足で立つことが難しい。
そんなところに、男性が「タダ(もしくはタダ同然)で、教えてあげるよ!」とか言おうモノなら、
多くの女性は、願ったり叶ったり。
クソ高いレッスン料を払って、プロ教師に習っても、ちっとも上手にならない。
タダで教えてくれる優しい男性がいるなら、ついていきます!.....みたいな感じ。
そういう女性、たくさんいます。
70歳前後の「一般男性」についていく、20~40歳台の女性はたくさんいます。
何故、多くの女性は、年配の「一般男性」についていくのか????
ほとんどのプロ教師は、その原因を、理解していない。
初心者の多くは、「社交ダンスの基礎は、誰に習っても同じ」だと思い込んでいる。
プロ教師も、一般男性も、高齢者も、みんな「基礎は同じ」だと、思い込んでいる。
だから、タダで教えてくれる男性についていく、女性がたくさんいる。
これが、実情だと思います。
実際、多くのプロ教師は、そこらへんの一般男性と同じ踊り方を教えているのだから。
でも、現実は違う。世の中には、それとは違う踊り方が存在する。
比較対象として、下の【青】の動きをみれば、違いは一目瞭然。
実際には、基礎というかスタート地点で、【青】と【赤】は違っている。
正しい社交ダンスを教えるべきプロ教師が、【青】と【赤】では、基礎が根底から違ってることを、教えていれば、大奥の「初心者」のとるべき行動は、変わってくるはずです。
だけど、多くのプロ教師は、【青】と【赤】の違いを違いを教えない。
【青】より【赤】の方が圧倒的に有利なら、どうどうと【赤】の優位性を説けば良い。
だけど、【青】に対する【赤】の優位性を解いたプロ教師は、知る限り一人もいない。
ダンスの全盛期に、多くのプロ教師が、初心者ウケする【赤】の踊りを教え続けたことで、
「初心者をかき集めて、やりたい放題、ボロ儲けした」けれど、
youtube の動画が出てくるようになってから疑問を持つ人が増えてきた
・・・というのが真相だと思うけど、違うかな???
少なくとも、一世代前の多くのプロ教師は【赤】の踊りを、徹底に教え込んでいたはず。
厄介なのは、多くの生徒は【赤】が「世界共通の模範的な踊り」だと、信じ込んでいること。
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