社交ダンスの世界では、少し前まで、ミルコ・ゴッゾーリというイタリア人が世界チャンピオン、つまり「世界で一番上手な人」という扱いになっていました。
だがしかし、日本国内においては、ミルコの踊りにあこがれる人、ミルコの踊りを目指そうという人は、極めて少数派のような気がする。
「ミルコの踊りが出来なくても、せめてミルコの踊りの真似(マネ)をしよう」という人は、皆無に近かったのではないでしょうか?
プロ教師も、アマチュア競技選手も、パーティで遊んでいる人たちも、日本人は、誰も世界最高峰の踊りを模範としない。世界最高峰の踊りを目指さない、世界最高峰の人のマネをしない。
都会のことは知らないので断言はできないけれど、日本の僻地(?)「石川県」においては、ミルコの踊りは「アウト・オブ・眼中!」。誰も感心を示そうとしなかったように思います。
ミルコ・ゴッゾーリの踊り、特にナチュラル系は、特徴があるので
日本の多くのプロ教師によって、ミルコの踊りを徹底的に排除されてきた
というのが、「誰もミルコの踊りマネしない」原因のような気がします。
どうでしょうか?
ナチュラル系ターンに入るとき、左肩を低くして、直線的に右足の上を通過して、左足が着地する前後で、大きく回転する。 これをやろうとすると、普段とは違うテクニックが必要になる。
これが日本のプロ教師の反発心を煽って、ミルコの踊りを排除する原因になったように思います。
断言はできませんが。。。
ミルコのナチュラル系(左肩を低くしてターン入って、右足を通過)が、日本のプロ教師から拒絶される理由は、おそらくこんな感じのような気がします。
1.日本のプロ教師は、複雑な筋肉の名前を、念仏のように唱えながらダンスを教える。
「○○筋と○○筋と▲▲筋を伸ばして、■■筋を縮めて、カラダを伸ばせ」みたいな感じ。
いくら正確に筋肉を伸縮させても、個別に筋肉を操作していたのでは、ミルコの踊りは再現できない。
2.日本人には、「飛行機ぶんぶん の法則」が染みついていて、そこから抜け出せない。
飛行機が旋回するとき、機体を内側に倒しながら旋回する原理。これをスウェイだと教えている。
つまり、ナチュラル系ターンは、内側にカラダを倒す(右肩が低くなる)と教えているので
「飛行機ぶんぶん の法則」に反するミルコのナチュラル系の踊りは、受け入れられない。
3.日本のプロ教師が教える「内臓を引き上げて、二階席を見て踊れ!」という指導方法では
絶対に、ミルコの踊りのマネは出来ない。やろうとしても失敗する。
内臓を引き上る意識で、左肩を低くしたた、その時点で時点で、バランスを崩してしまう。
日本のプロ教師は、ミルコの踊りを拒絶する理由は、こんなもんでしょう。
でも、
ミルコの踊りは、好き嫌いがあると思うけど、例え死ぬほど嫌いであったにしても
日頃から「○○筋と○○筋と▲▲筋を伸ばして・・・」とか言ってるプロ教師は、
ミルコのナチュラル系の筋肉の使い方を説明すべきだと思います。
世界チャンピオンのカラダの動きを説明できないのであれば、日本のプロ教師がお得意な
「○○筋と○○筋と▲▲筋を伸ばして・・・」
とか、そんな教え方が根本から破綻しているわけでして・・・・。
どうでしょうか?
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