社交ダンスの高齢化、および衰退。
地方の社交ダンスは「自滅」するのも時間の問題か。
なんで、こうなった?
こういうときは、自分が知らない「歴史」を勉強する。
そして、間違っても良いから、自分で考えてみる。
全盛期の「過去」と、衰退が加速する「今」を比較する
●社交ダンスの全盛期にあったであろうアイテム
(あ)夜中に人が集る 暗~いダンスホール。
ダンスホールで、常連客にダンスを習い、
プロの先生には一度も習ったことがない人たち。
(い)初心者大歓迎の 公民館ダンスサークル。
面倒見の良いダンス愛好者が、近所の会員を集め
1回○○円で先生を雇い、集団レッスンを受ける。
(う)プロ教師免許を持ったダンス教室
教師免許のない一般のダンスに対して、
ダンス教師の教えるダンスは「完璧に正しい」とされた
「全盛期の人の流れ」を予想してみる。
ダンス入門は(あ)(い)の人が多かったであろうこと。
そして(あ)(い)から始めた愛好者の「何割か」の人が、
(う)ダンス教室に、移動していった思われます。
要は、ダンス教室が、わざわざ、初心者を募集しなくても、
ダンスホールや公民館ダンスからの「引き抜き」によって
どんどん生徒を増やして行った...であろうという点。
プロ教師は、ヨソからの「引き抜き」に関してはのプロ中のプロ。
「まったく未経験者を集める」ことに掛けては、三流以下??
● 衰退しきった「今」お現状は、どうか?
純粋なダンスホールと呼べる場所は、ほとんど無いし
あっても、カップルばかりで、練習場化してる。
まったく未経験な人が、ダンスホールに飛び込んで、
そのへんの常連客に習いながら、覚えていく人など皆無に近い。
「地域の世話役」みたいなおじさん・おばさんが、
周囲の人を集めて、先生を呼んできて、みんなで仲良く
同じことをする、いわゆる「公民館ダンス」も、衰退している。
プロ教師は、ヨソからの「引き抜き」をして生徒を増やそうとしても、
「引き抜く対象」になる活動は、そもそも絶滅寸前だし、
プロ教師が、無理矢理、教室に勧誘しようとしても、
「引き抜こうとする人」そのものが、ほとんどいない。
本来なら、ダンス教室・もしくは、プロ教師が
大々的に、ダンスの未経験者を集め、最低限の基礎を教えて
ダンスパーティなど「大勢で楽しく踊れる場所」へ
ダンス愛好者をアプローチしていく必要があります。
そうしなければ、確実にダンス界は潰れます。
この、社交ダンス界における大きな変化に、
「プロ教師」と呼ばれる人は、気づいていない。
非常に悲しいことですが、紛れもない現実でしょう。
じゃぁ、なぜ、多くのプロ教師は、こんな重要な
「情勢の変化」に、気づかないのか???
プロ教師と、一対一で、本気で話をして
プロ教師の本音を、聞いてみるのが一番だと思います。
そして、プロ教師に、「ダンス界の現状」を
理解して貰う必要があるように思います。
全盛期は、
未経験 → ダンスホール・公民館 -(一部)→ ダンス教室
という流れだったが、今は
未経験 → ダンス教室 (一部)→ ダンスパーティなど
という流れに変わっている。
プロ教師が、真剣になって、いくらかのカネを投資して、
「ダンス教室」に来る初心者を増やす努力をしない限り、
ダンスパーティなど「楽しく踊る場所」に集る愛好者は
永久的に増えないってこと。
繰り返すけど、じゃぁ、なぜ、多くのプロ教師は
初心者を増やす(未経験者を、大量に教室に呼び込む)
努力をしないのか?
それは、多くのプロ教師は、時代の変化に気づいてないから。
プロ教師のアタマの中は、
ダンスホールとか、ダンスパーティとか、公民館とか
正規のダンスを習ったことのないダンス愛好者がたくさんいて
そういう人たちを、「引き抜いて、育てる」のが、
ダンス教室や、プロ教師のお仕事だと、思い込んでいる人が
多いんじゃないのかな。
それ、違うんだわ! そういう時代じゃないんだわ!
都会のプロ教師は、一部、気づき始めているんだろうけど、
田舎のプロ教師は、死ぬまで、気づかないのかもしれない。
今の状況に、希望がある? 未来がある?
そんなもん、無い!
カネを使わずに、さっさと、辞めたモン勝ち!
ズルズル引っ張っていても、傷つくだけ。
多くのプロ教師が「考え方」を変えない限り、
ダンス愛好者だけの力では、どうにもならん。
いつでも「楽しいダンス」が復活出来るように、
復活の準備だけはしておくのが良いと思います。
「未経験者のダンスの入り口」は、
プロ教師が教えるダンス教室だけに絞られているのが
現状なんだから、プロ教師が考え方を変えない限り
社交ダンス界は、ぶっ壊れるのは時間の問題。
もしかしたら、プロ教師の何人かが、
「時代の変化」に気づいたときには、
社交ダンスの将来に希望の光が見えてくるかもしれない。
その日のために、「復活のための勉強」だけは、
辞めずに、コツコツと続けておきましょう。
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