ダンス音楽のCDを購入して、音楽編集ソフトで長さの編集をやっていると、編集の波形に、2つのパターンがあることに気づきます。
どちらも、聞いたときに「同じ音の大きさ」に聞こえるように、音量を合わせると、こんな感じになります。
下のワルツの曲は「いわゆる正当派」かな。
音の大きな、瞬発的なピークが、何カ所も存在します。
上のサンバの曲は「海苔音源(のりおんげん)」とか言われてるヤツ。
瞬間的なピークを「ぎゅーっ」と圧縮して、音のピークを抑える処理をしてあります。
波形が、綺麗にカットされた長方形の「海苔」に見えるので、「海苔音源」と呼ばれているようです。
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どっちがいいのか?
人間の耳は「大きな音の方が綺麗に聞こえる」という習性があるみたいで、
「たとえ音の大きな部分を圧縮処理をして音を劣化させてたとしても、できるだけ全体の音を大きくして収録したCD」のほうが売れるらしく、社交ダンスのCDにおいても、圧縮処理をしたCDがたくさんあります。
ところが、ダンスの練習などでは、いろんな曲を順番に流しますから、その際、
「すべての曲で、音のだいたいの大きさを揃えて、順番に流す」
ということをすることをします。
そうすると、無理やり圧縮処理した曲よりも、圧縮しない曲(素のまま)のほうが、綺麗に聞こえます。
このあたり悩ましい問題です。
社交ダンスのCDにおいては、ラテン種目のCDは「海苔音源」が多いです。
ワルツの曲は「心の底まで染み渡る、綺麗なすがすがしい音」なのに、
ラテンの曲は「ただうるさいだけの、耳障りな音」みたいに感じることがあるかもしれない。
そんなときは、その耳障りな音は「海苔音源」の可能性があります。
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