昔の社交ダンスは「暗くて狭いダンスホール」で、
足の踏み場もないような、芋の子を洗うように密集した場所で、たくさんの人が踊っていた。
そんな場所でのワルツを踊ろうとしたら、
前後に大きく進めないから、音楽に合わせて「ボディを上昇させる」のが基本となる。
男性は、如何にして、女性をしっかり立たせておいて、
女性のボディを「上昇」させることが出来るか???
好む、好まざるに関わらず、それが「踊りの基本」だった気がする。
四方八方、人がいるので、「音楽に合わせて大きく横に伸びていく」ことなんて、できないわけでして、
他人にぶつからずに踊るためには、音楽に合わせて「上」に伸びていくのが、社交ダンス...
そんな感じのおどりが、社交ダンスの基本、ワルツの基本。
社交ダンスのプロ教師が教える社交ダンスの基礎も、そんな感じになってたと思います。
今の社交ダンス(というか、これからの社交ダンス)、明るく広い場所。
思う存分「音楽に合わせて、横に伸びていく」ことが可能な環境。
そんな環境で踊る時、なにを「踊りの基礎」としていくか?
ダンス教師は、このあたりを、どう教えていくか...だと思います。
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