「視線の変化」というのは、社交ダンスやってる人は、ほとんど話題にもならない。
(武道とかやってるひとには、とても重要な要素のはず)
で・・・、今回の検証は、ナチュラルターンの比較。
ミルコ と シンキンソン の「顔の向き」が違います。
「競技会のジャッジは、どんなところを見てるだろうか?」
ってことを考えながら、両者の「視線の違い」について考えていくと
面白そうです。
「両目で同じモノを見てる」か、「両目で違うモノを見ている」かで、
カラダの動きのいろんな部分に、変化が現れてくるからです。
↑ミルコ(ぎりぎりまで、顔の向きは変わらない)
↑シンキンソン(回転に合わせて顔の向きを変える)
どっちも世界最高峰なので、優劣は付かない。
「好み」でいいと思います。
問題なのは、この違いを、どう解釈するか? です。
●ふたりとも「左目と右目は、常に同じモノを見ている」とすれば、
「顔の向き=視線の向き」なので、「視線の違い」を推測するのは簡単です。
・ミルコは、両目で壁斜めを見ていて、急激に右に視線を変えてる。
・シンキンソンは、回転に合わせて、視線を右に変化させている。
「顔の向き=視線の向き」なら、初心者でも説明可能です。
だが、しかし....
●ふたりとも「左目と右目で、違うモノを見ている」とすれば、
「顔の向き」だけで、視線を判断することはできません。
両者とも、左目は左横を広角、右目は進行方向の見てると仮定すると
・ミルコは、左目の視線そのまま、右目の視線を右に変えている。
・シンキンソンは、左目の視線を右に変化させて、右目の視線に被せている。
とうことになり、「視線の線の違いの説明」は。かなり難しくなります。
説明できたとしても、出来たとしても、あくまで推測の域です
ここで問題です。
ミルコやシンキンソンの視線は、どれでしょうか?
左目と右目で、同じモノを見てると思いますか?
左目と右目で、違うモノを見てると思いますか?
日本の社交ダンスの場合、初心者の頃に
「下を向いて踊ってはいけません」と教えられるので、
無意識に「問答無用で、左目と右目で同じモノと見て踊る」
ことが、叩き込まれていくような気がします。
だからといって、初心者と同じように、世界チャンピオンが
「左目と右目で同じモノと見て踊る」かといえば、
そうとも限りません。
左目と右目で、「同じモノを見る」か「違うモノを見る」かで、
カラダの動きは、大きく変わるのであれば、
競技会のジャッジは、そのあたりの違いを、見逃さないはずです。
趣味としてダンスをやってる人は、
「オレの視線はこうだ! 他人の視線なんて知らん! 終了!」
でいいと思います。
他人の視線なんて、考えるだけ時間の無駄、自分は自分でいい!
でも、競技会のジャッジやってる人は、どうだろうか???
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