タンゴという種目は、謎が多いです。
両足を揃えて立ち、右足を少し後ろにスリップさせる。
(右足を持ち上げて、後ろにずらすのでは無い)
それが出来たら、1歩目、左足を前に出す。
左足を出す場所は、右足の前方。右足の延長線上。
ここまで出来れば、「タンゴ」という種目の特徴の「80%」を理解したと考えて良いのかもしれない。
『「左足を、右足の前に出す」それだけでしょ。そんなの、簡単!簡単!』とか、思ってはいけない。
「両足を揃えた姿勢」から、
「左足を、右足の延長線上に出す」
のであれば、誰がやっても大差ない。
誰もが、似たような動きになる。
だけど、タンゴは、そうじゃない。
右足を、スリップさせ、少し後ろに引く。
そうすると、「右足の前に出す」というか、
「右足の延長線上」の定義が変わる!!!
「壁に面して(壁に足を向けて)」立って、
右足を「スリップ・バック」させたとき、
「右足の延長線」は、どの向きなのか?
【A】【B】の延長線上は、壁方向
【C】【D】の延長線上は、壁斜め方向。
じゃぁ、ここから
「左足を、右足の延長線上に、出しなさい」
と言われたとき、左足は何処に置けばいい????
「左足、CBMPに前進」とか言うのは簡単だけど
右足スリップ・バックによって、CBMPが変わる。
【A】~【D】のいずれも、「左足、CBMPに前進」という条件をクリアーしている。
どう考えても、「左足の動かし方」は、同じとは言えない。
タンゴの1歩目、つまり左足を、「壁斜め」に出していきたいとき、
スリップバックをする前の、両足は、どの向きにして立てば良いか?
【A】【B】は、「両足を揃えた時の足の向き」と同じ向きに進んでいくので、
壁斜めに進みたいときは、「最初に両足を、壁斜め向けて、足を揃えて立てば良い」。
となり、
【C】【D】は、「両足を揃えた時より、45度、左」の向きに進んでいくので、
壁斜めに進みたいときは、「最初に両足を、進行方向よりも45度右。つまり、壁に向けて、足を揃えて立てば良い」。
ということになる。
日本のプロ教師が教える社交ダンスにおいては、
【A】~【D】のどれが「タンゴの基礎の基礎」だと思いますか?
教えてる先生なら、当然、
なにが正解か、当然、おわかりですよね。
プロ教師の資格をもっているひとが、
こんな「初歩的」なところで、間違った答えを言ったら
まじで、クビ飛ぶぞ! (教師免許・永久剥奪だな)
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