これは「ルンバウォークの基礎」なのか?
昨日の続きです。
ダンス教室に、ダンスを習いに行って
「ダンスの基礎を、教えてください」
と言ったとき、
プロ教師が出してくる「基礎」がこれ。
【3】で右足の直上にボディをおいて、
左足の足の甲を伸ばし、足の裏を垂直に立て、
左足全体を、ピン!と後方に伸ばす。
【3】~【5】では、ボディは完全に一旦停止!
右足は、骨盤の重みで床を踏み込み
左足の足の裏は、垂直に立てたまま
「膝から下は斜め!」をキープして、
左膝だけを、前方に引っ張り出す。
ボディを右足の直上に置いて、一旦停止して、
左膝を前に出せば、右の骨盤は自動後退する。
生徒:本当にそれ、ダンスの基礎なんですか?
先生:教師免許に準拠した、ダンスの基礎だよ!
生徒:なぜ、右足の直上で、一旦停止するの?
先生:強く床を踏んで、左足を動かすためだ!
生徒:外国人トッププロも、一旦停止してる?
先生:一旦停止? やってるわけ、ないだろ!
生徒:それじゃ、基礎が違うってこと?
先生:基礎は同じだよ!基本は床を踏んで進む。
生徒:先生の言ってること、わからない!
先生:上級者は、右足直上じゃなくても床を踏めるの。
移動中に床を踏み続けるテク、持ってるの。
だから、右足直上で、止まらなくていいの。
生徒:そのテク、「ダンスの基礎」じゃないの?
先生:それは「基礎」じゃなくて、テクニック!
生徒:.....
先生:あなたは、右足の直上でしか、床を踏めないの。
だから、右足の直上で一旦停止するの。
右足の直上で、停止して、しっかり床を踏むの。
一旦停止して、左の膝を前に出せばいいの。
生徒:それじゃ、上級者と同じ踊りにならないよ。
先生:ダンスの基礎は、しっかり床を踏むこと。
右足直上で、止まって、床を踏めばいいの。
それで、「基礎が出来てる」ことになるの。
生徒:じゃぁ、基礎じゃなくて、テク教えて!
先生:そんなテク、今のあなたには、無理です。
右足の直上で、床を踏んで一旦停止して、
ヒールを持ち上げて、床を蹴って進めばいいの。
生徒:.....
生徒:出来なくてもいいから、上級者のテク教えて
先生:だって、あなた、言ったでしょ!
自分は、A級にならなくてもいい。
それなりにダンスが踊れればいいって。
生徒:確かに、そう言ったけど....
先生:だったら、右足の直上で一旦停止して
左膝・左足を動かせば、それでいいの。
それで、基礎が出来てることになるの。
生徒:.....
ラテン・スタンダードに限らず、
日本のプロ教師が教える社交ダンスは、
支え足(サポーティングフット)の直上にボディを置いて、一旦停止
なんだわ....
当然のごとく、これでは、
ボディが止まったり、動いたりするんで、
それを回避するために、
支え足を床を蹴る動きを「送り足」
カラダを左右に捻るのを「CBM」
だと教えてたりする。
多くの生徒は、これは「すごい!」と
感動の涙を流して、先生を絶賛する。
ただし、
上級者には、そんなふうには、教えないし
若い人にも、そんなふうには、教えない。
一般のダンス愛好家が、それに気づくまでに、
10年の年月と、最低でも100万円レッスン料(お布施)が必要になる。
気づいたときには、「時すでに遅し!」となる。
当然、教える側は、そんなこと知ってる。
だけど、誰ひとり、本音は語らない。
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