祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。奢れる人も久からず、ただ春の夜の夢のごとし。猛き者も遂にはほろびぬ、偏ひとへに風の前の塵におなじ。 『平家物語』第一巻「祇園精舎」より
人気ブログランキングのトッププロのブログを観ていると、イギリスで開催された『UKオープン』に酔いしれている感じがする。幸せいっぱい、胸いっぱい、なんの危機感も感じない。
勝手に盛り上がって、勝手に余韻に酔いしれるのもいいけれど、ほんのの一時でいいから「日本の社交ダンス」の実情を観て欲しい。そして「日本の社交ダンスが置かれている問題点」に気づいて欲しい。
イギリスの競技会で勝ち残るような人は、こういうのは知っているはず。
でも、日本で社交ダンスを習っている、大多数の人は、これを知らない。
「一流」と呼ばれるプロ教師は、この事実を、どう受け止めて、どういう行動をとるべきなのか?
西洋人と同じ踊りをするためには、「膝が上がらないホールド」を作れば良い。
膝を上げようとすれば、足が前方に進んでいき、重心が前足に乗ってくる(両足に体重が分散)
ところが、日本人の大多数は、「膝が持ち上がって、後ろ足に体重が集中するホールド」こそが「正しいホールド」だと教えられている。
そんな先生に習ったとおりに踊っていたのでは、いくら練習しても、勝てるわけがない。
社交ダンスの素質がある「有能な社会人」が100人いたとしても、大多数の初心者は「膝が高く持ち上がるホールド」を教えられる。 当然の如く、若い人が育つはずがなく、どんどん衰退していく。
「社交ダンスをやってみたい!」という夢と希望に満ちた初心者がいたとしても、
プロ教師から、「膝を高く持ちあげて、後ろ足でプッシュしながら、カラダを捻って進める」日本のプロ教師独特のコテコテ・ホールドを、徹底的に叩き混まれたら、夢と希望はどうなるか?
本気で「上」を目指そうとする人がいても、パートナーがいなくて、練習すら出来ない状況になる。
ダンスを辞めるか、床を蹴りまくる「最悪な踊り」に慣れていくかの、2者択一。
今『UKオープン』の余韻に酔いしれている、一流のプロ教師は、日本のトップに立ちながら、日本の社交ダンスの現状を全く、理解していない。
国民が大地震に見舞われて、生きるか死ぬかの状況下で、大宴会をしている指導者みたいなもの。
国民の間に疫病が大流行して、多くの人が感染してるのに、それを隠蔽する指導者みたいなもの。
なぜ、トッププロは、日本の社交ダンス愛好者の現状を、見て見ぬ振りをするのか?
日本の社交ダンスの現状を放置して、UKオープンの余韻に酔いしれるのか?
ブログランキングやってて、UKオープンのことを書いているプロ教師の先生ににお願い!
ほんの少しの時間でいいから、「日本の社交ダンス」の現状を観て欲しい。
お願いだから、「日本の社交ダンスの将来」について、考えながら、ブログを書いて欲しい。
はやく、なんとかしないと、日本の社交ダンスは、地方から次々に崩壊していく。
追 記
| 日本中のプロ教師を敵に回すようなこと、どんどん書いてたら、近いうちに、ブログランキングでも干されそうだな? まぁ、孤立して踊れなくなるのは、慣れっ子になってるから、それでもいいけど。
日本のプロ教師が、生徒を育てようとしないから、日本の社交ダンスは衰退してきた。
風営法で「教師免許のない人は教えてはダメ」というルールを作っておきながら、肝心の「教師免許のある人は、生徒を育てようとしない」
人が減る・減る・減る、そして崩壊する。
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