ダンスの初心者の「ドタバタ劇」みたいなのは、
いろいろあるわけで、なんともいえない「面白さ」があります。
その中で、向かい合った「初心者同士」で踊ると、
「何度も、相手の足を、踏んでしまう」
「自分の膝で、相手の足を、蹴ってしまう」
というのがあります。
どうせなら、いっそのこと
「相手の足を踏むゲーム」
をやったら面白いと思います。
1曲のうち、たくさん、相手の足を踏んだ人の勝ち。
踏まれた回数の多い人は負け。
いかにして踊れば、たくさん、
相手の足を踏むことが出来るか?
相手に足を踏まれないように
「逃げまくる」には、どうすればよいか?
ゲーム感覚でやると、面白いですよ。
慣れてくると、相手の足を踏まなくなる。
なぜ、相手の足を踏まなくなるのか?
どんな踊りをする人であれ、どこで習った人であれ
「10年間、ひたすら、相手の足を踏みまくる」
などということは、無いと思われます。
それは、慣れていくうちに、一人一人が、
足を踏まなくするための「理」
というものを、カラダで覚えていくから。
ただ、「相手の足を踏まないための『理』」
この「足を踏まなくするためのテクニック」と
いうのは、人によって違う。
で、「相手の足を踏まないための『理』」の違いが
人それぞれ(もしくは教える先生によって)
「まったく傾向の異なる踊り方」に伸展していく
ところが面白いところです。
こういうドタバタ劇は、ともかく面白い。
これこそが、ダンスの醍醐味。
踊る時に、下を見てしまう、おばちゃんがいる。
自分が教えてるわけじゃないので、
どうでもいいといえば、どうでもいいだけだが・・・
「なぜ、下を見るのか」と聞くと、
ダンスを始めた頃に、いつも相手の足を踏んで
しまっていたから、条件反射的に下を向いてしまう
・・・ということらしい。
たぶん、「下を見るな、上を見ろ」と叱られてるん
だろうな...と想像するわけだけど、
こういうおばちゃんと踊るのは面白い。
どうするか?
「オレの足、踏めるものなら、踏んで見ろ!」
とかいって、踊ってあげる。
踊る前に、軽い暗示(?)を掛ける。
「踏まれるような踊り方をする男はヘタクソだ」とか、
「上級者ってのは、絶対に、足を踏まれないんだ!」とか、
適当な(いい加減で、無責任な)ことを言っておく。
そして、おばちゃんに足を踏まれないように踊る。
ようするに、
「相手の足を、踏みたくても踏めない」
ならば、下を見なくてもよいわけでして...
あのおばちゃん、
しばらくあってないけど、どんな踊りしてるかな。
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