タンゴのホールドは、他の種目のホールドと、ちょこっと違う。
一言で説明すれば「コンパクト」。この一言に尽きる!
そんなことを、ホールのおばちゃん(おばあちゃん)が言ってたような気がする。
誰でもわかるように、順を追って説明してみる。
タンゴウォークは、アップダウン(ライズ&ロア)の無い、左カーブを描く。
これが、「コンパクトなホールド」になる、とても重要な要素
●まずは、アタマの体操。 言われてみれば・・・

クルマの車庫入れ。
前進もバックも、「左カーブでの車庫入れ」だけど、動きが違う。
前進とバックでは、タイヤの向きが違っている。
●タイヤの位置(足の認識)によって、基本概念が変わる・・・

2本足で立っている人間の「方向」を変えるのは下半身。
床についている2本の足によって、カラダ向きが変わる。
クルマで言えば、「向きを変えられるタイヤ」に相当する
「骨盤・股関節・そして2本の足」の位置が
「カラダの前方」なのか「真ん中」なのか「カラダの後方」
なのかの認識によって、カラダの動きが大きく変わってくる。
●男女のコンタクトを「2台の乗り物」で説明すると・・・

2台のクルマを向かい合わせして、動かしてみれば良い。
男女のボディが重なり合ってコンパクトになるコンタクトと、
男女のボディが、どんどん離れていく、接点がなくなるコンタクト
男女のボディで、押し合いながら、前進後退を行うコンタクト
方向をコントロールする下半身(骨盤・足)が、
カラダの前方にあるのか?、後方にあるのか?
踊る人の認識によって、コンタクトが大きく変わってくる。
本来、一番最初にすべきことは、「曲がる意識の確認」だと思うんだけど、
日本の「プロ教師」と称する人は、絶対にこの点に触れようとしない。
本来、この認識がバラバラの状態で、「団体レッスン」なんてものは
成立するはずがないし(先生と違う認識の人は、ほぼ確実に誤解する)
フィードバックを行わずに、不特定多数向けの「雑誌」や「動画」の
情報発信を垂れ流した場合には、さらに始末の悪い結果が予想される。
わたしは、ダンスを教えるときには、
「基礎」から丁寧に教えた方がいいと思います。
どうでしょうか?
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