先週の週末(土曜1日、日曜半日)は、外で仕事をしてたので、今日はお休み。
休みになると天気がよくなる。 悪循環! ほんとうに、いい天気ですね。
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社交ダンスには、いろんなドラマがある。
立場が変われば、見方が変わる。
・・・ということで、今回は「ダンス八景」の第5段。
最近は、インターネット動画の普及によって、世界チャンピオンの「超一流」の踊りや
日本チャンピオンの「一流のプロ」のレクチャーなどを、気軽にパソコンで見ることが
出来るようになりました。
世界チャンピオンや、日本のチャンピオンの動画をみて、勉強すれば、上手になれる。
すばらしい時代になったものです。
ネット動画で、「超一流」の踊り方を見て、「一流」のレクチャーを受ければ
地方にいる「二流プロ教師」や、二流プロに従事している「三流プロ教師」など、
ゴミ同様! そんなクソ教師はいらないんじゃないか・・・と思えてくる。
・・・・プロ教師にしてみれば、なんとも、やりにくい時代になったものです。
しかも、ダンスを始めて数年足らずの、自分のホールドも維持できないような
ブレまくりの踊りをする「脳みそが割れるようなヘタクソなヤツ」が、
ダンス動画で紹介してある、クソ難しいステップ(足形)を探し出してきて、
「○○先生は、○○というステップも知らないんですか! 知識不足ですね!」
とか、そういうことを平気で言い放つ、なんとも恐ろしい時代。
ここで、ダンス動画について振り返ってみることにする。
ネットのダンス動画が普及する以前は、高い値段でDVDを購入していた時代。
DVDの時代の前は、VHSのビデオテープの時代。
家庭用ビデオが登場したときには、VHS方式と、ベータ方式が競い合ってた。
ダンスのビデオテープで、ベータ方式のレッスンビデオ(録画じゃなくて市販品)
を持っている人は皆無と思われる。
VHS方式のビデオ(レッスンのビデオ・競技会のビデオ・デモのビデオ)を
持っている人はたくさんいるはず。
・・・ということは、社交ダンスのビデオ(動画)が普及したのは、ベータ方式
ビデオが廃れて、実質的にVHS方式に統一されたころだろうと想像できます。
それ以前から、ダンスをされていた方は、超一流や一流プロのダンスの動画を
ほとんど見ずに、ダンスの上達を目指してきたと言えるはず。
また、VHSのビデオ(動画)が普及する胃以前に「ダンスのプロ教師免許」を
取得した先生は、超一流や一流プロのダンスの動画をほとんど見ずに、
ダンスプロ教師免許を取得した・・・・とも言えるはずです。
いまでは、初心者の人を含めて、無料でみることが出来る「トッププロのダンス動画」
トッププロのダンス動画を見て、トッププロのマネをしながら上達していく時代。
無料動画が出回る以前に「教える立場」になった人たちとは、大きな違いがあるのかも
しれない。
無料のダンス動画を見た初心者が放つ、「この先生は、なにも知らない!」という言葉。
難しいステップ(足形)であったり、難しい背中の「筋肉」の名前だったり。
昔は「上級プロは、ナチュラルターンの3歩を取得するために、渡英(イギリス留学)する」
とか言われていたモノ。
今は、難しい足形や難しい筋肉の名前を知らないプロは、「何も知らない教師」と言われる時代。
時代は変わる・・・生徒も変わる・・・社交ダンスの常識が変わる。
「ダンスを教える人」にとって、嫌な時代になったものである。
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