今日は、「師匠と弟子」のお話。
武道の世界でも、将棋の世界でも「師匠と弟子」という間柄は存在するはず。
社交ダンスのプロや上級者の世界においても、「師匠と弟子」という間柄は存在すると思われます。
「師匠」というのは、「上級者だけが知っている技」を持っている人間を指し、
「弟子」というのは、自分の知らない技を、師匠から取得しようとする人間を指す。
師匠は、自分が死ぬ前に、師匠が持っている「技」のすべてを、弟子に教えようとするはずです。
苦労して覚えた「技」ですから、その「技」のすべてを弟子に伝えてから、死んでいく。
師匠が死ぬ前の枕元で、
「俺様が持っている技は、お前たち、弟子にすべて伝えたゾ!」
といって息を引きとる。 合掌!
弟子たちは、
「師匠に教えてもらった技の数々を、守り続けていくぞ!」
と、師匠の枕元で泣き伏せる。
素晴らしいドラマである。
本来、社交ダンスの師匠と弟子の関係は、こんなふうになるべきである。
だが、しかし・・・・・
「弟子」と呼ばれる生徒が、
「初心者のころに叩き込まれた、カチンかちんな、ど素人的な先入観」
を捨てきれず
「師匠がもつ、巧みな技」
を、受け入れなかったとしたらどうなるか??
師匠は、自分が持っている技を、弟子に伝授することが出来ずに死んでいく。
いくら、高度な技を持っていても、その技を弟子に伝授できずに死んでいく師匠
というのは、なんともいえないくらい哀れな師匠である。 情けない師匠である。
これから年末にかけて、ホテルの発表会とか、教室の技術発表会とか、いろいろあります。
社交ダンスの世界を、「師匠と弟子」という観点で眺めていると、面白そうです。
|