個人的に、社交ダンス(スタンダード)は、
男性よりも女性のほうが、圧倒的に面白い
・・・と思う。
今日は、「女性のホールド」の話をします。
女性の「左手の指」に、着目します。
女性のホールドは、垂直に立つのではなく、
ネック/首(及びヘッド/頭)を左後方に伸ばした姿勢です。
なぜ、こんな姿勢が「理想」とされているのか??
いったい、どうやったら、ネックが左後方に伸びていくのか?
それを未経験者に、その理由を「熱く語る」だけでも、未経験者は興味をそそる。
さらには、ダンス・スポーツ・武道武術を含めて
「動きの中で姿勢を作る」ということが、どういうことなのか?
絶好の研究材料になるはず。
「社交ダンスの姿勢」、もっといえば「社交ダンスの女性のホールド」の追求は、
人間のカラダの動きの研究」に役に立つはず。
なのに、なぜ、日本のプロ教師は、そういうことに関心を持とうとしなのか?
マジで、プロ教師の考えてることは、わからん!
プロ教師との対談の機会があれば、是非とも、聞いてみたい。
多くのプロ教師は、対談を、拒絶するだろうけどね。
-*-
ここからが本題。
女性のホールドで、ネックを左後方に伸ばしていく方法。
社交ダンスを習っているすべての女性は、その方法を先生に習ってるはずだし、
真っ先に、それを教えるのが「プロ教師のお仕事」だよね。
いろんな方法があるんだろうけど、わりと簡単な方法は
(女性の)左手の「人差し指」「中指」「薬指」のうち、
どれか1本の指を、前方に伸ばしていく...という方法。
これによって、太ももの膝に近い部分が、前方に押し出され
体重がヒールから、母指球(ボール)の上に移動する。
股関節を後ろに引いてやれば、ネックは左後方に伸びていく。
静止している状態であれば、左手の3本のうち、どの指を伸ばしていっても、
女性のネックは左後方に伸びていく。
動き(踊り)の中では、3本の指の「追いかけっこ」をさせることで、
ボディが運ばれていったり、ターンやライズが発生したりする。
例えば、ナチュラルターン(1-3)の後の、スピンターン。
女性の左手の人差し指で、中指を押し出すようにして、
中指を前方(少し外側)に押し出していくと
ネックが左後方に伸び、ボディがグイグイ前に出てくる。
左足が前方に振り出されて、左足が着地する手前で、
「左手の薬指が、進んでいる中指を追い越す」ようにして、
左手の薬指を伸ばしていく。
そうすると、右足にピボットが掛かって、ボディの向きが変わる。
この時に重要なのは、左手は、グーでも、パーでもなく、
全部の指を同じ速度で動かすのでは無く、
「一本の指だけを、前方に進めていく意識」。
おそらく、これで女性ホールドが作れるはずだけど、
「右手に割り箸」の概念で、右手からホールドを作ってしまうと、
「左手の3本の指の追かけっこ」が、出来なくなる。
左手のすべての指が、固まったように、いっしょにうごく、
右手の動きの左右対称形で、左手の指が動いてしまうので、
常に「左手の人差し指」が強い状態で踊り続けることになる。
数年かけて調べた結果、「左手の指の追いかけっこ」の感覚は、
「右利きの日本人」にとっては、「むずかしい」らしく、
しかも「詳しく説明しないと、まったく気づかない」らしい。
-*-
じゃぁ...ってことで、
プロ教師(元A級)が教える女性ホールドは、どうなのか?
こちらは、単純明快なので、初心者にもわかりやすい。
「さすがA級プロ」ってことで、多くの支持を集める方法。
女性は、胸を男性に押しつけるように強要し、
無理矢理にアタマを、左にそらせたまま踊らせる。
女性の姿勢が垂直になってきたら、男性は左手を使って
女性を叱りつけて、女性ののアタマを、左に遠ざける。
回転するときは、抱きつくように、二人がくっつける。
男性のボディから、離れるから、女性がネックが寄ってくるんだ!
「回転の時、女は黙って、男にボディくっつけとけや!」
という、素人でも理解できる、単純明快なダンスの原理。
そんなプロ教師(プロA級)の教えに逆らって、
女性のホールドは「左手の指」...とか言ってると、
当然、「地元から干される(排除される)」わけでして、
地元では、まったく、練習できないばかりか、
地元のダンス愛好者の多くから、敵対視されることになる。
ラテンだろうが、スタンダード(モダン)だろうが
それが「ダンス」と呼べるモノであるならば、
「手の指」の変化が、カラダ全体に波及するのが理想。
その自然な動きこそが「美しさ」のはずなのに、
「左手の指で女性ホールドが変わるとか、そんなヨタ話、絶対に認めねぇぞ!」
みたいな感じで、地域のプロ・アマ大連合を作って、
地位も権力も無い地元の一人のダンス愛好者を排除する。
高齢者が主導する形で「石川県全体がまとまる」ためには、
それがベストな選択肢なのかもしれないけど、
それが「誇りを持ったプロ教師のやること」だとしたら、
そんな世界に関わらない(社交ダンスをやらない)ことも、
一つの選択肢なのかもしれない。
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