昨日は、まったく書く気が起きず、2日遅れになってしまった。
先日、「ランニング・スピンターン」の動画を紹介したら
「どうやったら、大きなナチュラルターンが出来るのか?」
「日本人よりも、外国人の動画の方が、圧倒的に動きが大きいのは何故か?」
という質問が来た。
「多くの日本人プロ教師と、外国人では、根本的に、足の使い方が違ってるから」
と答えておいた。
日本人プロ教師の「断固として、他人の意見を聞こうとしない!」という態度を
変えない限り、日本の社交ダンスは、いつまでたっても変わらない。
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「日本の社交ダンス」におけるナチュラルターンの基本は、
右足(支え足)の上まで、上半身を移動させてから、
右足の足首と膝を曲げて、右足(支え足)で床を踏み込む(フットプレッシャー)
ここから、レッグスウィングの振り子運動を開始させるのが、基本動作。
その後、右足に体重を残しながら回転してから、両足のヒールを持ち上げてライズ
カウント3からの補助足による「助走」をして、カラダ全体に惰力をつけながら、
ナチュラルターンに入っていく。
補助足からの「助走」のパワーが、ナチュラルターンの大きさに直結している。
ところが、外国人の踊りをみると、まったく違うフットワークをしている。
スローモーションで見てみると・・・
カウント1の右足(支え足)の靴の踵(ヒール)の角が床に着地した直後から、
左足のレッグスウィングを開始している。
つまり、両足を大きく開いた時点から、レッグスウィングを開始して
両足を大きく開いた時点で、レッグスウィングを終わる。
言うまでもなく、こうした方が、スウィングによるカラダの動きは、大きくなる。
スウィングにおける動きは、あくまで「直進」です。
斜め下に向かって、「まっすぐ」にレッグスウィングすると、カラダの向きが
変わります。
「ナチュラルターン=回転動作」という意識を、捨て去ることが基本ですね。
あとは、この動画のダンサーは、補助足を2歩使っている点もポイント。
右足スタートで、カウント2・3で、右足前進・左足前進というふうに」2歩の
補助足を使ってる。
この「2歩の補助足」の使い方を。マネをしてみると良い。
たぶん、普段から、
「カウント3の補助足で惰力をつけて、ナチュラルターンに突っ込んでいく」
タイプの日本人ダンサーは、動画のような「2歩の補助足」に対応出来ない・・・
というか、「カウント2の補助足である右足を前に出すことさえ出来ない」人が
たくさんいるように思われます。 どうでしょうか? 試してみて下さい。
では、外国人の踊りのフットワークを理解するために、参考になる動画は
・・・というと、たぶん、これだな。やっぱり。
今、はやりの「DA PUMP」の「U.S.A.」。
この動画の1分21秒から始まる「インベーダー・フォーメーション」。
カニ歩き というか、横歩き というか、昔・昔、テレビゲームで流行した
「スペース・インベーダー」をマネした横移動。
これが、すごく参考になります。
足首と膝の筋肉が、曲がったり伸びたりしないように固定しておいて、
太ももの内側・表側の筋肉・・・というか「膝の上側と股関節を結ぶ筋肉」を使う。
外国人の社交ダンスは、ストリート系ダンスと同じ筋肉を使っているけど、
日本の社交ダンスは、ストリート系ダンスを、根底から拒絶しているってこと。
なので、日本人の社交ダンスの動画を見るより、ストリート系ダンスの方がを見て
目を慣らしてから、外国人の社交ダンスの動画を見たほうが、上達するような気がする。
このフットワークを応用して、大きなナチュラルターンを踊るには、
右足(支え足)の足首と膝が、ある程度曲がった時点で曲がった、足首と膝の角度を
固定して、足首と膝の筋肉を極限まで使わないようにしておくことが基本。
そして、「右足の膝の上と股関節を結ぶ筋肉」を上手に使いながら、左足のスウィング
を行う。
そうすれば、カラダを移動させながらのレッグスウィング(補助足の惰力で、
勢いをつけながら、突っ込んでいくのはNG)を行うときの基本は、
「支え足の足首と膝の屈伸(曲げ伸ばし)を行わずに、反対の足をスウィングさせる」
ことが大前提であり、言い方を変えると
「支え足の足首と膝を屈伸させると、支え足の上でのスウィングになる」
とも言える。
日本の社交ダンスは、初心者の頃から、「足首と膝の屈伸」を、生徒に叩き込むのが
「プロ教師のお仕事」みたいになっているので、その考え方を変えない限り
「永久的に外国人と同じ踊り方は出来ない」とも言える。
日本人のストリート系ダンスの動画は、「日本の社交ダンス」の矛盾に気づくために
とっても参考になります。
ダンスは、楽しく踊りましょう!
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