久々に、ダンスの動画の紹介です。
ぱいんはうす岸英明(金スマ社交ダンスのロペス)さんのカラダの動きが、どこから生み出された動きなのか、動画を見ながら、想像してみましょう。
「第1回TENGAイチ舞踏回」の動画。(女性役やってる)
アドリブで踊って準優勝なので、本気で練習すれば、もっとすごいはず。
「恋ダンス」
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「日本の社交ダンス」において、「ダンスの基礎」として徹底的に教え込まれるのが「ねじり倒す」「ひねり倒す」「ひしゃげまくる」の3種の神器です。
特にスタンダード(ワルツなど)では、CBMと称して、カラダを振り回す動きこそが、あたかも「社交ダンスの神髄」であるかのごとく、上手に踊るための高度なテクニックとして徹底的に指導されます。
肩を回転させたり、腰を回転させたりしようとすると、(物理でいう)慣性の法則によって、逆方向に回転しようとする部位が生じます。
(肩を「左」に回転させると、慣性の法則で、腰は逆方向、つまり「右」に回転しようとする)
そうやって、「ねじり倒す」「ひねり倒す」「ひしゃげまくる」ことによって、動きを作り出すことが「日本の社交ダンス」の基本だと、語り継がれています。
ところが、ロペスさんの踊りは、「ねじり倒す」「ひねり倒す」「ひしゃげまくる」の3種の神器を使ってないのです。
足の裏(つちふまず)から派生する動き、てのひらから派生する動きは、「ねじり・ひねり・ひしゃげ」の類を発生させないのですね。
一昔前なら、社交ダンスのプロ教師から、徹底的に虐められて、社交ダンス界から追放されることは必至。 公衆の面前で社交ダンスを踊ることなど、許されなかったでしょう。
バレエ(バレエの基礎を使うアイススケートなども含む)やストリートダンスの常識が、まったく通用しないのが「日本の社交ダンス」です。
スポーツ界の常識や、医学界の常識を、完全に否定して、メチャクチャな理論を振りかざすのが、日本の社交ダンスだったわけだけど、ロペスさんのような踊り方でも、「社交ダンス界から追放されなくなった」ということは、この業界も、少しはマシになったということなのかな。
時代も変わったモノです。
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