「目から鱗」という言葉がある。
実際には、あり得ない現象だけど、
なぜか、多くの人は一度は体験しているという不思議な現象。
生まれてから、一度も「目から鱗」を体験したことが無い人って、どれだけいるだろうか?
いたとすれば、その人は、凄い人だと思う。
じゃぁ、「社交ダンス」を学んでいる中で、「目から鱗」を体験した人は、どれだけいるだろうか?
初心者の頃から、マイペースでやってる人もいるだろうし、
「目から鱗」を体験して、学び方を変えた人もいるはず。
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日本人は、食事の際に「箸」を使う。
右手で箸を持ったときは、
人差し指を積極的に動かし、
くすり指は固定しておく
ところが、左手で箸を持ったときは
人差し指を、動かないように固定して
くすり指を積極的に動かす。
左右対称じゃないので、
右利きの人が、右手と同じ感覚で
左手で箸を持とうとしても、うまく持てない。
社交ダンス(スタンダード種目)のホールドは、
だれが考えたのか知らないけど、すごく面白いんです。
(A)左手の人差し指を積極的に動かしたとき
と、
(B)左手の人差し指を動かないようにしながら
左手の薬指を積極的に動かしたとき
では、
移動中のボディ挙動が大きく異なります。
特に、女性のホールドでは、この現象が大きく現れます。
でも、こういうの、右利きの日本人だけで集まって
社交ダンスの練習していても、
おそらく死ぬまで、誰も気づかないことでしょう。
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じゃあ、西洋人が左手で持つ「フォーク」では、
積極的に動かしているのは、人差し指? 薬指?
どっちを積極的に動かすかで、姿勢変わってきますし
ボディの動かし方も、大きく変わってきます。
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人間、若い頃や、初心者の頃は、
「目から鱗」に遭遇したときは、それを学ぼうとします。
しかしながら、人の上に立ち、地位をもったとき、
ものごとを教える「先生」という立場になったときには
「目から鱗」そのものを、排除しようとする。
「自分が知らないこと」を、排除してしまえば、
自分の地位を、保ち続けることが出来るから。
「目から鱗」を「無かったモノ」にしてしまえば、
死ぬまで、仲良く、楽しく踊り続けることができる。
それを、是とするか、非とするかは、人それぞれ。
排除された人の気持ち....そんなの関係ない!
多数決で負けたヤツは、踊ることも許されず、ただただ消えさるのみ!
多数派が勝ち、少数派は負ける。
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