昨日の夕方から、雪が降り出してきたのか、朝はめちゃくちゃ寒い!
来年、少し落ち着いたら、詳しい動画を作ろうと思ってるのですが、
とりあえず、以前作った「よろよろ 社交ダンス。」の動画の紹介。
説明がなかったら「何言ってるのか、わからん!」という声があったので、動画の説明。
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最初にあるのは、
人間の「腕の動き」は、「メシを喰うときの反復運動に最適化」されている
・・・と言う仮定。
「右手に箸」と「左手にフォーク」では、腕の動きも違ってくるし、座り方が違ってくる。
A)「右手に箸、左手にお椀」では、正座をするのが理想。椅子に座ると歪みがでる。
B)「左手にフォーク、右手にナイフ」では、椅子に座るのが理想。正座をすると歪みが出る。
「腕の動き」の違いが、何処に出てくるのか?というと
カラダ全体と腕の動きが連動する場合、
「腕の動き」が違うと、「下半身の挙動に違いが出る」
...ということ。
A)「右手に箸」では、重力に対して垂直な動きがベースになる。
膝を緩めて(膝を抜いて)しゃがみ、膝を伸ばして姿勢を伸ばす。
進むときは、「支え足で、斜め上に床を押す」感じになります。
B)「左手にフォーク」では、重力に対して水平移動がベースとなる。
腕の変化による反応で、「膝の後ろ」を前方に押し出すことで、
重心を、母指球(ボール)に移動させ(いわゆるボールの上に立つ)
「膝の後ろを押し出す力」と、それを押し戻す力のバランスによって、カラダ全体の水平移動に繋げる。
AとBは、根本的には「動作の挙動」が「正反対」です。
でも、両者に共通の部分もあるし、
「なんらかの変換公式」を使うと一致する部分もあります。
で、
やってはいけないことは、AとBをごちゃまぜにして、
仲間内だけで練習し、その中の見よう見まねな動きの中から、
「正しい基礎」と称する「答え」を見つけ出そうとすること。

社交ダンスのホールドは、「メシを喰う」姿勢に似ています
「右手に箸」からでも「左手にフォーク」からでも
「ほとんど見分けがつかない」社交ダンスのホールドは作れます。
だから、Aがベースの動きと、Bがベースの動きが、ごちゃごちゃになりやすい。
AとBをごま混ぜにして、見よう見まねで踊ってたら、
なにが基礎だか、わからなくなってくる。
なぜかというと、AとBでは、下半身の使い方が違ってくるから。
ライズ&ロアを伴うワルツにおいては、
「右手に箸」のホールドの場合、上下運動をベースにして、水平動作を加えるワルツになるし
「左手にフォーク」のホールドの場合、水平運動をベースにして、上下動作を加えるワルツになる。
まぁ、ここまで言うと極論になってしまうけど、
腕の使い方が違うAとBでは「まったく基礎が異なったワルツ」になります。
ってことで、「よろよろ社交ダンス」です。
「似たような姿勢で、まったく異なった挙動を作れる」
というのは、ものすごく高い価値があります。
研究機関としては、絶好の判断材料になりますし、
スポーツ等で、膝の動きを検証したいときにも、
社交ダンスのホールドは、役にたつはずです。
にも関わらず、肝心の社交ダンスのプロ教師が、
AとBをごちゃまぜにしていて、違いを教えないとしたら...
ものすごく、もったいないですね。
ものすごく、ダンス界全体が損をしてる。
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