「三人寄れば文殊の知恵」と言う言葉がある。
「特別に頭の良い者でなくても、三人集まって相談すれば何か良い知恵が浮かぶものだ」という意味。
これって、結構、面白い。
両足を肩幅に開いて、ボール(母指球)で立った姿勢から
左足を遠ざけながら、両足を橫に開いていこうとする。
このとき、骨盤は、左に動いて欲しいのだが、
なにも考えずにやると、左足を浮かしたときに
一旦、骨盤は右(逆方向・支え足側)に移動しようとする。
バレーボールのレシーブの応用なら、
左足を動かす直前に、(無意識に)両腕を変化させるはず。
ムーンウォークというか、ストリート系ならば
左足を動かす直前に、両足のヒールの高さを変える。
他には、こんなやり方もある。

右手をグー、左手をパーにして、押しつけ合う。
こういうのを、調べていくと、おもしろい。
両足を開いた姿勢で「構え」をとっておいて、
そこから、素早く動き出すには、どうしたらよいか?
...という発想からスタートしている。
いずれの方法(いずれの施策)に於いても、
両足を開いた姿勢から、左足を左に動かして足を開いていけば、
骨盤も左(足と同じ方向)に移動する。
ところが....
カラダを固めて、なんの施策も施さなければ、
左足を左に動かそうとすると、
骨盤は右(支え足の方向)に移動しようとする。
これでは、動きが鈍くなるし、遅くなる。NG。
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じゃぁ、日本の社交ダンス(スタンダード)では、これをどう教えているのか?
ホールドを崩さないように、踊りなさい。
一歩一歩、両足をきれいに、揃えなさい。
これって、
両足を肩幅に開いたところから動き始めると、骨盤が逆方向に動いてしまって姿勢を崩すから、
「両足を揃えたところから、動き始めましょう!」
...と言ってるようなモノ。
「両足をきれいに揃えたところから、動き始める」というルールを作ってしまって
それが社交ダンスの基礎ですよ! って教えてしまえば、骨盤は逆方向に動かない。
ともかく「両足を揃えた姿勢」から、ボディを斜め上に押し上げて(蹴り上げて)踊れば、
「両足を肩幅に開いた姿勢から動き始める」際のトラブルは、発生しない。
パンが無いなら、ケーキを食べればいいじゃないか?
両足を開いた姿勢から動き出すと、姿勢が崩れるならば
両足を閉じた姿勢から、動き出せばいいじゃないか!
みたいな感じ。
田舎の社交ダンスが、高齢者ばかりなのは、理由がある。
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