「挨拶」の続編という意味合いも兼ねて。
社交ダンスの踊り方の「正解」は一つじゃない。
複数の踊り方・複数の価値観が存在する。
「価値観の違い」を埋めるための潤滑剤として
「挨拶」は、有効性の高いツールなのかもしれない。
たとえば、社交ダンスの超!初心者でも知っている「ライズ」という動き。
複数の価値観がある。
(A)ライズとは、支え足(suporting leg)の真上に「骨盤」を置いて、
足首と膝の屈伸によって、ボディを持ち上げる動作である。
(B)ライズとは、支え足(suporting leg)から「骨盤」を遠ざけ、
ボディがぶっ倒れるのを回避する「無意識な条件反射」を利用して、
ボディ(特に、みぞおちから上)を浮き上がらせる動作である。
どちらの方法でも、ボディは持ち上がり、姿勢は高くなります。
でも、明らかに(A)と(B)とは、考え方が違います。
「社交ダンス」に対する価値観も違います。
(A)は、「足の真上」という絶対的な安定位置で、手硬く、確実に、ボディを持ち上げようとするのに対し、
(B)は、倒れるか倒れないかの限界を狙って、「無意識にボディが持ち上がる」という条件反射が起きる現象を探っていく。
どっちが「社交ダンス」の基本なのか?
...といえば、どっちもアリだと思います。
「70歳から始める社交ダンス」みたいなのなら(A)一択ですが、
伸び盛りの若い初心者に(A)を叩き込めばいいかと言えば、それも違う。
考え方や、踊り方の価値観が、複数あるのであるのなら、
お互いが、「自分と違う価値観」を尊重し合えばいい。
(A)に興味を持つ人もいれば、(B)に興味を持つ人もいる。
(A)に興味を持つ人は、(A)の踊りを極めていけばよく、
(B)に興味を持つ人は、(B)の踊りを極めていけばよい。
方向性が違うわけだから、それを埋めるのが「挨拶」かな。
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