日本のプロ教師は、激しい動きでも
「アタマのてっぺんのブレを最小化!」
については、よく言うけれど
「支え足の股関節のブレを最小化!」
ということは、誰も言わない。
片方の足が動いている時に、
床とボディをつないでいるのは、
「支え足の股関節」なのだから、
これのブレを最小化することは、
大切なはずなのに...誰も言わない。

「ボディ」が「支え足」の上を通過するときの
「支え足の股関節のブレ」を計測できる機械があったとする。
70歳台でダンスを始めた、おばちゃんのブレが「1」だとすると
ブレを最小化を意識している人の股関節のブレは、
おばちゃんの 1/10 とか 1/100とか、そんな感じ。
一方、膝と足首の屈曲で大きく動こうとする人は、
股関節が激しく上下、および前後に動こうとするので
股関節のブレは、おばちゃんの 10倍、100倍になる。
両者の「支え足の股関節のブレ指数」というものがあるとすれば、
両者で10000倍の差になりますね。
ヒールを浮かせた高い姿勢(専門用語でライズという)を作る方法、
もしくは、カラダの高さを上下させる方法として、考えられるのが
膝と足首を積極的に屈曲させる方法。
この方法では、必然的に
「支え足の股関節」は、激しく上下に動きます。
子供から高齢者まで、誰でも理解できます。
初心者も熟練者も、同じ基礎で踊れます。
だけど、
上半身(特に腕)の筋肉の変化を利用すれば
「支え足の股関節のブレ」を最小化しつつ
高い姿勢を作ることも、出来るはずです。
「股関節の水平移動」+「なんらかの動作」
で、股関節のブレの無いライズができる。
要は、高い姿勢を作れればOKなので、
どっちの方法でも、いいんだろうけど、
カラダの使い方は、大きく違ってくる。
で....
このことを突き詰めていくと、大切なことに気づきます。
自分と同じ考え方の人だけで集団を作って、
考えの違う人から遠ざかっていても、
人は、それ以上、進化しない。
常に、自分と違う人の考え方の人から、
反撃を食らうことを想定して、
「自分の考え方の方がスジが通っている」ことを、
いつでも証明出来るようにしておくことで、
人は進化していくんじゃないかと思います。
そういう機会を与えてくれるのが「社交ダンス」であり、
「社交ダンス」をやってることで、視野が広がって
人としての「生き方」が変わってくる。
わたしは、そうあるべきだと思います。
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