ダンスビュウの6月号で、気になった記事。
例の「4スタンス理論」の社交ダンス版。
わたし自身、4スタンス理論に関心があって、
書いてたのですが(よろよろ社交ダンスなど)
「ダンスビュウの4スタンス理論」と、
あまりにも、乖離が大きいんで、最近触れないようにしているんだけど、
さすがに、これは、見過ごせない...
多分、これの元ネタは、2011年発売の
「錯覚のスポーツ学/木寺英史(著)」
「左重心で運動能力は劇的に上がる!/織田淳太郎(著)小山田 良治(監修)」
だと思う。
耳の穴~目ん玉を水平にするのが「フランクフルト平面」
耳の穴~鼻の穴を水平にするのが「カンペル平面」
日本人は、カンペル平面を維持するのが難しい。
外国人のアスリートは、カンペル平面が多い。
顎を前方にスライドさせたり、割り箸を(橫に)くわえて噛みしめると
前屈がやりやすくなったり、カラダのねじれが大きくできる。
これをやると、カンペル平面になる。
・・・ってことが書いてある。(2011年の本です)
で、ダンスびゅうを見ると....
いくら、なんでも、
カンペル平面が、「パラレル=なんば歩き」だとか
それは、あり得ないだろ!!!!
こんなもん、天地ひっくり返ろうとも、認めない!!
わたしも、似たようなのを書いてる。
クルマの運転も、本を読むときもそうだけど、
斜め下を見るようにすると、筋肉が変わる。
回転動作の際、水平ラインを見ると、ボディが安定するのは
アスリートの世界では、常識に近いはず。
「二階席を見て、回転せよ」なんて、社交ダンスだけでは?
本来、回転動作の際、水平ラインを見ると、
目と耳のラインが水平になるんだけど、
「下顎をスライドさせると、カラダが柔らかくなる」
よって、下顎のスライドで、水平ラインを見ると、
鼻の穴と耳の穴が水平になる。
外見上は、2階席をみて踊ってるようにみえちゃう!
誤解されないように、間違いを正そうとすると、
これくらいの長さになる。
だけど、ダンスビュウみたいに
「上を向いてるように見えるは、パラレル=ナンバです」
のたった1行で済めば、簡単でいい。
何も知らない、じいちゃんとか、ばあちゃんとかは、
感動の涙を流して、たくさん本を買ってくれるだろう。
それでいいのか? ダンスビュウ!
ほんとうに、その1行で、すべてが説明できるのか?
例外は、発生しないんか?
一般社会人が、真面目にやってたら、
プロ教師が、雑誌とかを使って、
まったく違う概念を「ねじ込んでくる」。
結局、一般社会人が信頼を失う。
すべては、力の関係(腕力勝負)なんだよな。
※削除記号付加 2022.07.11 17:05
カンペルとフランクルとの表現が逆になってたのを訂正
追 記
| 気になったので、問い合わせてみたのですが、
本件、
クロス平面およびパラレル平面という名称で、
『廣戸聡一 ブレインノート』(日本文芸社)
に詳細が記載されている・・・・とのこと。
3850円の本なので、機会を見て調べてみます。
廣戸聡一 ブレインノートは、2019/09発売。
わたしの説明図は、2017/12です。
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