初心者、というか未経験者が入ってこないダンス界には、未来が無い!
そこで、社交ダンス未経験者にむけての「気になる授業」。
体育が苦手な人でも大丈夫。
カラダが堅い人でも大丈夫。
小学生でもわかる(かもしれない)
社交ダンスの「気になる」授業! 今回は3回目。
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社交ダンスを題材とした「映画」で、一番有名なものといえば...
ほとんどの人は、こう答えるでしょう。
そりゃぁ、絶対「Shall we dance? 」だろ。。。と。
社交ダンスを踊らない人でも、「社交ダンス」という言葉くらいは知ってるだろうし、「Shall we dance?」という映画があったことを知ってる人も、少なくないと思います。
さて、ここからが本題です。
この映画の中で、主人公は「姿勢矯正器」をつけて、ダンスの練習をしているシーンがあります。
姿勢矯正器は左側のヤツですね。使い方は簡単。
これを背中に担いで(引っかけて)、両腕(上腕)を乗せます。
社交ダンスの基本は
「腕を持ち上げて、肘を固定して、カラダを垂直に保つ」
これが基本中の基本です。
ですから、姿勢矯正器をつけて練習すれば、
その「基本となる感覚」を、養うことができる
...ように思われます。
で、
社交ダンスの面白いところは、ここからです。
超!興味深い、超!重要なポイントが存在します。
姿勢矯正器(右のコアトレーナーでも同じ)をつけると
掌(てのひら)と、胴体&下半身が、まったく連動しなくなります。
姿勢矯正器を装着して「しゃがむ」ときのバランス感覚は、
背骨・股関節・膝・足首の屈曲によって行うことになります。
てのひらは「しゃがむ」動きには、まったく、関与しません。
(バランスを崩したときに、捕まろうとして、動くかもしれないけど)
ここで、前回の話を思い出してください。
腕を持ち上げて、掌(てのひら)に折り目を作る。
そして、「しゃがむ」....
そうすると、てのひらとカラダ全体が連動する。
てのひらの折り目の形状によって、
Aタイプのしゃがみ方になったり、
Bタイプのしゃがみ方になったりする。
つまり、「てのひら」の形状によって、
カラダ全体に「しゃがむ時の流れ」が形成されます。
下半身の役目は、カラダを支え、バランスの補正する」働きにとどまります。
ここまで読んで、
あっ、なんだそれ!! と思われた方
....そうなんです.
もしも、「4足歩行から2足歩行に変わること」が、人間の進化だとするならば、
腕(動物の前足)をピクリとも動かさずに、
胴体と下半身だけで「しゃがむ」ことこそが、
「進化の最終形」というか「進化の理想型」考え方もできそうです。
一方、「てのひら」と「カラダ全体」が連動して動くのは、
「2本足へと進化しきれない原始人」みたいな扱い。
「進化しきれてないから、面白い!」という考えもできそうです。
同じように、社交ダンスを踊っていても、
ベースになる動きの捉え方が、まったく違ってくるんです。
社交ダンスの面白さは、両者の考え方が混在してること。
考え方は人それぞれ、両方の考え方に、接することができるのも
「社交ダンス」の大きな醍醐味の一つのように思います。
そして、ある日、気づきます!
「人間が動く」ことによる「楽しさ」って、何だろう?
...と。
進化の頂点(てのひらと下半身の完全独立)にあるのか?
進化からの逆行(てのひらと下半身の連動)にあるのか?
社交ダンスを長年やってると、「人間の原点に潜む、奥深い何か」
というか、「不思議な哲学の世界」みたいなものに迷い込むことがあります。
こんなの、不思議な感覚を抱くのは、社交ダンスくらいです。
マジで、面白いですよ!
社交ダンス、はじめませんか???
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