昨日の「リチャード・グリーブ」の動画
1分26秒からのところで、「ドライブ」とか言ってるところ。
右足の上に、ドカンとボディを乗せるだけ。
難しいことを考えなければ、誰でもできる。
これの面白いところは、
「ナイフとフォーク」をもって真似した時と
「割り箸とどんぶり」をもって真似した時では
挙動が大きく変わってくること。
一言でいえば、腕の使い方次第で、
ボディ全体の挙動が大きく変わる。
「ナイフとフォーク」をもつと、床を踏んでも
靴のヒールには、まったく体重はかからない。
ボディは沈まず、骨盤は全体に前傾し、
左骨盤が前方に進んで、ドライブがかかる。
世界チャンピオンと同じ動きの原理。
「割り箸とどんぶり」をもって床を踏むと、
靴のヒールに体重がかかり、ヘタ踏み状態。
ボディが沈み込んで、骨盤で床を押す感覚になる。
そして、おなかが飛び出して、動きが止まる。
無理に姿勢を作るから、「劣化コピー」になる。
何が違うのか? というとすごく簡単で
「床を踏むときの、腕の筋肉の変化。
足の裏に体重をかけたときの、肘の回転方向が違う」
ってこと。
「ナイフとフォーク」では、腕全体に対して、ひじは内側に回転する。
だから、床を全力で踏んでも、ヒールに体重がかからず、
常に、ボールで立っていることになる。
対して、「割り箸とどんぶり」では、腕全体に対して、ひじは外側に回転する。
沈み込んで、お腹が飛び指すのを防ぐために、胸を吊り上げるようにボディを持ち上げて、カラダをねじりながら、床を蹴って進む必要がある。
どっちがいいのか? どっちでもいいのか?
4スタンス理論は、腕の回転(ねじれ)方向と足の裏の体重分布
そして、カラダ全体の挙動の関連性を説いている。
「ナイフとフォーク」と「割り箸とどんぶり」
生活習慣が異なれば、腕の回転方法が異なるから、カラダの挙動が変わる。
4スタンス理論においては、「どちらのタイプも互角」とか言ってるけど
ダンスに、そんな常識は当てはまらない。
ダンスにおいては、「勝てるタイプ」と「勝てないタイプ」がある。
冷静に考えてみて、
「ナイフとフォーク」で、ボディが落ちない世界チャンピオンに対して、
「割り箸とどんぶり」の、沈み込んで蹴って進む踊りで対抗したとして、
果たして、互角に戦えるだろうか?
普通に考えて、互角に戦えるわけがない。
「ナイフとフォーク」のイギリス人は、「割り箸とどんぶり」を意識しなくてよい(世界チャンピオンが割り箸もってシャドウなんかしないだろう)けれど、
「割り箸とどんぶり」の日本人は、それを貫いても勝てない。
生活習慣はどうであれ「ナイフとフォーク」の腕の使い方を覚えたほうがいい。
西洋人と同じ腕の使い方をすれば、西洋人と対等に戦える。
西洋人と真逆な腕の使い方をして、西洋人チャンピオンの真似をしても、「劣化コピー」にしかなりえない。
「西洋人と日本人は、腕の動きが、逆になりやすい」
たった、それだけのことなのに、プロ教師はそれを教えない。
最初に、軽く、それを教えれば、いいものを....
10年たって、それに気づいたころには
100万円以上を失い、戻れなくなっている。
みんな気づいてやめていくから、周囲には誰もいなくなる。
最後まで残るのは、そんなことを気にしない高齢者ばかり。
若い人から、消えていく。
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