「サーカスの象(鎖につながれた象)」という言葉(例え話)がある。
サーカスの象は、「杭につながれた鎖で逃げられない」ことを小さな頃から学ぶ。
大きくなって、「鎖を杭ごと抜いて逃げる」ことが出来るようになっても、
杭を抜くことさえ試そうとせず、「逃げられないモノ」と思い込む。
学習性無力感(学習性無気力)。
自分で考えることをせず、言われたままの行動をとる。
「日本の社交ダンスのプロ教師」が目指すレッスン方法。
まず、生徒を無気力にさせることから、すべてが始る。
わかりやすい例がこれ。
何度もイギリスに留学し、大勢の外国人プロに従事し
医学博士も知らないような「解剖学の権威」みたいに
クソ難しい筋肉の名前を連呼する、
日本のトッププロ教師が教えるナチュラルターンだ。
これ、「決定的な弱点」がある。
アタマの真下で床を踏み込むと
「アタマのブレを少なくする」ことは出来るけど
「動かないポイント(軸基点)」は、作れない。
ブレを少なくして、カラダを固めれば
「少ない筋肉」で、動くことができる。
直感的に動かすことが可能な筋肉だけで
誰でもナチュラルターンが踊れるようになる。
だから、多くの人から支持され、
日本中のダンス愛好家が、
クソ難しい筋肉の名前を連呼するようになる。
だけど、「世界を制する解剖学」なんぞ、
だれでも、簡単に論破できる。
キーワードは「動かないポイント(軸基点)」
地球は、太陽のまわりを回っている。
地球の動きには、自転と公転がある。
ただただ、「地球は回っている」と教わった人は、
右のような動きを想像するかもしれない。
でも、先生に「自転と公転という2つの動きがある」
ことを教わっていれば、左の動きがアタマに浮かぶ。
ナチュラルターンもこれと同じ。
まず、カラダの中に「軸基点」を作る練習をする。
次に、
「軸基点をまっすぐ動かす練習」と
「軸基点を動かさずに、稼働部位を動かす練習」
を、平行して行なう。
そうすると、2つの合成した動きによって
ナチュラルターンの動きが完成する。
地球の公転と自転、両方の合成..と同じ。
比較すればわかるけど、それに対して
昔からある「日本のプロ教師の教え方」は、
「床を踏み込んで、ブレを少なくする方法」。
アタマの真下で床を踏ませるから、
その時点で、「動かないポイント・軸基点」を
作ることなんて、出来なくなる。
ひたすら「ブレを少なくする」を追求する。
永遠に「動かないポイント」に、気がつかない。
プロ教師に、「解剖学」だのなんだの、
わけのわからん筋肉の名前を連呼されて
クソ高いカネを払って、
いちばん最初に、そういうのを叩き込まれたら、
その瞬間から「自分で考える」ことを、しなくなる。
まさに、プロ教師のいわれるがままに、
思考を停止して、なんの矛盾にも気づかない
サーカスの象(鎖に繋がれた象)だ。
発想を変えれば、
社交ダンスはもっと面白くなる。
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