昨日の続きです。
社交ダンスのホールドを作る際に、
左右両方の「肘(ひじ)」を持ち上げます。
一番高く持ち上げるのは、女性の右肘だと思います。
肘を持ち上がると、腕全体が不安定になりやすい。
そして、肘を固定しようとしても、肘はブレやすい。
じゃぁ、「肩と肘の中間の場所」を、
誰かに指で、軽く押さえて貰うか、
反対の手の指で、押さえながら
肘を持ち上げて行ったら、どうなるか?
やりかたや、押さえる位置によっても、違うだろうけど
肩と肘の真ん中を、軽く押さえた方が
腕は軽く持ち上がるし、肘はブレないし
腕を持ち上げた姿勢をキープしやすい。
しかも、押さえられた指に、振動を与えないような意識が働くため
(押さえる指がなくなったら、ブレが増大して腕が重くなることが、体感できるため)
「急」な動きが無くなって、動きが安定する。
さらに、上腕が「てこの原理」になるので、
肘を持ち上げれば、肩が下がり、
どっしりとした感覚が得られ、
「足の裏で床を圧する感覚」が強くなる。
このように、「肩と肘の中間の場所」に
軽い刺激を与えるだけで、
ホールドの作り方が、大きく違ってくる。
「この違いを、把握して貰う」だけなら、
ダンスの未経験者でも、違いは感じられるはず。
というか、社交ダンス未経験者が、
始めて社交ダンスを習う時には、
必ず「肘を持ち上げる」動作が入るんだから
そんときに、違いを把握して貰えば良い。
だけど現実はどうだろうか?
日本のプロ教師のレッスンでそんな違いを教える人
いるんだろうか?
生徒に何も教えずに、肘を持ち上げろといい、
肘が下がったり、肩が上がったりしたら、
生徒を叱りつける。 それが日本のプロ教師。
追伸:
どうせ、「肩と肘の間」を指で押さえるのなら
上腕二頭筋側よりも、上腕三頭筋側を
指で押さえた方が、よっぽど面白いんだけど、
それは、次回以降.....かな。
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