ダンスビュウで始まった「4スタンス理論」
4つのタイプごとの解析(分析)は、かなり的確であり
概ね、社交ダンスの動きにも、当てはまる部分が多い。
ただ、イギリス人によって標準化されたとも言える「社交ダンス」の技術は
「4スタンス理論を越えている」
・・・と、わたしは思う。だからこそ、面白い。

そのなかで、面白いなのが、
掌(てのひら)の「パワーライン」。
4つのタイプのパワーラインが存在する。
「足の裏で床を踏む(圧する)」タイミングで
掌(てのひら)のパワーラインを明確に意識すれば
「足の裏の重心バランス」も、より的確になる。

A1,A2,B1,B2 で、てのひらを意識すると
足の裏の重心位置が変わる。
少なくとも「てのひら」と「足の裏」には、
深い関連性が存在すると・・・言うこと。
ともかく、これが大前提。
で、面白いのが、ここから先です。
本家「4スタンス理論」においては、
4つのタイプで、基本動作が異なりますよ!
・・・という結論になってます。
でも「社交ダンス」においては、
徐々に床を踏んでいくタイミングで、
てのひらのパワーラインを変えると、
足の裏の重心位置も変わりますよ!!
・・・という方向に、話しが展開していく。
スタンダード(特にスローフォックストロット)において
掌(てのひら)のパワーラインを
「A1←→A2」または、「B1←→B2」を
切り替えれることで、ボディに回転動作が生まれます。
掌のパワーラインを変化させれば、
「足の裏の重心位置」というかボディの重心位置が
変化するのですから、当然、ボディに動きが生じます。
腕全体を固定して、てのひらに一切の変化を与えずに
ボディの回転動作を行なったときと、
てのひらのパワーラインを切り替えながら、
ボディの回転動作を行なったときでは、
ボディの動きに「雲泥の差」が生まれます。
悲しいかな、
「日本のプロ教師が教える、社交ダンス」では
「腕全体を固定して、からだを捻る」
という指導方法が絶対的なシェアを持ってます。
ラテンだろうが、スタンダードだろうが
踊りの途中で、掌(てのひら)を変化させる人は
クソ扱いされて、ダンス界から追放されます。
(金沢みたいな田舎だけかもしれませんが、
プロ教師が教えるダンスは、腕と足の分離が絶対条件です)
なので、田舎のダンスは「4スタンス理論」には遠く及びません。
カラダを固めた方が、慣性の法則的に、足が動かしやすくなる
・・・という考え方が、市民権を得ています。
でも、それじゃいけない...と思う。
都会の人たちは「4スタンス理論」を越えて欲しいです。
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