昨日紹介した、松村光先生の動画「送り足」。
両足を開いてから、
後ろ足を引き寄せるのも「送り足」だと言ってるけど
こんなのは「こじつけ」に近い。
「送り足」からには、「△△を使って、○○を送り出す」
と定義がなければ、「言葉として通用しない」わけだけど、
後ろ足を引き寄せるところでは、なにも「送ってない」。
松村先生、言ってることは正しいけど、
「送り足」という言葉を使うところに無理があるんだわ。
いくら、生徒にウケがいいとしても、ダメだろ、これ!
動画の1分52秒の部分からが、後ろ足を引き寄せる部分。
(再生させると、この部分から始まります)
で・・・・・
「手でロープを引き寄せる動作」で、
「体重移動と、後ろ足を引き寄せる動作」をやってるけど、
10年前(2011年)に、これを説明したサイトがあります。
みらくるLABO >...>棒-03:「棒」を引いて先進する(左)
のページです。ちょこっと説明図を引用するとこんな感じ。

左手でロープを引っ張ると、ボディは前に出る。
そのときの「筋肉の動き」を覚えてしまえば、
どこにも繋がってない棒を引っ張っても、ボディは前に出る。
目に見えない蜘蛛の糸を引っ張っても、ボディは前に出る。
「腕の筋肉」の変化から派生するカラダの動きで、ボディが動きます。

で、棒を引っ張る動作をすると、ボディが前に出る。
松村先生が「送り足(の後半)」として言ってるのは、
まさに、この動作なんだろうけど、
これ、誰がなんと言おうと、「送り足」じゃない!!!
10年前に書いてあることを、今更動画で説明しても
二番煎じ...というか、パクリ(悪い奴)だろ、これ!
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ここで、松村先生の動画の「弱点」を、指摘しておきます。

人間のカラダの「左と右の違い」があって、
右手でロープを引っ張ろうとすると、
ボディから前方に突っ込んで行きます。
(参考:みらくるLABO >...>棒-03:「棒」を引いて先進する(右))
なので、「右が強い、右の反応が敏感」な人に、
この指導方法をしても、滑らかな体重移動ができません。
なので「右手でロープを引き寄せる」ときには、
後ろ足で、「思っくそ強く、床を蹴っ飛ばす」必要があります。
そしてもうひとつ、
「日本の社交ダンスの模範的な教え方」である
「二階席を見て踊れ! 両面で、斜め上の一点を見ろ!」
ということを叩き込まれている生徒は、
いくら「ロープを引き寄せる動作」をやろうとしても、
ボディのスムースな移動はできないと思います。
松村先生の動画、松村先生のカラダの動きは正しいけれど
「説明としては、矛盾だらけ」だと思います。
この国の社交ダンスにおいては、
プロ教師が、声高々に「送り足を使え!」と叫んでいれば、
たくさん生徒が集ってくる。 儲かりまっせ!」
「送り足」を否定したら、その地域から、叩き出される。
地元から叩き出されたダンサーを、「プロ教師」は助けない。
地元から叩き出されて、踊る場所を失って、ダンスの世界から消えていく。
こんな悲劇が起きないように、していきたいものです。
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